この記事は、バリ島ウブドへの旅行や長期滞在を検討している シニア世代・大人の旅行者 に向けて、ウブドの治安の実情と、安心して過ごすための考え方を、実体験をもとに整理したガイドです。
「ウブドは治安はどうなのか」「どこまで注意すればいいのか」といった疑問に対し、不安を煽らず、現地で落ち着いて行動するための現実的な判断材料をお伝えします。
こんな悩みを持つ方のための記事です
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ウブドは治安が良いと聞くが、実際のところが知りたい
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夜の外出や街歩きで、どこまで注意すればいいのか不安
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シニア世代として、無理なく安心して滞在できるか判断したい
この記事でわかること
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ウブドで起こりやすいトラブルと、その現実的なリスク感
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時間帯・場所別に見た、治安の違いと注意点
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ホテル内での盗難の実情と、私たちがしている基本対策
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万一、盗難やひったくりに遭った場合の具体的な対処手順
結論から|ウブドの治安は良好。ただし日本と同じ感覚はNG
ウブドは穏やかな街だが、日本と同じ感覚で油断しないことが前提です。

日中のウブド中心部の通り。
観光客と地元の人が行き交い、生活感のある落ち着いた雰囲気。
結論を先に言うと、ウブドの治安は東南アジアの観光地の中では比較的良好です。日中に街を歩いていて、身の危険を感じることはほとんどありません。
私たちの実感としては、日本で旅行をするときに心がけている程度の注意をしていれば、安心して過ごせる場面がほとんどでした。
ただしそれは、「何も考えずに行動しても安全」という意味ではありません。観光地としての基本的な注意を守ること、夜の行動範囲を広げすぎないこと。この前提があってこそ成り立つ安心感だと感じています。
ウブドで起こりやすいトラブル|注意すべきは軽犯罪
凶悪犯罪は少なく、注意すべきはスリや置き引きなどの軽犯罪です。
スリ・置き引き|観光客が気を抜いた瞬間に起こりやすい
ウブドで最も現実的なのは、暴力を伴わない軽犯罪です。市場周辺や観光客の多い通り、カフェで席を立った隙など、「少し気が緩んだ瞬間」に起こりやすい印象があります。
バイクによるひったくり|夜間の細い道で注意
頻度は高くありませんが、夜間の細い道では報告があります。多くは素早く奪って立ち去るタイプで、追いかけるほうが危険です。
詐欺・ぼったくり|両替と料金表示で気をつけたい点
強引な恐喝のようなものはほとんどありません。ただし、レートが分かりにくい両替所や、観光客向けの割高な料金設定は存在します。その場で即決せず、違和感があれば断るだけで回避できるケースが大半です。
ウブドの治安は時間帯で変わる|昼と夜の注意点
昼は安心、夜は「行動範囲を絞る」意識が大切です。
日中の治安|シニア世代でも安心して街歩きできる時間帯
観光客、地元の人、家族連れが入り混じり、人の目があります。シニア世代でも、無理のない範囲の街歩きで不安を感じることはほとんどありません。
夜の治安|行動範囲を絞ると安心
日が落ちると、通りによって雰囲気が変わります。街灯が少ない場所、人通りが急に減る道もあります。

日が落ち始めた時間帯のウブド中心部。
明るい通りもあれば、少し暗くなる道もあり、夜は行動範囲を意識しています。
これまで問題に遭遇したことはありませんが、夜は念のため、脇道や中心部から離れすぎる道は避けるようにしています。何かあったときに、人の気配があり、周囲に助けを求められる環境かどうかを重視しています。
ウブドのホテルで盗難は起きる?|実際のリスクと対策
ホテル内の盗難リスクは低めだが、基本管理は必要です。
長年ウブドに滞在してきて、私たち自身がホテルで盗難被害に遭ったことはありません。周囲から聞く話を含めても、ホテル内での盗難は比較的まれだと感じています。
ただし、起こるとすれば、セーフティボックスに入れていなかった現金や、出しっぱなしの小物など、管理が曖昧だったものが対象になるケースです。
私たちは、パスポートと現金をセーフティボックスに入れ、清掃時には貴重品を必ず片付ける、という基本だけを守っています。
荷物の紛失は、盗難ではなく、こちらの思い違いや管理不足ということもあり得ます。お互いに気持ちよく滞在を続けるためにも、荷物の管理は自分でしっかり行いたいと考えています。
ウブドで盗難・ひったくりに遭ったら|追わず、ホテルを頼る
追わず、慌てず、ホテルを頼ることが最優先です。
ウブドで盗難やひったくりに遭った場合、まず何より大切なのは 犯人を追わないこと、無理に取り返そうとしないことです。
多くは素早く奪って逃げるタイプで、追いかけることで転倒や二次被害につながるリスクの方が高くなります。まずは自分と同行者の安全を最優先に考えましょう。
落ち着いたら、近くの店や人に事情を伝え、滞在中のホテルに連絡するのが、もっとも現実的で安心な行動です。
ホテルは、警察対応や各種手続きに慣れており、一人で動くよりもスムーズに話を進めることができます。
ホテルのビジネスカード携行をお勧めします。
外出中のトラブル時に備えて、私たちはホテルのビジネスカードを常に持ち歩くようにしています。自分で連絡を取れない状況でも、カードを見せるだけで周囲の人が対応してくれることがあり、心強く感じました。
パスポート・カード・スマホ盗難時の対処法|順番どおりで大丈夫
慌てず「順番どおり」に進めれば問題ありません
盗難時に一番混乱しやすいのが、パスポートやクレジットカード、スマートフォンが関係するケースです。
ただし、実際にやることは多くありません。落ち着いて、順番どおりに対応すれば大丈夫です。
① まずは安全確保と状況確認
最初に確認するのは、次の点です。
- ケガはないか
- 何を盗まれたか(現金・カード・パスポート・スマートフォン)
- どこで、いつ起きたか
この段階でも、追わない・取り返そうとしないことが最優先です。
② すぐにホテルへ連絡・相談する
次に行うのは、滞在中のホテルへの連絡です。ホテルに相談する理由は明確です。
- 現地の警察対応に慣れている
- 必要な手続きを把握している
- 通訳や同行をしてくれる場合が多い
特にパスポートが関係する場合、一人で警察や役所に行くより、ホテルを通す方が圧倒的にスムーズです。
③ クレジットカードは「即・利用停止」

クレジットカードが盗まれた場合は、まずカード会社へ連絡します。利用停止を行うことで、金銭的な被害をすぐに止めることができます。やることはこの3点です。
- カード会社に電話し、利用停止
- 不正利用がないか確認
- 再発行手続きの案内を受ける
海外からでも日本語窓口が使える会社がほとんどで、この連絡を済ませるだけで金銭的被害はほぼ止められます。
④ パスポートが盗まれた場合の流れ

パスポートを盗まれても、その日のうちに帰国不能になるような事態は、ほとんどありません。基本的な流れは以下の通りです。
- ホテルに相談
- 警察署でポリスレポート(被害届)を作成
- 在インドネシア日本大使館・領事館へ連絡
- 渡航書の発行または再発行手続きを進める
この一連の流れも、ホテルが順番や場所を案内してくれることがほとんどです。
⑤ スマートフォンが盗まれた場合

スマートフォンは「端末」よりも 中の情報が重要です。以下を行えば、実害は最小限に抑えられます。
まず、回線停止
日本の携帯会社(docomo / au / SoftBank など)の海外対応窓口に電話し、「スマートフォンを盗まれたので、回線を停止したい」と伝えます。
これにより、通話・通信が止められ、不正ななりすましが防ぐことができ、被害の大半がとまります。
海外からでも日本語で対応してもらえます。電話ができない場合は、ホテルスタッフに代わりに連絡してもらうことも可能です。
次に、位置情報ロック(端末を使えなくする)
【iPhoneの場合】
別のスマートフォン、パソコン、ホテルのフロント端末などから、以下の手順で画面がロックされ、位置情報が確認でき、第三者は使用不可になります。
- ブラウザで「iCloud」にアクセス
- Apple IDでログイン
- 「探す」→「デバイスを探す」を選択
- 盗まれたiPhoneを選び「紛失としてマーク」
【Androidの場合】
別のスマートフォン、パソコンから、以下の手順で端末はロックされます。
- ブラウザで「Google デバイスを探す」にアクセス
- Googleアカウントでログイン
- 盗まれた端末を選択
- 「デバイスを保護」を選ぶ
自分で操作できない場合はどうする?
海外では、「自分で全部やらなければいけない」必要はありません。ホテルスタッフや近くの人に、「スマホを盗まれた。回線停止とロックをしたい」と伝えれば、手伝ってもらえることがほとんどです。そのためにも、以下を自分だけが分かる形で控えておくと安心です。
- Apple ID
- Googleアカウント
- パスワード
⑥ 海外旅行保険の手続き
盗難補償や再発行費用の請求には、ポリスレポート(警察の被害届)が必要になります。
- 何を盗まれたか
- いつ・どこで起きたか
を簡単に説明できれば十分で、細かく詰問されるような雰囲気はありません。ここでも、ホテルに相談すると対応が楽になります。
Police Report(ポリスレポート)とは?──“事故・盗難・犬に噛まれた”時の必須書類
夜の外出で役立った安全対策|治安より足元対策
治安よりも、足元の暗さへの備えが安心感につながりました。
夜のウブドで感じたのは、治安そのものより「足元が暗いと感じる場面がある」ことでした。スマートフォンのライトは急場には使えますが、照射範囲が狭く、歩き続けるには心もとない印象です。
その点、コンパクトな懐中電灯があると、足元を広く照らせて安心感が違いました。特に二人連れのときは、一人が照らし、もう一人が周囲を見る形が自然にでき、落ち着いて歩けます。
ウブドの街の夕方~夜の道路の歩き方
私たちが実際にしている最低限の治安対策
被害後の負担を軽くするために、私たちは次のことだけを準備しています。
- パスポートのコピー(紙+スマホ)
- クレジットカード会社の連絡先を控えておく
- 海外旅行保険に加入
- ホテル名と電話番号を常に分かる状態にしておく(ビジネスカード携行をおすすめ)
特別な準備はしていません。「起きたら、どう動くかを知っている」ことが、何よりの安心材料です。
まとめとして伝えたいこと
盗難やひったくりは、起きないに越したことはありません。でも、起きたあとの対処を知っていれば、必要以上に怖がる必要はないというのが、私たちの実感です。
- 追わない
- ホテルを頼る
- カードとパスポートは順番どおりに対応
この流れを知っているだけで、ウブド滞在の安心感は大きく変わります。
Q&A|ウブドの治安について
Q. ウブドは女性ひとり旅でも安全?
日中の観光エリアであれば比較的安全ですが、夜間の単独行動は控えるのがおすすめです。
Q. 夜に外食しても大丈夫?
問題ありません。徒歩圏内に限定し、帰りが遅くなる場合は車を使うと安心です。
Q. 長期滞在だと治安面で不利?
特別な危険が増えるわけではありませんが、慣れによる油断が一番のリスクです。最初と同じ意識を保つことが大切です。
ウブド滞在では、治安だけでなく、移動・お金・体調・トイレ事情なども、事前に全体像を知っておくと安心感が大きく変わります。これらをテーマ別に整理した概略ガイドもありますので、必要に応じて参考にしてください。
▶︎ シニア世代のためのバリ島・ウブド トラブル対策 概略ガイド― 知っているだけで、旅はずっと楽になる ―
まとめ|ウブドは「治安を理解すれば安心して滞在できる街」
ウブドの治安は、
「怖がる必要はないが、油断はしない」
「夜は無理をしない」
「何かあればホテルを頼る」
この3点を意識するだけで、十分に安心感が保てます。
実際には、状況を正しく理解し、行動を少し調整するだけで、シニア世代でも無理なく安心して滞在できると感じています。
必要以上に怖がらず、でも日本と同じ感覚で油断しない。そのバランスがあれば、ウブドはきっと、また帰ってきたいと思える穏やかな場所になるはずです。
この記事が、ウブド滞在を判断する際の安心材料のひとつになれば幸いです。


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