結論|ロストバゲージは「起きても困らない準備」をしておく
飛行機を降りて、ターンテーブルの前で自分のスーツケースだけがなかなか出てこない。
そんな場面を想像すると、不安になりますよね。
この記事では、バリ島・ウブドへの旅行を考えているシニア世代・大人のご夫婦に向けて、私たちが実際に続けている預け荷物への備えを、ロストバゲージが起きやすい場面、事前にできる対策、荷物を見つけてもらいやすくする工夫に分けてまとめます。
私たちは幸い、これまでバリ旅行でロストバゲージそのものを経験したことはありません。ただ、日本からバリへは乗り継ぎ便を利用することが多いため、毎回「預けた荷物が一緒に到着しないかもしれない」と考えて準備しています。
特に長期滞在では荷物が多くなるので、夫婦それぞれの荷物を分けて入れ、薬や着替えなど最低限必要なものは機内持ち込みにも分散しています。最近は、スーツケースにAirTagを入れ、乗り継ぎ時に荷物の位置を確認することもあります。
ロストバゲージは完全に防げるものではありません。だからこそ私たちは、「起こさないための工夫」だけでなく、「もし荷物が届かなくても1〜2日は困らない準備」を大切にしています。

到着後、ターンテーブルで自分のスーツケースがなかなか出てこないと不安になりがちです。事前に備えておくと、万一のロストバゲージにも落ち着いて対応しやすくなります。
バリ旅行でロストバゲージは本当に多いのか?|デンパサール空港事情
結論から言うと、デンパサール空港だけが特別にロストバゲージが多い、というよりも乗り継ぎ便を利用するとロストバゲージが起きやすい傾向にあります。
日本からバリ島への渡航は、直行便が限られており、シンガポールやバンコクなどでの乗り継ぎが一般的です。ですから、バリ島行きの旅程には、ロストバゲージが起きやすい条件が重なりやすいということです。
ロストバゲージは、空港の設備や治安の問題ではなく、多くは乗り継ぎ時の積み替え遅延や手違いによって発生します。
ロストバゲージのリスクを下げるためにできること
ここでは、ロストバゲージそのものを起こしにくくするための対策をまとめます。
乗り継ぎ時間に余裕のある旅程を選ぶ
国際線の乗り継ぎでは、少なくとも2時間以上を目安にしつつ、空港の広さや乗り継ぎ方法によっては、さらに余裕を見ておくと安心です。
さらに、空港の規模が大きい場合や、入国審査・保安検査を再度受ける必要がある空港では、想像以上に移動時間がかかることもあります。
初めて利用する空港では特に、余裕を持ったスケジュールを組むことが安心につながります。

何度も利用してきたデンパサール空港も、改装で大きく変わりました。トイレが少なく、場所によっては混雑しています。乗り継ぎ便を利用したとき、「移動時間だけでなく、こうした時間も見ておかないと」と感じました。
同一航空会社・同一予約で発券する
同一航空会社、または同一アライアンスでの通し発券は、荷物管理が一元化されるため、乗り継ぎ時の引き継ぎミスが起きにくくなります。
万一トラブルが起きた場合も、追跡や手配を一つの窓口で進められる点が安心です。別切り航空券に比べ、到着遅延時の対応もスムーズになる傾向があります。
* 別切り航空券とは、乗り継ぎ区間ごとに航空券を別々に購入する方法です。荷物をいったん受け取り、再度預け直す必要が出ることがあります。
チェックインは早めに済ませる
特に乗り継ぎがある旅程では、早めにチェックインを済ませておくことで、荷物処理に余裕が生まれます。
出発直前のチェックインでは、荷物の積み込みが後回しにされ、別便送りになることがあります。
オンラインチェックインを利用できる場合でも、空港到着は早めを意識すると安心です。カウンターで荷物を預ける時間帯が、結果的に影響することもあります。
スーツケースを識別しやすくする
目立つベルトやタグを付けておくと、積み替えや仕分けの際に他の荷物と区別しやすくなります。同じような色・形のスーツケースが多い空港では、誤配送や取り違え防止にも効果的です。
また、受け取り時の確認も、「自分の荷物だと一目で分かる工夫」をしておくとスムーズになります。

私たちのスーツケースは地味な色で、ターンテーブルの中から探し出すのが少し大変でした。そこで目立つ赤いネームタグをつけたところ、一目で見つけられるようになりました。
古いネームタグやステッカーを外す
以前の旅行先のネームタグやステッカーが残っていると、誤った行き先として扱われる原因になることがあります。出発前にスーツケース全体を確認し、不要な情報は取り除いておくと安心です。
特に航空会社のバーコード付きタグは、剥がし忘れがトラブルにつながることがあります。小さな確認ですが、ロストバゲージ対策として意外に重要なポイントです。
紛失しても困らないための備え
ここからは、ロストバゲージが起きてしまった場合でも、旅が大きく崩れないための備えです。
貴重品・必需品は必ず機内持ち込みにする
パスポート、スマートフォン、充電関連(ケーブル・モバイルバッテリー)、持病の薬などは必ず機内持ち込みに入れておきます。
充電関連は、電源を確保する意味で重要です。ロストバゲージ対応やホテル・航空会社との連絡にスマートフォンが必須になるためです。
また、持病のある方は、服薬中の薬を必ず機内持ち込みに入れておくことが大切です。これはロストバゲージ対策というより、海外旅行における体調管理の基本と考えると安心です。
ウブドをはじめバリ島の主要な観光地では、衣類や洗面用品などの日用品はほぼ現地で手に入りますが、日本で処方されている薬や自分に合った薬は、すぐに代替できるとは限りません。
▶︎ 機内持ち込み手荷物|最新ルールと準備のコツ
最低限の着替えを手荷物に入れる
私たちは、バリまで乗り継ぎ便を利用することが多いため、機内持ち込みには2日程度過ごせる着替えを入れています。
下着やTシャツだけでなく、到着後すぐに必要になる洗面用品や最低限の化粧品も手荷物へ。長時間の移動のあと、もしスーツケースが届かなかったとしても、その日の夜から翌日くらいまでは買い物に走らず過ごせるようにしています。
ウブドまで移動すると、空港からさらに時間がかかります。到着した日はホテルに着くだけで疲れていることも多いため、「現地で買えばいい」ではなく、「初日は何も買わなくても過ごせる」ことを基準にしています。
ロストバゲージの多くは完全な紛失ではなく遅延です。必要最低限でやり過ごす心構えも、立派な備えです。
荷物を見つけてもらいやすくするための備え
ここは見落とされがちですが、非常に重要なポイントです。
荷物の写真を出発前に撮っておく
私たちは、スーツケース全体、ネームタグ、目印の写真をスマホに保存しています。
色味やサイズ感、傷やステッカーの位置などは、言葉だけでは伝えにくいポイントです。写真があることで、空港スタッフとのやり取りもスムーズに進みますし、PIR(Property Irregularity Report/手荷物事故報告書)作成時に、特徴を正確かつ素早く伝えられます。
ネームタグは「変わらない情報」だけを書く
名前(ローマ字)、連絡先、国名のみを記載します。到着空港などの変動情報は書かないほうが混乱を防げます。
旅程変更や乗り継ぎが発生した場合でも、常に有効な情報だけが残るのがポイントです。シンプルな表記のほうが、海外の空港でも確認されやすくなります。
スーツケースの内側にも連絡先を入れておく
外側のタグが外れてしまった場合でも、内側に情報があれば手作業で特定できる可能性が高まります。
- 名前
- 連絡先
- 国名
- 到着空港
- 宿泊先
これは、紛失した荷物を早く見つけてもらうための有効な備えです。
追跡タグを入れておく
AirTagなどの追跡タグは、荷物捜索の補助になるだけでなく、精神的な安心材料にもなります。

位置情報タグ。旅行意外でも、例えば、娘は孫のランドセルにつけて便利に使っています。
5年ほどまえから、私たちもAirTagをスーツケースに入れるようになりました。乗り継ぎ便を利用するようになったからです。
乗り継ぎの際には、スマートフォンでAirTagを確認すると、預けたスーツケースがどこにあるかがわかります。自分たちと同じ飛行機に乗せられることも追跡でき、安心でした。
もちろん、AirTagがあればロストバゲージを防げるわけではありません。ただ、万一のとき、どこにあるかが確認でき、探し出す手がかりになります。
デンパサール空港で荷物が出てこなかったときの対応
ターンテーブルで荷物が出てこない場合は、空港を出る前に必ずバゲージクレームカウンターへ行きます。
空港を出てしまうと、その場で確認できる情報が少なくなり、手続きが複雑になることがあります。
PIR(手荷物事故報告書)作成
PIR作成時には、スーツケースの写真を使って荷物の特徴を伝えます。また、搭乗券、手荷物引換証(バゲージタグの控え)、パスポート、宿泊先の住所・電話番号などを用意しておくとスムーズです。
荷物は、多くの場合数日以内に見つかり、宿泊先へ配送され流こともあります。
保険の補償
荷物の遅延で衣類や洗面用品などを購入した場合は、航空会社や海外旅行保険、クレジットカード付帯保険の補償対象になることがあります。
補償範囲や必要書類は契約内容によって異なるため、領収書やPIRの控えは必ず保管しておきます。
Q&A|ロストバゲージのよくある疑問
バリ旅行のロストバゲージについて、よくある疑問をまとめました。最後に、この記事のポイントを簡単にまとめます。
Q. デンパサール空港は特にロストバゲージが多い?
特別多いわけではありませんが、乗り継ぎ条件によってリスクは上がります。
Q. 荷物はどれくらいで届く?
多くは数日以内に見つかることがありますが、航空会社や経由地、配送先によって時間がかかる場合もあります。PIRの控えや手荷物タグは、受け取りまで保管しておきます。
Q. シニア世代で特に重要な備えは?
服薬中の薬と、スマートフォンを使える環境を手元に確保することです。充電器やモバイルバッテリーがあれば、空港での連絡や手続きも落ち着いて行えます。
ロストバゲージは「備え方」で不安を減らせる
バリ旅行のロストバゲージは、空港そのものよりも、旅程や乗り継ぎ条件によって起きやすくなります。
だからこそ、「防ぐための工夫」「困らないための備え」「早く見つけてもらう準備」を分けて考えておくことが大切です。
事前に整理しておけば、万一のトラブルが起きた場合でも、落ち着いて行動し、旅を続けることができます。
▶︎ 「ウブド滞在の備えカテゴリー」一覧
本記事の内容は、私たちの個人的な体験および2026年7月時点の公的情報を参考にまとめた一般的な情報です。個別のケースに対する保証や、法的・専門的なアドバイスを行うものではありません。
実際の対応や判断にあたっては、利用する航空会社、空港、加入している保険会社などの最新情報や案内を優先してください。
海外旅行中の安全情報については、外務省の海外安全ホームページも確認しておくと安心です。
▶︎ 外務省の海外安全HP
執筆:じゃんぱらぎ夫婦(60代、ウブド滞在歴20年以上・長期滞在8回)


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