ウブドで暮らす

ウブド・ニュークニン散歩|3度歩いて感じた静かな住宅街の魅力

ウブドに長く滞在していると、観光地を巡るのではなく、朝や夕方に少し歩いてみたくなる日があります。

そんなとき、私たち夫婦が何度か散歩に出かけたのが、モンキーフォレストの南側にあるニュークニンです。

ニュークニンには、ウブド中心部とは少し趣の違う、静かな住宅街が広がっています。

まっすぐ続く道と街路樹、その向こうに並ぶ家々。立派な門構えや、丸みのある石をきれいに積み上げた塀を眺めながら歩くのが、私たちは好きです。

これまでニュークニンを歩いたのは、15年ほど前、10年ほど前、そして最後に歩いた6年ほど前の3回。大きく街並みが変わったという印象はなく、訪れるたびに同じような静けさを感じました。

この記事では、ウブドで観光とは少し違う街歩きを楽しみたいシニア世代・大人のご夫婦に向けて、モンキーフォレストからニュークニンへ歩く道、所要時間、実際に歩いて感じた魅力と注意点を、私たちの3回の散歩体験からお伝えします。

また、散歩では気に入っているニュークニンを、なぜ私たちが長期滞在先には選ばないのか。その理由も、1か月滞在の目線からご紹介します。

*本記事は、私たちが実際に歩いた当時の体験をもとにまとめています。最後にニュークニンを歩いたのは6年ほど前のため、道路状況や交通量、店舗などは現在と異なる場合があります。

【関連記事】ニュークニンだけでなく、ウブド中心部にも歩きやすさの異なる通りがあります。
私たちが実際に歩いて感じた、歩道・横断・夜道・バイクの通り方の違いは、こちらの記事にまとめています。
▶︎ ウブドの通り別・歩きやすさ比較|足元・横断・夜道・バイクで感じたこと

ニュークニンの街路樹と家々が並ぶ静かな住宅街

街路樹と家々が並ぶ、ニュークニンの静かな住宅街。

モンキーフォレストからニュークニンへ歩く

モンキーフォレスト正門の東側から細い道へ

モンキーフォレスト通りからニュークニンへ向かうときは、モンキーフォレスト正門の東側にある脇道へ入ります。

そこからモンキーフォレストを抜けるように、ニュークニンへ続く細い道を歩いていきます。

この道は歩行者専用ではありません。地元の人がバイクで通り抜ける生活道路でもあるため、歩くときには少し注意が必要です。

道幅の狭いところでは、バイクが近づいてきたら端に寄り、通り過ぎるのを待つようにしていました。

バイクとすれ違って感じた、地元の人の気遣い

ニュークニンへ向かう細い道を歩いていて、印象に残っていることがあります。

地元の人たちが、歩いている私たちに気を配ってくれているように感じたことです。

この道は地元の人がバイクで行き来する生活道路ですが、私たちの横を通るときには、多くのバイクがスピードを落として、ゆっくりすれ違ってくれました。

そんなときには、私たちも「スラマッ・パギ(おはようございます)」や「スラマッ・シアン(こんにちは)」と声をかけます。

笑顔で挨拶を返してくれることもよくありました。

ほんの一瞬のやり取りですが、観光地を歩いているというより、地元の人たちが日常使っている道を、私たちも少し通らせてもらっているような気持ちになります。

モンキーフォレストを抜けて、ニュークニンの住宅街へ

細い道を抜けると、モンキーフォレストの裏門近くに出ます。そこからショップやレストランが点在する通りを600mほど歩くと、フットボール場が見えてきます。

その先から、ニュークニンらしい住宅街が400mほど続きます。

街路樹と家々が並ぶ、静かな住宅街

住宅街へ入ると、景色が変わります。

まっすぐ続く道の両側には街路樹が並び、その向こうには門構えのしっかりした家々が続いています。

私たちが歩いたときには歩道はありませんでしたが、車やバイクの通行はそれほど多くなく、歩きにくさを感じることはありませんでした。

私たちには、どこか「ウブドの高級住宅街」といった風情に感じられました。

門の間から垣間見える敷地にも落ち着きがあり、店や建物が通り沿いに並ぶウブド中心部とは、少し趣が違います。

古くから芸術の村として知られてきたウブド。その空気は、ギャラリーや工房だけでなく、こうした住宅街のたたずまいにも表れているのかもしれません。

観光地の華やかさとは違う、暮らしの中にある静かな美しさ。ニュークニンを歩いていると、私たちはそんなものを感じます。

そして、この住宅街で私たちが特に興味深く眺めるのが、家々を囲む石塀です。

私たちが立ち止まってしまう、家々の石塀

ニュークニンの住宅で見かけた、丸石を積んだ塀とバリらしい門

丸石をきれいに積んだ塀や家々の門を眺めるのも、ニュークニン散歩の楽しみです。

ニュークニンを歩くとき、私たちが興味深く眺めるものがあります。

家々を囲む石塀です。

丸みのある小ぶりな石が、一つひとつきれいに積み上げられています。

ただ積み重ねてあるだけではなく、石の並べ方によって模様を描いたように見える塀もあります。

「これはなんの模様だろう」

そんなことを話しながら、一軒一軒眺めて歩きます。

有名な寺院や遺跡のように、わざわざ立ち止まって見る観光スポットではありません。

けれど私たちには、こうした何気ないものを眺めることも、ニュークニン散歩の楽しみのひとつです。

往復45分の道を、私たちは1時間半かけて歩く

モンキーフォレストの森を抜けて、住宅街の端で折り返すだけなら、私たちの歩く速さで往復45分ほどです。

けれど実際には、家々の石塀を一つずつ眺めたり、気になる門構えの前で立ち止まったり、写真を撮ったり。

ニュークニンの住宅街で見かけた、デザインの異なる3つの門

ニュークニンを歩きながら目に留まった家々の門。形や装飾が少しずつ違い、眺めているだけでも楽しめます。

そんなことをしていると1時間半ほどになります。

途中のカフェで休憩することもなく、目的地を目指しているわけでもない。道の途中にあるものを眺めること自体が、この散歩の楽しみになっています。

時間に余裕のある長期滞在だからこそ、こんな歩き方もできるのだと思います。

15年ほどの間に3回歩いて感じた変化

私たちがニュークニンを歩いたのは、15年ほど前、10年ほど前、そして6年ほど前の3回です。

ウブド中心部は、この間にずいぶん変わりました。

けれど、ニュークニンを歩いて「大きく変わった」と感じた記憶はあまりありません。

私たちがはっきり覚えている変化は、モンキーフォレストを抜けて住宅街までの通りに、新しいカフェができていたことくらいです。

住宅街そのものには以前と同じような静けさが残っていました。

久しぶりに訪れても、以前見た景色を思い出しながら歩けるそれも、私たちがニュークニンを好きな理由のひとつです。

長期滞在先として、私たちがニュークニンを選ばない理由

住宅街の手前にある、泊まってみたいホテル「アラム・ジワ」

ニュークニンの家並みが続く手前には、カフェ・ワヤン系列のホテル「アラム・ジワ」があります。

バリらしいしつらえで知られるホテルで、前を通るたびに「一度泊まってみたい」と思います。

それでも、私たちはこれまで宿泊していません。理由は、ホテルそのものではなく立地です。

私たちはウブドに1か月前後滞在すると、食事や日用品の買い物へ、ほとんど歩いて出かけます。

その生活をニュークニンでしているところを想像すると、少し不便そうに感じるのです。

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ウブドで長期滞在を考える時、無理のない滞在を続けるための条件があります。私たちの経験から感じたことをまとめています。
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▶︎ ウブドのホテル見学でわかったこと|写真だけでは見えない長期滞在の宿選び

散歩には魅力的でも、長期滞在では利便性も考える

ニュークニンエリアは、中心部と比べて静かな佇まいです。

その静けさは散歩をするときには大きな魅力ですが、私たちが歩いた印象では、夜になると周囲はかなり暗くなります。

夕食や買い物で中心部へ徒歩で向かう場合には、モンキーフォレストの森を抜けることになります。

昼間なら楽しい散歩道でも、それを毎日の生活動線として考えると話は少し変わります。

夕食を食べに行く、ちょっとスーパーへ買い物に行く、食後に街を歩いて帰る。

そんなことを気軽にできる立地を、私たちは長期滞在では大切にしています。

そのため、アラム・ジワには泊まってみたいと思いながらも、これまで宿泊先には選びませんでした。

私たちにとってニュークニンは、「長く泊まりたい場所」というより、ウブド滞在中に時々歩きに行きたい場所なのだと思います。

【関連記事】私たちが長期滞在の場所を決めるときは、宿そのものだけでなく、夕食や買い物へ歩いて出られるか、夜に歩きやすいかも見ています。
モンキーフォレスト通りやハノマン通り、プンゴセカンなど、実際に歩いて感じた中心部の違いはこちらで比較しています。
▶︎ ウブド中心部で長期滞在するならどこ?|実際に歩いて感じた中心部6通りの違い

ニュークニン散歩はこんな人に向いています

ニュークニンは、有名な観光スポットを次々に巡りたい人よりも、ウブドの静かな住宅街をゆっくり歩いてみたい人に向いていると思います。

特に、

  • モンキーフォレスト周辺から30分〜1時間ほど散歩したい
  • ウブド中心部とは違う街並みを見てみたい
  • バリの家や門、石塀などを見るのが好き
  • 観光地よりも、地元の人が暮らす場所を歩いてみたい
  • 長期滞在中に予定を入れない時間を楽しみたい

という方には、面白い散歩になると思います。

ただし、歩道のない場所や、地元の人のバイクが通る細い道があります。

私たちは歩きにくさを感じませんでしたが、最後に歩いたのは6年ほど前です。現在の交通量や道路状況は変わっている可能性がありますので、実際に歩くときには周囲を確認しながら無理をしないようにしてください。

ニュークニン散歩Q&A

Q. モンキーフォレストからニュークニンまで歩けますか?

私たちはモンキーフォレスト正門の東側にある脇道から、モンキーフォレストを抜けるようにニュークニンへ歩きました。

地元の人のバイクも通る細い道なので、歩くときには注意が必要です。

私たちが最後に歩いたのは6年ほど前のため、現在の通行状況やルートについては現地で確認することをおすすめします。

Q. 散歩にはどのくらい時間がかかりますか?

私たちの場合、モンキーフォレストから神木付近まで行って折り返すだけなら、往復45分ほどでした。

ただし、石塀や家々を眺めたり、写真を撮ったりしながら歩くと1時間半ほどかかります。私たちは途中のカフェなどで休憩せずに歩いています。

Q. 歩道はありますか?

私たちが歩いた当時、ニュークニンの住宅街には歩道がありませんでした。

車やバイクの通行はそれほど多くなく、私たちは歩きにくさを感じませんでした。ニュークニンに向かう途中、モンキーフォレストを抜ける細い道をバイクが通る場所があります。

現在は状況が変わっている可能性があります。

Q. シニア夫婦でも歩けますか?

私たちの場合は、途中で休憩を取らずに往復できました。

距離そのものはそれほど長くありませんが、歩道のない道路や、バイクが通る細い道があります。

また、暑い時間帯には歩く負担も変わります。私たちは、その日の体調や天候を見ながら、無理のない範囲で歩くようにしています。

Q. ニュークニンにはカフェがありますか?

私たちが最初に訪れたころに比べ、最後に歩いた6年ほど前には、モンキーフォレストを抜けたあたりに新しいカフェができていました。

現在はさらにお店が増えているようです。この記事では最新の店舗案内ではなく、私たちが3回歩いた散歩体験を中心にご紹介しています。

Q. ニュークニンは宿泊にも向いていますか?

静かな環境で過ごしたい方には魅力のあるエリアだと思います。

夕食や買い物へ徒歩で気軽に出かけられることを重視するなら、検討が必要と感じます。

ニュークニンは夜の徒歩移動や中心部への生活動線を考えると、私たちの滞在スタイルには少し不便に感じたため、これまで宿泊先には選んでいません。

散歩する場所としての魅力と、宿泊地としての便利さは分けて考えています。

まとめ|ニュークニンは、何もせず歩く時間が楽しい

私たちにとってニュークニンは心落ち着く場所です。

街路樹の並ぶまっすぐな道、家々の門構え、きれいに積まれた石塀。

細い道ですれ違うバイクが速度を落としてくれ、こちらから挨拶をすると笑顔が返ってきたこと。

15年ほどの間に3回歩きましたが、私たちの記憶にあるニュークニンは、いつも静かな住宅街でした。

石塀を眺めたり、写真を撮ったりしながら歩いて、往復1時間半ほど。

「今日は観光ではなく、少し歩こう」

そんな日に、私たちはニュークニンへ向かいます。

目的地を急いで目指すのではなく、歩いている時間そのものを楽しむ。ニュークニンは、そんなウブドの過ごし方を楽しめる散歩道です。

ニュークニンのような静かな住宅街を歩く時間も、私たちにとってはウブド長期滞在の楽しみのひとつです。街歩きや移動、洗濯、買い物など、ウブドで暮らすように過ごすための記事はこちらにまとめています。
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