「バリ島では移動をどうすればいいのだろう」と不安に感じていませんか。
特にウブドで長く滞在する場合、空港からの移動、街歩き、郊外散策、夜の外出など、場面ごとに移動手段を考える必要があります。
この記事では、バリ島ウブドに滞在するシニア世代や大人のご夫婦に向けて、私たち夫婦が実際に使ってきた移動手段と、その使い分け方をまとめます。
私たちはテガルサリでの長期滞在を重ねるなかで、その日の目的や体力に合わせて移動手段を使い分けてきました。場面に合った移動方法を知っておくと、負担なく行ける場所が広がります。

観光地でありながら生活道路でもあるウブド中心部。日常の移動は徒歩と車を状況に応じて使い分けています。
ウブドの移動は「徒歩+送迎+Grabなど」の使い分けが基本
ウブドでの移動は、ひとつの交通手段に頼るのではなく、目的や時間帯に合わせて使い分けるのがいちばん負担を減らす方法です。
私たち夫婦も、長期滞在を重ねるなかで、次のような使い分けに落ち着きました。
- 空港からホテルへ:ホテル送迎を優先
- ウブド中心部:徒歩+TMDバス
- 少し離れた場所への散策:ホテル送迎・Grab・ローカルタクシー
- 半日〜1日の観光や祭礼見学:カーチャーター
- 夜の外出:ホテル送迎をできるだけ利用
若い頃のように「歩けるところまで歩く」のではなく、疲れる前に乗り物を使うことも、長期滞在を楽しむための大切な選択だと感じています。
私たちは、料金の安さだけで決めるよりも、荷物の量、暑さ、歩く距離、帰りの時間なども考えて選ぶようにしています。
この記事では、私たちが実際に利用してきた交通手段について、どんな場面で便利なのか、どんな点に注意したいのかを順番に紹介します。
実際に場面ごとに利用しやすい移動を表にしました。
| 手段 | 向いている場面 | 注意点 | 料金目安 |
|---|---|---|---|
| TMDバス | ウブド中心部の移動、散策の起点まで | 本数と路線少なめ・時間配分重要・すべて現地語表記 | 約40円~ |
| Grab | 荷物がある時、郊外散策の行き帰り | 配車場所の確認が必要・時間帯によって呼びづらい・ウブドは若干捕まえ難い | 約300円~1200円 |
| ホテル送迎 | 空港送迎、夜の帰り、中心部の移動 | 事前のリクエスト 送迎範囲と利用時間の確認 | ウブド内無料の場合あり |
| ローカルタクシー | 夜間の帰り、Grabが使いにくい時。 | 乗車時に料金確認が必要・料金は交渉次第 | 短距離1,000円前後(交渉次第)・長距離割安 |
| カーチャーター | 半日以上の観光・祭礼見学 | 日本語対応か確認・少人数では割高 | 半日〜1日で約5,000円〜 |
ここからは場面ごとの移動についてまとめています。
空港からウブドへの移動|シニアは「安心優先」で選ぶ
ここでは、私と夫が実際に利用して便利だった「ホテル送迎」と「オンライン送迎サービス」を中心に紹介します。
ホテル送迎|もっとも安心
最もおすすめなのがホテル送迎です。到着ロビーで名前を書いたプラカードを掲げて待っていてくれる安心感は、長旅の疲れを和らげてくれます。
料金目安は片道30〜40万ルピア(約3,000〜4,000円)。途中で両替や買い物に立ち寄ってくれるなど、柔軟な対応もしてくれます。
私たちは、宿と同時に必ず送迎を予約しています。
ホテルによっては送迎そのものがないこともあります。その場合は、次で触れる「オンライン予約サービス」利用がお勧めです。

掲げられたプラカードのなかから、自分の名前を探します。ホテルによってはホテル名も書かれています。
【関連記事】私たちが利用するウブドのホテル「テガルサリ(Tegal Sari Accommodation)」は送迎サービスも整っています。長期滞在時の使い勝手がよく、繰り返し滞在する理由などをまとめた記事もあります。
▶︎ ウブド・テガルサリで1か月暮らすように過ごせる理由と注意点
オンライン送迎(Klookなど)|費用を抑えたい場合の選択肢
費用を抑えたい場合には、有料のホテル送迎やタクシー以外の選択肢として検討しやすいサービスです。最近ではKlookなどの「オンライン送迎サービス」を利用する日本人旅行者も増えているようです。
事前決済・車種選択・フライト遅延対応などが整っており、費用は2,500円前後と比較的リーズナブル。日本語対応はありませんが、私たちが利用した際も丁寧で問題はありませんでした。
カーチャーター|空港送迎だけなら割高になりやすい
カーチャーターは、オンライン予約と同じで、事前に予約をしドライバー付き車を手配。ただし本来6~8時間の観光案内が業務なので、ウブドまで2時間足らずの移動は割高傾向です。
日本語対応のドライバーがいるところもあるので、言葉が通じにくいオンライン予約やタクシーが不安な方にはいいかもしれません。
空港タクシー・Grabはおすすめしない理由|シニア目線の注意点
空港タクシーは定額制で予約は不要。料金は割高で、ウブドまでRp500,000〜600,000。到着時にタクシー専用のカウンターまで行き手配します。
空港では、Grabの乗車場所が一般の到着口から離れていることがあります。いずれも荷物が多い、夜間到着といった場合は、あまりお勧めしません。
ウブド中心部の移動|徒歩とTMDバス
ウブド中心部は、体力に合わせて徒歩で十分楽しめる広さです。
木陰やカフェで休みながら徒歩で回ることができるのが、ウブドの魅力でもあります。脚力に自信のある方なら、郊外も歩いて回れます。ただし、歩道は十分に整備されているわけではないので、注意が必要です。
私たちも、若い時ほど距離を歩き通すことが難しくなってきました。そこで最近はもっぱら、巡回バス「トランス・メトロ・デワタ(TMD)」を利用しています。
あらかじめ停留所や回り方を頭に入れておくと、徒歩と組み合わせて便利に使えます。
▶︎ ウブドのバス「トランスメトロデワタ(TMD)」完全ガイド
ウブド郊外散策の移動方法|送迎・Grab・ローカルタクシー
ウブドの魅力は中心部だけではありません。少し足を伸ばせば、チャンプワン・リッジ・ウォーク、ニュークニン、スリウェダリなど、散策ルートが点在しています。

チャンプワン・リッジ・ウォークを歩くと、様々な表情をした田んぼに出会えます。
これらの散策ルートでは、田園風景やカフェを楽しめます。ただし、坂道や足元の悪い場所もあるため、歩く距離や帰りの移動手段を考えながら、無理のないコースを選ぶようにしています。
ホテルの無料送迎、TMDバス、Grab、ローカルタクシーを上手につかい、下りや平坦な道を中心に歩くのがおすすめです。移動手段を知っておくことで、ウブドをより楽しむことができます。
【関連記事】出先でホテル送迎やGrabを利用する時は、スマホに通信環境があると楽です。移動中に場所を確認したり、ホテルやドライバーに連絡したりもしやすくなります。
▶︎ バリ・ウブド長期滞在の通信手段|SIM・eSIM・Wi-Fiの選び方
ルートを決めて、移動手段を上手に組み合わせる
ルートを検討し、「どこから歩き始めて、どこで乗り物を使うか」をあらかじめ決めておくと、無理のない散策になります。私たちもこの数年は、暑い中での長距離散策に不安を覚えるようになりました。
できるだけお金をかけず、体にも負担をかけない移動方法を模索し、実際に試してきた結果、「これなら、まだウブドを楽しめる」と感じられるようになったのです。それぞれの交通手段には、使いどころがあります。
■ ホテルの無料送迎をうまく使う(ホテルで無料の範囲を確認)
行きに途中まで送ってもらうのがスムーズです。帰りは、あらかじめ「時間」と「場所」を伝えておくか、必要な時に電話で連絡します。
無料送迎の範囲はホテルによって異なるので、私たちは、利用前に確認しています。中心部のホテルはウブド内は無料のところが多いようです。
■ TMDバスは「散策の起点」までの足に
TMDバスは中心部を循環する路線のため、郊外までの移動には向きません。その代わり、散策のスタート地点までという使い方が便利です。
帰りに停留所経由のコースを考えると帰りも利用できます。
■ Grabは部分使いが便利
行き・帰りともに都合の良い場面で使えます。ただし、ウブドでは場所や時間帯によって配車しにくいこともあるため注意が必要です。
私たちは日本であらかじめGrabアプリの登録を済ませておきました。
■ ローカルタクシーは「見かけたら選択肢」
Grabに比べ料金が高い(交渉次第)ですが、見つけた時すぐに利用できる便利さがあります。詳細は後述(意外と使えるローカルタクシー)をお読みください。

滞在のホテル送迎でチャンプワン・リッジ・ウォークの起点まで送ってもらい、2時間ほど歩いてホテルに戻るという使い方をしました。帰りは下り坂なので楽です。遠出しすぎて帰途で通りかかったローカルタクシーを利用したこともあります。4年前ですが、チャンプワン橋からプンゴセカンのホテルまで交渉して500円くらいでした。
観光・祭礼見学の移動|カーチャーターが便利
少し足をのばして観光したいときは、カーチャーター(専属ドライバー付き車)が使い勝手もよく安心です。日本語対応のドライバーも多く、移動だけでなく観光案内も含めてサポートしてくれるため、初めての場所でも不安なく過ごせます。
祭礼見学などで必要な衣装の貸し出し・着付けサービスもあるので、準備がないからと見学を諦めることもありません。1日チャーターの目安は50~70万ルピア(約5,000~7,000円)。自由度が高く、自分のペースで観光できます。

2024年、ウブド近隣のペジェン村のオダラン見物で利用した時は、スケジュールを熟知したドライバーが、見るべきハイライトを逃さないよう案内してくれ、合間にナイトマーケットでの食事体験、最後にケチャダンス観覧と、とても充実した1日になりました。

この日の祭礼では、このような華やかな行列がいくつも寺院に向かっていました。

ナイトマーケットは、街中とは違う地元の活気が溢れていました。

奉納のケチャダンスは、観光で見るものとは違った迫力。
ウブドには、日本語で相談できる現地案内所もあり、観光や移動について相談できる場所もあります。不安がある場合は、こうしたサポートを活用するのもひとつの方法です。
▶︎ Ubud Bali Information Center「APA?」(APA?情報センター):APA?情報センター
夜の外出時の移動方法|ホテル送迎を最大限活用
夕食や舞踊公演などで、夜に外出することもあります。ウブドでは、夜になるとGrabがなかなかつかまらないことが多く、そんなときに心強いのが、ホテルの無料送迎サービスです。
私たちは、行きは徒歩で出かけ、帰りだけホテルに迎えに来てもらう、という使い方をよくしています。
例えば、夜、王宮近くのスマラ・ラティ舞踊団の公演に出かける際は、あらかじめ会場と終了予定時刻をホテルに伝え、帰りの迎えをお願いしています。帰りの足を気にせず、安心して鑑賞に集中できます。
▶︎ スマラ・ラティ舞踊団|バリ舞踊とガムランの魅力・席選び

いつもホテルのビジネスカードを持ち歩いています。出先から送迎を頼む以外にも、急に体調を崩したり事故に遭ったりした時、宿の連絡先を周囲にすぐ伝えられるからです。レストランでは、カードを見せるだけでスタッフがホテルへ迎えの連絡をしてくれることもあります。
意外と使えるローカルタクシー|シニアが安心して使うために
相場を知り、使いどころを選べば、夜間の帰り道や郊外散策の帰路などで、意外と便利に使える移動手段です。私たちもこれまで何度も利用しましたが、問題はありませんでした。
観光客が集まる場所でよく見かけます。ウブドでは、道路沿いや観光客の多い場所で、個人のドライバーが「Taxi」と声をかけていることがあります。ウブド王宮周辺、主要な通りの交差点付近、夜のバリ舞踊公演会場付近などです。
メーター制ではなく、料金は乗車前の交渉で決まるのが一般的です。宿のスタッフからは、地域によってはバンジャール(共同体)と関わりながら営業しているドライバーもいると聞きました。
短距離でもRp100,000前後から提示されることがありますが、料金は交渉制です。乗車時は必ず目的地を伝え、事前に料金を確認することが大切です。距離に応じて単純に料金が決まるわけではなく、長距離は割安になることもあり、交渉次第という面があります。
予約して観光地への送迎に利用することもでき、乗車場所・時間・料金を事前に決めておくと安心です。連絡先については、大抵のドライバーは名刺を持っています。
例えば郊外散策では、「ホテルから起点まで」と「終点からホテルまで」をあらかじめ依頼しておくと、余裕をもった移動ができます。

10年ほど前、ローカルタクシーと交渉してデンパサールの博物館まで行ったことがあります。往復約4時間でRp400,000ほど。日本語も上手で、道中に観光案内をしてくれるなど、状況によっては便利に使える移動手段だと感じました。
よくある質問(FAQ)|ウブドの移動手段の選び方
Q. 徒歩・TMD・Grab・ホテル送迎で迷ったら、どう選べばいい?
私たちは、近距離なら徒歩、中心部でTMDの路線が合えばバス、少し離れた場所や荷物があるときはGrabやホテル送迎を利用しています。実際には、距離や荷物だけでなく、暑さ、時間帯、帰り道まで考えて選んでいます。
近距離でも暑いときや歩き疲れたときは、TMDの路線が合えば利用します。夜の帰りはGrabやホテル送迎、郊外からの帰りに疲れてしまったときは、通りかかったローカルタクシーを利用したこともあります。
Q. 行きは歩けても、帰りが不安な場合はどうしている?
私たちは、帰りの移動手段を先に考えてから出かけるようにしています。ホテル送迎を利用できるなら、迎えを頼める場所や連絡方法を確認しています。あらかじめ場所と時間を伝えておくこともあります。Grabを使う場合も、帰りの場所で配車しやすそうかを意識しています。
郊外を散策するときは、行きだけ送ってもらって歩いて戻る、あるいは終点で迎えてもらうなど、往復とも歩くことを前提にしないルートにして、負担を減らすようにすることもあります。
Q. 雨の日はどの移動手段が使いやすい?
雨の日は、徒歩やTMDよりも、ホテル送迎やGrabなど、乗る場所までの移動が少ない方法を選ぶこともあります。ウブドでは短時間に強い雨が降ることもあり、歩道に水がたまったり、足元が滑りやすくなったりすることがあるからです。
Q. ホテル送迎がある宿なら、移動はすべて任せられる?
ホテルによって、無料で送迎してもらえる範囲や利用できる時間、予約方法が異なります。中心部まで無料でも、郊外は有料になる場合や、夜は利用時間が決まっている場合もあります。
長期滞在では利用する機会が多いため、宿泊前やチェックイン時に「どこまで無料か」「何時まで利用できるか」「迎えを頼むときはどう連絡するか」を確認しています。
また、台数に限りがあるので、すぐに利用ができない場合があります。私たちは、あらかじめ時間と目的地を伝え、送迎をお願いしています。
移動手段を知っておくと、ウブドで行ける場所が広がる
ウブドでは、すべてを歩こうとしたり、ひとつの交通手段だけに頼ったりする必要はありません。中心部は徒歩とTMD、少し離れた場所へはホテル送迎やGrab、観光にはカーチャーターなど、その日の目的や体調に合わせて選ぶことで、無理なく行動範囲を広げることができます。
私たち自身、以前より歩く距離は短くなりましたが、「疲れたら乗る」「夜は送迎を頼る」と考えるようになってからも、ウブドで楽しめる場所が減ったとは感じていません。むしろ、移動手段を上手に頼ることが、長期滞在を心地よく続けるコツのひとつだと感じています。
【関連記事】さらに、街歩きで気になる通りの安全や治安を知っておくと、滞在を安心して楽しむことができます。
▶︎ ウブドの街歩き|通り別の歩きやすさと足元・横断・夜道の注意点
▶︎ 「ウブドで暮らす」カテゴリー一覧
ウブドにはこれまで20回近く訪れ、ここ15年ほどは毎年のように3〜4週間の滞在を重ねてきました。行くたびに変化を感じるウブドでは、私たち自身の過ごし方も少しずつ変わってきました。このブログでは、今のウブドでの過ごし方をまとめています。


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