バリ島旅行はいつ行けばいいのか。初めての方がまず迷うのが、乾季と雨季の違いではないでしょうか。
結論から言うと、バリ島のベストシーズンは旅の目的によって変わります。
私たち夫婦は30年ほどバリ島に通い、これまでに20回以上滞在してきました。ウブドに滞在するようになって20年以上になり、この15年間には8回ほど長期滞在をしています。
この記事では、その経験をもとに、シニア世代や初めてバリ島を訪れる方に向けて、乾季・雨季・中間季の気候、街の雰囲気、混雑、旅費、服装の違いと、目的別のおすすめ時期をまとめました。
*本記事は、私たち夫婦の滞在経験と2026年10月時点の情報をもとにまとめています。

雨季のウブドの午後。強いスコールのあとは、緑がいっそう鮮やかになる。

「ベストシーズン」は一つではありません。季節ごとに異なるウブドの魅力
結論|観光なら乾季、静かに過ごすなら雨季、バランス重視なら中間季
バリ島のおすすめ時期は一つではありません。
- 晴天の中で観光や遠出を楽しみたい方 → 乾季(6〜9月)
- 人の少ない静かな環境で、ゆっくり過ごしたい方 → 雨季(11〜3月)
- 暑さ・混雑・費用のバランスを重視したい方 → 中間季(4〜5月・10月)
私たち自身は雨季のウブドが好きです。ただ、初めての方が時期を選ぶなら、天候だけでなく「バリで何をして過ごしたいか」から考えるのがおすすめです。
シニア世代の方に向けて、季節ごとの特徴を表にまとめました。
| 項目 | 乾季(6〜9月) | 雨季(11〜3月) | 中間季(4〜5月・10月) |
|---|---|---|---|
| 天候 | 晴天が多く湿度低め | 午後のスコールが中心 | 晴れが多く、ときどき雨 |
| 気温・体感 | 日中は暑く、朝晩は涼しい | 蒸し暑いが極端ではない | 暑いが、雨季より過ごしやすい |
| 観光客 | 多い(特に7〜8月) | 少なめ(年末年始は多い) | 比較的少ない |
| ウブドの雰囲気 | 活気があり賑やか | 静かで落ち着く | 落ち着きと活気の中間 |
| 街歩き | しやすいが混雑あり | 雨の時間帯は調整が必要 | 歩きやすい |
| フルーツ | 種類はやや少なめ | 旬が多く味が濃い | 時期により異なる |
| 行事・文化 | 年によって異なる | ニュピ・オゴオゴ(例年3月ごろ)など | ニュピが4月になる年もある |
| 航空券・宿泊費 | 高め | 安め(年末年始は高い) | 比較的手頃(GWは高い) |
| 向いている人 | 観光・遠出を楽しみたい方 | ゆっくり滞在したい方 | バランスを重視する方 |
※この記事では、乾季と雨季の移行期を「中間季」と表記しています。
※ガルンガン・クニンガンは約210日周期で巡るため、乾季・雨季のどちらにも重なります。行事を目的に訪れる場合は、その年の日程をご確認ください。
ここからは、乾季・雨季・その間の時期について、気候だけでなく、街の雰囲気や実際の過ごし方も含めて比べていきます。
バリ島の乾季・雨季はいつ?月別の気候の目安
一般的には、乾季は4〜10月、雨季は11〜3月とされています。ただ、ウブドで長く過ごしてきた私たちの体感では、乾季らしさがはっきりするのは6〜9月です。4〜5月と10月は、乾季と雨季の特徴が混ざった移行期のように感じます。
そこでこの記事では、6〜9月を乾季、11〜3月を雨季、4〜5月と10月を中間季として説明します。

出典:Climate-Data.org「Ubud climate」をもとに作成(データ期間:1991〜2021年、2026年10月閲覧)
※観測所の実測値ではなく、気象モデルによる推計値です。
ウブドは標高約220mの内陸にあるため、海沿いのエリアより気温がやや低めです。一年を通して最高気温は27〜29℃前後と大きく変わらず、季節による違いは主に雨の量と朝晩の涼しさに表れます。
雨が最も多いのは1月、最も少ないのは8月です。4月はまだ雨が多めで、雨が落ち着いてくるのは5月ごろからです。
乾季(6〜9月)|晴天が多く、観光や遠出に向いた季節
気候と体感|晴れが続き、朝晩は涼しい
乾季のバリ島は晴れの日が多く、気温も湿度も比較的低いため、屋外での観光や移動がしやすい季節です。特に7〜8月は朝晩が涼しく、日中との寒暖差を感じることもあります。
肌寒いほどではありません。ただ、日差しのない日には、平地でもプールや海に入るのをためらうほど涼しく感じることがあります。

7月に子どもたちとサヌールへ行ったときは、日中でも気温が上がらず、プールで遊べない日がありました。それ以来、プールを楽しみにしている子どもたちとの旅行は、乾季を外して計画するようになりました。
街の雰囲気|観光客で賑わうが、早朝は静か
ヨーロッパやオーストラリアからの旅行者が増えるため、ウブドの中心部、人気のレストラン、伝統舞踊の会場は賑わいます。活気を楽しめる反面、静けさを求める方には落ち着かない場面もあるかもしれません。
それでも早朝は驚くほど静かです。メインストリートから少し外れるだけで人の気配が消え、田んぼ道では鳥の声と風の音だけが聞こえてきます。
過ごし方|天気を気にせず予定を立てられる
朝の涼しい時間に散歩をして、日中は少し足を伸ばして観光へ。夕方以降は、涼しい風に吹かれながらテラスでゆったり過ごすのも気持ちのいいものです。
途中で雨に降られる心配が少ないため、遠出の予定も立てやすくなります。カーチャーターを利用して観光地を巡ったり、ウブド周辺の自然を感じるトレッキングに出かけたりも楽しめます。「今日はどこへ行こうか」と、天候を気にせず予定を組めるのは、乾季ならではの安心感でした。

郊外に散策に出るのも楽しみです。
雨季(11〜3月)|静かなウブドで、行事や旬の果物を楽しむ季節
気候と体感|雨は午後のスコールが中心
気温も湿度も高い時期です。雨季というと一日中雨が降る印象を持たれがちですが、実際は少し違うように感じます。私たちの滞在経験では、雨季も午前中は比較的外出しやすい日が多くありました。ただし、朝から雨が降る日もあるため、その日の空模様を見ながら予定を決めています。
午後に数時間激しく降り、その後は夕方までに止むスコールが比較的多い印象です。これまでの滞在でも、雨のために夕食に出かけられない日は、それほど多くありませんでした。
ウブドの早朝は比較的気温が低く、歩いても日中のように汗だくになることはありません。一方で、雨季のウブドで、朝晩でも肌寒いと感じたことは、これまでほとんどありません。
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街の雰囲気|席が取りやすく、街全体が落ち着いている
観光客が減るため、レストランも舞踊の会場も席が取りやすくなり、街全体が落ち着いて感じられます。王宮付近はこの時期も賑わいますが、それ以外の場所はそれほどでもありません。雨上がりの緑が町を包み込むような風景は、この季節ならではです。
ただし、年末年始は例外で、観光客が増えて混み合います。
行事と果物|雨季ならではの楽しみ
この時期の終盤には、バリ島の代表的行事、ニュピやオゴオゴがあり、島全体が特別な空気に包まれます。
▶︎ ウブドで出会う圧巻の「オゴオゴ」体験記
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バリ島の雨季の行事、ニュピ前夜の盛大な「オゴオゴ」祭り
さらに、多くの果物が旬を迎えます。レストランやカフェで出されるフレッシュジュースも、この時期は一段と味わい深く感じられます。

雨季は果物が豊富で、味も濃く、みずみずしく感じられます。
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過ごし方|午前に出かけ、午後は雨音を楽しむ
朝から雨が降ることはほとんどありません。午後の雨も、降り始めは空の色でおおよそ予測できます。この天候のリズムが分かってくると、一日の予定が立てやすくなります。
午前中に外を歩き、午後は雨音を聞きながらカフェで過ごしたり、部屋のバルコニーから田んぼを眺めたりする時間が増えます。雨上がりには、よく虹がかかります。
外出中は、空の様子を見ながら行動することが多くなります。私たちは、黒い雲がだんだん広がりはじめたら、帰路に着くようにしていました。実際に滞在してみると、「雨季だから行動が制限される」という印象はあまりなく、むしろ落ち着いた時間を楽しめる季節だと感じています。

雨季の雨上がりによく見る虹
私たちが長期滞在に雨季を選ぶ理由
ウブドで滞在を重ねるようになってから、私たちが長期滞在に選ぶのはいつも雨季です。航空券や宿の費用を抑えられることも大きな理由ですが、何よりも、雨季はウブドらしさを最も感じられる季節だからです。
降り出し前に空一面に広がる雲。茅葺き屋根を伝う雨音。雨上がりの虹と、稲穂から垂れるしずく。観光だけでは見えにくい、雨季ならではの静かな季節感に、私たちは何度も惹かれてきました。
中間季(4〜5月・10月)|雨も混雑も控えめで、バランスのよい季節
気候と体感|雨季と乾季の特徴が混ざる
気温は雨季と同じくらいですが、雨の日は少なくなります。雨季の蒸し暑さが少し和らぐ一方、乾季ほど朝晩の涼しさは感じない。両方の特徴が混ざったような時期です。
街の雰囲気|旅慣れた旅行者が多く、落ち着いている
時期によっては乾季ほど混雑せず、レストランや街なかも比較的落ち着いています。私たちの印象では、団体観光客の賑わいよりも、旅慣れた旅行者や長期滞在らしい人たちの姿が目につく時期です。
雨上がりには緑が鮮やかになり、しっとりとした風景を残しながら、乾季のような爽やかさを感じる日もあります。
過ごし方|気負わず、いつも通りに動ける
雨季のように空模様を見て予定を変えることが少なく、外出しやすい季節です。ただ、乾季よりは雨が降るため、長時間出かけるときは折りたたみ傘を持っていきます。
朝に散歩をして、昼は気になる店まで歩いて食事へ。疲れたら部屋に戻って休み、夕方にまた出かける。予定を詰め込まず、その日の体調や気分に合わせて動けるので、滞在が長くなっても疲れにくい時期だと感じています。
時期別の混雑と航空券・ホテル料金の傾向
旅の時期を決めるとき、費用と混雑は気になるポイントです。年やホテルによって差はありますが、おおよそ次のような傾向があります。
高くなりやすい時期|7〜9月、年末年始、日本の大型連休
ホテルによっては宿泊費が通常期よりかなり高くなり、予約も早めに埋まります。日本からの旅行者が増えるゴールデンウィークやお盆の時期も、航空券が高くなりがちです。
この時期は、比較的安い乗り継ぎ便を検討するのもひとつの方法です。乗り継ぎ地の都市で一泊すれば、長時間フライトの疲れを分散でき、体への負担が軽くなることもあります。
【関連記事】直行便にするか乗り継ぎ便にするかは、価格だけでなく体力面も含めて考えると安心です。
▶︎ バリ島フライトで疲れない方法|荷物と乗継ぎ、機内・荷物の工夫
比較的手頃な時期|1〜2月、4〜5月(GWを除く)、10月、12月前半
航空券や宿泊費が比較的手頃になりやすい時期です。私たちも、普段なら手の届きにくいホテルに、この時期は無理なく滞在できました。予約が取りやすいので、好みの座席やホテルの部屋も押さえやすく感じます。

雨季の始めのマンゴーを目当てに、12月初旬に出かけたことがあります。思い立って急に計画した旅でしたが、航空券も宿も安く、予約もスムーズでした。甘いマンゴーが山のようにのったかき氷の味は、今でも忘れられません。
なお、12月も後半になると、航空券もホテルも値上がりする傾向があります。
季節ごとの服装と持ち物
一年を通して、服装や持ち物に大きな違いはありません。日本の夏の装いを基本に、半袖中心で過ごせます。
- 乾季:朝晩や、冷房の効いたレストランに備えて、薄手の羽織ものを用意します
- 雨季:折りたたみ傘は必須です。ウブドで羽織ものが必要だと感じたことは、ほとんどありません
- 中間季:折りたたみ傘を持ち、羽織ものも1枚あると安心です
【関連記事】乾季・雨季それぞれの服装の準備をまとめています。
▶︎ 季節に合わせて追加するもの
季節選びQ&A|シニア世代がよく感じる不安と疑問
Q1. 旅行できる月が決まっている場合、雨季や乾季を気にしすぎなくても大丈夫ですか?
季節だけを理由に旅行を諦める必要はないと、私たちは思っています。乾季にも雨は降りますし、雨季にも晴れる時間はあります。行ける時期が限られているなら、その季節に合わせて予定の組み方を工夫する方が現実的です。
Q2. 雨季に観光やカーチャーターを予定しても大丈夫ですか?
私たちは雨季でも遠出をしています。雨は午後から降ることが多いので、それを考えて予定を組みます。また、時間を詰め込みすぎず、天候によって予定を変更できる余裕を持たせています。屋外観光をたくさん組み込みたい場合は、乾季の方が予定は立てやすいでしょう。
ニュピと、その前日のオゴオゴは例年3月ごろですが、年によっては4月になることもあり、日付は毎年変わります。ガルンガン・クニンガンは210日ごとに巡ってきます。行事を目的に旅行する場合は、その年の日程を確認してから予定を立ててください。なお、ニュピ当日は空港も閉鎖され、外出もできません。日程には注意が必要です。
Q4. バリ島なら、どの地域でも季節の感じ方は同じですか?
同じバリ島でも、海沿いとウブドでは体感が少し異なります。標高でも変わります。この記事では私たちが長く滞在してきたウブドでの経験を中心にまとめています。ビーチで過ごすことが旅の目的なら、海沿いの天候や風の状況も合わせて確認するのがおすすめです。
まとめ|「何をしたいか」から、バリ島の旅の時期を決めよう
バリ島のベストシーズンは一つではなく、旅の目的によって変わります。時期に迷ったら、まずは「バリで何をして過ごしたいか」を考えてみてください。
観光地を巡ったり遠出をしたりしたいなら、晴天が続く乾季(6〜9月)が向いています。人の少ない静かな環境でゆっくり過ごしたいなら、雨季(11〜3月)がおすすめです。暑さや混雑、費用のバランスを重視するなら、中間季(4〜5月・10月)も選択肢になります。
時期の目安が決まったら、次はその年の行事の日程を確認しましょう。ニュピやガルンガンを見たい方はもちろん、避けたい方にとっても大切な情報です。7〜9月や年末年始、日本の大型連休に出かける場合は、航空券とホテルを早めに押さえておくと安心です。
持ち物は、乾季なら薄手の羽織もの、雨季なら折りたたみ傘を用意しておけば、季節の違いにも落ち着いて対応できます。
私たちは雨季のウブドを好んで訪れていますが、それがすべての方に合うとは限りません。ご自身の体力や旅の目的に合った季節を選べば、どの時期にもバリ島ならではの楽しさがあります。この記事が、旅の時期を決める参考になれば幸いです。
【関連記事】シニア世代がウブドで無理なく滞在するために知っておきたいことを、テーマ別にまとめています。
▶︎「ウブドで暮らす」カテゴリー一覧
天候、航空券・ホテル料金、混雑状況、行事の日程などは年によって変わるため、旅行前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。


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