ウブド長期滞在

TMDバスで巡るウブド街歩きガイド|シニア長期滞在者のための徒歩+公共バス実体験レポート

ウブドは歩いてこそ魅力がわかる街ですが、シニア世代になると「歩き続けるのは少し不安」と感じることも増えてきます。

この記事では、ウブドで長期滞在を重ねてきた私たちシニア夫婦の実体験から、徒歩と公共バス(TMD)を組み合わせて、無理なく街を楽しむ方法をお伝えします。

こんな悩みを持つ方のための記事です

  • ウブドを歩いて楽しみたいが、体力的に少し不安がある

  • タクシー以外の移動手段を知りたいが、難しそうで迷っている

  • シニア世代でも「暮らすように滞在」できる方法を知りたい

この記事でわかること

  • TMDバスの料金・支払い方法・実際の乗り方

  • ウブド中心部で迷わないためのルートと停留所の考え方

  • 徒歩+バスを組み合わせた、無理のない街歩き実例

  • シニア長期滞在者が感じたTMDバスのメリットと注意点

実際に私たちがウブドで利用している、TMD(トランス・メトロ・デワタ)のバスがこちらです。

滞在先テガルサリから利用しやすい、モンキーフォレスト内のTMDバス停留所。

歩いて楽しいウブド、シニアになって感じる「でも……」

ウブド中心部は歩くだけで楽しい街

ウブドの中心部は、歩くだけでも楽しい街です。カフェやレストラン、雑貨店や工芸品のショップが並び、同じ通りを何度歩いても、新しい発見があります。グルメもローカルからインターナショナルまで豊富で、その日の気分で選べるのも魅力でした。

私たちがウブドに通い始めて、もう25年ほどになります。以前は、日中の暑い時間帯でも、中心部を一周4kmほど、ウインドウショッピングをしながら歩くのが何よりの楽しみでした。

シニア世代になって感じ始めた体力面の変化

しかし、シニア世代になり、少しずつ体力の変化を感じるようになると、「以前と同じように歩けるだろうか」そんな不安を感じるようになりました。

TMDバスとの出会い|徒歩だけに頼らない新しい移動手段

「もう少し楽にウブドを回れたら」そう思っていたときに知ったのが、公共バスのトランス・メトロ・デワタ(TMD)でした。

モンキーフォレスト通りを走る赤いバス

ウブド到着の翌朝、宿泊先テガルサリに併設されたレストランで朝食をとっていると、モンキーフォレスト通りを赤いバスが静かに走り抜けていくのが見えました。

「これがTMD?」夫と顔を見合わせ、午後にはさっそく停留所を探して歩き出しました。

バス停の表示は意外と控えめで、注意していないと見落としてしまいそうです。利用にはプリペイドカードが必要で、取得には少し手間がかかりました。

初めて乗ったTMDで感じた快適さ

初めて乗車した瞬間、その快適さに驚きました。エアコンの効いた静かな車内、揺れの少ない走行、窓から流れるいつもとは違う街の景色。

TMDは、私たちシニア世代にとって、「歩く楽しさを手放さずに、無理をしないための新しい足」になりました。ウブドの楽しみ方を、もう一段階広げてくれた存在です。

ウブドを走るTMDバスの仕組みとルート

ウブドの街なかでTMDを便利に使いこなす秘訣は、経路とバス停位置を頭に入れておくことです。

一方通行を知ると、ウブドの交通が見えてくる

まず押さえておきたいのが、ウブド中心部の一方通行の向きです。道路横断の時や、Grabやホテル送迎車との待ち合わせも、この一方通行を知っておくとスムーズです。

・モンキーフォレスト通り → 北方向(王宮方向)への一方通行
・ハノマン通り → 南方向への一方通行

この流れを頭に入れると、TMDの動きがよく理解できます。

TMDバスの循環ルートと主要停留所

TMDはデンパサール方面から、“コの字+折り返し”のような循環をしています。

プリアタン通り → アンドン交差点 →ラヤ・ウブド通り → ハノマン通り → モンキーフォレスト通り → 王宮前 → アンドン交差点 → 再びプリアタン通りへ。

停留所は以下のように配置されています。

・ハノマン通り:3ヶ所
・モンキーフォレスト通り:3ヶ所(うち1つはモンキーフォレスト駐車場内)
・ラヤ・ウブド通り:2ヶ所
・プリアタン通り:1ヶ所

地図は、ウブド中心部の一方通行の向きとTMDバスの停留所を示しています。

何はともあれ、TMDに乗って一巡してみることをお勧めします。バス停の位置と経路が分かれば、日々の外出でどのように利用すればいいかが分かってきます。

時間は目安|TMDバスとバリの時間感覚

TMDには時刻表がありません。おおよそ20〜30分間隔で走っていますが、30分以上来ないこともあれば、2台続けてやってくることも。

最初は戸惑いましたが、バリの時間の流れに慣れてくると、苦になることはありません。返って、時間に追われる日本と対極にあることが、バリで暮らすように過ごす心地良さを感じさせてくれます。

「暑い中を歩くより、20分でも30分でも待とうか」——そんな気持ちの余裕が、シニア世代にはぴったりです。

ここからは、シニア世代でも戸惑わずに利用できるよう、TMDバスの料金や支払い方法、基本的な乗り方を整理します。

運賃と支払い方法|ICプリペイドカード、またはQRコード決済

運賃は1乗車Rp4,400(約40円)。距離に関係なく同一料金で、現金払いは不可です。

ICプリペイドカードの場合

発行者によってデザインが違います。

カードの入手は、一応コンビニと銀行となっていますが、私たちがプンゴセカンのコンビニ「Indomaret」「Alfamart」で尋ねましたが、「ありません」と言われてしまいました。

カードの入手は、ウブドでは銀行が確実と感じました。

王宮前通りの東端にある「Bank BNI」

私たちはラヤウブド通りのアンドン交差点近くにある「Bank BNI」で購入。ただし銀行では手続きに、2時間ほどかかりました。

銀行内は地元の人がひっきりなしに出入りし、前の席には子ども連れの家族もいました。待ち時間のあいだに、観光地ウブドの裏側にある、地元の人たちの日常を垣間見ることができました。長期滞在だからこそ味わえた時間だったと思います。

空港の銀行でも発行しているので、到着時に空港の銀行で購入しておくのも良いかもしれません。

カード代は約250円。チャージはRp50,000〜Rp100,000(500円〜1000円/11〜22回分)で十分と思います。

QRコード決済(QRIS対応)

スマホを使い慣れているなら、GoPayOVOなどのアプリで支払うのが便利。事前に課金を済ませ、通信環境を整えておくことをお忘れなく。

参考までに、「GoPay」はGrab 利用時も使えるので、登録しておくと移動の際に便利です。GoPay登録・方法:Gopayサポートガイド

ただ、スマホ決済がうまくいかず運転手さんと長い時間やりとりしていた観光客がいたので、私たちはICプリペイドカードを使い続けています。

TMDバスの乗り方・降り方|初めてでも戸惑わない

TMDバスの乗り方・降り方は、日本の路線バスとほぼ同じ感覚です。ただし、停留所のデザインは場所によって異なり、地味で目立たないところもあるため、少し注意が必要です。

乗り方
バス停で待っていると、TMDバスが停車します。前方ドアから乗車し、タッチパネルにICプリペイドカードまたはスマートフォンをかざします。
タッチ後、支払いが成功したかどうかを運転手さんが確認してくれていました。

降り方
降りたい停留所が近づいたら、車内のボタンを押します。バスが停車したら、後方ドアから降車します。

左:バス停表示 右:タッチ決済端末

運行状況と利用時の注意点

2025年1月に一時運休しましたが、4月に再開。現在もルートや料金は変わらず運行されています。運行間隔は以前よりやや長くなり、約20〜30分前後。

時刻表はなく、時間通りに来るとは限りません。以前は最終便が20時前後でしたが、再開後の正確な最終時刻は不明なため、夜間に利用する場合は事前確認がおすすめです。

※ 写真は20時ごろのハノマン通りから乗ったバスです。

時刻通りではないので最終ははっきりした時間が不明。これは20時ごろハノマン通りの様子です。

シニア長期滞在者が感じたTMDバスのメリット

  •  交通費を大幅に節約できる
    近距離はTMD、遠距離や荷物がある時はGrabやホテル送迎車を使うことで、体力とお財布の両方を守れます。
  • 「暮らすように滞在」ができる
    観光客向けではなく、地元の人と同じ移動を体験することで、バリの日常が見えてきます。市場帰りの人、親子連れ、通勤途中の人。バリの生活を感じながら移動する時間は、観光バスでは得られない贅沢です。
  • 外出が億劫にならず、街歩きが続けられる
    体力の衰えから、「移動手段が限られるウブドで本当に楽しめるだろうか」と不安に感じることもありました。けれどTMDバスのおかげで、無理をせずに外出できるようになり、かえって行動範囲が広がりました。


一番のメリットは、外出が億劫にならず、街歩きが若い時と同じように楽しめることです。

高いシートから見えるウブドの街並みが、いつもとは違って新鮮に感じられる——そんな小さな発見も、TMDならではの魅力です。

高いシートから見えるウブドの街並みが新鮮。

地元の足としてすっかり定着

私たち夫婦のTMD活用例|歩いて・乗って・また歩く

コース①|街歩き+買い物+帰りはTMD

街歩き+買い物+帰りはTMDで
(行き)宿の「テガルサリ」からモンキーフォレスト通りを北上しデヴィシタ通りを約2時間の散策。石鹸ショップ「KOU」でお土産を買い、カフェで軽い昼食。
(帰り)ハノマン通り➝🚍➝スーパーCOCO

スーパーCOCO前バス停

モンキーフォレスト通りもデヴィシタ通りも、見て楽しめるお店がたくさんあります。せっせと歩けば20分ほどですが、ウインドショッピングや買い物をしながら2時間ほど散策。

休憩や食事も、デヴィシタ通りの周辺はカフェもレストランも充実しているので、その時の気分で選べるのが嬉しいところ。

これまでは帰りも徒歩でした。でもシニア世代になり無理をしたくなかったので、ハノマン通りの停留所でTMDバスに乗りました。徒歩なら汗をかきながら15分。バスならわずか数分でテガルサリ近くまで移動できました。

最初にこのコースを試してみた時、その快適さにすっかりはまってしまいました。

次は逆の利用もトライ。TMDでデヴィシタ通り近くまで行き、帰りはハノマン通りをぶらぶら。ハノマン通りはモンキーフォレストとは違った落ち着いたカフェやショップが多く、歩くのが楽しい通りです。

歩くのが好きで一人でトレッキングに出かけてしまう夫も、この快適さを経験してからは、率先してバスを利用するようになりました。

👉 歩く楽しさを味わい、片道だけTMDにすることで無理なく街歩きが続きます。

使い心地よくパッケージも素敵でお土産に喜ばれる、デヴィシタ通り「KOU」の石鹸。場所や価格などはこちらの記事からどうぞ。
KOU(コウ)|かわいい見た目でお土産に最適

コース②|アンドンのデルタデワタへ買い出しに行く日

アンドンのデルタデワタに石鹸を買いに
(行き)スーパーCOCO➝🚍➝アンドン近く➝🚶🏾‍♂️‍➡️➝スーパー・デルタデワタ。ブラッドワンギの石鹸を大量購入。
(帰り)アンドン近く➝🚍➝スーパーCOCO

毎回ウブドを訪れると、アンドンのスーパー・デルタデワタまで「ブラッドワンギ」の石鹸を1年分購入するために出かけます。

デルタデワタには、ブラッドワンギコーナーがあります。

以前は宿のテガルサリから往復5kmくらいの行程を歩いていました。そのうち行きだけホテルの無料送迎をお願いするように。買い物のあとは、途中カフェによりながら歩いて帰りました。

重い大量の石鹸をこれまでは夫が「大丈夫だよ」と抱えて2km余りの帰り道を歩いていました。前回、往復ともTMDを利用(往復で80円)したところ、「すごく助かった! もう少し買えばよかったね」と言っていました。

👉 重い荷物がある日は、TMDが本当にありがたいと実感したコースです。

普段使いに最適の「ブラッドワンギ」の石鹸。使い方、価格などを別記事でまとめています。
ブラッドワンギ(BURAT WANGI)|ローカルに愛される石鹸

コース③|夜の舞踊公演へ

夜の舞踊公演へ
(行き)夕食後、スーパーCOCO➝🚍➝王宮前。徒歩5分の「スマララティ公演」を鑑賞。
(帰り)あらかじめ頼んでおいたホテルの無料送迎でホテルへ

大抵、行きは途中で食事をして公演場所まで移動するのですが、会場近くの王宮までTMDを利用することで、疲れることなく舞踊をじっくり鑑賞できました。

こうして、いつのまにかTMDを移動の足として自然に利用できるようになっていきました。

ウブド随一踊り手といわれるアノム氏の「バリス」

👉 夜の外出でも、体力を温存したまま文化体験が楽しめます。
ウブドを訪れる目的にもなっているウブドの代表的舞踊団「スマララティ」。これを観るためにウブドを訪れる旅行者がたくさんいます。その魅力や見方、会場・料金など余すところなくお伝えしています。
【ウブドで必見】スマラ・ラティ舞踏団|感動の体験談と観賞ガイド

コース④|デンパサールへの小さな冒険

デンパサールへ布探しの小旅行
TMDを2回乗り継いで、デンパサールの布問屋街へ。片道わずかRp12,000(約120円)。

バティックをはじめインドネシアの布を扱う問屋街

TMDのパンフレットはインドネシア語のみ。乗り換え場所を見極めるのにひと苦労でした。地図に強い夫がパンフレットとGoogleマップを突き合わせながら、「たぶんこのルートかな?」と半ば勘を頼りに小さな冒険気分で出発。

結果的に乗り換え場所は合っていたものの、同じ停留所に別路線のバスもやって来るため、最初は少し混乱しました。

乗車時に目的地を運転手さんに尋ねると、「これは行かないよ」と剣もほろろに言われ困っていると、停留所で一緒に待っていた現地の人が親切に教えてくれ、無事に目的地までたどり着くことができました。

こうした思いがけない人とのふれあいも、路線バス旅ならではの魅力です。

デンパサール近くでは、屋根のあるバス停が。

2回目のデンパサール行きでは、途中の村でちょうど祭礼と重なり、バスがしばらく立ち往生するハプニングも。

けれど、誰ひとり文句を言う人はいません。むしろ、乗り合わせた日本語が堪能な女性が「今はお祭りで通れないんですよ」「もう少しで動くと思います」とにこやかに説明してくれ、運転手さんまで「降りて写真を撮って来ていいよ」と言ってくれました。

いつのまにか乗合バスがちょっとした観光バスに早変わり。そんなおおらかな時間の流れこそ、バリらしい旅の楽しみです。

祭礼にぶつかりバスもストップ。運転手さんも降りて見物していました。

トラックの荷台には参列者が。

小雨のなかの盛大な祭礼

これまで、デンパサールには行ってみたいけれど、車をチャーターするほどではなく諦めていました。でもTMDのおかげで、気軽に、240円でデンパサール往復ができるようになったのです。

👉 「無理だと思っていた場所」に行けたのは、TMDがあったからこそでした。

TMD利用時の注意点とデメリット

いずれも致命的なデメリットではなく、事前に知っておけば無理なく対応できる点です。

  • 時間は正確ではありません
    20分前後待てば“多分来る”感覚で。

  • 停留所がわかりにくいところがあります。
    地図アプリでお気に入り登録しておくと安心です。

  • 朝夕は混雑することがあります。
    シニアなら無理せず1本見送る余裕がおすすめです。

  • 英語表記がありません。
    まずはウブド内を一度乗ってみて、停留所の位置関係を把握すると安心です

  • 乗り換えを伴う遠出はやや難易度が高めです。
    慣れないうちは、ウブド中心部の移動に使うのが向いています。

空港アクセスには使える?

TMDを乗り継げば空港にも行けます(片道Rp8,800で格安)が、空港乗降場所や乗り換えを考慮すると、荷物の持ち運びが大変。

TMDはあくまで「ウブド内の移動+近距離のお出かけ」に向いています。空港アクセスは、ホテルの送迎やオンライン送迎サービスを利用した方が快適です。

「空港〜ウブドの移動」について、最も適した移動方法や費用がわかる記事はこちらです。
シニアの長期滞在と街歩きにやさしいウブド移動ガイド|徒歩・送迎・Grab・メトロデワタ

TMD|路線図とよくある質問

TMDバスの全体の路線図です。

Q. TMDバスはどこで乗れますか?
A.主要道路沿いに設置されたバス停マークが目印です。場所によっては地味で目立たないため、事前に地図で確認しておくと安心です。

Q. TMDバスの利用方法は?
A.前方ドアから乗車し、降車時はボタンで知らせて後方ドアから降ります。

Q. TMDバスの支払い方法は何がありますか?
A.プリペイドカードまたはアプリ決済が利用できます。現金での支払いはできません。

Q. 時刻表や運行頻度は?
A.時刻表はなく、平日・休日ともに1時間に2〜3本程度が目安です。

Q. 交通トラブルや失敗しやすい点は?
A.時間通りに来ないことがあるため、予定には余裕を持つのがおすすめです。

シニア世代がウブドで長期滞在を考えるとき、事前に知っておきたいことがいくつもあります。この記事では、その中でも「移動手段・TNDバス」に焦点を当て、解説してきました。

そうした検討ポイント全体を整理したガイド記事は、以下にまとめています。
ウブド長期滞在ガイド|シニア夫婦のための全体像

まとめ|シニアの街歩きを支える“第3の足”

TMDバスは、シニアの長期滞在にやさしいウブドの足す。中心部の一方通行を理解すれば、乗り降りは驚くほど簡単。歩く距離を半分にし、街の風や人々の暮らしを感じながら移動できます。

「今日はここまで歩こう」「1本見送ってのんびり行こう」
そんな小さな判断の積み重ねが、バリでの“暮らすような滞在”を穏やかに支えてくれます。

ウブド長期滞在ならTMDバス+徒歩の併用が最も快適。安全・安価・地元交流もできる街歩きを実現し、初めてのシニア旅行も本記事で予習すれば無理なく楽しめます。

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