ウブドで暮らす

ウブド・ニュークニン散歩|モンキーフォレストから往復1時間半、石塀の続く静かな住宅街

ウブドに20年以上通う60代夫婦が、15年で3回歩いたモンキーフォレスト南の住宅街ニュークニン。まっすぐな並木道と丸石を積んだ石塀が続く、中心部とは別世界の静けさです。

この記事では、静かな街歩きを楽しみたいシニア世代・大人のご夫婦に向けて、道順、所要時間(往復45分〜1時間半)、魅力と注意点をまとめました。

本記事は、私たちが実際に歩いた当時の体験をもとにまとめています。道路状況や交通量、店舗などは現在と異なる場合があります。
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ニュークニンの街路樹と家々が並ぶ静かな住宅街

街路樹と家々が並ぶ、ニュークニンの静かな住宅街。

ニュークニン散歩・基本情報まとめ

出発地点 モンキーフォレスト正門の東側にある脇道
所要時間 往復45分(寄り道せず歩いた場合)〜1時間半(石塀や門を眺めたり、撮影をしながら歩いた場合)
距離の目安 モンキーフォレスト裏門から住宅街入口まで約600m、住宅街は約400m
道の状況 住宅街に縁石で区切られた歩道はないが、車道と分かれた舗装帯があり歩行者はそこを歩ける。ニュークニンの住宅街の車・バイクの通行量は多くない。モンキーフォレストを抜ける道は地元の人のバイクが通る生活道路。
向いている人 観光地巡りより、静かな住宅街をゆっくり歩きたいシニア世代・大人の夫婦
注意点 バイクとのすれ違い、夜間は暗い

モンキーフォレスト正門の東側から歩いて、往復45分〜1時間半。縁石で区切られた歩道はありませんが、住宅街は交通量が少なく、シニアでも無理なく歩ける散歩道です。

【関連記事】ニュークニンだけでなく、ウブド中心部にも歩きやすさの異なる通りがあります。
私たちが実際に歩いて感じた、歩道・横断・夜道・バイクの通り方の違いは、こちらの記事にまとめています。
▶︎ ウブドの通り別・歩きやすさ比較|体験してわかった、足元・横断・夜道・バイク

散歩する場所の目安として、ニュークニン・フットボール・フィールドの位置をGoogleマップで確認できます。散策した住宅街はフットボール場の南です。
▶︎ Googleマップで場所を確認する

モンキーフォレストからニュークニンへ歩く

モンキーフォレスト正門の東側から細い道へ

モンキーフォレスト正門の東側にある脇道から入り、モンキーフォレストに沿って、ニュークニン方面へ続く細い道を歩いていきます。モンキーフォレスト園内には入りません。

モンキーフォレストを囲むフェンス越しに、猿の姿も見る事ができます。こちらの様子を伺いながら毛繕いする親子や、木の上で目を閉じ瞑想でもするような猿など、落ち着いた様子です。フェンス超えて出てきている猿もいますが、あまりこちらには興味を示しません。

それでも、持ち物などには気をつけ、接触をしないように気をつけて通り過ぎます。この道は、地元の人がバイクで通り抜ける生活道路でもあるため、歩くときには少し注意が必要です。道幅の狭いところでは、バイクが近づいてきたら端に寄り、通り過ぎるのを待って歩き始めました。

地元の人の気遣いを感じる道

この道を歩いていて印象に残っているのは、地元の人たちの気遣いです。私たちの横を通るときには、たいていスピードを落として、ゆっくりすれ違ってくれました。

そんなときには、私たちも「スラマッ・パギ(おはようございます)」「スラマッ・シアン(こんにちは)」と声をかけます。笑顔で挨拶を返してくれることもよくありました。

観光地を歩いているというより、地元の人たちが日常使っている道を少し通らせてもらっている、そんな気持ちになる道です。

モンキーフォレスト脇を抜けて、ニュークニンの住宅街へ

細い道を抜けると、モンキーフォレストの裏門近くに出ます。そこからショップやレストランが点在する通りを600mほど進むと、大きな御神木のあるフットボール場が見えてきます。その先から、ニュークニンらしい落ち着いた住宅街が400mほど続きます。

街路樹と家々が並ぶ、静かな住宅街

住宅街へ入ると景色が一変します。まっすぐ続く道の両側には街路樹が並び、その向こうには門構えのしっかりした家々が続いています。道の両脇に車道と分かれた歩行者用の舗装帯があり、そこを歩くことができます。

車やバイクの通行はそれほど多くなく、私たちは歩きにくさを感じませんでした。店や建物が通り沿いに並ぶウブド中心部とは違い、どこか「ウブドの高級住宅街」といった風情があります。門の間から垣間見える敷地にも落ち着きがあります。

古くから芸術の村として知られてきたウブド。その雰囲気は、ギャラリーや工房だけでなく、こうした住宅街のたたずまいにも表れているのかもしれません。

観光地の華やかさとは違う、暮らしの中にある静かな美しさを、私たちはここで感じます。そして、この住宅街で私たちが特に興味深く眺めるのが、家々の石門と石塀です。

ニュークニンの見どころ|丸石を積んだ石塀や門構え

ニュークニンの住宅で見かけた、丸石を積んだ塀とバリらしい門

ニュークニンの住宅街で見かけた石塀。

ニュークニンの家々を囲む石塀は、丸みのある小ぶりな石が一つひとつきれいに積み上げられているのが特徴です。ただ積み重ねてあるだけでなく、石の並べ方で模様を描いたように見える塀もあります。

そして家々の前を歩いていると、門の向こうに手入れの行き届いた庭が見えることがあります。門の中に置かれたガネーシャ像も家によって趣が違い、なかには苔むして、周囲の緑にすっかり溶け込んでいるものもあります。

ハノマン通り周辺の民家とはまた少し違った落ち着いた雰囲気があり、庭や門まわりからも、丁寧な暮らしぶりがうかがえます。「この門の奥はどんな庭なんだろう」と話しながら、一軒一軒眺めて歩くのが私たちの楽しみです。

有名な寺院や遺跡のような観光スポットではありません。街路もきれいに掃かれ、伸び放題の雑草などはあまり見かけません。石塀や門、庭の佇まいを眺めながら、「ここではどんな暮らしをしているのだろう」と想像することも、ニュークニン散歩の魅力のひとつです。

往復45分の道を、私たちは1時間半かけて歩く

ニュークニンの住宅街で見かけた、デザインの異なる3つの門

ニュークニンを歩きながら目に留まった家々の門。形や装飾が少しずつ違い、眺めているだけでも楽しめます。

モンキーフォレストの森を抜けて住宅街の端で折り返すだけなら、60代後半の私たちの歩く速さで往復45分ほどです。実際には、家々の石塀を一つずつ眺めたり、気になる門構えの前で立ち止まったり、写真を撮ったりしながら歩くと1時間半ほどになります。

道の途中にあるものを眺めること自体が、この散歩の楽しみです。時間に余裕のある長期滞在だからこそ、こんな歩き方もできるのだと思います。

また、カフェで休憩を取るともう少し時間がかかりますが、時間を気にせず、途中でひと休みしながら歩けるのも、長期滞在ならではの楽しみです。

散歩途中の休憩スポット

今回訪れたとき、住宅街へ向かう途中にフレンチベーカリーができていました。イートインもできる店先には、少し大ぶりの美味しそうなペストリーが並んでいて、「次回はここでお昼にしてもいいね」と夫と話しました。

近くにはフレンチレストランもあり、住宅街そのものを眺める散歩から、食べる楽しみも加わってきたように感じます。

また、住宅街にもカフェが2軒あります。今回はそのうちの一軒「RM Bunya」で休憩しました。住宅街の一角にあるカフェで、オープンテラスの席に座ると、ニュークニンの通りをのんびり眺めながら休むことができます。

夫はミネラルウォーター、私はミックスジュース(Rp25,000)を注文しました。ローカルメニューもあり、食事にも利用できそうでした。
▶︎ RM Bunyaの地図

15年ほどの間に3回歩いて感じた、変わったところ・変わらないところ

私たちがニュークニンを初めて歩いてから15年。ウブド中心部はこの間にずいぶん変わりましたが、今回ニュークニンの住宅街を歩いてみて、「大きく変わった」と感じることはありませんでした。

石塀や門が並ぶ落ち着いた街並みや、ゆったりとした空気は、以前歩いたときとそれほど変わっていません。一方で、以前にはなかったカフェができました。静かな住宅街の雰囲気はそのままに、途中でひと休みできる場所ができたのは、シニア世代の私たちには嬉しい変化です。

ただ、「ここも少しずつ変わっていくのかな」と、少しさみしい気持ちにもなりました。昔から変わらない住宅街を歩きながら、ときどき新しくできた店を見つける。そんな小さな変化に気づけるのも、何度か同じ場所を歩いてきたからこその楽しみかもしれません。

長期滞在先として、私たちがニュークニンを選ばない理由

昼間は楽しい散歩道でも、毎日の生活動線として考えると、ニュークニンは「長く泊まりたい場所」というより、ウブド滞在中に時々歩きに行きたい場所です。

私たちが長期滞在で大切にしているのは、できるだけ徒歩で毎日の暮らしが完結することです。スーパーへの買い物も、その日の気分に合わせた食事も、気軽に歩いて行ける立地が合っています。

ニュークニンエリアは中心部と比べて静かな佇まいで、宿泊してみたいと思う宿もあります。ただ、実際に歩いてみると、夜になると周囲はかなり暗くなることに気づきました。夕食や買い物で中心部へ徒歩で向かう場合、モンキーフォレストの森を抜けることになります。

【関連記事】では、中心部の中でもどのエリアが暮らしやすいのか。モンキーフォレスト通りやハノマン通り、プンゴセカンなど、実際に歩いて感じた違いを比較しています。
▶︎ ウブド中心部6通りを比較|長期滞在しやすいエリアはどこ?

【関連記事】エリア選びだけでなく、宿そのものの条件も長期滞在の心地よさを左右します。立地・静けさ・水回りなど、私たちが宿選びで重視しているポイントをまとめました。
▶︎ ウブドで1か月暮らせる宿|立地・静けさ・水回りで失敗しないコツ

ニュークニン散歩はこんな人に向いています

ニュークニンは、有名な観光スポットを次々に巡りたい人よりも、ウブドらしさの残る静かな場所をゆっくり歩いてみたい人に向いています。特に、以下のような方には、面白い散歩になると思います。

  • モンキーフォレスト周辺から1時間〜2時間散歩したい
  • ウブド中心部とは違う街並みを見てみたい
  • バリの家や門、石塀などを見るのが好き
  • 観光地よりも、地元の人が暮らす場所を歩いてみたい
  • 長期滞在中に予定を入れない時間を楽しみたい

一方で、散歩道すべてに日本のような歩道があるわけではありません。モンキーフォレストを抜ける細い道では、地元の人のバイクとすれ違うこともあります。

私たちが2026年7月に歩いたときには、住宅街の交通量はそれほど多くなく、歩きにくさは感じませんでした。それでも、道路状況や交通量は時間帯によって変わります。特にシニア世代の方は、暑さやその日の体調も考えながら、周囲を確認して無理のない範囲で歩くのがおすすめです。

ニュークニン散歩Q&A

Q. シニア夫婦でも歩けますか?

60代後半の私たちは無理なく歩けました。ただし、モンキーフォレストを抜ける細い道ではバイクがすぐ横を通り、住宅街にも日本のような歩道はありません。暑さやその日の体調を見ながら歩くのがおすすめです。

Q. ニュークニンは宿泊にも向いていないのですか?

静かな環境を重視する方には魅力のある場所だと思います。一方、私たちのように夕食や買い物へ徒歩で気軽に出かけたい場合は、中心部より不便に感じます。特に夜は周囲が暗くなるため、私たちにとっては「長く泊まる場所」というより、昼間にゆっくり歩きに行きたい場所です。

【関連記事】郊外での散策や屋外レストランなどを利用するときは、デング熱などの感染症予防のためにも、蚊への対策もしておくと安心です。
▶︎ デング熱|蚊に刺されないための対策

まとめ|ニュークニン散歩は、朝夕の涼しい時間に1時間半のゆとりをもって

ニュークニンは、街路樹の並ぶまっすぐな道に、門構えのしっかりした家々と、丸い石をきれいに積んだ石塀が続く住宅街です。15年ほどの間に3回歩きましたが、その静けさはほとんど変わっていませんでした。

歩くなら、次のような計画がおすすめです。

  • 時間帯:私たちは、朝食後の朝9時ごろに出発。日差しの強い日中を避け、朝か夕方の明るいうちに出発する
  • 道順:モンキーフォレスト正門の東側の脇道から森を抜け、フットボール場の先の住宅街へ
  • 所要時間:寄り道しなければ往復45分ほど。石塀や門を眺めながら歩くなら、1時間半を見込む
  • 休憩:住宅街のRM Bunyaや、途中のベーカリーでひと休みする
  • 注意点:細い道ではバイクが来たら端に寄る。夜は暗くなるので、日が暮れる前に中心部へ戻る

20年以上ウブドに通うなかで、変わっていく場所も多く見てきました。ニュークニンには、このまま変わらずにいてほしいと思っています。目的地を急いで目指すのではなく、歩いている時間そのものを楽しむ。ニュークニンは、そんなウブドの過ごし方ができる散歩道です。

【関連記事】ニュークニンのような静かな住宅街を歩く時間も、私たちにとってはウブド長期滞在の楽しみのひとつです。街歩きや移動、洗濯、買い物など、ウブドで暮らすように過ごすための記事はこちらにまとめています。
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