ウブド滞在の備え

夫婦そろってバリ腹に|実体験から考える予防と、症状が出たときの乗り切り方

結論|バリ腹は「水・食事・習慣」と「発症時の対応」で、落ち着いて対処できる

バリ島に行きたいけれど、バリ腹が心配という方もいるのではないでしょうか。

私たちも、30年ほどバリに通う中で、何度かお腹の不調に見舞われたことがあります。

ここでは、バリ島で長期滞在を考えているシニア世代・大人のご夫婦に向けて、旅行者下痢、いわゆる「バリ腹」への備えについて、私たちの体験をお伝えします。

慣れない土地で食事をしていると、お腹をこわしてしまうことがあります。バリ島では「バリ腹」と呼ばれる下痢や腹痛がよく知られていて、多くは、生水や氷、慣れない食事などがきっかけとみられています。

この記事では、私たちがバリ島でお腹の不調を防ぐためにしている習慣と、下痢などの症状が出たときの判断、整腸剤や薬の使い方、脱水を避けるための対処についてまとめました。

長期滞在中も安心して過ごすために、私たちが実践している備えをお伝えします。

本記事は、私たちの体験と2026年7月時点の一般的な情報をもとにまとめています。症状や薬の使用、受診の判断は、年齢・持病・服用中の薬などによって異なります。薬を準備・使用する際は医師や薬剤師に相談し、症状が強い場合は医療機関を受診してください。

バリ腹とは?|症状と背景

バリ腹(Bali Belly)は、バリ島を訪れた旅行者に起こる下痢や腹痛などを指して使われる俗称です。

バリ腹の主な症状と原因

バリ腹の症状は下痢・腹痛・嘔吐・倦怠感・軽い発熱など。原因は、

  • 水や食事に含まれる細菌・ウイルス
  • 食事や生活環境の変化による胃腸への負担

*高熱・血便・激しい腹痛などを伴う場合は、軽い「バリ腹」と自己判断せず、医療機関への相談・受診を考えます。

シニアの長期滞在で気をつけたいこと

年齢を重ねると、長いフライトや暑さ、睡眠不足、食事の変化などが以前より体にこたえると感じることがあります。私たちも、疲れや軽い脱水、油っこい食事などが重なったときに、お腹の調子を崩した経験があります。

バリ腹の原因になりやすいもの|水・食べ物・衛生・旅の疲れ

水や氷、洗浄に使われる水

バリ腹の原因としてまず気をつけたいのが、水です。

バリ島では、水道水をそのまま飲むことは一般的ではありません。水そのものだけでなく、水道水や衛生状態の分からない水を使った氷、洗浄に使われた水にも注意が必要です。

生野菜やカットフルーツは、どのような水で洗われているか分からないことがあります。

食べ物の衛生状態や手についた菌

また、刺身や十分に火が通っていない料理も、保存状態や衛生管理によってはお腹をこわす原因になります。

トイレのあとや、市場などで生鮮品に触れたあとなど、手についた細菌やウイルスが食事の際に口に入ることも考えられます。

胃腸への負担や疲れ

また、古い油を使った揚げ物や、辛い料理を一度に多く食べることは、感染とは別に胃腸への負担になります。

さらに、暑い屋外と冷房の効いた室内を行き来することによる冷え、脱水、睡眠不足、旅の疲れなどが重なると、胃腸の調子を崩しやすくなることもあります。

予防の基本|私たちが滞在中に気をつけていること

飲み水はペットボトルやホテルの安全な水を使う

飲用にはペットボトルの水を使います。歯磨きやうがいにもミネラルウォーターを使うと安心です。中級以上のホテルの多くでは、毎日人数分のペットボトルが提供されます。

コンビニやスーパーなどで、信頼できるメーカーのものを選び、キャップや封が開いていないことも確認しています。

価格の目安は500〜600mlで約30〜50円、1.5Lで50円前後。

【関連記事】私たちが長期滞在で利用するウブドの「テガルサリ(Tegal Sari Accommodation)」には、安全な飲料水のサーバーが敷地内にあり、長期滞在ではとても助かっています。
▶︎ 飲料水の負担が少ない、テガルサリでの滞在

氷や、生野菜・カットフルーツは店を見て判断する

暑いバリでは、氷入りの飲み物を飲む機会が増えます。私たちは、ホテルや観光客向けのレストランでは飲みますが、衛生状態が分かりにくい店では、ボトル入り飲料を選んだり、「No ice, please」と伝えるようにしています。

サラダや果物も、ホテルや観光客向けレストランでは食べますが、屋台などで売られているカットフルーツは避けるようにしています。

食事前や市場のあとは手を清潔にする

トイレの後はもちろん、食事の前や、市場などでうっかり野菜や果物といった生鮮品に触れてしまったような場合も、できるだけ手洗いや除菌シートを使っています。

見た目には汚れていなくても、手についたものがそのまま口に入ってしまうことがあるので、旅先ではこうした小さなことも大切だと感じています。

到着後数日は食べすぎない

到着後数日は、辛い物や油物を避けた胃腸に負担をかけない料理を選び、シニア世代の私たちは特に「体を慣らす期間」を設けるようにしています。

ナシチャンプルのおかずやコーンフリッターなど、好きな料理もありますが、揚げ物が重ならないよう気をつけています。

滞在初日に夫婦そろってバリ腹の症状が出たことがあります。原因は分かりませんが、その日はいつものワルンで、普段より少し多めに揚げ物を食べていました。長旅の疲れも重なっていたのかもしれません。若い頃とは違う体の反応に戸惑いましたが、1日しっかり休むと、お腹も体も落ち着きました。

疲れをためず、水分と睡眠をとる

長いフライトや暑さで、自分で思っている以上に疲れていることがあります。私たちは到着後は予定を詰め込みすぎず、水分をとり、睡眠と休息を十分に取るようにしています。

滞在中も、観光や街歩きなどで疲れが溜まってきたなと感じたときは、部屋でゆっくり休むようにしています。思い返してみると、お腹の不調が起きたときには、疲れがたまっていたことが何度かあったからです。

それでもバリ腹になったら|治るまでの目安と最初にやること

軽い下痢や腹部の不快感で、発熱・強い腹痛・血便などがなければ、まずは水分補給と休息を優先し、1〜2日ほど様子を見ることがあります。

最初にやること(セルフケア)

・まずは休みます。私たちは、観光を中断してでも、落ち着くまで休むようにしています。

・水分をこまめにとります。経口補水液(旅行にはOS-1パウダーなど)を無理のない範囲でこまめに飲んでいます。経口補水液が用意できないときは、まずミネラルウォーターで水分をとるようにしています。

こういう時のために水は常に多めにストックするようにしています。

経口補水液OS-1の粉末タイプの箱が写っている。

旅行には粉末タイプが便利。通販でも購入できます。

・食べられるときは、胃腸に負担の少ないものを。胃腸が落ち着くまで、温かいおかゆ(Bubur Ayam)やスープに切り替えます。「no spicy please」で辛味抜きにできます。

ホテルによっては、回復用の優しい味のおかゆを作ってくれるところもあります。

・薬を使う場合は、症状や持病、服用中の薬によって、使える薬や判断が異なります。私たちは軽い症状のときでも、説明書を確認し、判断に迷う場合は医師や薬剤師、保険会社の医療アシスタンスに相談しています。

バリ腹は何日で治る?

軽い症状であれば数日で落ち着くこともありますが、原因や体調によって経過は異なります。

私たちも、バリに行くとたまに「バリ腹かな」という症状を経験します。トイレの回数は増えますが、これまで発熱や強い腹痛が続いたことはなく、1〜2日ほどで落ち着きました。
でも、発熱や強い腹痛など、いつもと違う症状が出たら、自分たちだけで判断するのは不安なので、海外旅行保険のアシスタンスサービスに相談し、受診が必要かどうか確認するようにしています。

受診すべきサイン|病院へ行く目安

年齢にかかわらず、症状によっては判断に迷うことがあります。そのようなときは、厚生労働省検疫所(FORTH)の公式情報も参考にしてください。
▶︎厚生労働省検疫所 FORTH(インドネシア)

高熱・血便・脱水・3日以上続く下痢

バリ腹かな?と思ったとき、「様子を見てよい状態」と「早めに受診を考えたい状態」を分けて考えることが大切です。とくにシニア世代は、自己判断で我慢しすぎず、早めに相談することが大切です。

以下の症状がある場合は、年齢にかかわらず、症状によっては別の感染症などが隠れていることがあります。早めに医療機関を受診することをおすすめします。

  • 38℃以上の高熱が出ている
  • 血便・黒っぽい便が出る
  • 水分がとれず、尿がほとんど出ない(脱水症状)
  • 下痢や腹痛が3日以上続いている
  • 強い腹痛や嘔吐を伴う

これらは、細菌性腸炎や別の感染症の可能性も考えられるサインです。

海外で体調を崩すと、すぐに病院へ行くのは少しハードルが高く感じて、「もう少し様子をみよう」と思ってしまいがちです。
でも、これまでの経験から、いつもと違う症状があるときは無理をせず、体力が残っているうちに早めに受診しようと夫と決めています。

受診までの流れ

海外旅行保険にアシスタンスサービスが付いている場合は、具合が悪くなった時点で早めに連絡します。

【関連記事】保険会社への相談から医療機関を受診するまでの流れは、病院への移動方法も含めて、別記事でまとめています。
▶︎ 判断に迷ったら相談する

【関連記事】滞在が長くなるほど、体調不良や盗難、紛失など、思いがけないトラブルに備えておくことが大切になります。
24時間日本語で相談できる海外旅行保険の選び方や、加入前に確認したいポイントは、こちらの記事でまとめています。
▶︎ バリ・ウブド長期滞在の海外旅行保険|シニア夫婦が考える選び方と使い方

私たちが日本から持っていき安心だった薬とグッズ

バリ腹対策用に、私たちが持っていくものです。

これらは私たちが長年の海外渡航の経験などで役立ったものです。症状や治療法は人それぞれです。ご自分にとって最適なものを、用法などを確認したうえで用意されてください。

  • 整腸剤……ビオフェルミン。私たちが普段から使い慣れているものを持参。
  • 下痢止め……普段から使い慣れているものを、必要に応じて持参。
  • 経口補水液……OS-1パウダー。水分補給用。
  • 体温計……状況を確認するために必要。

正露丸はバリ腹に効く?|注意したいこと

バリ腹には正露丸が効くと、聞いたことはありませんか?

日本での旅先でお腹を下したとき、手近にあった正露丸を試してみたことがあります。その時、症状が軽減しました。

バリでも、発熱や強い腹痛などがない軽いお腹の不調のときに正露丸を使ったことがあります。そのときは、水分をとりながら休んでいるうちに症状が落ち着きました。

でも、「バリ腹」と呼ばれる症状にはさまざまな原因があるので、正露丸が適しているかどうかは症状によって異なります。

高熱、血便、強い腹痛、繰り返す嘔吐などがある場合は、薬だけで様子を見ず、医療機関への相談を優先するようにしています。

▶︎ 使用する前に、公式HPの説明を確認してください。セイロガン糖衣A公式

よくある質問(Q&A)|バリ腹・薬・夜間対応

バリ島で体調に不安を感じたとき、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。初めての方やシニア世代の方が迷いやすいポイントを、実践的な視点で整理しています。

Q. 下痢になったら、すぐに下痢止めを飲んだほうがいいですか?

A. 軽い症状で発熱などがなければ、まずは水分補給と休息を優先し、整腸剤などを使いながら様子を見ることがあります。

発熱や血便、強い腹痛などがある場合は、自己判断で下痢止めを使わず、医療機関や保険会社の医療アシスタンスに相談するようにしています。

Q. バリ滞在中、夜間に体調が悪くなったらどうすればいいですか?

A. 海外旅行保険の医療アシスタンスサービスを利用するのが安心です。
24時間日本語で相談でき、受診の必要性や病院紹介、移動手配までサポートしてもらえます。夜間や判断に迷うときほど、無理せず相談することをおすすめします。

Q. バリ島に日本の薬を持ち込むとき、注意点はありますか?

A. 日本から薬を持参する場合は、薬の種類や量によって扱いが異なることがあります。外箱や説明書、処方薬の場合は処方内容が分かるものを持参し、必要に応じて渡航前にインドネシア側の最新の持ち込み規則を確認しておくと安心です。

Q. 医療機関では英語が話せなくても大丈夫ですか?

A. 多くの医療機関は英語対応ですが、言葉に不安がある場合は、ホテルスタッフや、24時間日本語対応などの医療アシスタンスが付いている保険なら、受診先の案内や相談を受けられることがあります。
説明や手続きもサポートしてもらえるため、旅行者だけで抱え込む必要はありません。

【関連記事】滞在が長くなるほど、シニア世代は急な体調不良にみまわれることが心配になります。持参薬、医療機関、保険の使い方などまとめた記事も参考になります。
▶︎ ウブド滞在中の病気・怪我対策|薬・海外旅行保険・病院、ホテルの頼り方

バリ腹は完全には防げない|できる備えをしておく

水や食事、手洗い、体調管理に気をつけても、バリ腹を完全に防げるわけではありません。

それでも、次の点を押さえておくだけで、不安はずいぶん減ります。

予防のポイント
・飲み水はペットボトルやホテルの安全な水を使う
・氷や生野菜、カットフルーツは店を見て判断する
・食事前や市場のあとは手を清潔にする
・到着後数日は、辛いものや油物を控えめにする

なったときの対応
・まずは休み、水分(経口補水液があれば理想的)をこまめにとる
・胃腸に負担の少ない食事(おかゆ・スープなど)に切り替える
・以下のサインがあれば、様子を見ず早めに医療機関や保険会社のアシスタンスサービスへ相談する
- 38℃以上の高熱
- 血便・黒っぽい便
- 尿がほとんど出ない(脱水症状)
- 下痢や腹痛が3日以上続く
- 強い腹痛や嘔吐を伴う

私たちも何度かお腹の不調を経験してきましたが、そのたびに「何に気をつけるか」「どの段階で相談するか」が少しずつ分かるようになりました。

バリ腹を必要以上に怖がるのではなく、できる備えをして、ウブドでの滞在を楽しむ。それが今の私たちの考え方です。

【関連記事】バリ腹以外にも、交通・お金・医療・トイレ事情など、事前に知っているだけで避けられる不安やトラブルについて網羅しまとめた記事もあります。
▶︎ ウブド滞在の備えカテゴリー一覧

免責事項

高熱、血便・黒い便、強い腹痛や嘔吐、水分が取れない状態などがある場合は、自己判断で薬を使い続けず、早めに医療機関へ相談してください。
渡航前には、外務省海外安全ホームページや厚生労働省検疫所 FORTH などで、最新情報をご確認ください。
▶︎ 外務省海外安全ホームページ
▶︎ 厚生労働省 検疫所 FORTH(海外渡航者の健康情報)


 執筆:じゃんぱらぎ夫婦(60代、ウブド滞在歴20年以上・長期滞在8回)

本記事は実体験と2026年7月時点の情報をもとに作成しています。
▶︎ プロフィール ▶︎ お問い合わせ

コメント