ウブド滞在の備え

バリ・ウブド長期滞在の海外旅行保険|シニア夫婦が考える選び方と使い方

結論|長期滞在では、海外旅行保険は「備え」として考えておきたい

海外旅行保険に入るべきか、クレジットカード付帯の保険で十分か——。

バリ島・ウブドで1か月前後の長期滞在を計画しているシニア世代や大人のご夫婦にとって、悩ましい問いではないでしょうか。

私たち夫婦も、年齢を重ねるにつれて若い頃にはなかった体調不良や、旅先で判断に迷う場面が増えてきました。それ以来、長期滞在では海外旅行保険を「備え」として選ぶようにしています。

本記事では、そんな私たちが保険を選ぶときに確認していることをまとめました。

本記事は、私たちの体験と2026年7月時点の一般情報をもとにまとめています。補償内容や利用条件は契約によって異なるため、加入前に各社の公式情報・約款・重要事項説明書をご確認ください。

保険に入る2つの理由

海外旅行保険というと、治療費の補償という印象が強いかもしれません。

私たちも以前はそう考えていました。しかし長期滞在を重ねる中で、費用への備えと同じくらい「困ったときに相談できる先」を持つことが大切だと感じるようになりました。

病気やケガ、盗難などによる出費に備える

海外の医療費は日本と仕組みが異なり、検査・点滴・入院・緊急移送が必要になると高額になることがあります。

保険によっては、盗難や破損、航空機遅延、パスポート紛失に伴う費用も補償対象になります。

すべてが補償されるわけではありませんが、予想外の出費に備えておくことは長期滞在を落ち着いて続けるための安心材料です。

困ったときに日本語で相談できる先を確保する

海外では、病院へ行くべきか、どの医療機関を受診するか、保険を使うには何が必要か——判断に迷う場面が少なくありません。

具合が悪いときや事故直後に一から調べるのは大きな負担です。

日本語で相談できるアシスタンスサービスが付いていれば、連絡先や手続き、利用できるサービスの案内を受けられます。

実際に保険を使う機会は多くありません。それでも「何かあれば、まずここへ連絡すればよい」と分かっているだけで、旅先での安心感は大きく変わります。

治療費への不安が受診をためらわせた経験

若い頃、海外旅行保険に入らずに出かけていた時期がありました。

ある滞在中、夫が高熱を出したことがあります。現地で高額な医療費がかかるのではないかと心配し、病院へ行かず持参の薬で様子を見ました。

幸い熱は下がりましたが、今振り返ると、費用への不安が受診の判断に影響していたのだと思います。

年齢を重ねた今は、発熱や脱水、転倒などが最初は軽く見えても悪化することがあります。必要なときに費用を理由に受診をためらわないためにも、長期滞在では海外旅行保険に入るようにしています。

*持病や既往症、治療中の病気などは補償対象外または条件付きとなる場合があります。

保険を選ぶときに確認している7つの項目

保険料だけでなく、補償内容・利用条件・相談サービスまで確認することが大切です。私たちが主に確認しているのは次の点です。

滞在期間と年齢条件

出発日から帰国日まで、滞在期間のすべてが補償に含まれているかを確認します。

数日の旅行と1か月前後の長期滞在では、選べる保険や保険料が異なります。年齢によって加入できる商品や補償内容に制限がある場合もあります。

 病気やケガの治療費補償

診察・検査・薬・入院・手術などをカバーするものです。補償額の大きさや入院や緊急移送にも対応しているか、病気とケガで条件が異ならないかを項目ごとに確認します。

持病や既往症の扱い

治療中の病気や過去の病気に関連する症状は補償対象外となることがあります。

一定条件で補償される商品もありますが、年齢・病状・治療状況・服用薬によって条件が異なります。告知事項と補償条件を確認し、不明点は保険会社へ問い合わせます。

キャッシュレス診療

提携医療機関で治療費をその場で支払わずに受診できる仕組みです。

手元に現金を用意しなくても済みますが、すべての医療機関・診療内容で使えるわけではなく、受診前にアシスタンス窓口へ連絡する必要があることが多いです。事前に確認する点は以下のとおりです。

  • バリ島内に利用できる医療機関があるか
  • 受診前の連絡が必要か
  • 立替えが必要になる場合があるか
  • 利用時に必要な書類は何か

日本語のアシスタンスサービス

「24時間対応」と書かれていても、案内や手配の範囲は保険会社やプランにより異なります。私たちが確認している点は以下のとおりです。

  • 24時間、日本語で連絡できるか
  • 医療機関の案内や受診手配に対応しているか
  • 医療通訳を利用できるか
  • 事故・盗難・紛失時の手続きを相談できるか
  • キャッシュレス診療の利用を相談できるか
  • 緊急移送や救援者対応が含まれているか
  • 電話以外にアプリやインターネット通話で連絡できるか

トラブルや体調不良が、いつ起こるかわかりません。いざというときにアドバイスを受け、慌てず対応できるように、アシスタンスサービスの連絡先をスマートフォンに登録し、紙にも控えています。

盗難や携行品の補償

財布・カメラ・スマートフォンの盗難や破損が対象になる保険もあります。

ただし置き忘れや紛失は対象外となることが多く、1点あたりの上限や自己負担額が設けられている場合があります。対象外となるケースや、警察への届出が必要かも確認します。

緊急移送や救援者費用

重い病気やケガでは、バリ島内の設備が整った医療機関への移送や、日本への緊急搬送が必要になることがあります。

家族が現地へ向かう渡航費や滞在費が必要になることもあります。こうした費用が含まれているか、補償額や利用条件とあわせて確認します。

アシスタンスサービスで相談できること

アシスタンスサービスは問題をすべて解決してくれるものではありません。

しかし判断に迷っているとき、状況を伝え、どう動けばよいかを整理する手助けを受けられます。サービス範囲は契約により異なりますが、一般的には次のような相談ができます。

体調不良時の対応方針を相談する

受診するか迷うときに症状や状況を伝えると、契約しているサービスの範囲内で、対応の考え方や次の連絡方法について助言を受けられることがあります。

ただし窓口担当者が医師とは限らず、診断や治療の指示を受けられるとは限りません。

一般的な方針や利用できるサービスの案内を受けるものと考え、症状が強い場合や緊急性がある場合は、保険会社からの案内を待たず現地の救急機関や医療機関へ連絡します。

ウブド滞在中の夜、強い腹痛で相談したことがあります。症状を伝えると、水分を取りながら様子を見ることや、改善しない場合は再度連絡することなどを案内されました。翌朝には痛みが治まりましたが、すぐに相談できたことで、気持ちが落ち着きました。

*案内される内容は、症状や契約しているサービスによって異なります。

医療機関やキャッシュレス診療を確認する

受診が決まった場合、利用できる医療機関を案内してもらえることがあります。受診前に連絡することで、次の点を確認できます。

  • 受診できる医療機関
  • 診療時間や対応言語
  • 予約が必要か
  • キャッシュレス診療を利用できるか
  • 持参する書類や身分証明書

診療時間や対応言語、キャッシュレス診療の利用条件は変わることがあるため、出発前に受診先を一つに決めるのではなく、実際に受診するときに最新情報を確認するほうが安心です。

医療通訳を利用する

医療機関で症状や服用薬を正確に伝えるのは、日常的な旅行英語とは別の難しさがあります。

保険によっては、電話を通じた医療通訳や、日本語で治療内容の説明を受けるためのサポートを利用できる場合があります。

事故や盗難時の手順を確認する

事故や盗難、カードや財布の紛失が起きた直後は、何から始めるか分からず混乱しやすいものです。

アシスタンス窓口では、契約内容や状況に応じて次のような点を案内してもらえることがあります。

  • 最初にどこへ連絡するか
  • 警察への届出が必要か
  • 何を記録しておくか
  • どの書類を受け取り、保管するか
  • 保険請求の窓口や手続き

盗難には警察で発行してもらうポリスレポート、病気やケガには診断書や領収書など、現地でしか取得できない書類を求められることがあります。帰国後に不足に気づかないよう、トラブル発生時点で必要書類をアシスタンスに確認します。

ただし、クレジットカードの利用停止はカード会社、パスポートの再発行は在外公館、警察への届出は現地警察など、実際に動くのは自分たちです。案内や手配を受けられるのは、基本的に契約している補償やサービスの範囲内です。

【関連記事】
現地で実際に動くときは、宿泊しているホテルに相談できることもあります。
▶︎ ウブドで困ったときはホテルへ|私たちが体験した、体調不良やわからないことへのサポート
また、ポリスレポートについては以下の記事にまとめています。
▶︎ ポリスレポートとは

クレジットカード付帯保険を利用する場合の注意

カード付帯保険には、所持だけで適用される「自動付帯」と、旅行代金や交通費をカード決済することが条件の「利用付帯」があります。

補償期間が長期滞在をカバーしていても、治療費や携行品の補償額が十分とは限りません。出発前にカード会社の公式情報で確認している点は以下のとおりです。

  • 自動付帯か利用付帯か
  • 適用開始の条件
  • 補償される旅行期間
  • 病気やケガの治療費上限
  • 日本語アシスタンスの有無
  • キャッシュレス診療の利用方法
  • 家族も補償されるか
  • 年齢や持病による制限

複数カードの補償額を合算できることもありますが、すべての項目が単純に加算されるとは限りません。「カードに保険が付いているから大丈夫」と考えず、滞在に必要な補償が含まれているかを確認し、不足があれば別の保険で補うことも考えます。

旅行のたびに見直す

私たちは、毎回同じ保険を選ぶのではなく、滞在期間・年齢・そのときの体調に合わせて見直しています。

短い旅行と1か月の滞在では必要と感じる補償も変わりますし、以前は問題なかった健康状態でも、年齢とともに服用薬や通院状況が変わることがあります。旅行のたびに確認している点は以下のとおりです。

  • 今回の滞在日数
  • 現在の体調と通院状況
  • 服用している薬
  • クレジットカード付帯保険の内容
  • 現地で頼れる宿泊先や連絡先

そのときの自分たちに合った備えを考えておくことが、安心した長期滞在につながります。

よくある質問

海外旅行保険は必ず必要ですか?

加入が必須とは言い切れません。

ただし海外では医療費が高額になることがあり、盗難や事故も起こり得ます。年齢・体調・滞在期間・カード付帯保険の内容を確認したうえで必要な備えを考えることが大切です。

私たちは1か月前後の長期滞在では、安心材料として加入しています。

キャッシュレス診療はどこでも使えますか?

すべての医療機関で使えるわけではありません。

保険会社と提携する医療機関で、事前にアシスタンス窓口へ連絡した場合に利用できることが一般的です。受診前に利用方法と対応医療機関を確認します。

持病があっても補償されますか?

持病や既往症に関する治療は補償対象外となることがあります。

一定条件で補償される商品もありますが、年齢・病状・治療状況により異なります。加入前に告知事項や補償条件を確認し、不明点は保険会社へ直接問い合わせます。

補償と相談先を備えるもの

ウブドでの長期滞在において、海外旅行保険は医療費や盗難への備えだけのものではありません。

体調不良や思いがけないトラブルが起きたとき、日本語で相談し、次にどう動けばよいかを整理する手助けを受けられることも、大きな安心につながります。

実際に使う機会は少なくても、頼れる連絡先があるというだけで旅先の気持ちは変わります。滞在期間・年齢・体調・カード付帯保険の内容を確認し、自分たちの滞在に合った形で備えておくことが大切です。

【関連記事】病気やケガへの具体的な備えや、受診を考える場面については、こちらの記事にまとめています。
▶︎ ウブド滞在中に病気や怪我をしたら|薬・海外旅行保険・病院、ホテルの頼り方
【関連記事】ウブド滞在では、保険だけでなく、お金・通信・体調管理・移動・トイレ事情なども事前に知っておくと安心感が変わります。
▶︎ 「ウブド滞在の備えカテゴリー」一覧
免責事項
本記事は特定の保険商品を推奨するものではなく、医療・法律・保険契約上の個別判断に代わるものでもありません。補償内容やサービスの範囲は契約によって異なります。強い症状や緊急性のある事故では、保険会社からの案内を待たず、現地の医療機関・救急機関・警察などへ連絡してください。

 執筆:じゃんぱらぎ夫婦(60代、ウブド滞在歴20年以上・長期滞在8回)

本記事は実体験と2026年7月時点の情報をもとに作成しています。
▶︎ プロフィール ▶︎ お問い合わせ

コメント