国際線の保安検査場では、バッグから何を取り出し、身につけているものは何を外せばよいのでしょうか。
この記事では、久しぶりに海外旅行をする方やシニア世代に向けて、保安検査場に並ぶ前の準備と、実際に検査を受ける手順を紹介します。
私たち夫婦はバリ島に30年ほど通い、20回以上滞在してきました。ウブドへの滞在を始めて20年以上になり、この15年間には1か月ほどの長期滞在を8回経験しています。
保安検査で小さなハサミを没収されたことや、夫がベルトを外すように言われた経験も交えながら、慌てずに通過するための工夫をお伝えします。
*本記事は2026年10月時点の情報と私たちの旅行経験をもとにまとめています。検査方法は空港や設備によって異なるため、当日は係員の案内に従ってください。
国際線の保安検査は「荷物の中身」と「身につけているもの」を準備する
国際線の保安検査では、機内持ち込み荷物の検査と、旅行者本人の身体の検査を受けます。以前、夫がベルトを外すように言われたことや、私の化粧ポーチに入っていた小さなハサミを没収されたことがありました。
こうした経験から、検査場に着いてから荷物を探したり、身につけているものを慌てて外したりしないよう、事前に準備するようにしています。

保安検査場に並ぶ前に、荷物の中身と身につけているものを確認しましょう。取り出すものや外すものは、空港の案内に従ってください。
ただし、実際に取り出すものや脱ぐものは、空港の検査設備によって異なります。
国際線の保安検査場では何をする?通過までの流れ
日本の空港から国際線に乗る場合、通常は航空会社のチェックインを済ませてから保安検査場へ向かいます。預け荷物がある場合は、先にチェックインカウンターなどで預けます。
保安検査場では、次のような順番で検査を受けます。
① 搭乗券を用意して検査場へ進む
保安検査場の入口では、搭乗券や搭乗情報の確認があります。紙の搭乗券でも、スマートフォンに表示した搭乗券でも、空港や航空会社の案内に従います。スマートフォンを使う場合は、必要な画面をすぐ表示できるようにしておきましょう。
私たちは、入口で慌てて画面を探さずに済むよう、並ぶ前に搭乗券を確認しています。
② 機内持ち込み荷物を検査装置に通す
順番が来たら、バッグや上着、ポケットから取り出した所持品などを、係員の案内に従ってトレーに載せます。液体物の透明袋やノートパソコンなどは、バッグから取り出すよう指示される場合があります。
ただし、検査設備によっては、パソコンなどをバッグに入れたまま検査できることもあります。何を取り出すかは、検査場の表示と係員の指示に従いましょう。
③ 金属探知機などで身体の検査を受ける
荷物を検査装置に載せたら、旅行者本人も検査を受けます。金属探知機のゲートを通ったり、ボディスキャナーによる検査を受けたりします。反応があった場合は、身につけているものを確認したり、追加の検査を受けたりすることがあります。
ベルトや靴を外すよう指示される場合もありますが、全員が必ず外すわけではありません。
④ 荷物を受け取り、忘れ物を確認する
検査が終わったら、検査装置を通過した荷物を受け取ります。スマートフォン、財布、腕時計など、トレーに出した小物を忘れないようにしましょう。
私たちは、トレーの中が空なのを必ず確認しています。急いで荷物を詰め直さず、少し脇に移動し、落ち着いて整理するようにしています。
保安検査場に並ぶ前に「取り出すもの」を確認する
保安検査では、荷物の中身を確認するため、液体物やパソコンなどをバッグから取り出すよう求められることがあります。私たちは、検査場で慌てないために、取り出す可能性のあるものを、手の届きやすい場所に入れています。
液体物と飲み物は検査前に準備する
国際線では、化粧品や飲み物などの液体物に持ち込み制限があります。私たちは、液体物を入れた透明なジッパー付き袋を、すぐ取り出せる場所に入れています。
また、保安検査前に飲み物を持っている場合は、検査前に飲み終え、通過後に必要な飲み物を購入するようにしています。ただし、乗り継ぎ空港で再度保安検査を受ける場合は、購入した飲み物にも注意が必要です。
液体物の持ち込みについては、思いもよらないものが制限されている場合があります。成田空港がまとめた「国際線での液体物の持ち込み制限について」が参考になります。
化粧ポーチに刃物が残っていないか確認する
以前、保安検査で化粧ポーチに入れていた小さなハサミが見つかったことがあります。バッグの中からハサミを探し出すのに手間取り、結局その場で没収されました。滞在先で使うつもりだったので残念でしたが、それ以来、出発前には化粧ポーチの中まで確認するようになりました。
小さなハサミでも、必ず機内に持ち込めるとは限りません。私たちは、検査場の前に再度荷物を確認することがあります。持ち込みが認められないものがあれば、検査場に進む前に対処しておくようにしています。
パソコンやタブレットは取り出しやすくする
ノートパソコンやタブレットなどは、検査場によってバッグから取り出す必要があります。荷物の底に入れていると、ほかのものを動かさなければならず、後ろに並ぶ人も気になります。
私たちは、パソコンを持参する場合、すぐ取り出せる場所に収納しています。ただし、電子機器をバッグに入れたまま検査できる設備もあるため、実際には検査場の案内や係員の指示に従ってください。
【関連記事】液体物の100mlルールや化粧品の扱いを始め、持ち込み手荷物のルールについては、別の記事で詳しく説明しています。
▶︎ バリ島の機内持ち込み|個数・サイズ・液体物のルールと入国でNGになる物【2026年】
保安検査場に並ぶ前に「身につけているもの」を確認する
保安検査では、バッグの中身だけでなく、旅行者が身につけているものも確認されます。私たちは、コートやマフラー、帽子、ベルト、靴などを意識して準備しています。
コート・マフラー・帽子は外しやすくしておく
コートやジャケット、帽子やマフラーなどは、脱いで検査を受けるよう案内されることがあります。コートの下に重ねた上着も対象になることがあります。
検査場で慌てないよう、脱ぐよう指示されたときに対応しやすい服装を心がけています。コートなどは早めに脱いで手荷物にしまうようにしています。外したものは、係員の案内に従ってトレーなどに載せます。
ベルトは金属部分に注意する
ベルトのバックルなど、金属部分が検査に反応する場合があります。

以前、保安検査で夫のベルトの金属部分が反応し、外すように言われたことがあります。それ以来、検査場に並ぶ前にベルトやポケットの中身を確認するようになりました。何度も飛行機に乗っていても、ちょっとしたことで手間取るものです。
ベルトを必ず外さなければならないわけではありません。ただし、外すように指示されても困らないようにしておくと安心です。
靴は脱ぐように言われる場合がある
靴の形状や検査結果によっては、靴を脱いで検査を受けるよう指示されることがあります。特に、脱ぎ履きに時間がかかる靴は、検査場で手間取る原因になります。
私たちは、長時間のフライトでも歩きやすく、必要なときに脱ぎ履きしやすい靴を選ぶようにしています。足腰に不安がある場合は、無理に急がず係員に相談しましょう。
下着の金属部品が反応することもある
下着に金属製の留め具やワイヤーなどが使われている場合、検査で追加確認の対象になることがあります。ただし、通常、保安検査場で下着を脱ぐ必要はありません。
金属探知機などが反応した場合は、係員の案内に従って追加の確認を受けます。身体への接触を伴う検査などに不安がある場合は、その場で係員に相談しましょう。

私は金属探知機の「ビーッ」という音をできるだけ避けたいので、飛行機に乗る日はワイヤーの入っていない下着を選ぶようにしています。
ポケットの中身は先に整理しておく
スマートフォン、鍵、小銭などをポケットに入れたままにしていると、検査場で取り出す必要が生じます。私たちは、並ぶ前にポケットの中身を確認し、バッグの取り出しやすい場所に移すようにしています。
財布やスマートフォンを入れる場所を決めておくと、検査後にも探さずに済みます。
保安検査で止められたらどうする?
荷物が検査装置を通った後、係員からバッグを開けるよう求められることがあります。これは、画像だけでは確認できないものがある場合などに行われる追加検査です。
バッグを開けるよう言われた場合
係員から指示されたら、バッグを開けて中身を確認してもらいます。何を探しているのかわからない場合は、無理に自分で全部出さず、指示を待ちましょう。私たちもハサミを探したときには、化粧ポーチの中まで確認することになりました。
荷物を細かく詰め込みすぎると、こうした場面で取り出すのに時間がかかります。検査を受けるバッグは、整理しておくと、このようなときも慌てずに済みます。
持ち込めないものが見つかった場合
持ち込みが認められないものが見つかった場合、状況によってはその場で放棄する必要があります。時間に余裕があれば、航空会社へ預け直すなどの方法が認められる場合もありますが、必ずできるわけではありません。
また、預け荷物にも入れられない危険物があります。大切なものを失わないためにも、荷造りの段階で確認しておきましょう。
身体の検査で反応があった場合
金属探知機などで反応があった場合は、身につけているものを再確認したり、追加の検査を受けたりします。ベルトや靴などを外すように言われることもあります。慌てて動かず、係員の指示を聞いて対応しましょう。
夫婦でも自分の荷物を把握しておく
私たちは夫婦で旅行しますが、保安検査では、それぞれが自分の荷物を確認できるようにしています。液体物の透明袋は1人1つなので、どちらの袋に何を入れたかを把握しておくことも大切です。
一方のバッグに必要なものをすべてまとめてしまうと、検査場で取り出す際に手間取ることがあります。自分の荷物を自分で説明できる状態にしておくと安心です。
乗り継ぎ空港でも保安検査を受けることがある
バリ島へ行く際、私たちはシンガポール経由の便を利用してきました。乗り継ぎ便では、日本の空港で保安検査を通過していても、乗り継ぎ空港で再び検査を受ける場合があります。
乗り継ぎ時も液体物の制限に注意する
日本の保安検査を通過した後に購入した飲み物や化粧品でも、乗り継ぎ空港で制限される場合があります。特に100mlを超える液体物を購入する際は、乗り継ぎがあることを伝え、持ち込めるか確認しましょう。
免税店などで使用される不正開封防止袋にも条件があるため、袋に入っていれば必ず持ち込めるとは限りません。
乗り継ぎ時間には余裕を持つ
私たちは以前、空港内の移動や保安検査に時間がかかり、乗り継ぎ時間が約2時間の便で慌てた経験があります。
それ以来、乗り継ぎにはできるだけ余裕を持たせ、4〜6時間程度の接続時間を選ぶこともあります。乗り継ぎ便を選ぶ際は、航空券の価格だけでなく、移動や検査に必要な時間も考えておきたいと思っています。
【関連記事】乗り継ぎを始め、席の取り方や機内の過ごし方など、楽なフライトについてまとめた記事があります。
▶︎ バリ島フライトで疲れない方法|荷物と乗継ぎ、機内・荷物の工夫
国際線の保安検査についてよくある質問
通常、全部出す必要はありません。液体物の透明袋やパソコンなど、取り出すよう指示されたものを出します。検査設備によっては、バッグに入れたままでよい場合もあります。
いいえ。保安検査は、主に飛行機の安全を守るための検査です。食品や薬などがインドネシアに持ち込めるかどうかは、別に税関・検疫のルールを確認する必要があります。
はい。チェックインカウンターで預けた荷物も、飛行機に積み込まれる前に安全検査を受けます。通常は旅行者の立ち会いなしで行われますが、必要に応じて確認を求められることがあります。
まとめ|保安検査場に並ぶ前に荷物と服装を確認しよう
国際線の保安検査に備え、出発前に荷物の中身を確認し、服装や靴も検査を受けやすいものに整えておきましょう。 液体物や電子機器は取り出しやすくし、ポケットの中身も整理します。
当日は係員の指示に従い、通過後は忘れ物を確認しましょう。乗り継ぎ時の再検査にも注意が必要です。
【関連記事】無理のないフライトや、滞在中の病気・けが、準備したい海外保険など、備えておきたいことは、こちらにまとめています。
▶︎ 「ウブド滞在の備えカテゴリー」一覧
保安検査に関する公式情報
国際線の保安検査では、空港の設備や検査方法によって、荷物から取り出すものや身につけたものの扱いが異なる場合があります。出発前には、利用する空港の最新情報を確認しておきましょう。 成田空港を利用する方は、次の公式案内が参考になります。
・成田空港|保安検査の流れ
執筆:じゃんぱらぎ夫婦(60代、ウブド滞在歴20年以上・長期滞在8回)
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