ウブドの老舗宿「テガルサリ」は、長期滞在にも向いているのだろうか。そう感じている方もいるかもしれません。
私たちが、テガルサリに何度も滞在して感じたのは、毎日の食事や移動、部屋での過ごし方まで含めて、自然に滞在が続くということでした。
日常の動きに負担がほとんどないのです。
この記事では、私たち夫婦の実体験をもとに、なぜテガルサリが“暮らすように滞在できる宿”なのかをお伝えします。
* 感じ方には個人差があります。記事内の情報は2026年4月時点のものです。最新情報は公式サイトで確認してください。
ウブドで長く過ごすなら、ホテルよりも「暮らすように滞在できる場所」の方が体は楽です。僕たちがそう感じているのがテガルサリで、洗濯やちょっとした買い物を近くのスーパーで済ませられて、Wi-Fiも使えるので長期でも困りにくいのが気に入っています。
この記事では、僕たちがテガルサリで実際に過ごして感じた使い勝手を、暮らすように滞在したい方の目線でまとめました。旅行というより生活に近い滞在を考えている方の参考になればと思います。
テガルサリは、ウブド中心部の賑やかな通りから一歩入った場所にあります。メイン通りから距離があるため騒音が少なく、田んぼに囲まれた落ち着いた環境で過ごせるのが特徴です。

テガルサリ周辺の位置関係と敷地配置。メイン通りから少し離れた、静かな立地にあることがわかります。
▶︎ Googleマップでウブド中心部を確認する:ウブド中心部地図
テガルサリのプンゴセカン側の入り口は、目立たない看板があるだけで、初めてだと入口を見落とすことがあります。Googleマップを使える状態にしておくと安心です。通信手段については、こちらの記事でまとめています。
▶︎ バリ・ウブド長期滞在の通信手段|SIM・eSIM・Wi-Fiの選び方
テガルサリは「基準を満たす」だけではなかった|実際に滞在して感じたこと
すでに、ウブドで長期滞在する宿を選ぶ条件については別記事で書きました。
▶︎ ウブドで1か月暮らせる宿|立地・静けさ・水回りで失敗しない
私たちが何度も滞在してきたテガルサリは、その条件を満たしているだけでなく、実際に滞在してみると、食事、買い物、部屋時間、清掃、ランドリー、飲み水まで、日々の負担を減らしてくれる宿だと感じました。
この記事では、長期滞在の基準に照らしながら、テガルサリならではの使いやすさを、私たちの実体験からまとめています。
長期滞在で助かった、テガルサリの基本の使いやすさ
食事や買い物に不自由しないという基本条件を満たし、尚且つそれ以上の使いやすさがありました。
食事|気分に合わせて選べる多彩なレストラン
テガルサリ周辺には、徒歩圏に、その日の気分で選べる店が揃っています。
便利なのは、単に店の数が多いことではありません。軽く食べたい日、しっかり食べたい日、体調が優れない日など、その日の状態に合わせて選びやすいことです。
特に、すぐ向かいのレストランは、食欲のない日や日本の味が恋しくなったときにも利用しやすく、滞在中は「宿に併設されているような感覚」で使っていました。
テガルサリ周辺には、その日の体調や状況で選べるレストランやカフェが数多くあります。私たちが実際に利用したお店を含めた別記事があります。
▶︎ テガルサリ周辺のレストラン|体調・食欲に合わせた店の使い分け
買い物|徒歩で大型スーパーに行ける便利さ
「少し足りないもの」をすぐに補える便利さが、想像以上に滞在の負担を軽くしてくれました。
ウブドの大型スーパーは、いずれも王宮などの中心部から離れたところにあります。
テガルサリはプンゴセカン寄りにあるため、徒歩5分ほどの場所に大型スーパー「Coco」があります。コンビニでは限られる食料品や日用品も一通り揃うので、長期滞在中はとても助かりました。
果物やヨーグルト、パンを買って朝食にする。足りない日用品をその都度買い足す。そういったことが気軽にできる毎日が、暮らすような滞在を支えてくれます。
部屋|外出せずに過ごす時間も考えられたつくり
どの部屋にも、リビングスペースやゆったりとしたバルコニー・テラスが設けられ、デイベッドのある部屋もあります。
自然の中に立地するテガルサリでは、そのような場所が、外の空気を感じながら過ごせるつくりになっているのが特徴です。
長期滞在では、外に出る時間と同じくらい、部屋で過ごす時間も大切になります。その点で、「どこでどう過ごすか」を選べるつくりは、滞在の快適さに大きく影響していたと感じます。
水回り|紙が流せるストレスの少なさ
私たちが滞在した7つの部屋では、トイレットペーパーをそのまま流せました。「紙をうっかり流したら」と気を使う必要がなく、それだけでも滞在中のストレスが軽くなりました。
ウブドでは、中級クラスのホテルでも、トイレットペーパーを流せないところがあります。以前、流せない宿で詰まらせてしまったことがあり、それ以降はトイレのたびに緊張していました。
私たちが滞在した部屋では、お湯や排水に大きな不便を感じることもありませんでした。
こうした違いは一つひとつは目立ちませんが、長く滞在すると確実にストレスの差として表れてきます。
▶︎ ウブドのホテルのトイレ事情について、あらかじめ知っておくと良いことをまとめた記事もあるので参考にしてください
ウブドのホテルのトイレ事情|清潔さと注意点
費用|予算に合わせて選べる豊富なカテゴリー
部屋のカテゴリーに幅があり、予算に合わせて自分たちに合った選び方ができました。
41室あるテガルサリはカテゴリーも豊富で、予算を考えて部屋を選べます。
サービスや基本設備は部屋カテゴリーによって大きく変わらないため、予算や眺望、階数などを基準に選びやすいと感じました。
▶︎ ウブドで長期滞在を考える時、宿泊費以外のコストも気になるところです。私たちの実際の費用については、別の記事で内訳とともにまとめています。
ウブド1か月の滞在費用|60代夫婦の実際の内訳と目安
さらに、何度か滞在するうちに、テガルサリならではの使いやすさも見えてきました。
何度も泊まって分かった、テガルサリならではの使いやすさ
ここまでの内容は、他の宿でも条件としては揃っている場合があります。ただ、テガルサリには、それに加えて日々の過ごし方に影響する特徴がありました。
出入口が複数あり、動き方に無理がない
細長い敷地の両端に、出入口があります。
モンキーフォレスト側レセプション、プンゴセカン側レセプション+田んぼ沿いの小径、計3か所です。
食事や買い物に出るときはプンゴセカン側、散策やショッピングの日はモンキーフォレスト側と、部屋から近い方を使い分けることができました。
こうした動きやすさは、滞在が長くなるほどありがたく感じたことです。
また、両替所にほぼ直結する田んぼ沿いの小径は、近隣の宿泊者やスタッフ、農作業をする人たちも行き交い、観光地とは少し違う空気があり、暮らしている実感がありました。

買い物や外食に出る時に便利な、プンゴセカン側のレセプション。田んぼ沿いの小径へもつながる入口です。

モンキーフォレスト側のレセプションは、街歩きやショッピングに出かける時に便利な入口です。プンゴセカン側と使い分けられるので、長期滞在でも動きやすく感じました。
必要なときに頼れるシャトルサービス
ウブド内であれば、無料のシャトルサービスが利用できます。
舞踊公演の帰りなどにも使えました。「行きは歩いて、帰りはシャトル」という使い方ができることで、無理のない行動がしやすくなります。
なお有料ですが、空港送迎も含めたウブド外への移動も利用可能です。私たちは、郊外の観光案内を頼んだこともあります。
* 最新の対応範囲や料金は予約時に確認してください。

テガルサリの無料シャトルサービスは、ウブド内の移動に便利です。夜の舞踊公演の帰りなど、歩くのが不安な時間帯にも助かりました。
スタッフとの距離感がちょうどよい
過度に干渉せず、必要なときにはしっかり対応してくれる距離感が心地よく感じられました。
■ トラブル時に実感した、柔軟で迅速な対応力
トラブル時の対応は迅速で、担当以外のスタッフまで声をかけてくれることがあり、連携の良さが滞在の安心感になっていました。
早朝出発のツアーで朝食時間が合わないときは、事前に相談すると簡単なセットを用意してくれ、柔軟な対応も印象に残っています。
■ 地元情報に強いスタッフ
テガルサリの強みのひとつは、地元出身のスタッフが多く、ウブドでの暮らしに近い情報を教えてもらえる点です。
観光客向けパンフレットにはない情報も教えてもらえるのは、こうしたスタッフがいるテガルサリならではだと感じています。
清潔さと匂いのなさが、日々の快適さにつながる
長く泊まるほど、部屋の清潔さや匂いが気になることがあります。
■ 細部まで行き届いた清掃
毎朝、3人ほどのスタッフが無駄のない動きで部屋を整えていきます。タイルの床は磨き上げられ、バスルームの細かな部分まで行き届いているのも好印象です。
到着時に棚や引き出しを拭く必要を感じず、気持ちの良い滞在をはじめられました。それが利用したどのグレードの部屋でも変わらないのが、正直驚きでした。
■ 匂いがないことがもたらす、精神的な快適さ
テガルサリでは、室内も、リネン類にも不快な匂いを感じた記憶がありません。
特にリネン類は、バリのホテルにありがちなカビ臭やじめじめ感がありません。湿度の高いウブドにあって、行き届いた管理を感じます。意外と気になるお香の強い香りもありませんでした。
シーツ交換は環境負荷を考えて希望制ですが、ベッドメーキングが丁寧で、交換しない日でも交換したてのような寝心地が保たれていました。
自然に囲まれた環境が日常になる
部屋のバルコニーからは田んぼや森が見え、時間帯によって表情が変わります。滞在を続けるうちに、それが特別な景色ではなく、日常の一部になっていきました。

初めて泊まったスーパーデラックスルームからの眺め。田んぼと森が、滞在の日常になっていきました。
ウブドでは、リスやトッケイ、ヤモリなどは日常の一部です。加えて、テガルサリは、モンキーフォレストに近いため猿が来ることもあります。田んぼに囲まれているため、まれに蛍を見かけることもあります。
ただし、田んぼの見え方や開け方は部屋によって大きく異なるため、予約時に確認しておくといいと思います。

よく猿がやってくるので、ベランダに食べ物を置いておくことはできません。
滞在前に知っておきたい注意点
雨で滑りやすい場所が何箇所かあります。特に、プンゴセカン側出口にある、池にかかる木の橋は注意が必要でした。
また、自然に囲まれた宿なので、生き物の気配は日常的にあります。茅葺屋根の部屋では、まれにヤモリなどのフンが落ちていることもありました。朝の清掃できれいに取り除かれていましたが、気になる方は部屋タイプを選ぶときに確認しておくとよいと思います。
何度も滞在して気づいたテガルサリの魅力
何度も滞在を重ねるうちに、テガルサリには「長く滞在すること」を前提に考えられている部分が多いことに気づきました。
外に出やすい動線、部屋で過ごせる空間、困ったときに頼れる対応、ウォーターサーバーなどのサービス。
それらは決して目立つものではありませんが、長く滞在するほど、そのありがたさを実感します。
公式情報などでは、ここでお伝えしたことまではなかなかわかりません。各カテゴリーの部屋状況(眺望、明るさ、室内段差など)を、こちらの記事でまとめています。
▶︎ テガルサリの部屋選び|滞在スタイル別に見る価格と過ごしやすさの違い
実体験で整理|シニア夫婦が感じたテガルサリの実感メリット
シニア世代の私たちにとって、「一度だけ豪華に泊まる宿」よりも、「無理のない料金で、何度も帰ってこられる宿」の方が、心にしっくり来るようになりました。
| テガルサリの特徴 | シニア長期滞在での実感メリット | |
|---|---|---|
| 立地 | 王宮15〜20分/田んぼ隣接/徒歩圏レストラン・カフェ・スーパー・両替 | 歩いて観光も食事も・静かに睡眠の両立 |
| 出入口 | プンゴセカン側・モンキーフォレスト側レセプション、田んぼ沿いの小径の計3か所 | 体調・目的地に合わせて最短ルートを選べる |
| 夜移動 | 無料シャトルで舞踊公演など送迎対応 | 暗い夜道を歩かず安全に帰れる |
| スタッフ | 日本語対応あり/早朝朝食/深夜トラブル即対応 | 体調不安・設備トラブル時も精神的に不安を感じにくい |
| 清掃 | 床・ベッド下まで清掃/無臭/排水良好 | 長期でも「生活臭」が溜まらず過ごしやすいと感じた |
| 睡眠 | 適度な硬さのベッド/静かな夜環境 | 腰・睡眠の質が安定し疲れが残りにくい |
| 水回り | お湯・水圧安定/紙が流せるトイレ | 水回りへの不安が少なく、日常的なストレスを感じにくかった |
| 眺望・自然 | 田んぼ・森・蛍・リス・トッケイ・猿 | 滞在そのものが「癒しの時間」 |
| ランドリー | 当日仕上げ/強い香料なし/安価 | 荷物を減らせて移動と体力が楽 |
| 飲料水 | 給水タンク複数設置+毎日ボトル補充 | 水の買い出し不要 |
| 宿泊費 | 手頃な部屋からヴィラまで幅広い価格帯 | 長い滞在を繰り返せると感じる価格帯 |
テガルサリ FAQ|シニア世代の長期滞在でよくある質問
ここまで見てきたように、テガルサリは、日々の動きやすさと安心感が重なっていく宿だと感じています。長く滞在する中で負担や疲れを感じにくい環境が整っていることが、私たちが何度も戻る理由になっています。
テガルサリ基本情報|アクセス・部屋数・日本語対応をシニア長期滞在目線で確認
エリア:プンゴセカン通り
アクセス:モンキーフォレストから徒歩約5分/ウブド王宮から徒歩約20分
客室数:全41室
通信環境:全館Wi-Fi無料
言語対応:日本語対応あり
空港送迎:あり(有料・事前予約)
公式サイト:テガルサリの公式サイト
Googleマップ:テガルサリ地図
シニア夫婦がウブドで“暮らす宿”として選んだ理由
ウブドでの長期滞在は、環境さえ整えば、年齢を重ねても実現できます。テガルサリは、華やかなリゾートではありませんが、暮らしを支える土台がしっかりしています。
立地、動線、周辺環境、スタッフ、清潔さ、自然、価格。そのひとつひとつが積み重なり、「ここなら大丈夫」という実感につながりました。シニア世代がウブドで1か月滞在を考えるとき、テガルサリは有力な選択肢のひとつになるはずです。
すべての人にとって完璧な宿とは限りませんが、私たちにとっては「無理なく続けられる場所」でした。
▶︎ 私たちが選ぶ宿カテゴリー一覧
ウブドにはこれまで20回近く訪れ、ここ15年ほどは毎年のように3~4週間の長期滞在を重ねてきました。年齢を重ねるにつれて、気になることも少しずつ変わってきます。このブログでは夫婦で実際に暮らすように過ごす中で感じたことをまとめています。


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