コマネカ特集

静けさと贅沢、便利さが共存する楽園|コマネカ・アット・ビスマ宿泊記

ウブド好きの友人から「コマネカ・ビスマは絶対に行くべき」と何度もすすめられてきました。半信半疑で訪れたものの、その理由は滞在してすぐに理解できました。

にぎやかなビスマ通りから小道を進むと、突然目の前に広がる熱帯雨林と田園風景。街中からわずか数分しか離れていないのに、まるで別世界のような静寂が広がり、私の心を一瞬でとらえました。

ロビーで迎えてくれる温かな笑顔

館内に足を踏み入れると、屋外と室内の境界が曖昧なロビーが広がり、中央の池が空とヤシの葉を映しています。

柔らかなソファに身を沈めると、スタッフが差し出してくれたのは爽やかな酸味が心地よいパッションフルーツジュース。

初めて味わいに驚きつつ、スタッフの「ようこそウブドへ」という言葉と、再訪を覚えていてくれた笑顔に、長旅の疲れがすっと消えていきました。

広くゆったりとソファーが配されたロビーは、朝や夕暮れ時など表情が変わり、読書をしたり、飲み物を楽しんだりでき、部屋意外のくつろげる場所となりました。

ホテルが守り続けるライステラス

朝の散歩で歩いた田んぼは、ホテルが所有しているとききました。観光開発の進むウブドで、こうして田園を残している姿勢に強く心を打たれましたし、嬉しくもありました。

稲穂が風に揺れる様子を眺めながらベンチで過ごす時間は、ここでしか味わえない贅沢となりました。

街歩きにも便利なロケーション

自然に囲まれた環境でありながら、中心部までは徒歩で10分あまり。夕暮れ時には歩いて戻りながら屋台で揚げバナナを買ったり、近くのレストランで夕食を楽しんだりと、街歩きも気軽に楽しめました。

周辺のビスマ通りには他の通りにはない洒落たカフェやブティック、ギャラリーが並び、ちょっと歩くだけでも新しい発見が

道に歩道はありませんが、交通量は比較的少なく、散策を楽しめる通りです。

客室|渓谷を望む絶景と癒しのバスタブ

私が滞在したビスマスイートのバルコニーからは、緑豊かな渓谷が眼下に広がり、朝日を浴びると黄金色に輝きます。デイベッドに横たわりながら深呼吸すると、澄み切った空気が体の奥まで浸透していくようでした。

室内は木材と石を組み合わせた温かなデザインで広々。ヘッドレスト付きのバスタブと、レインシャワーは観光で疲れた体を癒してくれ、バスタイムが贅沢な時間になりました。

趣の異なる二つのプール

コマネカ・ビスマには異なる魅力を持つ2つのプールがあります。

  • インフィニティプール:渓谷と一体化し、まるで空に浮かんでいるかのような開放感。冷たいタオルやフルーツのサービスがさらに心地よさを引き立ててくれます。

  • プライベート感のある森のプール:木立に囲まれ、ゲスト同士が出会うことも少なく静けさに包まれます。私はデイベッドで読書を楽しみ、スタッフが持ってきてくれる冷たいおしぼりと果物にさらにリラックス。インフィニティプールのそばなので、行き来ができるのもよかったです。

見て回る楽しみ|館内のオブジェ

広い館内ですが、そこかしこにモダンなオブジェがあり、館内散策も楽しみの一つになりました。

姉妹ホテルの「コマネカ・モンキーフォレスト」には美術館が併設されていましたし、「コマネカ・ラササヤン」はモダンなレセプションが他のホテルと一線を画していました。

コマネカ・ビスマではそこかしこにアートが配され、コマネカグループの一環した芸術に対する温かい眼差しを感じることができます。

朝食とアフタヌーンティーの贅沢

朝食はアートのように美しい盛り付けで、エッグベネディクトや焼きたてのパン、濃厚なフルーツジュースが並びます。美味しいジャムも、手作りで甘さ控えめでした。

テラス席からはライステラスと熱帯雨林を一望でき、猿の鳴き声が遠くから聞こえることも。「眺望もご馳走」と毎日の朝食がとても楽しみでした。

午後のアフタヌーンティーは毎日が楽しみ。揚げたてのバリ菓子や豊富なスイーツはつい食べ過ぎてしまうほどで、夕食のことを忘れてしまうほどの充実感でした。

日替わりで珍しい地元の菓子をいろいろ食べられたのも、嬉しい体験でした。

スタッフの心に残るおもてなし

コマネカ・ビスマの魅力は、豪華な設備だけではありません。体調を崩した際にはメニューにないおかゆを用意してくれたり、記念日には花びらで飾られたベッドとケーキをサプライズで用意してくれたり。

スタッフの温かい心遣いが、何よりの贅沢でした。

設備とアクティビティの充実

敷地内にはスパやジム、ヨガパビリオン、クッキングクラスまで揃っており、滞在を飽きさせません。

姉妹ホテル(コマネカグループの4ホテル)間のシャトルサービスを利用して、他の施設や朝食を体験できるのもコマネカグループならでは。

小さなお子さま連れにはベビーシッターサービス、体調面では24時間のドクターコールもあり、安心して滞在できます。

部屋タイプと料金の目安(2025年時点)

シーズンによって料金は変動します。

 ビスマスイート 約88㎡

  • 料金:1泊 約3万5,000円~5万円

  • 特徴:広いバルコニーから渓谷やライステラスを一望できるのが最大の魅力。石造りのバスタブはバルコニー側に配置されており、緑を眺めながらの入浴が楽しめます。

  • おすすめポイント:キングサイズベッド、デイベッド、ソファセットなど家具も充実。リゾート感がありつつ、価格帯は比較的抑えめ。カップルやシニア夫婦旅行に。

ファミリースイート (2ベッドルーム+広いリビング)

  • 料金:1泊 約5万円~7万円

  • 特徴:家族やグループで滞在できる設計。キッチン設備も備わっており、自炊や簡単な食事の用意が可能。

  • おすすめポイント:長期滞在にも対応できる利便性。リビングルームからは緑の谷を一望。プライベート感も確保。、小さな子ども連れや三世代旅行にも安心

 1ベッドルーム・プールヴィラ (ゆとりあるヴィラスタイル)

  • 料金:1泊 約6万円~9万円

  • 特徴:専用プールとガゼボ(東屋)が付いた贅沢な造り。高いプライバシーが確保され、静かな時間を過ごせます。

  • おすすめポイント:プールに入りながら渓谷の緑を望める贅沢さは、他の客室では味わえない特別体験。ハネムーンや記念日旅行に最適

 2ベッドルーム・プールヴィ(2ベッドルーム+リビング+専用プール)

  • 料金:1泊 約8万円~12万円

  • 特徴:ファミリーや友人同士の旅行向け。広いプライベートプールに加え、まるで「バリに別荘を持っている」かのようなスケール感。

  • おすすめポイント:それぞれの寝室にバスルームがあり、複数人で滞在しても快適。特別な集まりや長期滞在にふさわしい、豪華かつ安心の客室タイプ。家族・友人グループで

まとめ|「何もしない贅沢」を味わう場所

コマネカ・アット・ビスマは、静けさと贅沢、そして便利さが絶妙に融合した特別なリゾート。自然に抱かれながら何もせず過ごす時間こそ、このホテルが与えてくれる最大の贅沢だと感じました。

ウブドで「暮らすように滞在したい」と考えている方には、間違いなくおすすめできる一軒です。

公式サイト

https://komaneka.com/resort/bisma/

コメント