バリ島旅行で、一度はアタ製品を手に取り、購入を考えたことがあるのではないでしょうか。
私たちも、初めてバリに行った時、土産物店でアタのコースターを買ったことがありますが、いつの間にか色褪せ、網目が解けてしまいました。
その後、専門店で選んだものは、自然な飴色の艶が今でも残っています。同じアタ製品でも、長く使えるものと、そうでないものがある。その違いを何度かの失敗を通して、少しずつ感じるようになりました。
この記事では、バリ島旅行中にアタ製品を買いたいけれど、どれを選べばよいか迷っている方に向けて、私たちがウブドでアタ製品を選ぶときに見ているポイントをまとめました。
編み目の細かさ、形の整い方、燻しの香り、色合いなど、買う前に確認したい点に加え、専門店「アシタバ」で見た品ぞろえについても紹介します。
買ってから後悔しないために、私たちなりのアタ製品の選び方をお伝えします。
*記事内の価格・営業時間・取扱状況は2026年4月時点のものです。変更される場合がありますので、訪問前に最新情報をご確認ください。

内側にバティックの布を貼った「アシタバ」のバッグ
我が家とアタ製品|30年以上の付き合い

バリで少しずつ迎えたアタ製品たち(2000年代初め)。
アタ製品との最初の出会いは30年以上も前のことです。夫が出張の帰りにバリで小さなかごを買ってきたのがきっかけでした。
手のひらほどの大きさでしたが、パンを入れたり、小物を整理したりと使い勝手が良く、丈夫なのに軽やか。
自然な質感に魅了され、バリを訪れるたびに買い足してきました。自宅のあちこちでアタ製品が暮らしを支えてくれています。
長年使い続けることで生まれる独特の風合い。新品の時の明るい色合いから、時間をかけてゆっくりと深い飴色に変化していく様子は、まさに「時を刻む道具」という表現がぴったりです。
ウブドで良質なアタ製品を選ぶコツ
結論|最初の1つは「基準が揃う店」で選ぶ
初めてアタ製品を選ぶなら、まずは品質の基準が揃っている店で、良質なアタ製品の手触りや艶を見ておくことをおすすめします。
ウブドにはアタ製品を扱う店は、市場や土産物店をふくめ数多くありますが、品質のばらつきは小さくありません。
しかし、一度「これが基準」と分かると、その後の買い物で迷いが減ります。その基準を確かめられる店として、後述の「アシタバ」は参考になります。
良質なアタ製品を見極める3つのポイント
● 編み目|均一・緻密さ
上質なものほど一本一本が均等に編まれており、指で触れると驚くほど滑らかな質感を感じます。
反対に粗い編みのものは表面にザラつきがあり、使い込むうちに型崩れしやすくなります。
● 色と艶|色ムラがない
燻し工程が十分に行われたアタは、美しく均一な飴色と自然な艶があります。
色ムラがあるものや、表面が乾いたように見えるものは、時間とともに色褪せや変色が出やすい傾向があります。
購入時の見た目よりも、「時間が経った後」を想像して選ぶといいと思います。
● 香り|燻しの香り=防虫効果
適切に燻されたアタは穏やかで上品な香りがあり、防虫にもつながると言われています。
無臭、あるいは化学的な匂いがするものは、燻し工程が不十分な可能性もあります。
アタ製品品質比較|良質品と粗悪品の違い
見た目だけでは分かりにくい点もありますが、使い続けるほどに違いが表れてきます。実体験をもとに、判断の目安をまとめました。
| チェック項目 | 良質なもの | 品質にばらつきがあるもの |
|---|---|---|
| 編み目 | 均一・美しい | 雑・不揃い |
| 草の香り | 燻しの香り | 無臭・化学臭 |
| 価格(ティッシュケース) | 約1,600円~ | 1,000円未満が多い |
| 耐久性 | 丈夫で長持ち(10年~) | 編み目のほつれ |
失敗談|安いアタ製品は数年後に差が出た
20年以上前、ウブド市場でコースターを買いました。5枚300円ほど。飴色で編み目のしっかりしたものを選んだつもりでした。
けれど、3年ほどで色が褪せてしまいました。
思い返すと、その店には、良質なものに混じって色褪せた商品や編みの甘いものも並んでいました。そのなかから、「良さそうな商品」を選んだのです。
店全体として、品質が一定していたわけではなかったのだと思います。
この経験から学んだのは、「一つの出来」ではなく「店全体の品質基準」を見ること。
その後、良質なお店には、そもそも色ムラや編みの緩い商品が並んでいないことに気付きました。どれを手に取っても、一定の水準が保たれています。
それ以来、私は「店全体の品質」を見るようになりました。
専門店「アシタバ」で知る良質なアタ製品
店の雰囲気・安心感(価格表示/静けさ)
モンキーフォレスト通り南寄りにある「アシタバ」。店内は落ち着いた雰囲気で、製品が一つひとつ間隔をあけて配置されています。
どの製品も手に取るとしなやかで、表面は滑らかです。編み目も均一で、全体の仕上がりにばらつきが見られません。
また、全商品に価格表示があり、交渉の必要がありません。自分のペースで選べる点も安心感につながっています。
価格は市場や土産物店のものと比べるとやや高めに感じることもありますが、品質が安定していて、長く使う前提なら納得しやすい価格だと感じました。

豊富なデザインのアタ製品が並ぶ店内
アシタバが評価される理由(工房・燻し工程)
アシタバは、工房を持つアタ製品店として知られています。素材選びや編み、仕上げまで丁寧に作られている印象があります。
細く裂いた素材を均一に整えながら編むことで、全体の仕上がりにばらつきが少なくなります。仕上げの「燻し」の工程によって、色合いは落ち着いた飴色になり、独特の香りも生まれます。
実際に手に取ると、しなやかさや表面の滑らかさに違いを感じることがあり、こうした工程の影響を受けているように思います。
アシタバ|価格の目安と店舗情報
アシタバでは全商品に価格表示があり、値札はすべてルピア建てで表示されています。
2026年現在の価格目安
・アタバッグ(中型サイズ)… 約Rp350,000(約3,000~3,500円)
・ティッシュケースや小物入れ… Rp100,000~550,000(約1,000~5,000円)
・コースター、ランチョンマット類… Rp20,000~(約200円~)
・大型収納バスケット… Rp500,000~800,000(約4,500~7,000円)
私が、日本で同程度の品質のものを買ったときは、価格が高めでした。
現地では種類も多く、実物を見ながら選べる点も含めて、検討しやすいと感じました。店内には日常で使いやすい形のものも多く、小物類の種類も比較的豊富です。
アシタバはモンキーフォレスト通りの中程にあり、中心部に滞在すれば歩いていくことができます。ウブド街歩きで注意したいポイントをまとめた記事も参考にしてください。
▶︎ ウブドの街歩き|足元・交通・夜道の注意点と安全に歩くコツ
アシタバ以外で良質なアタ製品に出会える店
アタ製品を扱っているお店がウブドにはいくつかあります。私も探していたデザインのものが見つかると購入します。その時の購入基準は
- 品質がアシタバと同等かどうか
- 置かれている商品が「全体として良質かどうか」
そうやって買ったものは、いまでも愛用し続けています。
基準を満たしていた例として、アタ専門店ではありませんが、上質なバティックを中心に扱う「Pithecanthropus」「IKATBATIK」では、質の良いものを見かけることがあり、実際に購入し、今も大切に使っています。
日常に溶け込む「暮らしのアタ製品」

我が家にあるアタカゴの一部。ほとんどアシタバで購入。
あらゆるインテリアスタイルに自然に調和するのが、アタ製品の大きな魅力です。
キッチン・リビング・バスルームでの活用例
和風の空間では畳や木材と美しく馴染み、洋風のリビングではモダンな家具との絶妙なバランスを生み出します。
我が家にあるアタ製品の多くはアシタバのものですが、アシタバで下見をし、他の土産物店で同等の製品を購入したこともあります。
キッチンでは調味料トレーや果物カゴ、鍋敷きに。
リビングでは雑誌入れや小物整理に。
バスルームではタオル収納や小物入れとして。
どこに置いても、インテリアの一部のように溶け込んでくれます。

洗面所で使い続けているアタカゴ。湿気のある場所でも、しっかりと形を保っています。
30年使い続けて分かった、アタカゴの変化
我が家では、湿気のある場所で使っていても、よく乾かして管理していればカビが気になることはほとんどありませんでした。
感慨深いのは30年前から使い続けているかごの変化。毎日手に取っているにもかかわらず、壊れる気配は全くありません。
それどころか、年月を重ねるごとに色合いが深まり、まるで家族の歴史を刻んできたような特別な存在感を放っています。

30年前、一番最初に買ったアタカゴ
アタ製品は「共に歳を重ねる道具」として、物を大切にする心を教えてくれる存在でもあります。使い捨てのものが多い今の暮らしの中で、長く寄り添い、時間とともに価値を増していく――その感覚を教えてくれる、貴重な道具だと感じています。
アタ製品と同じく、日常の中で無理なく使えることを重視したバリ土産があります。特徴や使い心地・価格などをこちらの記事でまとめました。
▶︎ ウブドで石鹸を買うなら|選び方とブランドごとの違い・使い心地
▶︎ ウブドで後悔しないバティック選び|質・染め・使い道の基本
アタ製品|持ち帰り方・保管方法 Q&A
アタ製品は見た目が似ていても、品質や耐久性、使い続けた後の変化には大きな差があります。
ここでは、実際に長年使ってきた経験をもとに、購入時の判断基準、日本への持ち帰り方、保管の注意点をQ&A形式でまとめました。
良質なアタ製品は、帰国後の暮らしで良さが分かる
アタ製品は、見た目だけでは品質の違いが分かりにくいことがあります。
選ぶときは、編み目の細かさ、色と艶、燻しの香り、店全体の品質の安定感を見ておくと判断しやすくなります。
私たちにとってアタ製品は、旅先で買って終わりの土産ではなく、帰国後の暮らしの中で少しずつ育っていく道具です。
旅先で手に取った一品が、帰国後も毎日の生活を豊かに彩ってくれる——そんな持続的な喜びを与えてくれるのが、アタ製品の真価です。
ウブドでは、買い物そのものも滞在の楽しみのひとつです。食べるもの、使うもの、それぞれの選び方をまとめています。
▶︎ 「ウブドで買うもの」カテゴリー一覧
ウブドにはこれまで20回近く訪れ、ここ15年ほどは毎年のように3〜4週間の滞在を重ねてきました。年齢を重ねるにつれ、旅先で選ぶものも少しずつ変わってきました。このブログでは、夫婦で暮らすように過ごすウブドで感じたこと、実際に役立ったことなどをまとめています。


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