この記事は、バリ島へ渡航するシニア世代・大人のご夫婦に向けて、フライトを無理なく快適にするための実体験ガイドです。
直行便か乗継便かの選び方、体力を消耗しにくい移動方法、荷物や座席の工夫、機内での過ごし方まで、私たち夫婦の実体験をもとに具体的にまとめました。「到着後も元気に旅を楽しむ」ためのヒントをお伝えします。
こんな悩みを持つ方のための記事です
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長時間フライトが体力的につらくなってきた
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直行便と乗継便、どちらが自分に合うか迷っている
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荷物・座席・機内での過ごし方に不安がある
この記事でわかること
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シニア世代にとって無理のないフライト選びの考え方
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直行便と乗継便(一泊含む)のメリット・デメリット
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荷物トラブルを防ぐための具体的な工夫
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機内で快適に過ごし、到着後も元気でいるためのポイント
直行便か、乗継便か|シニアにとっての最適解
直行便のメリット・デメリット(体力面)
バリ島へ行くなら直行便が便利。私たち夫婦も長い間そう信じて、何度も直行便を利用してきました。
しかし還暦を過ぎてからは、少しずつ事情が変わってきました。
長時間のフライトに体がついていかず、8時間エコノミーで座りっぱなしという移動は大きな負担となるようになったのです。
”あえて乗継地で一泊”スタイルを私たちは選ぶようになりました。
実際に試してみると驚くほど快適で、直行便にこだわっていた頃には思いつかなかった方法です。しかも、乗り継ぎ空港で過ごす楽しみも得ることができました。
実体験|シンガポールで一泊する旅程例
私たちの場合は、成田を午前に出発し、夕刻にシンガポールへ到着。
巨大なショッピングモールのようなチャンギ空港で、屋台風のフードコートを巡り、シンガポール料理を気軽に味わいます。
さらに夜には、航空会社が実施している無料の市内観光ツアーに参加。マーライオンや有名スポットをぐるっと巡り、短時間でも“旅先気分”をしっかり満喫できました。

有名な”マーライオン”

マーライオン公園からみた”マリーナ・ベイ・サンズ”
その後は空港直結のホテルに宿泊。翌朝の便でバリに向かうと、お昼前にはウブドの宿にチェックイン。
体力温存の移動のお陰で、到着日も半日ウブドの街を散策がてらレストランでの夕食を楽しむことができたのが大きな収穫です。
乗継便を快適に使うための工夫
乗継便を利用する場合、最も気をつけたいのは乗継時間と荷物の紛失です。
余裕のある乗継時間が安心
前述のように経由地で宿泊しない場合は、余裕を持った乗継時間が必要です。
以前、私たちは2時間ほどしか余裕のないスケジュールで乗り継ぎをしたことがありました。検査場の混雑で足止めを受け、急いで搭乗口に着いたときには汗だく。ようやく飛行機に乗り込めたものの、バリに到着した後は疲れ果ててしまい、翌日はぐったりと過ごすことになりました。
「4~6時間の余裕を持った乗継」を私たちは心がけるようになりました。ラウンジで食事をとり、足を伸ばして休みながら本を読む。あるいは空港直結のホテルに入り、数時間でも横になって休む。それだけで体調が驚くほど違い、到着後すぐに元気に動けるのです。
荷物トラブルへの備えと工夫

同じようなスーツケースの中から自分のものを見つけるのは結構大変
乗り継ぎ便ではどうしても「荷物が届かない」というリスクがあります。私たちもその可能性を考え、二日分ほどの必要品を機内持ち込みに分けて入れるようにしています。こうした小さな備えがあるだけで、万が一トラブルに遭っても安心感がまるで違うのです。

位置情報タグ。娘は孫のランドセルにつけて便利に使っています。
また、到着して荷物受け取りのターンテーブルでは、同じようなスーツケースから自分のものを見つけるのに一苦労です。夫と二人で目を凝らして探す時間は、思いのほか神経を使いました。
スーツケースにひと目で分かるような目立つタグをつけてみたところ、驚くほど簡単に荷物を見つけられるようになり、それまでのストレスが嘘のように消えたのです。目立つベルトをかけたりするのもいいと思います。
タグには、連絡先・氏名を記しておくと、紛失後の対応が早くなります。

目立つタグをつけましょう!
シニア向けフライト・移動スタイル比較
| 移動方法 | メリット | デメリット | おすすめ層 |
|---|---|---|---|
| 直行便 | 時間短縮・乗換不要 | 長時間座りっぱなし・体への負担 | 若い世代・短期間滞在 |
| 乗継便(現地一泊) | 体力温存・観光追加・安い航空券 | 移動回数・荷物受け取り | シニア・家族連れ・フライト苦手な方 |
座席選びで変わる旅の質

シニアにとって長時間フライトの座席選びは重要
通路側がおすすめな理由
飛行機の座席は単なる「場所」ではなく、長時間を過ごす「居場所」です。私たちは、夫婦2人で座る場合でも、通路側を含む並びを優先して選んでいます。
隣に声をかけずに自由に立てるだけで、腰痛やストレスが驚くほど軽減されます。
足元が広い席・プレミアムエコノミーの価値
また、非常口付近の座席や前方の広めの席を選ぶこともあります。足をしっかり伸ばせるだけで血流が良くなり、到着後の足のむくみが大きく違うのです。
ある年、思い切ってプレミアムエコノミーにアップグレードしたことがありますが、シートの幅やリクライニングの深さが快適で、到着してからの疲労感がまるで違いました。
費用は少しかかりますが、「その後の数日間を快適に過ごせる」と思えば十分に価値がある投資です。
体験談|座席選びを失敗した話
荷物の工夫で移動を軽く
大きすぎるスーツケースは負担になる
シニア世代の旅にとって、最も堪えるのは「荷物の重さ」です。
若い頃のように大きなスーツケースを抱えて移動するのは、階段や空港内の移動だけでも体に大きな負担となります。特に、空港内での荷物検査やカウンターでの荷物預けでは、必ず自分で持ち上げなければならないため、スーツケースの大きさや重さは重要なポイントになります。
ランドリーと現地調達を活用する
衣類についても、積極的にホテルや街のランドリーを利用することで必要量を減らしています。特にウブドのような観光地では、ほとんどのものが現地で手に入ります。あれこれ詰め込むよりも、「足りなければ現地で買う」くらいの気持ちで出発したほうが、荷物も心もずっと軽くなります。
バリ・ウブド長期滞在の洗濯事情|シニア夫婦が使ってみて実感したホテル&街ランドリーの魅力とコツ
軽量スーツケースを2つに分けるメリット
さらに、70リットルを超える大きなスーツケースはあえて避けています。私たちが選んでいるのは60リットル前後の軽量スーツケースを2つに分けて持つスタイル。その方が階段や細い通路でも扱いやすく、体への負担がぐっと少なくなるのです。
スーツケースは少ない方がいいかなと、以前は90リットルサイズ1つに夫婦二人分を詰め込んでいました。夫も元気で重い荷物を運んでくれていましたが、最近は腰の不調を訴えるようになり、60リットルサイズ2つ持つようにしました。一緒にいく私もその方が安心です。
自宅から空港へは宅急便を活用
私たちが実際に取り入れているのは、宅配便サービスを使ってスーツケースを空港まで送る方法です。出発便に間に合うように自宅から空港へ預ければ、当日は身軽に移動でき、電車やバスの乗り換えも楽になります。
さらに復路も空港から自宅へ送ってしまえば、帰国後に疲れた体で重い荷物を引きずる必要がありません。特にシニア世代には、この「往復宅配便利用」を強くおすすめしたいと思います。
大手宅急便会社では、空港便に特化したサービスがあり、通常荷物に比べて安価で対応しています。出す時はスーツケースのまま預ければOKです。
空港往復宅配便サービスはネットから申し込めます。空港に出発の前日には届くようにすると安心です。
▶︎クロネコ:クロネコ空港便
▶︎佐川:SAGAWA手ぶらサービス
機内持ち込み荷物の工夫|禁止品と便利グッズ
長時間のフライトを快適に過ごすためには、荷物の準備も大切です。必要なものを手元に置きつつ、禁止されている物品には注意しましょう。
機内持ち込み禁止品の基本
飛行機に乗るとき、機内持ち込みにはいくつか制限があります。保安検査で止められないよう、代表的な禁止品を覚えておきましょう。
どんなに小さなものでもX線で見つかり、没収されてしまいます。
- 液体類(100mlを超える容器)
飲み物や化粧水などは100ml以下に小分けし、透明袋にまとめる必要があります。大きい容器は没収対象です。 - 刃物や尖ったもの
ハサミ、カッターナイフ、工具類は不可。爪切りや眉ハサミもNGです。 - 可燃性・危険物
オイルライター、ガス、花火、塗料などは持ち込めません。 - スポーツ用品や工具
ゴルフクラブ、バット、登山ストック、金づちなどは受託手荷物に預ける必要があります。 - モバイルバッテリー
リチウム電池は容量に制限があり、規定を超えるものは持ち込みできませんので、必ず手荷物に入れてください。 - 金属類の身につけ品
ベルトのバックルや金属製アクセサリー、金属のついた下着は検査で引っかかりやすいので、できれば外すか最初から身につけないようにするとスムーズです。没収されることはありません。
機内持ち込みルールは以下も参考にしてください。事前に確認しておくと空港で慌てません。
▶︎JAL国際線機内持込ルール:公式情報
▶︎ANA国際線機内持込ルール:公式情報
必ず持ち込みたいもの
常備薬・パスポートや財布などの貴重品・搭乗券は必須。
さらに、乾燥対策のためにペットボトルの水(保安検査後に購入したもの)やリップクリームを手元に置くと安心です。
あると快適な機内グッズ
快適さをぐっと高めてくれるのが「あると便利なもの」。例えば、首枕やアイマスク、耳栓は睡眠の質を大きく変えてくれます。また、軽い羽織りものやストールがあると、機内の冷房対策にも役立ちます。
乾燥を和らげるマスクやフェイスシートも、あると快適です。
機内持ち込み手荷物は少ない方がいいですが、快適なフライトのお助けグッズで、嵩張らないものは積極的に取り入れると安心です。
さらにおすすめなのが、耳の気圧変化を和らげるためのガム。離・着陸時に耳が痛くなりやすい方は、ガムを噛んで耳管の通りを良くすると楽になります。
機内での過ごし方|シニアが注意したい血栓リスク
飛行機内は湿度20%前後と砂漠並みに乾燥しています。呼吸や汗で水分が奪われ、気づかないうちに脱水気味に。
さらに長時間座り続けると血流が滞り、血液が濃くなり、シニア世代は特に注意が必要です。
こまめな水分補給の重要性
喉が渇く前に、こまめに水を飲みましょう。常備薬用にも水が必要になってきます。
長時間フライト便では、大抵の航空会社がペットボトルの水を乗客にサービスしてくれますし、頼めば持ってきてくれます。
それでも不安でしたら、搭乗待合室に自動販売機などがあるので、あらかじめ購入しておくと安心です。手荷物検査前に買ってしまうと、没収されます。
カフェインや甘いジュースは、利尿作用があるため控えめにしておくと、体がぐっと楽になります。
アルコールはほどほどに
高度の影響で普段より酔いやすく、アルコールは脱水を進めます。眠りやすくても途中で目覚めやすく、睡眠の質も低下。血栓のリスクも高まるため、飲むなら普段の半分程度にとどめ、水と一緒にとるのがおすすめです。
2~3時間ごとに体を動かす
定期的に立ち上がり、通路をぶらぶら歩くだけでも足のむくみやだるさが軽減します。トイレに立つついでに軽い屈伸や伸びをするだけでも気分転換に。
歩いたかどうかで到着後の体の軽さが大きく変わりますし、エコノミー症候群予防にもできるだけ体をうごかしましょう。
フライトは旅の一部として楽しむための Q&A
若い頃は「できるだけ早く目的地に着くこと」が旅の目的でした。しかし今は、フライトそのものを旅の一部として楽しむことを考えるようになりました。
大切なのは自分たちの体力や気分に合った方法を選ぶことです。直行便で一気に行くのも良し、途中で一泊を挟んで寄り道するのも良し。無理をしないで楽をすることが快適なシニア旅につながります。
それが滞在先での時間をさらに心地よいものにしてくれるのです。
これらを事前に押さえておくことで、シニア世代でも移動の不安を減らし、フライト時間を快適に過ごすことができます。
バリ・ウブドに滞在するにあたっては、トイレの使い方、両替やカード・現金について、安全な街歩きなど、事前に知っておくと安心して、快適に過ごすことができます。それらの概略を網羅した記事もございます。
▶︎ シニア世代のためのバリ島トラブル対策 概略ガイド― 知っているだけで、旅はずっと楽になる ―
フライト後の疲れを残さないためには、到着後の移動手段選びも大切です。空港からの移動を含めた、シニア世代でも無理のない、ウブドでの移動方法をまとめたガイドはこちらをご覧ください。
シニアの長期滞在と街歩きにやさしいウブド移動ガイド|徒歩・送迎・Grab・TMDバス
まとめ|シニア世代にこそ「快適な移動」を
フライトは単なる移動手段ではなく、旅の始まりを左右する大切な時間です。直行便で一気に行く方法もあれば、途中で一泊を挟んで体力を温存する方法もあります。
大事なのは、自分の体調や年齢に合った「無理のない移動方法を選択」をすること。
機内での快適さと安全のために、特に意識したいのは次のポイントです。
- こまめな水分補給:喉が渇く前に少しずつ飲む
- アルコールを控えめに:水と一緒に、量は普段の半分程度に
- 定期的なストレッチや歩行:2~3時間ごとに立ち上がる習慣を
- 荷物をコンパクトに:必需品+小さなお助けグッズで十分
シニア世代だからこそ「余裕を持った移動」を心がけたいもの。到着後の元気を残すために、フライトそのものを楽しみながら、旅をさらに豊かにしていきましょう。
フライトを無理なく終えたあとは、滞在中の静けさや歩きやすさが旅の満足度を左右します。シニア世代の視点で、暮らしやすいエリア選びを整理した長期滞在ガイドはこちらです。
ウブド長期滞在|シニア夫婦が選ぶ“静けさ・歩きやすさ・ランドリー”で決める6つの通り
シニア世代のバリ島フライトは、荷物や座席、乗継の工夫、機内での過ごし方ひとつで快適さが大きく変わります。本記事の比較表とQ&Aを参考に、安心して旅のスタートを迎えてください。


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