ウブドで街歩きをする前に知っておきたい「安全の考え方」
バリ島ウブドを徒歩で過ごしたいシニア世代・大人のご夫婦に向けて、実際の体験をもとに、安全に街を歩くための考え方と具体的な対処法をまとめたガイドです。
歩道・交通・犬・夜道・事故時の対応まで、初めての方でも落ち着いて行動できる視点で解説します。
こんな悩みを持つ方のための記事です
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ウブドを歩いて観光・生活したいが、安全面が少し不安
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犬や交通事情、夜道について正しい判断基準を知りたい
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万一の事故やトラブル時、どう行動すればいいか事前に知っておきたい
この記事でわかること
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ウブドで安全に歩くための道路事情と具体的な注意点
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犬との付き合い方と、狂犬病リスクへの正しい対応
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交通事故やトラブル時に落ち着いて動くための実践フロー
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Police Reportの役割と取得方法、保険請求までの流れ
ウブドの歩道と道路事情|街歩きで注意したいポイント
ウブドの歩道の特徴と転倒リスク
ウブドの歩道は日本とは違い、歩行者目線での整備が十分ではありません。
高低差が急に変わったり、タイルが欠けていたり、木の根が盛り上がっている場所も多くあります。途中で突然途切れることもあります。
ハノマン通りの石畳が不揃いで、私がよろけそうになったことが何度かありました。夫がすぐに腕を支えてくれて難を逃れましたが、もし一人なら転倒していたかもしれません。夫もカメラに夢中になり、歩道の大きな段差で転びそうになりました。
歩道がない道はもちろんのことですが、歩道があっても、常に足元を確認する習慣がつきました。歩きスマホや写真に集中しながらの移動は、ウブドでは特に避けたい行動です。
主要な通り別・歩きやすさと注意点
ラヤウブド通り:王宮近くは整備されていますが、東に行くほど、歩道の不備が目立ちます。
モンキーフォレスト通り:比較的よく整備されいますが、南端のモンキーフォレスト近くは注意が必要な場所があります。

ハノマン通り:歩道は幅も狭く、不備が目立ちます。夜は犬が寝そべっていることがあります。

ハノマン通り。歩道は狭く段差、タイルの割れなどがあります。
ビスマ通り:歩道はありません。車両は歩行者に注意をしてくれていますが、急な動きをしないことが大切です。

ビスマ通り、ラヤウブド通りから入るところ。歩道はありません。
プンゴセカン通り:歩道がきちんとないところもあり、特に南側は途中から歩道がなくなり、交通量も非常に多いので注意が必要です。

プンゴセカン通り、カキアンべーカリー付近。歩道が整備されていないので、注意が必要です。
レストランや土産物店が充実するデヴィシタ通り(モンキーフォレストとハノマンを結ぶ通り)の歩道は、写真の通り狭いうえ段差も多く、足元に注意しながら歩く必要があります。このような状況の歩道が、他の通りでもみられます。

デヴィシタ通り。少し歩き辛い歩道です。
夕方〜夜のウブドを歩くときの注意点
夕方から夜にかけての街歩きで、いちばん注意したいのは 視認性の悪さ です。ウブドは街灯があっても、日本のように歩道全体が均一に照らされているわけではありません。
夜道でいちばん注意したいのは「視認性」
歩道には小さな穴や段差が多く、暗くなると足元が見えにくくなります。私たちは、急場しのぎとしてスマートフォンの灯りを使うこともありますが、照射範囲が限られ、歩き続けるには少し心許なく感じる場面がありました。
その点、コンパクトな懐中電灯(LEDライト)をひとつ持っていると、安心感が大きく違います。
足元を広く照らせるため、段差や路面状況が分かりやすく、特に二人連れの場合は、一人が足元を照らし、もう一人が周囲を確認できるのも助かりました。
ハノマン通りやビスマ通りも、南へ進むと急に街灯が減り、人通りが少なくなります。治安が特別に悪いわけではありませんが、暗さに慣れていない方にとっては、少し心細く感じるかもしれません。
モンキーフォレスト前の通りは注意が必要です。この周辺はレストランや店が早めに閉まり、日没後は暗くなりがちです。猿が道に出ていることもあるため、私たちは日が落ちてから歩くことは避けています。
夜の街歩きで私たちが避けている行動
- 夜は無理に細い道を歩かない、脇道に入らない
- できるだけ明るい大通りを選ぶ
この2点を意識して行動しています。少し遠回りになっても、明るさと人の気配がある道を選ぶほうが、夜の街歩きはずっと安心と感じます。
ウブドでの道路横断|安全に渡るためのコツ
横断歩道が少ないウブド
もともと横断歩道はほとんどありません。あったとしても車が止まるとは限りません。横断は車が来ない時を見計らって渡ることになります。
極端にスピードを出している車はほとんど見ませんし、観光地ということもあって、地元民が運転する車は歩行者に注意を向けてくれています。
私たちは、手を挙げて渡る意思を示し、運転者と目を合わせながら、相手に気づいてもらったことを確認して横断するようにしていました。

モンキーフォレスト通り。車はスピードが出ていないので、手を上げ意思表示をすれば大抵止まってくれます。バイクは要注意。
事故を避けるために意識している3つのポイント
- 車の流れが切れるときを焦らず待つ
- ドライバーと目を合わせ、軽く手を挙げ、横断の意思を示す
- 小走りせず、ゆっくり・一定のスピードで渡る
ウブドでは、急に走り出すと逆に危険です。ドライバーは歩行者の“動きの予測”を前提に運転しています。
ウブドの犬は危険?|シニア旅行者が知っておきたい注意点
ウブドで見かける犬の特徴

ウブドには、放し飼いの犬、野良犬、ホテルのペットなど、さまざまな犬がいます。
多くの犬は通行人に興味を示さず、日陰で眠っていたり、家の前でのんびり座っていたりします。ただし縄張り意識が強い犬は、こちらが急に近づくことで警戒して吠えたり攻撃的になったりします。
私の夫は犬が好きですが、ウブドでは「近づかない・触らない」を徹底しています。
早朝と夜は犬の活動が増える
民家の多い小道では、夜や早朝に犬が自由に歩いていることがあります。ハノマン通りやビスマ通りでは、夜になると歩道で寝そべる犬をよく見かけます。
私たちも何度か、ハノマン通りの外れで数匹に吠えられ驚いたことがありました。
何度そのような場面にあってもなかなか慣れることができません。とにかく、犬に遭遇した時は、必ず「遠巻きに通る・急に走らない」ことを徹底しています。
狂犬病について最低限知っておくこと
インドネシア全土で注意が必要ですが、必要以上に怖がる必要はありません。
ポイントはただひとつ── 「噛まれない」こと。
触らない・近づかない・食べ物を見せない。これだけでリスクはほぼ避けられます。
犬に噛まれた場合の対処法|事前に知っておくと安心
狂犬病は、発症後に有効な治療法がないとされている感染症です。そのため、噛まれた直後にどのような処置を受けたかが非常に重要になります。
実際に出発前に医師から説明を受けた際も、以下の指示がありました。
「まずは流水で15分以上しっかり洗浄し、その後できるだけ早く狂犬病ワクチンを接種することが重要」
万一、犬に噛まれた場合は、一般的に次のような対応が勧められています。
1.流水で15分以上、傷口を洗い流す
噛まれた直後に行う最も重要な処置です。石けんと流水で、傷口を強くこすらずに洗い流します。
2.消毒を行う(強く擦らない)
洗浄後は、可能であれば消毒を行います。
3.ホテルに連絡し、医療機関への移動を依頼する
土地勘のない場所では、ホテルスタッフに相談するのが確実です。ホテルのビジネスカードを携帯しておくと役立ちます。
4.医療機関を受診し、狂犬病ワクチンの必要性を相談する
現地の医師の判断に従い、ワクチン接種の要否を確認します。言葉に不安がある場合は、ホテルスタッフや保険会社のサポートを利用します。
5.海外旅行保険のサポートデスクへ連絡する
6.必要に応じて Police Report を取得する
主な医療機関は以下で、どちらも英語対応が可能で、観光客の受け入れに慣れています。症状や時間帯によって、ホテルや保険会社の指示に従って案内されることが一般的です。
- Unicare Clinic Ubud
外来診療が中心で、比較的軽い症状の受診に利用されることが多いクリニックです。
- BIMC Ubud(BIMC ホスピタル)
設備が整った病院で、検査や処置が必要な場合に案内されることが多い医療機関です。
ウブドの主なクリニック・病院所在地と連絡先
狂犬病については、現地での対応だけでなく、日本の公的機関が発信している正確な情報を事前に知っておくことも重要です。厚生労働省検疫所(FORTH)では、狂犬病の感染経路や発症の特徴、海外で注意すべきポイントについて、旅行者向けに公式な情報をまとめています。
動物被害や事故に備えて|在デンパサール日本国総領事館の公式安全情報
犬に噛まれた場合だけでなく、バリ島滞在中には、サルなどの動物によるケガや、海辺での生き物被害、交通事故などに遭遇する可能性もあります。
在デンパサール日本国総領事館では、こうした緊急時の対応について、旅行者向けに公式な安全情報を発信しています。
ウブドで交通事故に遭ったときの対応
ウブドの交通は日本よりも混雑しており、車よりバイクの割合が高く、視界の死角も多い環境です。歩行中の事故は非常に稀ですが、“知識があるかどうか”で冷静さが変わります。
ウブドで交通事故による怪我をした場合のポイントです。
- 症状が軽くても、後から痛みが出ることがあるので、できるだけ受診をおすすめします。
- 現場で加害者と直接交渉しない
必ず第三者(滞在ホテルなど)を介入させるとトラブルを避けられます。
軽度の接触事故の場合(バイクとの接触など)
- その場で無理に動かず、安全な場所に移動する
- けがの有無を確認する
- ホテルに連絡し、スタッフに対応を手伝ってもらう
- 必要であれば病院へ
- 旅行保険に連絡する
ホテルスタッフは、こうした場面で非常に頼りになり、英語やインドネシア語での説明を手伝ってくれます。
ケガを伴う事故の場合
- 無理に立ち上がらない
- 周囲の人に助けを求める(バリの人は本当に親身です)
- 救急搬送が必要な場合は、ホテルや保険会社の緊急デスクに連絡
ウブドには外国人向けの病院が複数あります。私たちも過去に診察を受けたことがありますが、清潔で対応は丁寧でした。
警察への報告が必要なケース
大きな事故の場合は報告が必要になることがありますが、ホテルスタッフや保険会社が案内してくれます。旅行者だけで完結しなくても大丈夫です。
保険を請求する場合は事故の証明に Police Report が必要になります。
アシスタンスサービス付き海外旅行保険
実体験|バイクとの接触事故で助けられたこと
観光中にバイクとの軽い接触事故に遭ったことがあります。すぐに滞在中のホテル(テガルサリ)に連絡をし、相手との英語でのコミュニケーションもスムーズに助けてもらえました。
怪我は擦り傷程度でしたが、念のため病院(BIMC Ubud)へ。病院は保険請求にも慣れていましたし、ホテルスタッフのおかげで病院でもスムースな処置を受けることができました。
警察署でのPolice Report取得もスタッフ同行で安心して手続きができ、保険請求にスムーズにつながりました。
大きな事故ではありませんでしたが、すぐに滞在ホテルに連絡することなど、事前の知識があったことで冷静に対応できたと思います。またホテルへの連絡の際、ビジネスカードを携行していたことが役立ちました。
Police Report(ポリスレポート)とは?保険請求に必要な理由
Police Report は、インドネシア警察が発行する 「公式の証明書」 で、事故・盗難・紛失・犬に噛まれた際の保険請求にほぼ必須です。
発行は、ウブドならPolsek Ubud(ウブド警察署)です。
ウブド警察署:電話(+62 361 975316)
:グーグル地図
● 主に必要になるケース
- 交通事故
- 犬に噛まれた
- スマホ・バッグの盗難
- パスポート紛失
● 手続きの流れ(所要30~60分。)
- 警察署で「Police Report, please」と伝える
- 状況説明
- 内容を記録
- 書類作成 → サイン
● 必要書類と費用の目安
- パスポートまたはコピー
- ホテルの宿泊証明
- トラブル内容の説明
- 写真があればより良い
費用は 公式には無料(コピー代としてRp20,000~Rp50,000)。
シニア夫婦が感じた「ウブドを安全に歩くコツ」 & よくある質問
- 無理な横断をしない
- 足元の段差や穴に注意
- 夜はライトを携帯
- 犬に近寄らない
- トラブル時はホテル+保険会社へ
- Police Report を早めに取得すると安心
これらのポイントを事前に知っておくだけで、ウブドでの街歩きは不安から「安心」へと変わります。万一の際は、無理に一人で判断せず、滞在ホテルや保険会社のサポートを頼ることが大切です。
ウブド滞在では、治安、移動・お金・体調・トイレ事情なども、事前に知っておくと安心です。これらを個別に整理した概略ガイドもありますので、必要に応じて参考にしてください。
▶︎ シニア世代のためのバリ島・ウブド トラブル対策 概略ガイド ― 知っているだけで、旅はずっと楽になる ―
安心は、ウブドを深く味わうための土台
安全への配慮は、不安を煽るためのものではなく、ウブドをもっと自由に、心豊かに歩くための土台です。
安心が確保されると、街の細い路地の光、田園の匂い、夕暮れの風──これらがより鮮明に心に届きます。
シニア世代になってわかったのは、「旅の質は、安心感によって決まる」ということ。本記事があなたの“安心して歩けるウブド”の一助となれば幸いです。
・ウブド長期滞在ガイド|シニア夫婦のための全体像
・ウブド長期滞在での病気・怪我対策完全ガイド
・シニアの長期滞在と街歩きにやさしいウブド移動ガイド|徒歩・送迎・Grab・TMDバス


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