ウブド滞在の備えバリの祈りと暮らし

シニア夫婦のバリ島フライトの選び方|直行便か乗り継ぎか・座席・荷物で疲れない工夫

「直行便と乗り継ぎ便、シニアにはどちらが楽なのだろう?」

バリに30年ほど通い、ウブドで長期滞在を重ねてきた60代の私たち夫婦も、年齢とともにフライトの選び方が変わってきました。

この記事は、バリ島へのフライトをできるだけ無理なく利用したいシニア世代や大人の旅行者に向けたものです。直行便・乗り継ぎ便の選び方、到着時刻の考え方、乗り継ぎ時間の目安、座席選び、機内での体調管理、荷物の準備まで、実体験をもとにまとめます。

*本記事は、私たちの体験と2026年10月時点の情報をもとにしています

バリ島到着前の機内から、翼越しに海岸線と街並みが見えている様子。

機内の窓からバリの海が見えてくると、長い移動の疲れも少し和らぎます。ここから、ウブドでの滞在が始まります。

結論|シニアのバリ島フライトは、到着時刻・乗り継ぎ・座席・荷物まで考えて選ぶ

バリ島への定期直行便は、ガルーダ・インドネシア航空の成田発着便だけです(2026年10月現在)。乗り換えなしで約7時間半と、いちばん早く着ける方法です。一方、乗り継ぎ便には次のような良さがあります。

  • 自宅から行きやすい空港を選べる
  • 出発・到着時刻の選択肢が多い
  • 途中で飛行機を降りて体を休められる

シニア世代にとってどちらが楽かは、所要時間だけでは決まりません。自宅から空港までの移動、バリへの到着時刻、移動中の体の負担まで含めて考えることが大切です。

私たちが実際にしていることは、次のとおりです。

  • 出発空港と到着時刻で便を選ぶ:自宅から空港までの移動も含めて考え、長期滞在では、ウブドのホテルにできるだけ早い時間に着ける旅程を選んでいます。
  • 乗り継ぎ時間は3時間以上を目安にする:できれば4〜6時間。移動が負担なときは経由地で1泊する
  • 座席は通路側を選ぶ:トイレや軽い運動のために、気兼ねなく立てるようにする
  • 機内では水分をとり、アルコールは控えめにする:2〜3時間に一度は体を動かす
  • 荷物は機内持ち込みと預け荷物に分ける:薬と1〜2日分の着替えは手元に置き、スーツケースは自分たちで扱える重さにする

フライトは予約して終わりではありません。自宅を出てからウブドのホテルに着き、その日の夕食に出かけるところまでを考えて、便を選ぶようになりました。

直行便と乗り継ぎ便、シニアにはどちらが楽?

私たちは、直行便と乗り継ぎ便の両方を利用してきました。以前は、乗り換えがなく短い時間でバリへ行ける直行便を重視していました。

ただ、乗り継ぎ便には、住んでいる地域に合わせて出発空港を選びやすく、出発・到着時刻の選択肢も多いというメリットがあります。経由地で一度飛行機を降りて、歩いたり体を休めたりすることもできます。

長期滞在をするようになってからは、単純な所要時間だけでなく、自宅から出発空港までの移動、バリへの到着時刻、移動中の体への負担まで含めて、自分たちに無理のない便を選ぶようになりました。

直行便|乗り換えなしで、移動時間を短くできる

2026年10月現在、日本からバリ島(デンパサール空港)への定期直行便は、ガルーダ・インドネシア航空の成田発着便のみです。毎日1便運航され、成田を11:00に出発し、デンパサールには現地時間17:25に到着します。所要時間は約7時間半です。

直行便のメリットは、乗り換えがなく、全体の移動時間を短くできることです。乗り継ぎ空港でゲートを探したり、次の便を待ったりする必要もありません。預け荷物の積み替えがないため、ロストバゲージの心配も少なくなります。

一方、約7時間半を続けて機内で過ごします。年齢を重ねてからは、私たちも移動時間の短さだけでなく、途中で一度飛行機を降りて歩いたり、体を伸ばしたりできるかも気にするようになりました。

乗り継ぎ便|出発空港や発着時刻の選択肢が広がる

乗り継ぎ便は、直行便より全体の所要時間は長くなります。ただし、住んでいる地域に合わせて出発空港を選びやすく、出発・到着時刻の選択肢も広がるのが大きなメリットです。

自宅から行きやすい空港を利用したほうが、旅全体では楽になる場合もあります。成田・羽田からは、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、マニラ、香港などを経由するルートがあり、関西・中部・福岡などからも、アジアの主要空港で乗り継いで向かうことができます。

また、乗り継ぎ空港で一度飛行機を降りられるのも、私たちにはメリットです。空港内を歩いたり、トイレを済ませたり、食事をしたりでき、長い移動の途中で体を休める時間にもなります。

ただし、乗り継ぎ時間が短すぎる便は、かえって負担になります。 空港内を急いで移動することになり、最初の便が遅れれば次の便に間に合わない心配もあります。預け荷物が次の便に間に合わないリスクも直行便より高くなります。

私たちは、バリへの到着時刻も考えて乗り継ぎ便を選ぶ

私たちも10年ほど前までは、ガルーダ・インドネシア航空の直行便をよく利用していました。ただ、当時から、利用していた便はバリへの到着が夕方でした。デンパサール空港からウブドへ移動してホテルにチェックインすると、夕食に出かけるには少し遅い時間になることもありました。

そこで、もう少し早い時間にウブドへ着ける便を考え、乗り継ぎ便を利用するようになりました。経由地で一泊したときには、翌日ウブドに着いたのはお昼頃。部屋で荷ほどきをし、ゆっくり休んでから、行きつけのワルンへ歩いて出かけることができました。

実体験|シンガポールで1泊する旅程例

ここ数回の長期滞在でよく利用しているのが、成田からシンガポールへ行き、空港のホテルで1泊して、翌朝バリへ向かう方法です。

成田を午前に出発し、シンガポールには夕刻に到着します。巨大なショッピングモールのようなチャンギ空港では、屋台風のフードコートを巡って、シンガポール料理を気軽に味わいました。

その時は、乗り継ぎ客向けに実施されていた無料のナイトツアーに参加しました。マーライオンなどの有名スポットを巡り、短時間でも旅先気分を満喫できました。その後は空港直結のホテルに泊まり、翌朝の便でバリへ。お昼前にはウブドの宿にチェックインできました。

私たちが利用したときは、事前にオンライン予約をして無料の市内観光ツアーに参加しました。現在もチャンギ空港では乗り継ぎ客向けの無料観光ツアーが案内されていますが、出発時刻や参加条件は変更されることがあります。利用する場合は、公式サイトで最新情報をご確認ください。

シンガポール立ち寄り時の風景(チャンギ空港/市内観光ツアー/マーライオン)

シニアの乗り継ぎ時間は3時間以上を目安に

経由地で泊まらない場合は、乗り継ぎ時間に余裕を持たせています。私たちは、3時間以上を目安にし、できれば4〜6時間ほどの乗り継ぎを選んでいます。

以前利用したヨーロッパ便では、乗り継ぎ時間が2時間ほどしかありませんでした。保安検査場が混雑していて思うように進まず、「荷物は乗り継ぎ便に積まれているのに、自分たちだけ間に合わなかったらどうしよう」と不安が次々と頭をよぎりました。

初めての空港で、トイレの場所もすぐには分からず、寄る余裕もありませんでした。結局、搭乗口まで走ることになり、席に着いたときには汗だくで、すぐに出された機内食もほとんど食べられませんでした。年齢を重ねると、こうした慌ただしい移動は体にも気持ちにも負担がかかります。

座席は「機内で動きやすいか」を優先

夫婦2人で座るときも、通路側を含む並びを優先して選んでいます。隣に声をかけずに立てるだけで、腰の負担も気持ちのストレスも驚くほど減りました。

以前、窓側の席になったことがあります。隣の人に声をかけるのをためらってトイレを我慢しているうちに、足がゾウのようにむくんでしまいました。フライト中に脱いでいた靴が履けなくなり、とても困りました。

必要に応じて、前方の席や足元の広い席、プレミアムエコノミーを検討することもあります。希望の座席がある場合は、早めに予約しています。

機内での過ごし方|シニアが注意したい血流と脱水

水分をとり、2〜3時間ごとに体を動かす

機内では意識して水分をとり、長時間同じ姿勢にならないようにしています。トイレに行くついでに少し歩き、座ったままでも足首を動かして、2〜3時間に一度は体を動かすようにしています。

私たちが乗った便では、1人1本ペットボトルの水が配られました。心配な場合は、保安検査を通過したあとに、搭乗口周辺の売店で飲み物を買っておくと安心です。

狭い機内で過ごすときは、エコノミー症候群に気をつけたいところです。こちらを参考にしてください。
▶︎ 厚生労働省「エコノミー症候群の予防」

アルコールは控えめにする

以前は、機内でお酒を飲むのも旅の楽しみのひとつでした。ところが、初めて夫婦2人で旅に出たとき、普段より多めにワインを飲んでしまいました。いつもより酔いが回り、眠りも浅く、到着後もしばらく体がすっきりしませんでした。

それ以来、長時間のフライトではアルコールを控えめにし、その分、水分をとるようにしています。

荷物の準備|ロストバゲージ対策・スーツケース・持ち込み制限

ロストバゲージに備える

乗り継ぎ便では、預けたスーツケースが予定どおり届かないこともあります。私たちは次のように備えています。

  • 薬や1〜2日分の着替えは機内持ち込みに入れる:荷物が届かなくても、当面困らないようにする
  • 夫婦の荷物を2つのスーツケースに分散する:片方が届かなくても、夫婦それぞれの衣類が残るようにする
  • 古い荷物タグは外す:現在の行き先と紛らわしくならないようにする
  • スーツケースの写真を撮る:荷物が出てこなかったとき、空港スタッフに特徴を伝えやすくする
  • AirTagを入れる:荷物の位置を確認する手がかりにする

以前、JAL便でロンドンへ向かった際、スーツケースが届かなかったことがあります。古いパリ行きのタグが残っており、係員から「原因とは限らないが、古いタグは外したほうがよい」と言われました。この経験から、荷物準備のときは古いタグが残っていないかも確認するようになりました。

また、荷物が出てこなかった場合は、空港を出る前に航空会社や手荷物窓口へ申し出ます。搭乗券と手荷物引換証は、荷物を受け取るまで保管しています。

【関連記事】機内持ち込み手荷物には、長時間のフライトを快適に過ごすためのものも入れておくと安心です。重量やサイズ、液体、モバイルバッテリーなどのルールとあわせてまとめています。
▶︎ バリ島の機内持ち込み|個数・サイズ・液体物のルールと入国でNGになる物【2026年】

スーツケースは見つけやすく

同じようなスーツケースの中から自分のものを見つけるのは結構大変

到着後の荷物受け取りのターンテーブルでは、同じようなスーツケースから自分のものを見つけるのは、思いのほか神経を使います。似たような荷物が多く、「見落としているだけなのか」「本当に届いていないのか」もわからないことがあります。

スーツケースにひと目で分かるような目立つタグをつけてみたところ、驚くほど簡単に荷物を見つけられるようになりました。目立つベルトをかけたりするのもいいと思います。目立つ目印があれば、荷物がまだ流れてきていないことにも早く気付くことができ、不安な時間も減ります。

大きな1個から軽量のスーツケース2個に変えた

私たちは以前、大きなスーツケース1個に荷物をまとめていましたが、夫の腰の調子が悪くなったことをきっかけに、60L程度のスーツケース2個に分けるようになりました。1個あたりが軽くなり、階段や細い通路でも扱いやすくなりました。

空港内での荷物検査やカウンターでの荷物預けでは、自分で持ち上げなければならないことが多く、スーツケースの大きさや重さは重要なポイントになります。

【関連記事】スーツケースを軽くするためにも、滞在での持ち物は、無駄のない揃え方をしたいと考えています。
▶︎ ウブド1か月滞在で日本から持っていく物・現地で買う物

自宅と空港の間は、宅配便を活用

私たちは、宅配便サービスを使ってスーツケースを空港まで送っています。帰りも自宅まで送ってもらいます。大手宅配会社では、空港便に特化したサービスがあり、通常の宅配便とは異なる料金体系になっている場合があります。私たちはスーツケースをそのまま預けています。

ネットで申し込めますが、重量制限、受け取りカウンターの場所、往復に対応しているかは事前に確認してください。出発の前日には空港に届くようにしておくと安心です。私たちがよく利用しているのは次の2つです。
▶︎ ヤマト運輸:クロネコ空港便
▶︎ 佐川急便:SAGAWA手ぶらサービス

飛行機に持ち込めても、インドネシアに持ち込めるとは限らない

荷物を工夫して詰め、保安検査でも無事通過したにもかかわらず、入国時に税関・検疫で止められることがあります。機内持ち込み手荷物にも預け荷物にも、このルールが適用されます。

特に、果物・野菜・植物、肉や魚などの動植物由来のもの、薬、酒、たばこなどを持って行く場合は、出発前に確認が必要です。こちらの記事を参考にしてください。また帰りの便でも日本入国で注意するものがあります。
▶︎ インドネシア入国で気をつけること
▶︎ 帰りの便(バリ→日本)|持ち込み荷物の注意点

Q&A|シニア世代のバリ行きフライトで気になること

Q. シニアなら直行便より乗り継ぎ便のほうが楽ですか?

一概には言えません。移動時間を短くしたいなら直行便が楽ですし、長時間座り続けるのがつらい場合は、途中で休める旅程が合うこともあります。私たちの場合は、乗り継ぎ地で一泊するほうが体への負担が少ないと感じています。

Q. 乗り継ぎ地で一泊すると、旅行日数がもったいなくありませんか?

私たちも最初はそう思っていました。ただ、到着日の疲れが少なくなり、ウブドに着いた日から食事や街歩きを楽しめたことで、今では移動日も旅の一部と考えるようになりました。

Q. 夫婦2人なら、どんな座席の取り方が楽ですか?

私たちは、どちらかが通路へ出やすい並びを優先しています。窓からの景色より、トイレや軽い運動のために立ちやすいことを重視するようになりました。

【関連記事】フライト後の疲れを残さないためには、到着後の移動手段選びも大切です。空港からの移動を含めた、シニア世代でも無理のない、ウブドでの移動方法をまとめたガイドはこちらをご覧ください。
▶︎ ウブドの移動と空港送迎|Grab・TMD・ローカルタクシーの使い分け

まとめ|予約前にチェックしたい5つのこと

バリ島へのフライトを予約するときは、料金や所要時間だけでなく、次の5つを確認してみてください。

  • ✔ バリへの到着時刻と、ホテルに着く時刻
  • ✔ 乗り継ぎ時間は3時間以上あるか(不安なら経由地で1泊)
  • ✔ 通路側など、立ちやすい座席を早めに指定できるか
  • ✔ 薬と1〜2日分の着替えを、機内持ち込みに分けたか
  • ✔ 食品や薬の、インドネシアへの持ち込みルールを確認したか

1か月ほど滞在する私たちは、最短時間で着くことより、到着した日からゆっくり過ごせる便を選んでいます。行きはウブドのホテルに着くまで、帰りは自宅に着くまで。そこまで考えてフライトを選ぶのが、今の私たちの旅のスタイルです。

【関連記事】到着後も落ち着いて過ごすためには、滞在中の基本的な備えも大切です。滞在中は、トイレの使い方、両替やカード・現金事情など、事前に知っておくと安心できることがいくつもあります。それらをテーマ別にまとめた記事もあります。
▶︎ 「ウブド滞在の備えカテゴリー」一覧

運航状況、手荷物規定、各種サービスは変更されることがあるため、利用前に公式情報をご確認ください。持病や体調に不安がある方は、出発前に医療機関へご相談ください。
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 執筆:じゃんぱらぎ夫婦(60代、ウブド滞在歴20年以上・長期滞在8回)
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