結論|バリ腹は「水・食事・習慣」と「発症時の対応」で、落ち着いて対処できる
バリ島に行きたいけれど、バリ腹が心配という方もいるのではないでしょうか。
この記事は、バリ島で長期滞在を考えているシニア世代・大人のご夫婦に向けた、旅行者下痢、いわゆる「バリ腹」への備えについての体験記です。
慣れない土地で食事をしていると、お腹をこわしてしまうことがあります。バリ島では「バリ腹」と呼ばれる下痢や腹痛がよく知られていて、生水や氷、慣れない食事などがきっかけになることもあります。
この記事では、私たちがバリ島でお腹の不調を防ぐためにしている習慣と、下痢などの症状が出たときの判断、整腸剤や薬の使い方、脱水を避けるための対処についてまとめました。
長期滞在中も安心して過ごすために、私たちが実践している備えをお伝えします。
*記事内の情報は2026年4月時点のものです。体調不良への対応は、症状や持病によって異なります。不安がある場合や症状が強い場合は、自己判断せず、医療機関や海外旅行保険のアシスタンスサービスに相談してください。
バリ腹とは?|症状と背景
バリ腹(Bali Belly)は、バリ島を訪れる旅行者の多くが経験する「旅行者下痢」の俗称です。
バリ腹の主な症状と原因
バリ腹の症状は下痢・腹痛・嘔吐・倦怠感・軽い発熱など。原因は、
- 水や食事に含まれる細菌・ウイルス
- 環境変化による腸内バランスの乱れ
*高熱・血便・激しい腹痛を伴う時は、いわゆる「バリ腹」ではないので、迷わず受診します。
シニアの長期滞在でバリ腹が起きやすい理由
私たちシニア世代は、消化機能や免疫力が低下し、環境の変化に敏感になります。長期滞在では、
- 時差や睡眠リズムの乱れや疲れ
- 暑さによる軽い脱水
- 現地の油っこい食事が続く
- 冷房の効いた室内と外の温度差
こうした要素が重なり、バリ腹を起こしやすい状態になります。普段ならなんでもないことでも、旅先では胃腸に負担がかかり、体調を崩すきっかけになることがあります。
バリ腹を引き起こしやすいポイント|水・氷・生野菜・手洗い
飲み水・歯磨き・氷の注意点(No ice の判断)
バリ腹の一番の原因は生水(&それを使った氷)と言われています。
バリ島では、水道水をそのまま飲むことは一般的ではありません。旅行者は、飲用にはミネラルウォーターを使うのが基本です。
歯磨きやうがいにもミネラルウォーターを使用した方が賢明です。多くの中級以上のホテルは毎日ペットボトルの水が、人数分サービスされます。
氷入りドリンクは、製氷水が水道水や井戸水の場合もあります。ホテルや観光地のレストランは心配が少ないと感じていますが、ローカルワルンなどは、ボトル入り飲料か、「No ice, please」と伝えるのが安全です。
▶︎ テガルサリのありがたい給水タンク
水以外の具体的な原因は?
生サラダやカットフルーツは洗浄水が不明なこともあります。ホテルや観光客向けレストランのサラダは食べることもありますが、屋台のカットフルーツは避けるようにしています。
刺身や火の通りのよくないものは、衛生管理が分かりにくい場所では避けるのが無難です。
不十分な手洗い。トイレや、路地や市場で売られている生鮮品を触ったあとの手洗いが不十分な時も原因になります。
揚げ物をローカルワルンで食べるときは、油が古い場合もあり、胃腸への負担が大きくなることがあります。

ナシチャンプルのおかず、コーンフリッター。おいしいですが、揚げ物なので食べすぎには気をつけたい一品です。
冷えと脱水も、腸を弱らせる原因になります。冷房と高温多湿の気候差で、体が冷えたり脱水になったりしがちです。
予防の基本|バリ腹を防ぐ“日々の習慣”
水は信頼できるブランドを選ぶ(未開栓チェック含む)
・飲み水はブランドを選ぶ。信頼できるメーカーのペットボトル水を選びます。
・水を選ぶ時はできれば軟水を。硬水でお腹の調子を崩すこともあるからです。「Pristine」「Cleo」は軟水、「AQUA」「Le Minerale」「CRYSTALIN」は硬水です。
価格は、コンビニやスーパーで500ml〜600mlのペットボトルが約30円〜50円。1.5Lのペットボトルは50円前後です。

旅先では、水選びも大切です。お腹が心配な時は、硬水よりも軟水を選ぶと安心です。
・未開栓のものを。開封時に「プシュッ」と音がするかも確認ポイント。AQUAなどの空き容器に、殺菌が十分ではない水を充填して売っていることもあります。
手洗い・除菌のタイミング(市場のあと等)
トイレの後の手洗いを怠らず、食事の前も手洗いや除菌をするのも有効です。また意外な盲点は、市場などでうっかり野菜や果物などの生鮮品に触れてしまった時。手洗いか除菌を心がけておくと安心です。
到着後数日は胃腸を慣らす(辛い物・油を控える)
到着後数日は、辛い物や油物を避けた胃腸に負担をかけない料理を選び、シニア世代は特に「体を慣らす期間」を設けるのがコツです。
睡眠と休息(シニアはここが効く)
シニア世代となり、日本にいても疲れが体調を崩す原因になることがあると痛感。旅先ではなおさらのこと、無理せず睡眠と休息を意識するようにしています。
整腸剤で腸内環境を守る(体験談)
整腸剤(ビオフェルミンなど)で腸内環境を整えておくといいと聞き、5年前にバリ腹になって以降は整腸剤を毎日飲むようにしました。個人差はあると思いますが、私たち夫婦の場合は、お腹の心配をせずに過ごせるようになりました。

腸内環境を整えるため、日本にいる時も使っているビオフェルミン。
それでもバリ腹になったら|治るまでの目安と最初にやること
腹痛を伴う軽い下痢でも、発熱・強い腹痛・血便などがなければ、まずは水分補給と休息を優先し、1〜2日ほど様子を見ることがあります。
バリ腹は何日で治る?
多くの場合1〜3日ほどで症状が落ち着くことが多いとされています。
実際に私たち夫婦も、水分補給と休息を心がけることで1〜2日ほどで回復しました。

私たちも、バリに行くとたまに「バリ腹」かなという症状を経験します。その場合は、トイレの回数は増えますが、発熱や強い腹痛が続くといったことはありませんでした。もしそのような症状がでたら、自分で判断しないで、海外旅行保険のアシスタンスサービスに相談し、受診が必要か相談をすると思います。
最初にやること(セルフケア)
・まずは休息。観光を中断してでも、落ち着くまでしっかり休みましょう。
・水分補給を最優先に。経口補水液(旅行にはOS-1パウダーなど)を無理のない範囲でこまめに飲みましょう。

旅行には粉末タイプが便利。通販でも購入できます。
・食事はおかゆ中心に。胃腸が落ち着くまで、温かいおかゆ(Bubur Ayam)やスープに切り替えます。「no spicy please」で辛味抜きにできます。
ホテルによっては、回復用の優しい味のおかゆを作ってくれるところもあります。
・薬は軽症時のみ使用。下痢止めは軽症・発熱なしの場合のみ。整腸剤と水分補給で自然に治るケースが多いです。
受診すべきサイン|病院へ行く目安
高熱・血便・脱水・3日以上続く下痢
バリ腹かな?と思ったとき、「様子を見てよい状態」と「早めに受診を考えたい状態」を分けて考えることが大切です。とくにシニア世代は、自己判断で我慢しすぎないことが、回復を早めるポイントになります。
以下の症状がある場合は、バリ腹の範囲を超えている可能性があるため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
- 38℃以上の高熱が出ている
- 血便・黒っぽい便が出る
- 水分がとれず、尿がほとんど出ない(脱水症状)
- 下痢や腹痛が3日以上続いている
- 強い腹痛や嘔吐を伴う
これらは、細菌性腸炎や別の感染症の可能性も考えられるサインです。「もう少し様子を見よう」と無理をせず、体力が残っているうちに受診することで、結果的に回復が早くなるケースが多いと感じています。
受診までの流れ
海外旅行保険にアシスタンスサービスが付いている場合は、具合が悪くなった時点で早めに連絡します。
保険会社への相談から医療機関を受診するまでの流れは、病院への移動方法も含めて、別記事で詳しくまとめています。
▶︎ 深刻かもしれないと感じたとき|まず保険会社に相談する
海外旅行保険に加入してない場合の、受診までの流れについては、こちらにまとめてています。
▶︎ 海外旅行保険に未加入でj受診する場合
24時間日本語で相談できる海外旅行保険の選び方や、加入前に確認したいポイントは、こちらの記事でまとめています。
▶︎ バリ・ウブド長期滞在の海外旅行保険|シニア夫婦が考える選び方と使い方
私たちが日本から持っていき安心だった薬とグッズ
バリ腹対策用に、私たちが持っていくものです。
これらは私たちが長年の海外渡航の経験などで役立ったものです。症状や治療法は人それぞれです。ご自分にとって最適なものを、用法などを確認したうえで用意されてください。
- 整腸剤……ビオフェルミン。毎日飲むと腸内が安定。
- 下痢止め……ロペミン・ストッパ。正露丸。軽症時に使用。
- 経口補水液……OS-1パウダー。脱水防止。
- 体温計……状況を確認するために必要。
正露丸はバリ腹に効く?|使い方と注意点

私たちは症状が軽い時に使っています。症状によっては要注意です。
正露丸の特徴
殺菌・防腐作用があり、軽い下痢や食あたりのときに効果を発揮します。

私の場合、日本でも、お腹の調子が悪い時は正露丸が効きます。でも、発熱や血便・強い腹痛があれば使わず、必ず受診するようにしています。医師からもその判断が正しいと言われました。
効きやすいケース(軽い下痢/冷え/食べ過ぎなど)
- 冷たい飲み物や食べすぎによる下痢
- 軽い食あたり
- 発熱なしの軟便
使わないほうがいいケース(高熱・血便・強い腹痛など)
- 高熱(38℃以上)
→細菌感染の可能性があり正露丸は 効かない。使うことで腸に菌を閉じ込める危険もあります。 - 血便・黒便がある
→腸炎・赤痢の可能性があるので受診が必要です。 - 嘔吐・強い腹痛がある
→脱水や感染性胃腸炎の恐れがあるので受診をおおすすめします。 - 3日以上下痢が続く
→医療機関で検査が必要です。
軽症時は正露丸で様子見、重症時は正露丸を使わず医師に相談が原則のようです。
シニアが使う際のポイント(持病・併用・短期使用)
- 持病がある場合は、出発前に主治医へ確認
- 長期連用は避ける(短期対症用)
- 他の整腸剤や下痢止めと併用しない
- 匂いが苦手な方は「正露丸糖衣錠」を選ぶ
よくある質問(Q&A)|バリ腹・薬・夜間対応
バリ島で体調に不安を感じたとき、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。初めての方やシニア世代の方が迷いやすいポイントを、実践的な視点で整理しています。
Q. バリ腹は、どんな食事や行動で起こりやすいですか?
A. 主な原因は、生水や氷、生野菜、屋台の揚げ物などと考えられます。
とくに水道水で洗われた食材や、製氷水の管理が不明な氷には注意が必要です。また、疲れや睡眠不足、脱水が重なると、同じ食事でもお腹を壊しやすくなります。
Q. 下痢になったら、すぐに下痢止めを飲んだほうがいいですか?
A. 軽症で発熱がなければ、まずは整腸剤と水分補給で様子を見るのがおすすめです。
発熱や血便がある場合は、下痢止めで腸の動きを止めると、かえって回復を遅らせることがあります。その場合は、下痢止めを使わず医療機関への相談を優先してください。
Q. バリ滞在中、夜間に体調が悪くなったらどうすればいいですか?
A. 海外旅行保険の医療アシスタンスサービスを利用するのが安心です。
24時間日本語で相談でき、受診の必要性や病院紹介、移動手配までサポートしてもらえます。夜間や判断に迷うときほど、無理せず相談することをおすすめします。
Q. 正露丸はバリ腹に効きますか?
A. 冷えや食べすぎ、軽い食あたりによる下痢には効果が期待できます。
ただし、38℃以上の発熱・血便・強い腹痛がある場合は使用を避け、必ず受診してください。
症状が軽いときの短期使用にとどめるのが基本です。
Q. バリ島に日本の薬を持ち込むとき、注意点はありますか?
A. 整腸剤や下痢止めなどの一般的な市販薬を、通常の使用量で持ち込む分には問題ありません。
外箱や説明書を一緒に持参しておくと安心です。粉薬の場合は、説明書や処方内容が分かるものを同封してください。
Q. どのタイミングで病院に行くべきか、判断が難しいです。
A. 次の症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- 38℃以上の高熱
- 血便・黒い便
- 水分がとれず尿が出ない(脱水)
- 下痢が3日以上続く
- 強い腹痛や嘔吐を伴う
「我慢すれば治るかも」と無理をせず、体力があるうちに相談・受診する方が、結果的に回復が早くなることが多いです。
Q. 医療機関では英語が話せなくても大丈夫ですか?
A. 多くの医療機関は英語対応ですが、言葉に不安がある場合は、ホテルスタッフや海外旅行保険の医療アシスタンスを介して受診すれば問題ありません。
説明や手続きもサポートしてもらえるため、旅行者だけで抱え込む必要はありません。
▶︎ ウブド滞在中の病気・怪我対策|薬・保険・病院・ホテル対応
バリ腹は防げる?|答えは「備え次第」です
水・食事・習慣・体調管理を意識することで、バリ腹のリスクは十分に下げることができると思っています。
特別なことをする必要はありません。日本での生活と同じように、体調の変化に気づき、早めに対処すること。
それだけで、滞在中の不安は大きく減ります。
私たち自身も、準備と基本的習慣を守ることで、ウブドでの時間を安心して楽しめるようになりました。
バリ腹意外にも、交通・お金・医療・トイレ事情など、事前に知っているだけで避けられる不安やトラブルについて網羅しまとめた記事もあります。
▶︎ ウブド滞在の備えカテゴリー一覧
本記事は、私たちの実体験と、2026年4月時点で確認できる公的機関の情報をもとにまとめた参考情報です。
体調不良の原因や必要な対応は、年齢、持病、症状の強さによって異なります。高熱・血便・強い腹痛・脱水症状などがある場合や、不安がある場合は、自己判断せず医療機関や海外旅行保険のアシスタンスサービスに相談してください。
渡航前には、外務省海外安全ホームページや厚生労働省検疫所 FORTH などで、最新情報をご確認ください。
▶︎外務省海外安全ホームページ
▶︎ 厚生労働省 検疫所 FORTH(海外渡航者の健康情報)
ウブドにはこれまで20回近く訪れ、ここ15年ほどは毎年のように3~4週間の長期滞在を重ねてきました。年齢を重ね、旅先でも気になることも変わってきました。このブログでは、夫婦で感じたことをまとめています。


コメント