ウブド滞在の備え

ウブドのトイレ事情|紙は流せる?公共トイレは?ウブドに20年通う夫婦が頼る場所と備え

シニア世代にとって、旅行中のトイレ事情は気になりますよね。

バリ島・ウブドでは、トイレットペーパーを流せないトイレが多くあります。日本のように誰でも気軽に入れる公共トイレも、ほとんどありません。初めて訪れる方、特にシニア世代の方には、気になるところだと思います。

私たちはバリに30年ほど通い、ウブドでは20年以上、滞在を繰り返してきました。いくつかのポイントを押さえておけば、トイレで大きく困ることはほとんどありません。

この記事は、初めてウブドを訪れる方やシニア世代の旅行者に向けたものです。紙の扱い、ホテル・カフェ・スーパー・観光地など場所別のトイレ事情、急なときの頼り方、持ち歩くと安心な物を、私たちの実体験をもとにまとめました。

私たちの体験と2026年10月時点の情報です。設備や料金は施設によって異なるため、現地の表示やスタッフの案内もご確認ください。

結論|ウブドのトイレは「紙は流さない前提・行けるときに行く・頼れる場所を知る」

ウブドでトイレに困らないために、私たちが意識しているのは次の3つです。

  1. 紙は流さない前提で考える:ウブドでは紙を流さないのが基本です。使用後の紙はトイレ横のゴミ箱へ捨てます。ただし、中級以上のホテルなど、紙を流せる施設もあります。
  2. 行ける時に行っておく:ホテルを出る前、カフェやレストランを出る前に済ませます。
  3. 急なときに頼れる場所を知っておく:大型スーパー、トイレマークのある大きめのコンビニ、観光客に慣れたホテルやカフェです。

あわせて、ポケットティッシュ・除菌シート・少額紙幣(2,000〜5,000ルピア) を持ち歩いています。これだけで、街歩き中のトイレの心配はかなり減りました。

バリ島・ウブドのトイレの基本|日本と違う3つのこと

初めての方が特に戸惑いやすいのは、次の3点です。「紙を流せない」「公共トイレが少ない」「設備が日本と違う」。

トイレットペーパーは流さず、横のゴミ箱へ

バリ島では、建物や地域によって排水設備が異なります。紙を流すことを前提にしていないトイレも多くあります。そのため、使用後の紙はトイレの横のゴミ箱へ捨てる仕組みです。

日本と同じ感覚で流すと、配管が詰まることがあります。最初は抵抗がありましたが、紙で包んで捨てれば気になりません。何度か使ううちに自然と慣れました。

人気のカフェでトイレを利用し、ゴミ箱があるにもかかわらず、習慣でうっかり紙を流してしまいました。そのせいか流れが悪くなり、もう少しであふれそうになりました。スタッフに事情を伝えて対応してもらいました。以来、横にゴミ箱があれば、決して流さないようになりました。

迷ったら確認する|ホテルでも流せないことがある

ゴミ箱の有無だけでは、流せるかどうか判断できないこともあります。ホテルではチェックイン時にスタッフへ聞き、レストランや観光施設、空港ではトイレ内の表示を確認します。迷ったら確認する。これが一番確実です。

長期滞在で繰り返し使っているテガルサリ。初めてのときは、紙の扱いを確認しました。ホテルで流せるかどうかは不確かだったからです。カフェでうっかり流して詰まらせそうになった経験があるので、バリでは必ず確認しています。

自由に使える公共トイレはほとんどない

観光地ウブドですが、ウブド市場など一部の場所を除いて、街中で自由に利用できるトイレはほとんど見かけません。そのため、外出時にどこでトイレを使えるかを知っておくことが重要になってきます。

しゃがみ式・手桶・ハンドシャワーがある

ホテルや観光客向けの店では洋式が多い一方、寺院やローカル食堂では、日本と違う設備に出会うことがあります。

ハンドシャワー
多くのトイレで、便器の横にシャワーホースが付いています。手元で水圧を調整して直接洗う仕組みです。水ですが、暑いバリではさほど冷たく感じません。慣れると快適で、日本に帰ると夏には恋しくなるほどです。

しゃがみ式(ローカルトイレ)
和式に似た形ですが、座る向きは日本と逆です。水桶とひしゃく(手桶)で洗い流すタイプもあります。ローカルワルンや寺院の一部には、このタイプがあります。一度使って慣れておくといいと思います。

カーチャーターで出かけたとき、道路沿いに珍しく公共トイレがありました。和式風のトイレで、横に水桶と手桶、トイレットペーパーがあり、使い方が分からないまま済ませました。後でドライバーに使い方を尋ね、座る向きが違っていたことを知りました。手桶で水を流す方法は見てすぐに分かり、戸惑うことはありませんでした。

左手のマナー
ドライバーにローカルトイレの使い方を教えてもらったとき、「洗うのは左手で」とも付け加えてくれました。インドネシアでは、トイレで左手を使って洗う習慣があります。そのため、左手を不浄の手と考える文化があるそうです。

食事や物の受け渡しには右手を使うことが礼儀とされています。旅行者も、物を渡したり受け取ったりするときに右手を意識するとよいでしょう。

カーチャーターで出かけたとき、ドライバーが自宅に寄ったことがあります。庭で遊んでいたお子さんが可愛くて、左手で頭を撫でようとしたら、驚いて身をかわされました。後になって、左手を使おうとしたからだと気付きました。

ウブドの場所別トイレ事情|紙の扱い・清潔さ・注意点一覧

私たちがこれまでウブドで利用してきたトイレでは、中級以上のホテルを除き、紙を流せる所はほとんどありませんでした。場所別の設備や清潔さについて、実際に利用した経験をもとにまとめました。

場所 紙の扱い 清潔さの印象 注意点
中級・高級ホテル ホテルによって異なるが、流せる所が多い ◎〜○ チェックイン時に確認すると安心
ロスメン※ 基本的に流さない ○〜△ しゃがみ式の所もある
観光客向けカフェ・レストラン 基本的に流さない ◎〜○ 紙切れや鍵の状態を確認
ローカルワルン 基本的に流さない ○〜△ 紙がないことも。しゃがみ式もある
大型スーパー 基本的に流さない ○〜△ 紙切れや床の濡れに注意
大型コンビニ 基本的に流さない ○〜△ 紙切れや手桶式もある。利用時は一声かける
小型コンビニ ― ― 旅行者が使えるトイレはほぼない
舞踊会場 基本的に流さない ○〜△ 休憩時間は混雑。開演前に済ませる
市場・観光スポット 基本的に流さない ○〜△ 有料が多い。紙切れ、鍵の故障、しゃがみ式もある

* ロスメン:格安の小規模な民宿やゲストハウス

中級・高級ホテル|比較的快適に使える

私たちが泊まってきた中級以上のホテルでは、日本のホテルと比べても、ほとんど不便を感じることはありませんでした。洋式で、日々の清掃も行き届いています。一部高級ホテルにはウォッシュレットもあります。

築年数が経っている宿では、換気が十分でなく、湿気やにおいが気になることもありました。

【関連記事】よく滞在するウブドの宿、「テガルサリ(Tegal Sari Accommodation)」は中級ホテルですが、紙を流すことができます。
▶︎ ウブド・テガルサリで1か月暮らすように過ごせる理由と注意点

ロスメン|宿によって設備に差がある

建物の古さや設備によって、水回りの使い勝手や清潔さに差が出ることがあります。しゃがみ式のトイレのところもあります。宿を選ぶときは、口コミなどで「トイレ」「水回り」「清潔さ」などを確認しておくと安心です。

カフェ・レストラン|観光客向けの店は使いやすい

観光客に人気のカフェやレストランは、きれいに整えられたトイレが多く、安心して利用しやすいと感じます。ただ、鍵の不具合や紙切れなどもあります。

一方、ローカルなワルンでは、昔ながらのトイレに出会うこともあります。

ウブド中心部のスグリワ通りにあるワルンでは、民家と共用のしゃがみ式のトイレを借りたことがあります。鍵がうまく閉まらず、少し緊張しながら使わせてもらいました。そのときは、「ホテルを出る前に済ませてくればよかった」と思ったものです。

大型スーパー|街歩き中の頼れるトイレ

「デルタデワタ」や「COCOスーパー」などの大型スーパーには、旅行者も使いやすいトイレがあります。私たちは街歩きの途中で何度も利用してきました。場所が分からないときは、スタッフに「Toilet?」と聞けば案内してもらえます。

ただし、設備や清潔さは店によって異なります。トイレットペーパーが切れていたり、便座が汚れていたり、鍵が壊れていたりします。特に床が濡れていると滑りやすく、私も足を取られそうになったことがあります。

【関連記事】ウブド中心部で利用しやすいスーパーを、トイレの状況も含めて紹介しています。
▶︎ ウブド中心部のスーパー比較|COCO・デルタ・ポピュラー

コンビニ|トイレマークのある大きめの店舗を探す

アルファマートなどの大きめの店舗では、看板にトイレマークが表示されていることがあります。散歩中にそのマークを見つけて、ほっとしたことを覚えています。洋式でも、手桶で流すタイプのところがありました。

利用するときはスタッフに一声かけ、帰りに水などを買うようにしています。なお、ウブドで多く見かける小型のコンビニには、旅行者が使えるトイレがほとんどありません。

舞踊会場|開演前に済ませておく

休憩時間のトイレは混雑しやすく、紙がなかったり、鍵の具合が悪かったりすることもあります。そのため、会場に着く前に、ホテルや途中のレストランで済ませるようにしています。

ウブド王宮の舞踊会場では、休憩時間のトイレがかなり混み、席に戻ったときにはすでに舞台が始まっていました。トイレ自体は整備されていましたが、虫が多くて落ち着きませんでした。

市場・観光地|有料トイレは少額紙幣で

市場や観光スポットでは、有料トイレを使うことがあります。私たちが利用したときは、2,000〜5,000ルピア程度でした。支払いはほとんどが現金のみで、紙を別に買う所や、お釣りが出ない所もあります。少額紙幣を用意しておくと安心です。

一方で、入場料に含まれていて無料で使えるトイレがある観光スポットもあります。

モンキーフォレストでは、2017年に新しくできた中央の建物に、きれいなトイレがあります。入園料は必要ですが、トイレは無料です。ただ、一度使ったときに猿が入り込んでいて驚き、それ以来使っていません。

園内や周辺では猿が荷物を狙うこともあるので、トイレに入るときだけでなく、バッグはしっかり持っておくと安心です。私たちは、食べ物が入っている袋やペットボトルは、バッグにしまうようにしています。

【関連記事】まだまだ現金が必要なバリ。両替で少額紙幣を加えてもらうなど、両替事情を詳しく書いた記事も参考にしてください。
▶︎ ウブドの支払い方法|現金が必要な場面とクレジットカードの注意点

ウブド街歩きのトイレ対策|行ける時に済ませる

私たちは、ホテルを出る前、カフェやレストランを出る前、スーパーに立ち寄った時など、利用できるタイミングで済ませておくようにしています。ウブドでは、自由に使える公共トイレがほとんどないためです。

「まだ大丈夫」と思っていても、その先ですぐにトイレが見つかるとは限りません。特に長く歩く日や、舞踊公演など途中で席を立ちにくい予定がある日は、少し早めに行っておくと安心です。

私たちも、ウブドを歩き始めたころは「あとで行けばいい」と思って困ったことがありました。今では、行ける時に行っておくことが、街歩きでトイレに困らないための習慣になっています。

急にトイレに行きたくなったら|頼れる場所を知っておく

街歩き途中に、急にトイレに行きたくなることがあります。そんなとき、どこを頼ればいいかを知っておくことも、ウブドで困らないための備えのひとつです。大型スーパーやコンビニ以外にも利用できるところがあります。

近くのホテルやカフェにお願いする

街歩き中に急な腹痛に見舞われ、近くのホテルに駆け込んだときは、スタッフがすぐに笑顔で案内してくれました。共用トイレは、たいていレセプション近くにあります。また別の日には、営業前のカフェでお願いしたこともあります。そのときも快く利用させてもらえました。

帰り際、飲み物を買うと「テリマカシ(ありがとう)」と言ってくれたスタッフの笑顔が印象に残っています。

もちろん、すべてのホテルや店で利用できるとは限りません。それでも、私たちの経験では、ウブドの観光客に慣れたホテルやカフェで事情を伝えると、助けてもらえることがほとんどでした。

王宮横のスターバックス

ウブド王宮横のスターバックスでは、蓮池側の入口を入ってすぐ横にトイレがあります。広くて整ったトイレですが、紙は流せません。

以前は鍵を借りて、店の外のトイレを使う仕組みでした。今は店内にあるので使いやすくなり、トイレだけを借りに立ち寄る人も時折見かけます。私たちも、緊急のときに何度か使わせてもらいました。利用したあとは、パンやクッキーを買うようにしています。

トイレを借りたいときの英語・インドネシア語

ホテルや観光客向けのカフェなら英語で通じます。ローカルなワルンではインドネシア語が中心ですが、「toilet」でほぼ通じます。私たちは、とっさに言葉が出ないときのためにスマホのメモに保存していました。

「トイレはどこですか?」
  • 英語:Where is the bathroom?
  • インドネシア語:
  • Toiletnya di mana?(トイレットニャ ディ マナ?)

「すみません、トイレを使ってもいいですか?」

  • 英語:Excuse me, may I use the restroom?
  • インドネシア語:Permisi, boleh pakai toilet?(プルミシ、ボレ パカイ トイレット?)

「Permisi(すみません)」を前につけると丁寧です。「toilet?」だけでも、たいていは通じます。

ウブドでは観光客に慣れている場所も多く、困った様子で「toilet?」と聞くと、場所を教えてもらえました。私の場合は、これまで、このやり取りで断られたことはありません。

ウブド街歩きで持ち歩くトイレ用品3つ

持ち物 理由
ポケットティッシュ 紙がないトイレに備えて(流せるタイプでなくてOK。使用後はゴミ箱へ)
除菌シート 便座や手を拭くため。清掃が不十分な場合の衛生対策
少額紙幣(2,000〜5,000ルピア) 有料トイレや紙の購入、借りたお礼の買い物用

この3つがあれば、不意のトイレトラブルでも慌てずに済み、長い街歩きも快適に過ごせました。

【関連記事】ポケットティッシュや除菌シートのほか、ウブドでの長期滞在に持参しているものは、別の記事でまとめています。
▶︎ バリ島1か月滞在の基本的な持ち物と衣類

ウブドのトイレ事情Q&A|街歩きで気になること

Q. しゃがみ式トイレが不安です。膝や腰に自信がない場合は?

ホテルや観光客向けのカフェ・レストラン、大型スーパーでは洋式が多いので、街歩きではそうした場所で済ませるようにすれば、しゃがみ式に当たることはほとんどありません。ロスメンに泊まる場合は、予約前に洋式かどうか確認すると安心です。

Q. 「流せるティッシュ」なら流してもいいですか?
紙を流せないトイレでは、流せるティッシュも流さないでください。 トイレットペーパーでさえ流せない排水設備なので、流せるタイプのティッシュでも詰まる原因になります。使ったあとは、トイレットペーパーと同じように横のゴミ箱へ捨てます。
Q. お腹の調子が悪い日は、街歩きをしても大丈夫ですか?
私たちは、お腹に不安がある日は遠くまで歩かないようにしています。ホテルの近くで過ごしたり、トイレを使いやすいカフェで休んだりする方が安心です。下痢や腹痛が続くときは、休息と水分補給を優先し、必要に応じて受診も考えます。
Q. 長期滞在なら、使いやすいトイレを覚えておくべきですか?

私たちは覚えるようにしています。同じ通りを何度か歩くうちに、「このスーパーなら使いやすい」「このカフェなら休憩もできる」という場所が自然と分かってきます。よく歩くエリアにいくつか知っておくだけで、気持ちがずいぶん楽になります。

まとめ|ウブドでトイレに困らないために、旅の流れで準備しておくこと

初めてバリを訪れたころは、紙を流せないことにも、公共トイレが少ないことにも戸惑いました。今では、いくつかのことを習慣にするだけで、トイレの心配はほとんどなくなっています。

まず出発前に、ポケットティッシュと除菌シート、有料トイレ用の少額紙幣(2,000〜5,000ルピア)を用意しておきましょう。宿に着いたら、紙を流せるかどうかをスタッフに確認しておくと安心です。

トイレでは、横にゴミ箱があれば紙は流さず、迷ったら聞くのが基本です。街歩きの日は、ホテルやカフェを出る前に済ませ、ルート上の大型スーパーも確認しておきます。舞踊公演の日は、会場に着く前に済ませておくと、休憩時間の混雑に慌てずに済みます。

それでも急にトイレに行きたくなったら、近くのホテルやカフェで「Permisi, toilet?」と聞いてみてください。利用したあとにひと品買えば、お礼の気持ちも伝わります。

トイレ事情を知っておけば、初めてのウブドでも安心して街歩きを楽しめます。

【関連記事】トイレの使い方ひとつ取っても、海外旅行では「知らなかった」ことで戸惑う場面があります。

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 執筆:じゃんぱらぎ夫婦(60代、ウブド滞在歴20年以上・長期滞在8回)
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