この記事では、ウブドで医療機関を探すときにシニアが困らないように、保険・持参薬・ホテルサポートまでまとめました。
シニア世代の海外長期滞在では、「健康管理」と「医療への備え」が重要になります。普段は元気でも、気候や水・食事の違いから、思わぬ体調不良に見舞われることは珍しくありません。
▶︎ 厚生労働省 検疫所 FORTH(海外渡航者の健康情報)
こんな方に向けた記事です
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シニア世代で、海外長期滞在中の体調不良や医療が不安
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ウブドで病気や怪我をした場合、どこに相談すればいいか分からない
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海外旅行保険や持参薬を、何を基準に選べばいいか迷っている
この記事でわかること
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ウブドでシニアが安心して利用できる医療機関・クリニックの実情
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長期滞在に必要な持参薬リストと、現地薬との違い
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海外旅行保険と医療アシスタンスサービスの具体的な活用方法
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言葉の壁や緊急時に慌てないための、実践的な備えと心得

私たちシニア夫婦が、ウブド長期滞在で実際に持参している医薬品。右端はバリで購入した万能薬「ボカシ」。
ウブド長期滞在でシニアに医療の備えが重要な理由
ウブドでの長期滞在は穏やかな環境で過ごせる一方、日本とは異なる気候や生活条件の中で暮らすことになります。
シニア世代にとっては、観光中の一時的な不調ではなく、生活の延長として起こる体調トラブルを想定しておくことが大切だと感じています。
蒸し暑さによる疲労や脱水、食事や水の違いによる胃腸トラブル、段差の多さによる転倒、持病の悪化などは、決して珍しいことではありません。
実際、私たち自身もウブド滞在中に「想定外の体調変化」を経験しました。だからこそ重要なのは、「病気にならないこと」だけでなく、万一のときに慌てず対応できる備えです。
持参薬、海外旅行保険、医療アシスタンス、利用しやすい医療機関やホテルのサポート体制を事前に知っておくことで、滞在中の安心感は大きく変わります。
このあとは、私たちの実体験をもとに、シニアがウブドで安心して長期滞在を続けるための医療の備えを具体的に紹介します。
シニアが準備すべき持参薬リスト|夜中の体調不良に備える
※以下は私自身の滞在経験をもとにした一例です。持病や体質によって必要な薬は異なります。

なぜ日本の薬を持参したほうが安心なのか
ウブドにもドラッグストアがありますが、説明は基本的にインドネシア語か英語。成分の違いから、日本人の体質に合わない場合もあります。
そのため、普段から使い慣れている薬を持参するのが一番安心です。特に夜中に症状が出た場合や、すぐに医療機関へ行けない時には、日本の薬が頼りになります。
シニア夫婦の実体験から選んだ持参薬リスト
私の滞在経験から、以下の薬が特に役立ちました。
- 胃腸薬や整腸剤:食べ慣れない料理でお腹を壊すことが多いため必須。
- 下痢止め:生水などでいわゆるバリ腹状況になった時のため。
- 解熱鎮痛剤:発熱以外にも頭痛や関節痛、に重宝します。
- 持病の薬:特に高血圧・心臓病・糖尿病の薬は、滞在日数+1週間分を準備。現地では入手困難。
- 抗菌軟膏や消毒液:転倒や切り傷の初期対応に安心。
- 湿布・外用薬:長時間の散策や階段で膝や腰に負担がかかるため。
- 経口補水液(粉末):暑さや下痢で一気に体力を奪われるときに即効性があります。
- 目薬:飛行機内の乾燥や、エアコンの効いたホテルでの目の乾き対策に。砂埃や排気ガスが多い場所を歩いたあと、目のゴロつきを感じたときにも役立ちました。
*薬の説明書もあると、用法や副作用など確認できます。
体験談|夜中の腹痛と転倒時に助けられた薬
ある夜、私自身がお腹を壊し、夜中にトイレとベッドを何度も往復するほど苦しみました。その際、持参していた「正露丸」を服用したことで、私の場合は翌朝には落ち着きを取り戻せました。
夫が散歩中に転倒して膝を擦りむいたときには、日本から持ってきた抗菌軟膏が非常に役立ちました。バンドエイドは日本で購入するものと同じ品質のものがあります。
こうした小さな準備が、精神面でも旅の安心を支えてくれます。
▶︎ バリ腹対策|予防のコツ・薬・受診の判断をシニア夫婦が実体験で
ウブド長期滞在で海外旅行保険が必須な理由(シニア向け)

なぜ海外旅行保険が重要なのか
シニア世代の体調トラブルは、予測不能です。ウブド滞在中に入院に至れば、医療費が一気に数十万円に膨れ上がることも珍しくありません。
特に海外では、治療費をその場で立て替える必要があるケースも多く、体調が悪い中で金額や支払い方法を気にしなければならない状況は、大きな精神的負担になります。
海外旅行保険に加入しておくことで、「治療費の心配をせず、まず治療に集中できる環境」を整えられます。これが、シニアの長期滞在では非常に重要だと、私たちは実感しています。
体験談|発熱時に保険対応で助けられた話
ウブド滞在中、夫が突然高熱を出したことがありました。ホテルスタッフに相談すると、すぐに車を手配してくれ、症状の説明まで引き受けてくれたため、私たちは治療に専念することができました。
その後、保険会社(日本語対応)に連絡すると、診療に必要な保証手続きがその場で進み、検査と点滴を受けることができました。翌日には体調も回復し、治療費はすべて保険でカバー。帰国後の煩雑な手続きもありませんでした。
海外旅行保険があることで、これほど安心感が違うのかと、強く実感した出来事です。
海外旅行保険に含まれる「医療費補償」と「医療アシスタンス」
海外旅行保険の安心感は、主に次の2つの仕組みによって支えられています。
※サービス内容は保険会社や加入プランによって異なります。
※補償内容や付帯条件などは変更される場合があります。ご加入前には、必ず各保険会社の最新の約款をご確認ください。
医療費補償とキャッシュレス診療
海外旅行保険の医療費補償には、提携医療機関であれば **治療費をその場で支払わずに受診できる「キャッシュレス診療」** が含まれている場合があります。
バリ島では、
・点滴で数万円
・入院で数十万円
かかることも一般的です。
体調不良の中で高額な現金を用意したり、後日の精算を心配する必要がないことは、シニアの長期滞在において大きな安心材料になります。
医療アシスタンスサービスでできること(海外保険付帯)
AIG、損保ジャパン、三井住友海上、東京海上日動などの海外旅行保険には、ほぼすべてのプランに「医療アシスタンスサービス」が付帯しています。
ただし、最低限の補償のみの「節約プラン」や、クレジットカード保険の上乗せプランでは、サポート内容が限定的な場合もあるため、加入時に確認が必要です。
医療アシスタンスサービスでは、体調が悪くなったときに、
「様子を見るべきか」「手持ちの薬で対応できるか」「すぐに病院を受診すべきか」
といった初動の判断を含め、次のような支援を24時間体制・日本語対応で受けることができます。
- 体調不良時の日本語相談
- 受診すべき病院の案内
- 病院の予約や受診手配
- 医師とのやり取りの通訳
- 必要に応じた救急や搬送の手配
言葉の壁や判断に迷う場面で、日本語で相談できる窓口がある安心感は、シニアにとって非常に大きな支えになります。
医療通訳(電話・対面)
医療英語は旅行者には難しく、誤解も起こりやすいので、アシスタンスが入り以下に対応します。
・症状の説明
・医師からの説明の通訳
・薬の説明
緊急移送・日本への搬送という最後の備え
重症の場合には、
・バリ島から日本の病院
・または設備の整った現地医療機関
への搬送を手配してくれるケースもあります。
これは個人ではほぼ対応不可能なため、海外旅行保険は「万一のときの命綱」とも言える存在です。
家族連絡・渡航サポートの重要性
状況に応じて、日本にいる家族へ連絡を行い、必要であれば渡航の手配を支援してくれることもあります。高齢での長期滞在では、こうしたサポートの有無が安心感を大きく左右します。
私たちは幸い、これまで緊急搬送などを利用したことはありません。それでも年齢を重ねるにつれ、「備えがあること」自体が旅のお守りになっていると感じています。
医療アシスタンスの連絡先は事前に保存しておく
体調が悪くなったとき、冷静に連絡先を探すのは意外と難しいものです。海外旅行保険の医療アシスタンス窓口は、事前にすぐ使える形で保存しておくことをおすすめします。
- 保険証券のPDFをスマートフォンに保存
- アシスタンス窓口の電話番号を連絡先に登録
- 可能であれば、紙にも印刷して財布やパスポートケースに入れておく
特にスマートフォンの充電切れや通信不良に備え、紙の控えを1枚持っておくだけでも安心感が大きく変わります。
体調不良時の行動手順|ホテルと保険の上手な使い分け
ウブド滞在中に体調不良を感じたときは、「ホテルスタッフ」と「保険の医療アシスタンス」を併用するのが最も安心です。
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まずホテルスタッフに相談
→ 状況を伝え、車の手配や近隣クリニックの情報をもらう -
そのうえで保険の医療アシスタンスに連絡
→ 受診の判断、病院の指定、保険対応の可否を確認
ホテルは現地事情に詳しく、保険会社は医療と補償の判断をしてくれます。この2つを組み合わせることで、言葉・移動・費用の不安を同時に減らすことができます。
私たち自身も、ホテルスタッフのサポートと保険の日本語窓口の両方に助けられました。「どちらか一方」ではなく、両方を使っていいと知っておくだけで、気持ちはずっと楽になります。
保険を選ぶときに必ず確認したいポイント
海外旅行保険を選ぶ際は、以下の点を必ず確認しましょう。多少保険料が高くても、シニアの長期滞在では重要な条件です。
・長期滞在(90日以上)に対応しているか
・医療費補償が十分か(キャッシュレス診療の可否)
・日本語対応の医療アシスタンス窓口があるか
ウブドで利用しやすい24時間対応クリニック・医療機関
ウブドには外国人旅行者でも利用しやすいクリニックがあります。

BIMC Ubud Medical Centre
- 住所:Jl Raya Sanggingan No.21, Kedewatan, Ubud, Gianyar 80561
- 連絡先:+62 361 2091 030(24時間)/admin.ubud@bimcbali.com
- 特徴:国際基準、24時間対応、最新機器完備。整形外科や美容外科も対応。ただし料金は高め。
- 保険:多くの旅行保険がキャッシュレス対応。英語対応スタッフ常駐。
UbudCare Clinic 24 Hours
- 住所:Jl. Raya Teges No.8, Peliatan, Ubud, Bali
- 連絡先:+62 811 3977 911(WhatsApp対応・24時間)
- 特徴:救急室、検査、デンタル、精神科、訪問医療など幅広い。設備が充実。
- 保険:保険証明書があれば直接請求可能。会社によっては立替払いが必要。
Unicare Clinic Ubud
- 住所:Jl. Raya Pengosekan No.88, Banjar Tegal Kelod, Ubud
- 連絡先:+62 822 9829 8911(WhatsApp対応・24時間)
- 特徴:救急・訪問医療・救急車サービス。モンキーフォレスト近くでアクセス便利。
- 保険:一部はキャッシュレス可。多くの場合は一旦支払いが必要。
| 項目 | BIMC Ubud | UbudCare Clinic | Unicare Clinic |
|---|---|---|---|
| 24時間対応 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 日本語窓口 | △(一部) | × | × |
| キャッシュレス保険 | ◎(主要会社対応) | △(証明書持参) | △(要事前確認) |
| アクセス | 王宮北・車5分 | 南部・テガルサリ近隣 | モンキー通り付近 |
医療サポートが期待できるホテル|シニアの長期滞在を支える安心材料
ウブドでの長期滞在では、「医師が常駐しているか」以上に、体調不良が起きたとき、ホテルがどう動いてくれるかが安心度を大きく左右します。
ここでは、私たち自身や身近な体験をもとに、医療サポートが期待できるホテルの具体例と、初めての方でも見分けられる選び方のポイントをまとめました。
医療サポートが期待できるホテル
■ テガルサリ(Tegal Sari Accommodation)
夫が発熱した際、スタッフが車を手配し、クリニックまで同行。医師に症状を説明してくれ、言葉の壁を感じず安心できました。
▶︎ シニア夫婦のためのウブド長期滞在ガイド|テガルサリが“暮らす宿”に選ばれる7つの理由
友人が腹痛になったときは、スタッフがすぐにクリニックに送ってくれ、症状の説明などもしてくれたそうです。
▶︎ 静けさと贅沢、便利さが共存する楽園|コマネカ・アット・ビスマ宿泊記
■ 高級リゾート(Four Seasons Sayan / Mandapa / Capella Ubud など)
これらの高級リゾートには常駐医師はいませんが、提携クリニックや訪問医療を迅速に手配できる体制があります。
スタッフ教育が行き届いており、緊急時の判断・連絡・手配がスムーズな点は、滞在中の安心感につながります。
体制の整ったホテルを見分けるためのチェックポイント
初めてウブドで長期滞在する方にとって、「医療サポートに強いホテル」を事前に見極めることはとても重要です。以下のポイントを確認すると、安心度の高い宿を選びやすくなります。
● 公式サイトで確認したい表記
ホテルの公式サイト(特に英語ページ)で、次のような記載があれば、体調トラブルを想定した運営をしているホテルと判断できます。
- Doctor on call / 24-hour doctor on call
- Medical assistance
- Emergency support
- Clinic / hospital partnership
- In-room doctor visit
● 宿泊者レビューは「体調トラブル対応」を見る
評価の★の数よりも、レビューの中身が重要です。以下のようなキーワードが複数見られるホテルは、実際に医療対応の経験が蓄積されています。
- sick / fever / hospital / clinic / doctor
- staff helped / emergency
- 日本語レビューなら「体調」「病院」「スタッフが手配」など
● フロントが24時間対応かどうか
夜間に体調が悪くなるケースも少なくありません。フロントが24時間対応か、夜間でも責任者がいるかは必ず確認したいポイントです。
● 「医師がいるか」より「すぐ手配できるか」
常駐医師がいるホテルは多くありません。それよりも重要なのは、以下のような実務対応力 です。
- 近隣クリニックとの提携がある
- 往診や救急搬送の手配経験がある
- 症状説明や連絡をサポートしてくれる
● 予約前に確認できる質問例(英語)
予約前に、以下のような質問をしておくと安心です。具体的な回答が返ってくるホテルほど、対応力が高いと判断できます。
If a guest becomes ill, can the staff help arrange a visit to a clinic or hospital and assist with communication if needed?
言葉の壁を乗り越えるための準備
症状・発症時間・服薬状況をあらかじめ紙に英語で書いて渡せば誤解が減ります。診察時には言葉の壁が大きな不安になります。そこで「英語メモ」をお勧めします。
*前述のにあるように、「医療アシスタンスサービス付き海外保険」に加入しておくと、言葉の不安にも対応してもらえます。
翻訳アプリも便利ですが、オフライン環境でも使える紙メモはとても安心です。
シニア世代の長期滞在心得
シニア世代が安心して長期滞在を楽しむためには、以下に備えることが大切です。
よくある質問(FAQ)|病気・薬・保険・病院
最後に、ウブドでの長期滞在を検討しているシニア世代の方から、よく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
ここまで紹介してきたように、ウブドでの長期滞在は、事前に医療・保険・持参薬の準備を整えておくことで、必要以上に不安を抱えずに過ごすことができます。
安心の備えが快適な滞在をつくる
ウブドはシニアにとって魅力的な滞在先ですが、「健康を守る準備」なくして本当の安心は得られません。
日本からの常備薬、長期対応の海外旅行保険、現地医療機関の情報、サポートが手厚いホテル。
これらを揃えることで、体調を崩したときも「無事でよかった」と思えるはずです。
私自身も、実際に助けられた経験があるからこそ強くおすすめします。無理をせず、体調に違和感があれば早めに相談することも大切です。
ウブド長期滞在では体調に関することだけでなく、トイレの状況、両替の利用方法、街歩きの安全など事前に知っておくと安心なことがあります。それらの概略を網羅した記事もございます。
▶︎ シニア世代のためのバリ島トラブル対策 概略ガイド| 知っているだけで、旅はずっと楽になる
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