ウブド滞在の備え

バリ腹対策|夫婦そろって経験したシニアが実践する予防と、なったときの乗り切り方

バリ島に行きたいけれど、バリ腹が心配という方もいるのではないでしょうか。私たちも30年ほどバリに通う中で、何度かお腹の不調に見舞われたことがあります。

この記事では、バリ島・ウブドで1か月前後の長期滞在を考えているシニア世代・大人のご夫婦に向けて、バリ腹の症状や予防、なったときの対応、受診の目安を、私たちの体験を交えてまとめます。

*本記事は、私たちの体験と2026年10月時点の一般的な情報をもとにまとめています。

結論|ウブドでバリ腹になったら、まず水分をとって休み、症状が強ければ早めに相談する

「防ぐこと」と「なったときにどう動くか」の両方を知っておくことが、バリ腹への現実的な備えだと考えています。バリ腹は完全には防げませんが、次のことを知っておくと落ち着いて対処できます。

  • 予防:飲み水・食事・手洗いに気をつけ、疲れをためすぎない
  • 症状が出たら:水分をこまめにとり、無理に出歩かず休む
  • 食べられるようになったら:おかゆやスープなど、胃腸に負担の少ないものから戻す
  • 高熱・血便・強い腹痛・繰り返す嘔吐・脱水・長引く下痢がある場合:自己判断せず、医療機関や海外旅行保険のアシスタンスサービスへ早めに相談する

バリ腹とは?|旅行中に起こる下痢を中心としたお腹の不調

「バリ腹(Bali Belly)」は、バリ島を訪れた旅行者に起こる、下痢を中心としたお腹の不調を指して使われる俗称です。腹痛や吐き気、嘔吐、だるさ、発熱などを伴うこともあります。原因は一つではありません。

水や食事に含まれる細菌やウイルスなどが原因になることもあれば、慣れない食事や油っこい料理、旅の疲れ、暑さや脱水などが重なって、お腹の不調が起こることもあります。

バリ腹になったら|まず水分と休息を優先する

私たちは、軽い症状で水分がとれている場合は、まず水分補給と休息を優先して体調を見ています。

休息・水分・食事の順に整える

・まずは休みます。私たちは、観光を中断してでも、落ち着くまで休むようにしています。

・水分をこまめにとります。下痢や嘔吐があると、水分が失われやすくなります。私たちは、経口補水液(旅行にはOS-1パウダーなど)を持参し、無理のない範囲でこまめに飲んでいます。

経口補水液がない場合も、まず安全な飲料水で水分を補い、下痢や嘔吐が続くときは医療機関に相談します。こうしたときに備えて、部屋には飲料水を少し多めに置いています。

経口補水液OS-1の粉末タイプの箱が写っている。

旅行には粉末タイプが便利。通販でも購入できます。

・食べられるときは、胃腸に負担の少ないものを。胃腸が落ち着くまで、温かいおかゆ(Bubur Ayam)やスープに切り替えます。「Not spicy, please」「Tidak pedas」で辛味抜きにできます。ホテルによっては、回復用の優しい味のおかゆを作ってくれるところもあります。

薬は、症状を見ながら慎重に使う

薬を使う場合は、症状や持病、服用中の薬によって判断が異なります。私たちは普段から使い慣れている薬を持参しています。説明書を確認しながら使っていますが、判断に迷う場合は医師や薬剤師、海外旅行保険の医療アシスタンスに相談することにしています。

発熱や血便、強い腹痛などがある場合は、自己判断で下痢止めなどを使い続けず、受診の判断を優先します。

バリ腹は何日で治る?

軽い症状であれば数日で落ち着くこともあります。しかし、原因や体調によって経過は異なるため、「何日で治る」と一概にはいえません。

私たちも、バリに行くとたまに「バリ腹かな」という症状を経験します。トイレの回数は増えますが、これまで発熱や強い腹痛が続いたことはなく、1〜2日ほどで落ち着きました。

バリ腹の主な症状と対応の目安

症状が軽い場合と、早めに医療機関へ相談したほうがよい場合では、対応が異なります。まずは、おおまかな目安を表で整理しておきます。

症状・状態 まずすること 対応の目安
軽い下痢・腹部の不快感 水分をとり、ゆっくり休む 症状が強くなければ体調を見る
吐き気・だるさを伴う 少量ずつ水分をとる 水分がとれない場合は相談
発熱が続く・上がる 無理に様子を見続けない 早めに相談
血便・黒っぽい便が出る 薬だけで様子を見ない 早めに受診
強い腹痛・繰り返す嘔吐 水分がとれるか確認 早めに相談・受診
下痢が3日以上続く 自己判断で長く様子を見ない 医療機関へ相談する

受診の目安|高熱・血便・強い腹痛があるときは早めに相談

我慢せず、早めに相談する

海外では「もう少し様子を見よう」と考えがちですが、高熱・血便・強い腹痛、水分がとれない状態、長引く下痢などがある場合は、軽いバリ腹と決めつけず早めに相談します。とくにシニア世代では、脱水によって体力を消耗することもあるため、無理をしないことが大切です。

年齢にかかわらず、症状によっては判断に迷うことがあります。そのようなときは、厚生労働省検疫所(FORTH)の公式情報も参考にしてください。
▶︎ 厚生労働省検疫所 FORTH(インドネシア)

受診するか迷ったら、保険会社のアシスタンスも利用する

海外旅行保険にアシスタンスサービスが付いている場合は、具合が悪くなった時点で早めに連絡すると安心です。受診が必要かどうかの相談や、医療機関の案内を受けられることがあります。

【関連記事】滞在が長くなるほど、体調不良や盗難、紛失など、思いがけないトラブルに備えておくことが大切になります。
24時間日本語で相談できる海外旅行保険の選び方や、加入前に確認したいポイントは、こちらの記事でまとめています。
▶︎ バリ・ウブド長期滞在の海外旅行保険|カード付帯で足りる?選び方と使い方

バリ腹の原因になりやすいもの|水・食べ物・衛生・旅の疲れ

バリ腹は、ひとつの原因だけで起こるとは限りません。水や食べ物を通じた感染のほか、旅の疲れや脱水、食べすぎなどが重なって胃腸の調子を崩すこともあります。

水や食べ物、衛生状態

バリ島では、一般的に水道水をそのまま飲むことはできません。飲み水だけでなく、衛生状態の分からない水を使った氷、生野菜やカットフルーツ、十分に火が通っていない料理などにも注意が必要です。

また、トイレのあとや市場などで生鮮品に触れたあと、手についた細菌やウイルスが食事の際に口に入ることも考えられます。

食べすぎや旅の疲れ

感染とは別に、油っこい料理や辛い料理の食べすぎ、長時間の移動、睡眠不足、脱水なども胃腸への負担になります。年齢を重ねてからは、こうした負担が以前より体にこたえると感じることもあります。

到着日に、いつも行くローカルワルンで食事をしました。コーンフリッターが美味しく、つい多めに食べてしまいました。「少し食べすぎたかな」と思っていたところ、夜中に夫婦そろってお腹の調子が悪くなりました。原因は分かりませんが、長旅の疲れも重なっていたのかもしれません。若い頃とは違う体の反応に戸惑いましたが、1日しっかり休むと、お腹も体も落ち着きました。

バリ腹の予防の基本|私たちが滞在中に気をつけていること

飲み水はペットボトルやホテルの安全な水を使う

飲用にはペットボトルの水を使います。歯磨きやうがいにもミネラルウォーターを使うと安心です。中級以上のホテルの多くでは、毎日人数分のペットボトルが提供されます。

コンビニやスーパーなどで、信頼できるメーカーのものを選び、キャップや封が開いていないことも確認しています。価格の目安はコンビニで500〜600mlで約30〜50円、1.5Lで50円前後。容量が多くても価格はあまり変わりません。

【関連記事】私たちが長期滞在で利用するウブドの「テガルサリ(Tegal Sari Accommodation)」には、安全な飲料水のサーバーが敷地内にあり、長期滞在ではとても助かっています。
▶︎ テガルサリ|水とランドリーの負担が少ない

氷や、生野菜・カットフルーツは店を見て判断する

暑いバリでは、氷入りの飲み物を飲む機会が増えます。私たちは、ホテルや観光客向けのレストランでは飲みますが、衛生状態が分かりにくい店では、ボトル入り飲料を選んだり、「No ice, please」と伝えるようにしています。

サラダや果物も同じです。私たちは、屋台などで売られているカットフルーツは避けるようにしています。

子どもたちと旅行していた20年以上前は、ホテル以外で氷入りの飲み物を飲むことに、とても気を遣っていました。

夫婦で長期滞在するようになったこの15年ほどは、ローカルワルン以外のレストランやカフェでは、氷入りの飲み物もあまり気にせず飲んでいます。それでも、お腹を壊すことは以前より少なくなりました。

食事前や市場のあとは手を清潔にする

見た目には汚れていなくても、手についたものがそのまま口に入ってしまうことがあります。トイレの後はもちろん、食事の前や、市場などでうっかり野菜や果物といった生鮮品に触れてしまったような場合も、できるだけ手洗いや除菌シートを使うようにしています。

到着後数日は食べすぎない

到着後数日は、辛い物や油物を避けた胃腸に負担をかけない料理を選びます。私たちもシニア世代になってからは、「体を慣らす期間」を設けるようにしています。

ナシチャンプルのおかずやコーンフリッターなど、好きな料理もありますが、年齢を重ねてからは、揚げ物が重ならないよう気をつけるようになりました。

疲れをためず、水分と睡眠をとる

私たちは、到着後は予定を詰め込みすぎず、水分と睡眠を十分にとるようにしています。長いフライトや暑さで、思っている以上に疲れていることがあるためです。滞在中も疲れを感じたら、無理をせず部屋で休むようにしています。

私たちが日本から持っていき安心だった薬とグッズ

バリ腹対策用に、私たちが持っていくものです。症状や治療法は人それぞれです。ご自分にとって最適なものを、用法などを確認したうえで用意してください。

  • 整腸剤……ビオフェルミン。私たちが普段から使い慣れているものを持参。
  • 下痢止め……普段から使い慣れているものを、必要に応じて持参。
  • 経口補水液……OS-1パウダー。水分補給用。
  • 体温計……状況を確認するために必要。

正露丸はバリ腹に効く?|症状を見て判断する

バリ腹には正露丸が効くと、聞いたことがある方もいるかもしれません。夫は使いませんが、私は、日本での旅先でお腹を下したとき、手近にあった正露丸を試し症状が軽減したことがあります。

バリでも、発熱や強い腹痛などがない軽いお腹の不調のときに正露丸を使ったことがあります。そのときは、水分をとりながら休んでいるうちに症状が落ち着きました。

でも、「バリ腹」と呼ばれる症状にはさまざまな原因があるので、正露丸が適しているかどうかは症状によって異なります。

高熱、血便、強い腹痛、繰り返す嘔吐などがある場合は、薬だけで様子を見ず、医療機関への相談を優先するようにしています。

▶︎ 使用する前に、公式HPの説明を確認してください。正露丸

よくある質問(Q&A)|バリ腹の食事・回復・ホテルへの相談

バリ島で体調に不安を感じたとき、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。初めての方やシニア世代の方が迷いやすいポイントを、実践的な視点で整理しています。

Q. 夫婦そろってお腹を壊したら、どうすればいいですか?

私たちは実際に、夫婦そろってお腹の調子を崩したことがあります。もし飲料水や経口補水液、薬などを十分に準備していなかった場合は、どちらかが無理をして買い物に出ようとせず、まずホテルに相談するのがよいと思います。

飲料水や食べやすいものを用意できるか、近くの店や医療機関について相談できるかを聞いてみます。
▶︎ ウブドで困ったらホテルに相談|体調不良・紛失・分からないことで実際に助けてもらったこと

症状が強いときは、海外旅行保険のアシスタンスサービスや医療機関にも早めに相談します。
▶︎ アシスタンスサービスで頼めること

Q. バリ腹のとき、外食はいつから再開しますか?

私たちは、下痢や腹部の不快感が落ち着き、食欲が戻ってから少しずつ普段の食事に戻します。最初から辛い料理や揚げ物を食べるのではなく、おかゆやスープなど、胃腸に負担の少ないものから始めるようにしています。

Q. バリ腹が治ったあと、すぐ観光を再開しても大丈夫ですか?

症状が落ち着いても、すぐに長時間歩いたり遠出したりせず、私たちはその日は近場で過ごすか、もう少し休むようにしています。長期滞在なら予定を翌日に回すこともできます。回復した直後に無理をしないことも、体調を戻すうえで大切だと感じています。

まとめ|バリ腹は完全には防げない。できる備えをしておく

30年ほどバリに通ってきて、バリ腹を完全に防ぐのは難しいと感じています。それでも、準備と過ごし方しだいで、かかりにくくすることはできます。症状が出ても落ち着いて乗り切れます。私たちが続けている備えを、タイミング別にまとめます。

出発前にしておくこと

  • 経口補水液(OS-1パウダー)、整腸剤、使い慣れた下痢止め、体温計を用意する
  • 海外旅行保険のアシスタンスの電話番号を、すぐ見られる場所に控えておく

到着後・滞在中に気をつけること

  • 到着後の数日は、揚げ物や辛い料理を控え、予定を詰め込まない
  • 飲み水と歯磨きにはペットボトルの水を使い、部屋に少し多めに置いておく
  • 氷やカットフルーツは、店の様子を見て判断する
  • 食事の前や市場のあとは、手洗いか除菌シートで手を清潔にする

症状が出たら

  • その日の予定はやめて、水分をこまめにとって休む
  • 食べられるようになったら、おかゆやスープから少しずつ戻す
  • 高熱・血便・強い腹痛・水分がとれない・下痢が長引くときは、我慢せずに保険のアシスタンスや医療機関へ相談する

60代になった今も、私たちはこうした備えをしながら、ウブドでの長期滞在を楽しんでいます。できる備えを整え、体調に合わせて無理なくバリでの滞在を楽しんでください

【関連記事】バリ腹以外にも、交通・お金・医療・トイレ事情など、事前に知っているだけで避けられる不安やトラブルについて網羅的にまとめた記事もあります。
▶︎ ウブド滞在の備えカテゴリー一覧

症状や薬の使用、受診の判断は、年齢・持病・服用中の薬などによって異なります。薬を準備・使用する際は医師や薬剤師に相談してください。高熱、血便・黒い便、強い腹痛や嘔吐、水分がとれない状態などがある場合は、自己判断で薬を使い続けず、早めに医療機関へ相談してください。
渡航前には、外務省海外安全ホームページや厚生労働省検疫所 FORTH などで、最新情報をご確認ください。
▶︎ 外務省海外安全ホームページ
▶︎ 厚生労働省 検疫所 FORTH(海外渡航者の健康情報)


 執筆:じゃんぱらぎ夫婦(60代、ウブド滞在歴20年以上・長期滞在8回)
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