ウブドのホテルは日本と違う。でも知っていれば戸惑わない
ウブドのホテルは、日本のホテルと何が違うのでしょうか。
この記事は、初めてウブドのホテルに泊まる方、シニア世代の方、長期滞在を考えている方に向けたものです。バリに30年、そのうちウブドに20年以上通ってきた私たち夫婦が、水回り・建物・自然環境・安全面・サービスの違いを、自分たちの宿泊経験をもとにまとめました。
2026年10月時点の情報です。設備やサービスは、ホテルや部屋タイプ、時期によって異なります。予約前に、公式サイトや予約サイトで最新の情報をご確認ください。

ウブドのホテルでは、大きなダブルベッドの部屋も多く見られます。見た目は華やかですが、家族で使う場合や長期滞在では、寝具の使いやすさも確認しておくと安心です。
ウブドのホテルと日本のホテルの主な違いは5つ
ウブドの中級以上のホテルなら、滞在に必要な設備やサービスはおおむねそろっています。ただ、仕組みや使い勝手が日本とは違うところもあります。私たちが実際に泊まって感じた主な違いは、次の5つです。
- 水回り:お湯の出方や排水の速さ、トイレに紙を流せるかどうかが宿によって違う。水道水は飲めない。
- 建物:エレベーターのない低層の宿が多い。階段の高さや建具のつくりが均一でないこともある。
- 自然環境:虫やヤモリ、屋根を走る猿の音など、自然を身近に感じる。
- 安全面:貴重品の管理は日本と同じ感覚で十分。中級以上の宿では夜間に警備スタッフが巡回している。
- サービス:チェックアウトは12時の宿が多い。チップは基本的に不要で、寝巻きや歯ブラシはないことが多い。
予約前に設備や部屋までの動線を確かめ、日本と違う点を知っておけば、戸惑わずに過ごせます。
ウブドのホテルの水回り事情|日本と違う仕組みと使い方
お湯は出るが、温度や湯量が一定とは限らない
ウブドの中級以上の宿では、基本的にお湯は使えます。ただし、日本のホテルのように、温度や湯量がいつも一定とは限りません。
ある朝、シャワーを浴びていると、途中から少しぬるくなりました。壊れたのかと思い、スタッフに伝えようかと迷いました。
けれど時間をおいてもう一度使ってみると、きちんと温かいお湯が出ました。温水タンク式の場合、使用が重なると湯量が一時的に変わることがあると聞きました。故障というより、仕組みの違いとして知っておくと慌てずにすみます。
私たちが繰り返し滞在している宿では、こうした経験はありませんでしたが、同じウブドでも体験が違うのは、設備が宿ごとに違うからです。
排水がやや遅いことがある
トイレ、シャワーや洗面の排水が、やや遅いと感じることがまれにあります。滞在に支障が出るほどではありません。気になればスタッフに伝えれば対応してくれます。日本の「瞬時に流れる」感覚とは少し違う、という程度です。
トイレの流れが悪いときは、無理に何度も流さず、早めにスタッフへ伝えると安心です。宿によっては、レセプション付近などに共用トイレが用意されていることもあります。
トイレ・シャワー・洗面台は同じ空間にあることが多い
ウブドでは、トイレ・シャワー・バス・洗面が一つの広い空間にあることが多いです。20年以上前に泊まったピタマハでは、バスルームだけで10畳以上はあるように感じました。最初はその広さに本当に驚きました。
滞在しているうちに私たちは慣れましたが、当時4歳と6歳の子どもは、最後まで一人でトイレに行くことができませんでした。また、屋外シャワーも珍しくありません。昼間は気持ちの良いものですが、夜は少し心細く感じることもあります。
トイレは独立していないことが多いため、カップルや家族旅行では、館内の共用トイレの場所を確認しておくと安心できます。
部屋タイプによっては独立したトイレもあります。たとえば、コマネカ・ラササヤン にはトイレが独立しているスイートルームがあり、家族で滞在したとき、とても助かりました。
紙を流せるかは宿次第。ウォシュレットはほとんどない
洋式水洗ですが、紙が流せるかどうかは宿によります。私たちは、到着後に確認するようにしています。ウォシュレットはほとんどなく、洗浄シャワーがついています。
▶︎ ウブドの場所別トイレ事情|紙の扱いなど
ウブドのホテルの水道水は飲めません
その代わり、多くの宿では毎日、人数分のペットボトルの水が用意されています。大抵は、洗面台の横やデスクの上に置かれています。特別に神経質になる必要はありません。「飲まない」と覚えておけば、それで十分です。
▶︎ バリ腹の原因になりやすいもの|水・食べ物・衛生・旅の疲れ
ウブドのホテルの建物|低層・階段・建具の違い
エレベーターがある宿は、まだ少ない
私たちがこれまで泊まってきたウブドのホテルでは、エレベーターがある宿はほとんどありませんでした。低層の建物が多く、2階や3階の部屋へも階段で上り下りする宿が珍しくありません。
近年はエレベーターを備えたホテルも見かけるようになりましたが、階段移動が前提の宿は今も多いと感じています。また、ビル型でない宿では外階段も多く、雨の日は足元が滑りやすく感じることがあります。
シニア世代や階段の上り下りが気になる方は、予約前にエレベーターの有無だけでなく、部屋までに何段くらい階段があるのかも確認しておくと安心です。
階段の高さや建具のつくりが均一でないこともある
ウブドのホテルでは、階段の高さが少しずつ違っていたり、ドアや窓、建具にわずかな隙間やがたつきがあったりすることがあります。雰囲気のよい中級以上のホテルでも見かけることがあります。
ある宿で階段を下りていたとき、最後の一段だけ高さがわずかに違い、ほんの少し足のリズムがずれ、転びそうになったことがあります。登るときには気づかなかった程度の差でしたが、それ以来、階段を下りるときは少し意識するようになりました。
また、ドアや窓がぴったり閉まらなかったり、建具に少し隙間があったりすることもあります。虫が入ってきたり、引き出しの開閉がスムースでなかったりします。
建物のすべてがきっちり均一につくられているわけではないということです。特に年齢を重ねてからは、階段の一段一段や足元、ドアの開け閉めなど、ちょっとした違いを意識するだけでも思わぬ怪我を防げます。

収納の引き出しを引きすぎて落ちてしまったことがあります。何度もバリに通ううち、ちょっとした力加減や気をつけることが身についていきました。
ウブドのホテルの自然環境|虫・音・停電
茅葺屋根の部屋では虫のフンが落ちることも
バリらしい茅葺屋根の部屋は、本当に美しい。けれど、自然素材ならではの出来事もあります。ある朝、バスルームの床に小さな粒が落ちていて、よく見ると虫のフンでした。
最初は驚きましたが、何度か滞在するうちに、「自然の中に泊まっているのだから、こういうこともあるのだ」と受け止めるようになりました。天蓋付きのベッドが多いのも、こうした環境と関係しているのだと思います。
鳥の声や猿の足音が部屋まで届く
私たちがバリを思い出す音は、朝、空が白みはじめたころに聞こえる鳩の低い声、遠くから響く地元の人のバイクの音、部屋の中で聞こえるヤモリの「チッチッ」という声、そして庭を掃く箒の音です。
また、モンキーフォレストに近い宿では、屋根の上を猿が走る音をよく聞きます。早朝、屋根の上をドタドタと走る足音。最初は何事かと思いましたが、スタッフに尋ねると「モンキーです」とあっさり教えてくれました。
このあたりでは珍しいことではないそうです。ウブドの宿では、こうした暮らしや自然の音が、部屋の中まで届くことがあります。それもウブドで過ごす時間の一部だと感じています。
一方で、にぎやかな通りに面した部屋では、車やバイクの音が気になることもあります。二重窓といった配慮はほとんどないので、静かに眠りたい方は、予約時に通りから離れた部屋を希望するなど、部屋の位置を確認しておくと安心です。
【関連記事】夜、静かに眠れるためには、にぎやかな通りにある宿は、部屋の位置を確認することをおすすめします。
▶︎ 静けさ|睡眠と疲労に直結する重要な条件
蚊・ヤモリ・羽蟻
宿で蚊に悩まされた記憶はほとんどありません。電子蚊取り器が置いてあることもありますが、使ったことはありません。
「南国だから蚊が多いのでは」と思い、最初は虫除けグッズをいろいろ持参しましたが、今では外出の際に使う虫除けシートを用意するくらいです。これは宿の立地や造りによって環境は異なるため、初めての宿には虫除けグッズ持参が安心できます。
【関連記事】デング熱の可能性もあるバリでは、蚊に刺されないことも大切です。デング熱に対する考え方をまとめています。
▶︎ デング熱|蚊に刺されないための対策
ヤモリが部屋に入り込んでいることがあります。多くは天井近くの壁際やエアコンの陰にいて、人のいる場所まで降りてくることはほとんどありません。
羽蟻(ドゥグル)が大量に発生する時期があります。私たちが経験したのは11〜12月の数日で、午後7時ごろから2時間ほど、明かりに集まってきました。室内に入り込まないよう、ドアの開閉に気を付けていました。
停電はほとんどない
ウブドに泊まるようになって20年余り、停電にあったのは一度あったかどうか、という程度です。ウブド中心部の中級以上の宿なら、特に心配する必要はないと感じています。
ウブドのホテルの安全面|貴重品管理と夜間警備
貴重品の管理は日本と同じ感覚で
貴重品は、ウブドでも基本的な管理が大切です。外出時は戸締まりをし、現金やパスポートなどを出したままにせず、セーフティボックスを利用するようにしています。
荷物が見当たらないときも、盗難とは限らず、自分たちの思い違いや置き忘れという可能性があります。お互いに気持ちよく滞在を続けるためにも、持ち物は自分たちで管理するようにしています。
中級以上の宿では夜間も警備スタッフが巡回
中級以上の宿では、夜間もセキュリティスタッフが巡回しています。夜、庭を歩く警備スタッフの姿を見て、守られているなと感じたことがあります。
一方、郊外の小規模な宿では、外から人が入り込んだという話を耳にしたこともあります。特別に怖がる必要はありませんが、油断しないことは大切です。
ウブドのホテルのサービス|チェックアウト・チップ・備品の違い
チェックアウトは12時の宿が多い
チェックインは12:00〜14:00が目安のことが多く、部屋の準備ができていれば早めに入れることもあります。ウブドの多くのホテルでは、チェックアウトは12:00です。
日本は10時〜11時のところがほとんどです。この1〜2時間の違いが思いのほか大きく感じます。朝食をゆっくり取り、荷物を落ち着いてまとめ、最後にもう一度バルコニーへ出る。帰国前の名残惜しさを、慌ただしさに追われずに味わえる時間になります。
レイトチェックアウトを利用できる宿も多くあります。海外からの宿泊客が多いため、チェックアウト時間を飛行機に合わせるという考え方が一般的です。そのため、空室状況によりますが、追加料金で数時間延長できます。
私たちは帰国便の時間によっては、ホテル予約時にレイトチェックアウトもお願いしています。夜便で帰国する日などは、とても助かるシステムです。
▶︎ ウブドで困ったときはホテルへ|私たちが体験した、体調不良やわからないことへのサポート
チップは基本的に不要
ウブドでは、チップは基本的に必要ありません。ただし、重い荷物を運んでもらったときや、送迎をお願いしたときなど、特別に手間をかけてもらった場合には、感謝の気持ちとして渡すことがあります。
私たちは、ホテルで荷物を運んでもらったときや短距離の送迎では、Rp10,000〜20,000程度を、長距離の送迎やスパなどではRp30,000 〜 50,000ほどを目安にしています。
タオル交換のルール
連泊時のタオル交換には、ホテルごとにルールがあります。私たちが泊まった宿では、使用していてもタオル掛けにかけたものはそのまま、交換してほしいものは床やバスタブに置く方式でした。交換方法は、客室内の案内を確認すると安心です。
寝巻き・歯ブラシはないことが多い
寝巻きや歯ブラシは、基本的にありません。一方、シャンプー、リンス、ボディーソープは、ほとんどの宿に備えられています。ドライヤーも、中級以上の宿であれば、ほぼ用意されています。
ウブドでは、日用品が足りなくなっても、大抵のものは現地で購入できます。一方、ドライヤーが備え付けられていないホテルもあります。電化製品は近くで気軽に購入できるとは限らないため、予約時に設備を確認しておくと安心です。
ウブドのホテルと日本のホテルの違いQ&A
一概には言えません。中級以上の宿なら必要な設備はおおむね整っています。ただし、ベッドや椅子、洗面鏡の高さ、水回り、建具など、日本のホテルとは使い勝手が少し違うと感じることがあります。
私たちは、困ったことがあると日本以上にホテルスタッフへ相談しています。設備の不具合だけでなく、移動、予約、体調不良など、滞在全体を手伝ってもらえる場面が多いと感じています。
宿選びに気をつければ大丈夫です。エレベーターのない宿や外階段の多い宿もあるので、予約前に部屋までの階段の段数や部屋の位置を確認し、階段の少ない部屋を選ぶと安心です。
まとめ|違いを知り、予約前に確認すれば戸惑わない
ウブドの宿は、日本のように「どのホテルでも同じ水準が保証されている」わけではありません。それでも、中級以上の宿なら必要なものはおおむねそろっています。違いを知って、次のポイントを確認しておけば、構えすぎずに過ごせます。
予約前に確認すること
- エレベーターの有無と、部屋までの階段の段数
- トイレが独立しているか(家族やカップルで泊まる場合)
- ドライヤーがあるか
- 通りから離れた部屋かどうか
- レイトチェックアウトができるか(帰国日に泊まる場合)
到着したら確認すること
- トイレに紙を流せるかどうか
- 共用トイレの場所
- セーフティボックスの使い方
持っていくと安心なもの
- 寝巻き、歯ブラシ
- 外出用の虫除け(初めて泊まる宿なら、部屋用の虫除けも)
こうした違いを知っていれば、宿選びはずっと気楽になります。屋根の上を猿が走っても、「ああ、ウブドに来たんだな」と楽しめるはずです。
【関連記事】実際に宿を選ぶときに私たちが確認しているのは、立地・静けさ・水回り・階段の有無・部屋の位置などです。詳しくは別記事でまとめています。
▶︎ ウブド長期滞在の宿選び|1か月暮らして分かった6つの基準(立地・静けさ・水回り)
▶︎ 私たちが選ぶ宿カテゴリー一覧
【この記事を書いた人|じゃんぱらぎ夫婦】
バリ島には30年ほど前から通ってきました。昔からホテルのあたたかな対応は印象的でしたが、お湯の出方など設備面で戸惑うこともありました。近年はずいぶん便利になったものの、初めての方には分かりにくいこともあります。このブログでは、実体験をもとに、安心してバリ滞在を始めるために知っておきたいことをお伝えしています。


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