ウブドの中級以上(1泊4,000円〜)の宿が日本とどう違うのかを、建物構造・水回り・音・安全面・サービスの前提から体験をもとに整理しました。
初めての滞在でも戸惑わないための具体的な視点がわかります。
こんな悩みを持つ方のための記事です
- ウブドのホテル設備が日本と同じか不安
- 水回りや虫、停電などの実情を知りたい
- 安全面やサービスの考え方を事前に理解しておきたい
この記事でわかること
- 建物構造と階段事情
- 水回り(お湯・排水・トイレ)の実際
- 静けさや自然環境の特徴
- セキュリティとサービスの前提

ウブドのホテルは基本的にダブルベッドです。子ども2人と一緒に4人で使った大きなベッド。見た目の華やかさだけでなく、家族でもゆったり眠れたのが印象に残っています。
ウブドのホテルの建物|高さとつくりの違い
基本的にエレベーターはありません
ウブドでもビル型ホテルは増えてきました。ただし椰子の木より高い建物は建てられないため、ほとんどが4階程度までの低層です。
グレードによりますが、エレベーターは基本的にありません。階段移動が前提になります。
ビル型でない宿では外階段も多く、床はタイル張り。雨の日はやや滑りやすく感じることがあります。
階段の段差が均一でないことも
ある宿で、階段を下りていたときのことです。最後の一段で、ほんの少しリズムがずれました。登るときには気づかなかったのですが、段差がわずかに違っていたのです。
日本の建物では、段差を意識することはまずありません。
その頃はまだ若く、今より反射神経もよかったのか、転ぶことはありませんでした。けれど、今ならどうだっただろう、と思います。
危ないというほどではありません。ただ、日本のように「すべてが均一である」わけではないということです。
それ以来、階段を下りるときはほんの少し意識するようになりました。
ウブドの宿は不便ではありません。けれど、日本と同じ感覚で無意識に歩ける場所でもない。年齢を重ねた今だからこそ、気づける違いなのかもしれません。
ウブドの水回り事情|仕組みと使い方の違い
お湯は出る。でも仕組みが違う
ウブドの中級以上の宿では、基本的にお湯は出ます。ただ、日本のように常に一定とは限りません。
ある朝、シャワーを浴びていると、途中から少しぬるくなりました。壊れたのかと思い、スタッフに伝えようかと迷いました。
けれど時間をおいてもう一度使ってみると、きちんと温かいお湯が出ました。温水タンク式の場合、使用が重なると湯量が一時的に変わることがあるのだそうです。
不具合というより、仕組みの違いです。
私たちが繰り返し滞在している宿では、こうした経験はありませんでしたが、設備の考え方は宿ごとに異なります。同じウブドでも体験が違うのは、そのためです。
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排水は完璧ではないこともある
シャワーや洗面の排水が、ややゆっくり感じたことがまれにあります。滞在に支障が出るほどではありません。
気になればスタッフに伝えれば対応してくれます。日本の「瞬時に流れる」感覚とは少し違う、という程度です。
トイレとバスは基本的に同室
ウブドでは、トイレ・シャワー・バス・洗面が一つの広い空間にあることが多いです。
20年以上前に泊まったピタマハでは、バスルームだけで12畳以上ありました。最初はその広さに本当に驚きました。
滞在しているうちに私たちは慣れましたが、当時4歳と6歳だった子どもたちは、最後まで一人でトイレに行くことができませんでした。
また、屋外シャワーも珍しくありません。昼間は気持ちの良いものですが、夜は少し心細く感じることもあります。やはり子どもたちは夜のシャワーを避けていました。
トイレは独立していないことが基本です。カップルや家族旅行では、共用トイレの場所を確認しておくと安心です。
コマネカ・ラササヤンのスイートルームはトイレが独立していて、家族で滞在した時、とても助かりました。
部屋タイプによっては独立したトイレもあります。たとえばコマネカ・アット・ラササヤンのスイートなどです。
洋式水洗ですが、紙が流せるかどうかは宿によります。到着後に確認するようにしています。基本的にウォシュレットはなく、洗浄シャワーがついています。
ウブドのホテルのトイレ事情|清潔さと注意点
ウブドの水道水は飲める?
水道水は飲めません。
インドネシアの水道水は、日本のようにそのまま飲める水質基準ではなく、配管事情も含めて飲料用には適していないとされています。
その代わり、宿では毎日、人数分のペットボトルの水が補充されます。洗面台の横やデスクの上に置かれていることが多いです。
歯みがき程度で問題ないという人もいますが、お腹が弱い方は、水道水を使わないほうが安心かもしれません。私たちは、気になるときはペットボトルの水で口をゆすぐようにしています。
特別に神経質になる必要はありません。「飲まない」と覚えておけば、それで十分です。
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茅葺屋根の宿|自然とともに泊まる感覚
バリらしい茅葺屋根の部屋は、本当に美しい。けれど、自然素材ゆえの出来事もあります。虫が侵入しやすいのです。
朝バスルームに行くと、床に小さな粒が落ちていたことがありました。よく見ると虫のフンでした。
最初は驚きましたが、不快というより「ああ、自然の中にいるのだ」と思いました。天蓋付きのベッドが多い理由も、そのとき腑に落ちました。
また、モンキーフォレストに近い宿では、屋根の上を猿が走る音を聞いたこともあります。
早朝、屋根の上をドタドタと走る足音。最初は何事かと思いましたが、スタッフに尋ねると「モンキーです」とあっさり教えてくれました。
猿が屋根を渡っていくことは、このあたりでは珍しいことではないそうです。
驚きはしましたが、危険というわけではありません。それもまた、この場所の光景のひとつです。
ウブドの静けさ|音の質が違う
ウブドの音といえば虫の音、と言われます。けれど私の記憶に残っているのは少し違います。
朝、空が白みはじめたころに聞こえる鳩の低い声。遠くから響く地元の人のバイクの音。そして部屋の中では、ヤモリの「チッチッ」という小さな声。これらがバリを思い出す時の音です。
田んぼに囲まれた宿でも、「稲穂が風に揺れる音」をはっきり聞いた記憶はありません。
日本のホテルは音を遮断した静けさ。ウブドの宿は、暮らしと自然が重なった静けさ。
その違いが、今では心地よく感じられます。
ウブドの虫と停電事情
「南国だから蚊が多いのでは」と思い、最初は虫除けグッズをいろいろ用意したこともありました。
けれど宿で蚊に悩まされた記憶はほとんどありません。電子蚊取り器が置いてあることもありますが、使ったことはありません。
風通しのよい造りや、水はけのよい庭、日々の清掃、そして部屋にいるヤモリ。いくつかの要素が重なっているのかもしれません。
停電も、30年で一度あったかどうか、という程度です。ウブド中心部の中級以上の宿では、特別に構える必要は感じていません。
ウブドの安全対策と心構え
中級以上の宿では夜間はセキュリティスタッフが巡回しています。
夜、庭を歩く警備スタッフの姿を見て、守られているなと感じたことがあります。
ただし戸締りは必要です。セキュリティーボックスも使います。貴重品管理は日本と同じ感覚で十分です。
郊外の小規模な宿では、外部からの侵入の話を耳にしたこともあります。特別に怖がる必要はありませんが、油断しない姿勢は大切です。
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チェックイン・チェックアウトの違い
チェックインは12:00〜14:00頃が目安のことが多く、部屋の準備ができていれば早めに入れることもあります。
チェックアウトは、日本では10:00や11:00が一般的ですが、ウブドの多くのホテルは、12:00です。実際に滞在してみると、この1〜2時間の違いが思いのほか大きいのです。
朝食をゆっくり取り、荷物を落ち着いてまとめ、最後にもう一度バルコニーへ出る。帰国前の名残惜しさを、慌ただしさに追われずに味わえる時間になります。
また、海外からの宿泊客が多いため、出発時間を飛行機に合わせるという考え方が一般的です。そのため、レイトチェックアウト制度を設けている宿も多くあります。
空室状況によりますが、追加料金で数時間延長できることもあります。
私たちは帰国便の時間によっては、ホテル予約時にレイトチェックアウトをお願いしています。夜便で帰国する日などは、とても助かりました。
サービスの違い|チップと備品の考え方
ウブドでは、チップは基本的に必要ありません。
ただし、重い荷物を運んでもらったときや、送迎をお願いしたときなど、特別に手間をかけてもらった場合には、Rp50,000(約500円)ほどを感謝の気持ちとして渡すことがあります。
連泊時、タオル掛けにかけてあるものは、使用したものであっても交換されません。交換希望のものは床やバスタブの縁にまとめます。
寝巻きや歯ブラシは、基本的にありません。その代わり、シャンプー、リンス、ボディーソープは、ほとんどの宿に備えられています。
ドライヤーも、中級以上の宿であれば、ほぼ用意されています。私たちが何度も滞在しているテガルサリでは、以前はドライヤーのない部屋もありましたが、今は備えられるようになりました。
足りない日用品は町で買うことができます。
よくある質問(Q&A)
Q1. ウブドの中級ホテルでもお湯はちゃんと出ますか?
基本的に出ます。ただし、日本のように常に一定とは限らないことがあります。
温水タンク式の場合、使用が重なると一時的にぬるく感じることもあります。時間をおけば戻ることがほとんどです。「出ない」のではなく、「仕組みが少し違う」と理解しておくと安心です。
Q2. トイレにウォシュレットはありますか?
ほとんどありません。
よほど高いグレードの宿でない限り、日本式ウォシュレットは期待しない方がいいでしょう。その代わり、簡易シャワー(ハンドシャワー)がついていることが多いです。
Q3. 虫は多いですか?
中級以上の宿では、私たちは下に悩まされたことはありません。
ただし、茅葺屋根の部屋では小さな虫が入り込むこともあります。それも自然の中に泊まっている証のようなものです。必要以上に怖がる必要はありませんが、虫除け対策を少し用意しておくと安心です。
Q4. 停電はよくありますか?
私たちの経験では、30年で一度あるかないかという程度です。ウブド中心部の中級以上の宿では、停電を心配して特別な準備をする必要は感じていません。
ほとんどのホテルhが部屋に懐中電灯を置いています。
Q5. 治安は大丈夫ですか?
中級以上の宿では、夜間の警備スタッフが巡回していることがほとんどです。
ただし、日本と同じく戸締りや貴重品管理は必要です。特別に怖がる必要はありませんが、「油断しない」姿勢は大切です。
Q6. 初めてでもウブドの宿は大丈夫でしょうか?
大丈夫です。
日本と同じ水準を期待しすぎず、前提の違いを少し知っておくだけで、宿選びはぐっと気楽になります。
私たちが実際に選び続けてきた宿の条件については、別記事「何度も戻る宿には理由がある」で詳しく書いています。
まとめ|日本の基準とは少し違うだけ
ウブドの宿は不便なのではありません。日本のように「どのホテルでも同じ水準が保証されている」という前提とは、少し違うだけです。
設備は整っています。安全対策もあります。必要なものも揃っています。ただ、すべてが均一ではない。
日本と同じ高い水準をそのまま求めると、ウブドでの宿選びは少し難しく感じるかもしれません。
たとえばウォシュレットは、よほど高いグレードでないとほとんどありません。そう分かっていれば、「ない」ことにがっかりすることも減ります。
逆に、日本と大きく変わらない部分も多いと知っていれば、構えすぎる必要もありません。
あらかじめ前提を知っているだけで、宿選びはずっと気楽になります。そして、もし屋根の上を猿が走っても、「ああ、そういう場所なんだな」と受け止められるのです。
1か月滞在という視点から、宿選びの考え方をまとめた記事はこちらです。
ウブドで1か月暮らす|シニア世代の宿選びの考え方


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