はじめに~バリ島ウブドに息づく特別な空気
バリ島のウブドは、単なる観光地ではなく、心の奥深くまで響くような「特別な空気」が流れる場所です。緑のライステラスや南国特有のジャングル、そして時折聞こえてくるガムランの音。そのすべてが日常の慌ただしさを忘れさせてくれます。

仕事でバリに行った夫が、とてもいいところだからと家族を連れていってくれたのが約30年前です。以来私もすっかり気にいって多分18回ほど訪れてきました。
クタやサヌールに始まり、いつしかウブドに定着。旅好きな友人から「もう他には泊まれなくなる」と勧められたのがキッカケで止まったのが、コマネカ・モンキーフォレストでした。
心地よい木の香りと柔らかなライト、温かな笑顔のスッタフに迎えられ、ウブドの持つ温もりを肌で感じました。
そのときの居心地の良さが忘れられず、以降はビジネスや家族旅行でも4つあるコマネカ全てを巡ることになりました。この記事では、現地で実際に体験したエピソードも交えつつ、ウブド滞在の新たな発見をお伝えします。
ここでは、グループ4リゾートの概略にとどめ、各詳細は他ページでたっぷりとお伝えします。
・ウブド中心で見つけた静寂の楽園|コマネカ・アット・モンキーフォレスト
・コマネカ アット ビスマ 〜棚田ビューと開放感
・コマネカ アット タンガユダ 〜ジャングルに抱かれる静寂
・コマネカ アット ラササヤン 〜最新の洗練と快適性
文化と快適な滞在の融合
コマネカグループは、バリの芸術に造詣が深いオーナーが「バリの芸術に囲まれながら、暮らすように旅をする」をコンセプトに始めたホテルグループです。館内に足を踏み入れると、そこかしこで地元のアーティストによる絵画や彫刻に触れることができます。どこにいても創造性を刺激されます。
私が特に感動したのは、美術館のようなギャラリーに展示されていた木彫りのオブジェ。手に取ると細工の細かさに息を呑みました。
敷地内を眺めながら、朝の散歩がが日課になりましたが、毎日違ったアート作品に気づき、サプライズが尽きません。「ホテル」というより、ひとつの文化を丸ごと体験するような感覚でした。
特にコマネカモンキーフォレストには美術館が併設され、ビスマの館内にはいたるところに伝統的なものからモダンなものまで様々なアートが飾られています。
おもてなしは心から
コマネカグループの最大の魅力は、ただのサービスではない、気持ちが伝わるおもてなしだと私は感じています。チェックイン時、名前で呼ばれながら笑顔で迎えてくれるスタッフ。その後も、ちょっとした会話から「今日はゴルフに行かれましたか?」と聞いてもらえたり、傘を持ってきてくれたりと、小さな心配りが絶えませんでした。
特に忘れられないのが、滞在中に体調を崩した日の出来事。部屋に戻ると、スタッフが手作りの温かい生姜ティーと一緒に「明日は軽めに和風のおかゆをご用意できます」と言ってくれたのです。異国での不安が一気に和らぎ、思わず涙ぐんでしまいました。こうしたエピソードが、コマネカへの信頼と安心をさらに深めてくれました。
評価の高い朝食
朝食は、バリ島滞在の楽しみのひとつ。コマネカでは、テーブルまで運ばれてくるできたての料理に感動します。南国らしい完熟フルーツ、豊富な卵料理、自家製の甘酸っぱいジャム、焼きたてのパン、そしてレベルの高いローカルメニュー。そのどれもが丁寧に盛り付けられています。
私の印象に残っているのは、ある朝に頼んだ「ナシゴレン」。香ばしいフライライスの香りに食欲をそそられ、食後にはフレッシュなしぼりたてフルーツジュースも。思わずおかわりしたくなる美味しさでした。
また、一度「マンゴーがもう少しいただけますか?」とたずねたところ、スタッフが笑顔で「午後にご用意できます」と約束してくれ、本当に部屋まで届けてくれたことも。こういう柔軟なサービスが日常の小さな幸せを増やしてくれるのだと実感しました。
4つのホテル間のシャトルサービス
コマネカグループは、どの施設も特色がありますが、滞在中にグループ内の他ホテルへ移動できるシャトルサービスが用意されているのも嬉しいポイントです。街中の賑わいや森の静けさ、どちらの雰囲気も気ままに味わえる贅沢があります。
私の場合は、朝はモンキーフォレストのレストランでコーヒーを楽しみ、昼には専用の送迎でビスマの広々としたプールでのんびり過ごす…なんて使い方もしました。そのおかげで、次回はビスマに長期滞在しようと思いました。
もちろん他のホテルで朝食も楽しめます。自分の気分に合わせて柔軟に滞在スタイルを変えられる柔軟さは、コマネカならではの魅力です。
コマネカ アット モンキーフォレスト ~ウブド中心部にある隠れ家
モンキーフォレスト通り沿いに隠れるように佇むこのホテルは、街の賑わいから一歩踏み入れるだけで別世界に浸れます。私が初めて泊まったのは夜遅くでしたが、小道を進むとライトアップされた庭とオープンエアーのロビーが迎えてくれて、一気にバリの旅の始りを感じました。
バルコニーからは色鮮やかな熱帯の樹木、頭上をゆっくり横切る鳥たち。朝は近くのカフェで地元のコーヒーをテイクアウトし、静かに始まる贅沢な一日となりました。
徒歩圏にレストランやアートギャラリーも多く、街歩きを楽しんだり、夜はプールでリラックスしたりと、短期から長期滞在まで自分流に過ごせます。
ウブドは買い物天国。自分や友人へのお土産をじっくり選べるのも、周りにショップが充実しているこのホテルならではです。
コマネカ アット ビスマ ~棚田ビューと開放感
市街地からは少し離れていますが、その分だけ敷地内はのびやかな開放感。遠くまで広がる棚田と南国の深い緑の森に囲まれて、深呼吸するたびに自然のエネルギーが体にしみわたるよう。
メインプールのほかにも静かなプライベート感のある小さなプールがあり、人目を気にせずくつろげます。周囲を気にせず自分だけの時間に没頭できます。私が滞在した時は、夕暮れ時にテラスから眺めるライステラスの美しさに思わず写真を何枚も撮ってしまいました。
施設内には伝統のものからモダンなものまでアートがあちこちにあり、それを見て回るのもバリの滞在を豊かにしてくれます。
コマネカ アット タンガユダ ~ジャングルに抱かれる静寂
ウブドの中心部から車で20分ほどのジャングルにたたずむのがタンガユダ。
夜には空いっぱいの星。すっかり都会なったウブド中心部では見ることができない夜空が手に届くようです。
夜明けには霧に包まれる森の景色。私が選んだ部屋はプライベートプール付きのヴィラで、朝目覚めて窓を開けると、そこには鳥のさえずりとモヤのかかった神秘的なグリーンの世界が広がっていました。
ホテルの静けさの中の毎朝の朝食が妙に心に残っています。新鮮な果物をつまみながら、ただボーッと目の前の景色を眺めるだけの時間がゆっくりと流れていく。心がどこまでも柔らかくなっていく場所でした。
コマネカ アット ラササヤン ~最新の洗練と快適性
コマネカのなかで最も新しいラササヤンは、モダンな設備とバリの伝統美が調和したデザイン。私が滞在した際は、チェックイン後に手作りのバリ菓子と爽やかなジャスミンティーを頂き、長いフライトの疲れも吹き飛び、とても幸せな気分に包まれました。
部屋は白を基調に優しい光が差し込み、バルコニーの広いデイベッドでの読書タイムは至福そのもの。ラササヤンは特にスパの人気があり、私もアロマオイルのトリートメントを体験しましたが、あまりの気持ちよさに施術中ほとんど眠っていました。アロマオイルも種類豊富でした。
コマネカグループをおすすめする理由
私が感じたコマネカのおススメポイントは、「自分らしい滞在が叶う」ことに尽きます。ウブドの中心でも森の奥でも、その日の気分で選べる立地は旅好きには嬉しい柔軟さ。また、アートの数々や木彫りオブジェなど、目で舌でバリ文化を五感で味わえます。
さらに、日本語対応スタッフが常駐し、きめ細かなサポートが心強い点もポイントです。名前や趣味を覚えていてくれるので、何度も訪れる理由になります。朝食のバリエーションの多さやこだわり、そして毎日が違うように感じられる特別感も他ではなかなか味わえないと思いました。
リピーターが多い理由
何度も訪れるリピーターが多いのは、単なるラグジュアリーさではなく「心の拠り所になる空間」を提供しているからだと思います。
一度滞在すれば、スタッフとの距離感や施設の心地よさが忘れられず、再びここに戻りたくなる。私自身、次にバリに行く時も迷わずコマネカを選ぶでしょう。
コマネカホテルは、単なる高級リゾートという枠を超え、「心をリセットするための居場所」とも言える特別な空間です。スタッフの一人一人がアーティストや音楽家だったりして、現地の日常そのものに溶け込む体験ができます。
私自身、何度ウブドを訪れても、コマネカで過ごす時間が自分自身の活力や新たなインスピレーションにつながっています。落ち着きと温もりに包まれ、自分らしさを取り戻す「心の拠り所」。それが私がコマネカを選び続ける理由です。
もしあなたがバリ島ウブドで印象的な滞在を望むなら、コマネカは間違いなく「また戻ってきたい」と思える場所になるでしょう。
コメント