この記事は、バリ島で長期滞在を考えているシニア世代・大人のご夫婦に向けて、旅行者下痢、いわゆる「バリ腹」への実践的な対策をまとめた体験ガイドです。
私たち夫婦の30年以上の渡航経験をもとに、原因・予防・発症時の判断・薬の使い方・日本語相談先まで、不安を減らすための現実的な知識を整理しました。
*ただし、症状も、合う治療法も人によって違います。この記事は参考にとどめ、必ず専門医・公式公的情報などにもあたってください。本記事は医療行為の代替を目的としたものではなく、症状が重い場合や不安がある場合は、必ず医師や医療機関に相談してください。
こんな悩みを持つ方のための記事です
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バリ島で長期滞在を予定しており、体調トラブルが不安
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「バリ腹」と聞くが、実際どう対処すればいいのか分からない
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シニア世代として、薬や病院の判断を事前に知っておきたい
この記事でわかること
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バリ腹の主な原因と、シニアが発症しやすい理由
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日常生活でできる具体的な予防習慣(水・食事・体調管理)
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発症時のセルフケアと、受診すべき症状の判断基準
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海外旅行保険の医療アシスタンスや市販薬の正しい使い方
バリ腹(旅行者下痢)とは?症状と原因をざっくり理解
バリ腹(Bali Belly)の主な症状と原因
“バリ腹”は、バリ島を訪れる旅行者の多くが経験する「旅行者下痢」の俗称です。症状は下痢・腹痛・嘔吐・倦怠感・軽い発熱など。原因は、
- 水や食事に含まれる細菌・ウイルス
- 環境変化による腸内バランスの乱れ
高熱・血便・激しい腹痛を伴う時は、いわゆる「バリ腹」ではないので、迷わず受診します。
シニアの長期滞在でバリ腹が起きやすい理由
バリ腹の主な原因は生水(生水で作った氷、生水で洗った生野菜なども)、不衛生な手など。とはいえ、同じものを口にしても皆がなるわけではありません。
私たちシニア世代は、消化機能や免疫力が低下し、環境の変化に敏感になります。長期滞在では、
- 時差や睡眠リズムの乱れや疲れ
- 暑さによる軽い脱水
- 現地の油っこい食事が続く
- 冷房の効いた室内と外の温度差
こうした要素が重なり、バリ腹を起こしやすい状態になります。普段ならなんでもないことが、バリ腹だけでなく体調を崩す原因になることがあるのです。
バリ腹の主な原因|水・氷・生野菜・手洗い
飲み水・歯磨き・氷の注意点(No ice の判断)
バリ腹の一番の原因は生水(&それを使った氷)と言われています。
まずバリの水道水は日本のようには殺菌されていないため飲用に適していません。水道の普及率も低く井戸水を殺菌して使っているホテルや飲食店もあります。現地の人も飲み水は買っています。
歯磨きやうがいにもミネラルウォーターを使用した方が賢明。中級以上のホテルは毎日ペットボトルの水が、人数分サービスされます。
氷入りドリンクは、製氷水が水道水や井戸水の場合もあります。ホテルや観光地のレストランはまず大丈夫ですが、ローカルワルンなどは、ボトル入り飲料か、「No ice, please」と伝えるのが安全です。
テガルサリのありがたい給水タンク
長期滞在に利用したいホテル「テガルサリ(Tegal Sari Accommodation)」の特集記事もあります。
水以外の具体的な原因は?
生サラダやカットフルーツは洗浄水が不明なこともあります。私たちは「ホテルや観光地レストランのサラダはOK、屋台の果物はNG」と気をつけています。
刺身や火の通りのよくないものは、人気レストランや老舗の日本料理店以外では、できれば避けるのが無難です。
不十分な手洗い。トイレや、路地や市場で売られている生鮮品を触ったあとの手洗いが不十分な時も原因になります。
揚げ物をローカルワルンでたべるときは、古い油をつかっていることがあり、胃腸への負担が大きいです。特に夜遅い時間の揚げ物や炒め物は控えめに。

ナシチャンプルのおかず、コーンフリッター。美味しいけれど、食べ過ぎないように。
冷えと脱水も、腸を弱らせる原因になります。冷房と高温多湿の気候差で、体が冷えたり脱水になったりしがちです。
予防の基本|バリ腹を防ぐ“日々の習慣”
水は信頼できるブランドを選ぶ(未開栓チェック含む)
飲み水はブランドを選ぶ。信頼できるメーカーのペットボトル水を選びます。
水を選ぶ時はできれば軟水を。硬水でお腹の調子を崩すこともあるからです。「Pristine」「Cleo」は軟水、「AQUA」「Le Minerale」「CRYSTALIN」は硬水です。
価格は、コンビニやスーパーで500ml〜600mlのペットボトルが約30円〜50円。1.5Lのペットボトルは50円前後です。

旅行先でお腹の調子を崩したくないなら、軟水の方がいい。
未開栓のものを。開封時に「プシュッ」と音がするかも確認ポイント。AQUAなどの空き容器に、殺菌が十分ではない水を充填して売っていることもあります。
手洗い・除菌のタイミング(市場のあと等)
トイレの後の手洗いを怠らず、食事の前も手洗いや除菌をするのも有効です。また意外な盲点は、市場などでうっかり野菜や果物などの生鮮品に触れてしまった時。手洗いか除菌を心がけておくと安心です。
到着後数日は胃腸を慣らす(辛い物・油を控える)
到着後数日は、辛い物や油物を避けた胃腸に負担をかけない料理を選び、シニア世代は特に「体を慣らす期間」を設けるのがコツです。
睡眠と休息(シニアはここが効く)
シニア世代となり、日本にいても疲れが体調を崩す原因になることがあると痛感。旅先ではなおさらのこと、無理せず睡眠と休息を意識するようにしています。
整腸剤で腸内環境を守る(体験談につなげる)
毎日1回、乳酸菌系整腸剤(ビオフェルミンなど)を摂ると予防効果が高いと言われています。これもシニア世代にとっては、「転ばぬ先の杖」になります。
整腸剤(ビオフェルミンなど)で腸内環境を整えておくといいと聞き、5年前にバリ腹になって以降は整腸剤を毎日飲むようにしました。そのお陰か、3年前に渡航した時は夫婦ともお腹の心配をせずに過ごせました。

腸内環境を整えるため、日本にいる時も使っているビオフェルミン。
それでもバリ腹になったら|最初にやること(セルフケア)
まずは休息。観光を中断してでも、1日しっかり休みましょう。ウブドのホテルなら、田んぼビューのバルコニーで風にあたるだけでも体が楽になり、回復に向かいます。
水分補給を最優先に。経口補水液(旅行にはOS-1パウダーなど)をこまめに飲みましょう。

旅行には粉末タイプが便利。Amazonなどで購入できます。
食事はおかゆ中心に。胃腸が落ち着くまで、温かいおかゆ(Bubur Ayam)やスープに切り替えます。「no spicy please」で辛味抜きにできます。
ホテルによっては、回復用の優しい味のおかゆを作ってくれるところもあります。
・コマネカグループ全体に通じる、おもてなしは心から
薬は軽症時のみ使用。下痢止めは軽症・発熱なしの場合のみ。整腸剤と水分補給で自然に治るケースが多いです。
私たちが日本から持っていき安心だった薬とグッズ
- 整腸剤……ビオフェルミン。毎日飲むと腸内が安定。
- 下痢止め……ロペミン・ストッパ。軽症時に使用。
- 経口補水液……OS-1パウダー。脱水防止。
- 胃腸薬……太田胃散。胃の張り・食べすぎ対策。
- 解熱鎮痛剤……カロナール。発熱・倦怠感、痛み止めに。
- 体温計……状況を確認するために必要。
- ホッカイロ……胃痛になった時は温めると楽になる。
*これらは私たちが長年の海外渡航の経験などで役立ったものです。症状や治療法は人それぞれです。ご自分にとって最適なものを、用法などを確認したうえで用意されてください。
正露丸はバリ腹に効く?|使い方と注意点

症状が軽い時使える。症状によっては要注意。
正露丸の特徴
殺菌・防腐作用があり、軽い下痢や食あたりのときに効果を発揮します。
私の場合
正露丸は食あたりや冷えによる軽い下痢に活用していますが、発熱や血便・強い腹痛があれば使わず、必ず医師に相談するようにしています。
私は匂いが苦手なので糖衣錠タイプを使っています。持病との兼ね合いもあり、事前に主治医にも相談しました。
効きやすいケース(軽い下痢/冷え/食べ過ぎなど)
- 冷たい飲み物や食べすぎによる下痢
- 軽い食あたり
- 発熱なしの軟便
使わないほうがいいケース(高熱・血便・強い腹痛など)
- 高熱(38℃以上)
→細菌感染の可能性があり正露丸は 効かない。使うことで腸に菌を閉じ込める危険もあります。 - 血便・黒便がある
→腸炎・赤痢の可能性があるので受診が必要です。 - 嘔吐・強い腹痛がある
→脱水や感染性胃腸炎の恐れがあるので受診をおおすすめします。 - 3日以上下痢が続く→
→医療機関で検査が必要です。
軽症時は正露丸で様子見、重症時は正露丸を使わず医師に相談が原則のようです。
シニアが使う際のポイント(持病・併用・短期使用)
- 持病がある場合は、出発前に主治医へ確認
- 長期連用は避ける(短期対症用)
- 匂いが苦手な方は「正露丸糖衣錠」を選ぶ
- 他の整腸剤や下痢止めと併用しない
受診すべきサイン|病院へ行く目安
高熱・血便・脱水・3日以上続く下痢
バリ腹かな?と思ったとき、**「様子を見てよい状態」と「迷わず受診すべき状態」**を分けて考えることが大切です。とくにシニア世代は、自己判断で我慢しすぎないことが、回復を早めるポイントになります。
以下の症状がある場合は、バリ腹の範囲を超えている可能性があるため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
- 38℃以上の高熱が出ている
- 血便・黒っぽい便が出る
- 水分がとれず、尿がほとんど出ない(脱水症状)
- 下痢や腹痛が3日以上続いている
- 強い腹痛や嘔吐を伴う
これらは、細菌性腸炎や別の感染症の可能性も考えられるサインです。「もう少し様子を見よう」と無理をせず、体力が残っているうちに受診することで、結果的に回復が早くなるケースが多いと感じています。
ウブドの医療機関(日本語対応含む)と相談の流れ
ウブド周辺には、外国人旅行者の受診に慣れた医療機関が複数あり、英語対応が基本です。一部では日本語サポートや、日本語相談窓口を介した受診も可能です。
私たちが実際に「安心材料」と感じている流れは次の通りです。
- まず滞在先のホテルへ連絡
→ 症状を伝え、病院や移動手段の相談をする - 海外旅行保険の医療アシスタンスに連絡(加入している場合)
→ 受診の要否、病院選定、連絡代行をしてもらえる - 医療機関を受診
→ 診察・必要な処置・薬の処方 - 保険請求に必要な書類を受け取る
ウブドでよく利用される医療機関には、BIMC Ubud やUbud Care Clinicなどがあり、観光客・長期滞在者の対応に慣れています。
「どこに行けばいいのかわからない」という不安は、ホテルと保険会社がほぼ解消してくれると考えて大丈夫です。
シニアが安心して楽しむ!ウブド長期滞在での病気・怪我対策完全ガイド
海外旅行保険の医療アシスタンスが役立つ場面
日本語相談・病院紹介・移動手配・説明サポート
バリ島で体調を崩したとき、一番心強い存在が海外旅行保険の医療アシスタンスサービスです。医療アシスタンスでは、次のようなサポートを受けられます。
- 日本語での症状相談(24時間対応が多い)
- 今すぐ受診すべきかどうかの判断サポート
- 適切な病院の紹介・予約
- タクシーなど移動手段の手配
- 病院への症状説明のサポート(英語対応)
「病院に行くほどか迷う」「夜間で不安」というときでも、まず相談できる窓口があるだけで、気持ちがかなり落ち着くと感じています。
実際にどう使う?(私たちの備えと考え方)
私たち自身は、これまで大きな体調トラブルでアシスタンスを使ったことはありません。それでも、長期滞在のたびに必ず加入しているのは、
- 年齢とともに体調変化の予測が難しくなる
- 海外では判断を一人で抱え込まないことが重要
と感じているからです。実際の使い方としては以下のスタンスで十分だと思います。
- 症状が出たら 「我慢 → 悪化」ではなく、早めに相談
- 受診が必要なら、自力で探さず任せる
- 言葉や手続きは、ホテル+保険会社に頼る
医療アシスタンスは「使うためのもの」というより、**“使わずに済めばそれで良い安心のお守り”**のような存在。シニア世代の長期滞在では、精神的な安心感の価値がとても大きいと感じています。
必ず加入すべき海外旅行保険|高額医療費から身を守る
よくある質問(Q&A)|バリ腹・薬・夜間対応
バリ島で体調に不安を感じたとき、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。初めての方やシニア世代の方が迷いやすいポイントを、実践的な視点で整理しています。
Q. バリ腹は、どんな食事や行動で起こりやすいですか?
A. 主な原因は、生水や氷、生野菜、屋台の揚げ物などです。
とくに水道水で洗われた食材や、製氷水の管理が不明な氷には注意が必要です。また、疲れや睡眠不足、脱水が重なると、同じ食事でもお腹を壊しやすくなります。
Q. 下痢になったら、すぐに下痢止めを飲んだほうがいいですか?
A. 軽症で発熱がなければ、まずは整腸剤と水分補給で様子を見るのがおすすめです。
発熱や血便がある場合は、下痢止めで腸の動きを止めると、かえって回復を遅らせることがあります。その場合は、下痢止めを使わず医療機関への相談を優先してください。
Q. バリ滞在中、夜間に体調が悪くなったらどうすればいいですか?
A. 海外旅行保険の医療アシスタンスサービスを利用するのが安心です。
24時間日本語で相談でき、受診の必要性や病院紹介、移動手配までサポートしてもらえます。夜間や判断に迷うときほど、無理せず相談することをおすすめします。
Q. 正露丸はバリ腹に効きますか?
A. 冷えや食べすぎ、軽い食あたりによる下痢には効果が期待できます。
ただし、38℃以上の発熱・血便・強い腹痛がある場合は使用を避け、必ず受診してください。
症状が軽いときの短期使用にとどめるのが基本です。
Q. バリ島に日本の薬を持ち込むとき、注意点はありますか?
A. 整腸剤や下痢止めなどの一般的な市販薬を、通常の使用量で持ち込む分には問題ありません。
外箱や説明書を一緒に持参しておくと安心です。粉薬の場合は、説明書や処方内容が分かるものを同封してください。
Q. どのタイミングで病院に行くべきか、判断が難しいです。
A. 次の症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- 38℃以上の高熱
- 血便・黒い便
- 水分がとれず尿が出ない(脱水)
- 下痢が3日以上続く
- 強い腹痛や嘔吐を伴う
「我慢すれば治るかも」と無理をせず、体力があるうちに相談・受診する方が、結果的に回復が早くなることが多いです。
Q. 医療機関では英語が話せなくても大丈夫ですか?
A. 多くの医療機関は英語対応ですが、言葉に不安がある場合は、
ホテルスタッフや海外旅行保険の医療アシスタンスを介して受診すれば問題ありません。
説明や手続きもサポートしてもらえるため、旅行者だけで抱え込む必要はありません。
*なお、症状の程度や体調には個人差があります。Q&Aは判断の目安として活用し、少しでも不安がある場合は医療機関や医療アシスタンスサービスを利用してください。
体調トラブルは、バリ滞在中に起こりうる「困りごと」のほんの一部です。交通・お金・医療・トイレ事情など、事前に知っているだけで避けられる不安やトラブルはたくさんあります。シニア世代がバリ島で安心して長期滞在を楽しむために、起こりやすいトラブルと対処の考え方を全体像で整理した概略ガイドはこちらにまとめています。
まとめ|健康を守れば旅はもっと自由になる
バリ腹のリスクは、水・食事・習慣・体調管理で予防が可能です。旅行準備と現地での生活習慣を見直し、シニア世代でも安心してバリ旅を楽しみましょう。
なお健康や医療情報は公式情報も参考にし、体調に不安があれば迷わず医療機関を利用してください。
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