バリ島のウブドは、単なる観光地ではなく、心の奥深くまで響くような「特別な空気」が流れる場所です。
仕事でバリに行った夫が、とてもいいところだからと家族を連れていってくれたのが約30年前。以来私もすっかり気にいって、ウブドにも20年以上通っています。
もう他に泊まれなくなる、ウブド・コマネカのホテル
ウブドに通い始た頃、旅好きな友人から「もう他には泊まれなくなる」と勧められたのが「コマネカ・アット・モンキーフォレスト」でした。
心地よい木の香りと柔らかなライト、温かな笑顔のスッタフに迎えられ、ウブドの持つ温もりを肌で感じました。
そのときの居心地の良さが忘れられず、以降はコマネカホテルを巡ることになりました。この記事では、現地で実際に体験したエピソードも交えつつ、ウブド滞在の新たな発見をお伝えします。

ここでは、グループ4リゾートの概略にとどめ、各詳細は他ページでたっぷりとお伝えします。

文化と快適な滞在の融合を目指すコマネカグループ
コマネカグループは、バリの芸術に造詣が深いオーナーが「バリの芸術に囲まれながら、暮らすように旅をする」をコンセプトに始めたホテルグループです。
館内に足を踏み入れると、そこかしこで地元のアーティストによる絵画や彫刻に触れることができます。どこにいても創造性を刺激されます。
私が特に感動したのは、美術館(ギャラリー)に展示されていた木彫りのオブジェ。手に取ると細工の細かさに息を呑みました。
敷地内を眺めながら、朝の散歩がが日課になりましたが、毎日違ったアート作品に気づき、新鮮です。「ホテル」というより、ひとつの文化を丸ごと体験するような感覚を味わうことができます。
コマネカ・モンキーフォレストには美術館が併設され、コマネカ・ビスマの館内にはいたるところに伝統的なものからモダンなものまで様々なアートが飾られています。

グループ全体に通じる、おもてなしは心から
コマネカグループの最大の魅力は、ただのサービスではない、気持ちが伝わるおもてなしだ感じます。
チェックイン時、名前で呼ばれながら笑顔で迎えてくれるスタッフ。滞在中も、「今日はどちらにお出かけでしたか?」とか、体調を気遣ってくれたりとか、心配りが絶えませんでした。
特に滞在中に体調を崩した時の対応が心に残っています。スタッフが手作りの温かい生姜ティーを持ってきてくれたり、「明日は軽めに和風のおかゆをご用意できます」と言ってくれたり。
異国での不安を和らげてくれ、滞在が終始心地よいものになりました。こうしたエピソードが、コマネカへの信頼と安心をさらに深めてくれました。
評価の高い朝食
朝食は、バリ島滞在の楽しみのひとつ。コマネカでは、テーブルまで運ばれてくるできたての料理に感動します。
南国らしい完熟フルーツ、豊富な卵料理、自家製のジャム、焼きたてのパン、そしてレベルの高いローカルメニュー。そのどれもが丁寧に盛り付けられています。
私の印象に残っているのは、ある朝に頼んだ「ナシゴレン」。香ばしいフライライスの香りに食欲をそそられ、洗練されたローカルの味にさすがにコマネカと思った記憶があります。
また、「マンゴーをもう少しいただけますか?」とたずねたところ、スタッフが笑顔で「午後にご用意できます」と約束してくれ、本当に部屋まで届けてくれたことも。
こういう柔軟なサービスが、旅の小さな幸せを増やしてくれるのだと実感しました。


4つのホテル間のシャトルサービス
4つのホテルはそれぞれ特色がありますが、滞在中にグループ内の他ホテルへ移動できるシャトルサービスが用意されているのも嬉しいポイントです。
街中の賑わいや森の静けさ、どちらの雰囲気も気ままに味わえる贅沢があります。
私の場合は、朝はモンキーフォレストのレストランでコーヒーを楽しみ、昼には専用の送迎でコマネカ・ビスマの広々としたプールでのんびり過ごす…なんて使い方もしました。そのおかげで、次回はコマネカ・ビスマに長期滞在しようと思いました。

もちろん他のホテルで朝食も楽しめます。自分の気分に合わせて柔軟に滞在スタイルを変えられる柔軟さは、コマネカならではの魅力です。
コマネカ アット モンキーフォレスト |ウブド中心部にある隠れ家

モンキーフォレスト通り沿いに隠れるように佇むこのホテルは、街の賑わいから一歩踏み入れるだけで別世界に浸れます。
私が初めて泊まり、着いたのは夜遅くでしたが、小道を進むとライトアップされた庭とオープンエアーのロビーが迎えてくれて、一気にバリの旅の始りを感じました。
バルコニーからは色鮮やかな熱帯の樹木、頭上をゆっくり横切る鳥たち。朝はウブド市場まで散歩をし、新鮮な果物を調達。途中のカフェで冷たいフレッシュジュースで喉を潤す。贅沢な旅の1日の始りです。
徒歩圏にレストランやアートギャラリーも多く、街歩きを楽しんだり、夜はプールでリラックスしたりと、短期から長期滞在まで自分流に過ごせます。

ウブドは買い物天国。自分や友人へのお土産をじっくり選べるのも、周りにショップが充実しているこのホテルならではです。
もちろんレストラン選びにも、困ることがありません。様々な種類、価格帯のレストランをその日の気分で選ぶことができます。しかもほとんど徒歩範囲です。
コマネカ アット ビスマ ~棚田ビューと開放感
市街地からは少し離れていますが、その分だけ敷地内はのびやかな開放感。遠くまで広がる棚田と南国の深い緑の森に囲まれて、深呼吸するたびに自然のエネルギーが体にしみわたるよう。
メインプールのほかにも静かなプライベート感のある小さなプールがあり、周囲を気にせず自分だけの時間に没頭できます。私が滞在した時は、夕暮れ時にテラスから眺めるライステラスの美しさに思わず写真を何枚も撮ってしまいました。


施設内には伝統のものからモダンなものまでアートがあちこちにあり、それを見て回るのもバリの滞在を豊かにしてくれます。
コマネカ アット タンガユダ ~ジャングルに抱かれる静寂

ウブドの中心部から車で20分ほどのジャングルにたたずむのがタンガユダ。唯一宿泊経験のないホテルですが、コマネカ・モンキーフォレストから、シャトルサービスで見学に行きました。
街の喧騒から離れた敷地に入ったとたん、時間の流れまで変わってしまったような気がしました。静寂の中で、微かに川のせせらぎが耳に届き、コマネカ・ビスマとは違う自然の清涼感のようなものを感じました。
きっとここなら、夜になれば、都会になったウブド中心部では見ることのできない満天の星が手に届くように見えるだろうと思いました。
宿泊者と同じように温かく接してくれたスタッフが印象的でした。到着時には、よく冷えたフレッシュジュースを用意してくれましたし、終始柔らか笑顔で希望を聞きながら案内してくれました。
庭を手入れしていたスタッフや、レストランスタッフなど、すれ違うと誰もがにこやかに挨拶をしてくれ、宿泊時も心地よい滞在になるだろうなと思いました。
見学させていただいたのは、プールヴィラ、プール、レストランです。
プールヴィラは、外の眺望が望めるように置かれた天蓋付きベッドと、自然の中に浮かんでいるようなプライベートプールが’印象的でした。ここで、何もせず1日過ごしてみたいと思わずにいられませんでした。
インフィニティプールの向こうには、緑のジャングルの向こうに果てしない渓谷があり、プールサイドに立っているだけで、開放感に体が軽くなって行くようでした。
オープンエアのレストランは、眺望が素晴らしく、どの席からも望めるようになっていました。
コマネカ アット ラササヤン ~最新の洗練と快適性

コマネカのなかで最も新しいラササヤンは、モダンな設備とバリの伝統美が調和したデザイン。
私たち夫婦が滞在した際は、チェックイン後に手作りのバリ菓子と爽やかなジャスミンティーを頂き、長いフライトの疲れも吹き飛び、とても幸せな気分に包まれました。
部屋は白を基調に優しい光が差し込み、バルコニーの広いデイベッドでの読書タイムは至福そのもの。
ラササヤンは特にスパの人気があり、私もアロマオイルのトリートメントを体験しましたが、あまりの気持ちよさに施術中ほとんど眠っていました。アロマオイルも種類豊富でした。

コマネカグループをおすすめする理由
私が感じたコマネカのおススメポイントは、「自分らしい滞在が叶う」ことに尽きます。ウブドの中心でも森の奥でも、その日の気分で選べる立地は旅好きには嬉しい柔軟さ。また、アートの数々や木彫りオブジェなど、バリ文化を五感で味わえます。
さらに、日本語対応スタッフが常駐し、きめ細かなサポートが心強い点もポイントです。名前や趣味を覚えていてくれるので、何度も訪れる理由になります。
朝食のバリエーションの多さやこだわり、そして毎日が違うように感じられる特別感も他ではなかなか味わえないと思いました。
リピーターが多い理由
何度も訪れるリピーターが多いのは、ラグジュアリーさだけではなく「心の拠り所になる空間」を提供しているからだと思います。
一度滞在すれば、スタッフとの距離感や施設の心地よさが忘れられず、再びここに戻りたくなる。私自身、次にバリに行く時も迷わずコマネカを選ぶでしょう。
まとめ| 一度泊まればわかる、その特別さ
コマネカホテルは、単なる高級リゾートという枠を超え、「心をリセットするための居場所」とも言える特別な空間です。スタッフの一人一人がアーティストや音楽家だったりして、現地の日常そのものに溶け込む体験ができます。
私自身、コマネカで過ごす時間が自分自身の活力や新たなインスピレーションにつながっています。落ち着きと温もりに包まれ、自分らしさを取り戻す「心の拠り所」。それが私がコマネカを選び続ける理由です。
もしあなたがバリ島ウブドで印象的な滞在を望むなら、コマネカは間違いなく「また戻ってきたい」と思える場所になるでしょう。


コメント