ウブドへの旅行を控え、インドネシア語がわからなくても現地で困らないか、気になっていませんか。
観光客の多いウブドでは、ホテルや飲食店などで英語が使えるため、インドネシア語を話せなくても旅はできます。ただ、現地の言葉を少し使ってみると、何気ないやり取りが楽しい交流に変わることがあります。
この記事は、初めてウブドを旅行する方に向けて、覚えておくと便利なインドネシア語の挨拶、写真を撮るときの尋ね方、バリ語との違いをまとめたものです。
バリ島へ30年ほど通い、20回以上滞在してきた私たち夫婦が、ホテルスタッフや街の人たちとの会話から学んだ言葉を、実際の場面とともに紹介します。
*この記事は、私たちの旅行経験と2026年10月時点の情報をもとに作成しています。発音や表現の使い方には、地域や場面による違いがあります。

クニンガンの朝、カメラを向けて「Boleh foto?(とってもいい?)」と尋ねると満面の笑顔がかえってきました。
ウブドで最初に覚えたいインドネシア語は「ありがとう」と挨拶
旅行のために、難しいインドネシア語を勉強する必要はありません。私たちがおすすめするのは、お礼を伝える言葉と、顔を合わせたときの短い挨拶です。よく使われる表現を、日本語の意味とカタカナの読み方で整理しました。
| 日本語 | インドネシア語 | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| ありがとう | Terima kasih | トゥリマ・カシ |
| どういたしまして | Sama-sama | サマサマ |
| おはようございます | Selamat pagi | スラマッ・パギ |
| こんにちは(昼) | Selamat siang | スラマッ・シアン |
| こんにちは(午後) | Selamat sore | スラマッ・ソレ |
| こんばんは | Selamat malam | スラマッ・マラム |
| また会いましょう | Sampai jumpa | サンパイ・ジュンパ |
| お元気ですか? | Apa kabar? | アパ・カバール |
| 元気です | Baik-baik saja | バイッ・バイッ・サジャ |
| ごめんなさい | Maaf | マアフ |
| すみません(声をかけるとき) | Permisi | ペルミシ |
| 写真を撮ってもいいですか? | Boleh foto? | ボレ・フォト? |
※読み方は日本語で発音しやすいように示したものです。実際の音とは完全には一致しません。
すべてを暗記しなくても大丈夫です。私たち自身、使う言葉はそれほど多くありません。まずは「トゥリマ・カシ」と「パギ」。この二つを覚えるところから始めてみてください。
バリ島で使われる二つの言葉|旅行者はどちらを覚える?
バリ島では、インドネシアの共通語であるインドネシア語に加え、地域固有のバリ語も話されています。同じ「ありがとう」でも、言い方は異なります。
- Terima kasih(トゥリマ・カシ):インドネシア語
- Suksma(スクスマ):バリ語
バリ語には相手や状況に応じた言葉遣いがあります。旅行者が日常の買い物や食事で使うなら、まずインドネシア語を選ぶとよいでしょう。
英語と身振りだけでも旅行はできる?
私たち夫婦が普段ウブドで使っているのは、片言の英語が中心です。宿泊施設や観光客向けの店の多くでは、英語で注文や質問ができます。相手も簡単な単語を選んで話してくれるため、英語が得意でなくても意思疎通できる場面は少なくありません。
うまく説明できなければ、メニューを指さしたり、数字を見せたりすることもあります。一方、地元の人が利用するワルンや小さなスパでは、英語が十分に通じない場合もあります。
特に、体調不良で医療機関を利用するときや、支払い・予約内容を正確に確認したいときには、翻訳アプリなどを併用するようにしています。
挨拶は現地の言葉で、細かな確認は伝わりやすい方法で。私たちは使い分けをしています。
「トゥリマ・カシ」を「とうもろこし」で覚えた思い出
初めてのバリ旅行で教わった「ありがとう」
初めてバリ島を訪れたときのことです。空港まで迎えに来てくれたドライバーが、車の中でインドネシア語の「ありがとう」を教えてくれました。その覚え方が、なんと「とうもろこし」。
一緒に旅行していた子どもたちは、すっかり気に入ってしまい、車内で何度も「とうもろこし!」と繰り返していました。本来の発音とは違いますが、当時はそれでも何となく意味が伝わったものです。
バリ島への旅行を重ねるうちに、耳にする現地の発音に近づけて、私たちも「トゥリマ・カシ」と言うようになりました。
ホテルで荷物を運んでもらったとき、食事を出してもらったとき、店を出るとき。「トゥリマ・カシ」は、一日に何度も口にするので、自然に身についた言葉です。
「サマサマ」を知っていると会話がもう一往復
インドネシア語では、お礼を言われたときに「Sama-sama(サマサマ)」と返せます。日本語の「どういたしまして」に当たる言葉です。
あるとき、ホテルスタッフから「トゥリマ・カシ」と言われ、私たちが「サマサマ」と返したことがありました。するとスタッフは、予想していなかった言葉が返ってきたからでしょうか。目を大きくして驚いた表情を見せました。
その顔が面白くて、私たちも思わず笑ってしまいました。たった一言ですが、いつものやり取りに小さな楽しさが加わった出来事でした。
ウブドで使う朝・昼・午後・夜の挨拶と「おやすみ」
インドネシア語の挨拶は、朝・昼・午後・夜の時間帯によって変わります。さらに、寝る前には別の言葉を使います。
| 時間帯 | インドネシア語 | 読み方 |
|---|---|---|
| 朝・おはよう | Selamat pagi | スラマッ・パギ |
| 昼・こんにちは | Selamat siang | スラマッ・シアン |
| 午後・こんにちは | Selamat sore | スラマッ・ソレ |
| 夜・こんばんは | Selamat malam | スラマッ・マラム |
| 寝る前・おやすみ | Selamat tidur | スラマッ・ティドゥール |
「Selamat」を省略して、「パギ」「シアン」「ソレ」「マラム」と短く挨拶することもあります。
朝の散歩で交わす「パギ」
私たちがウブドで好きな時間の一つが、まだ暑くなる前の朝の散歩です。道端を掃いている人や、店先を整えている人、家の前で朝を過ごしている人たちに出会います。
そんなとき、私たちが「パギ!」と声をかけると、「パギ!」と返ってきます。満面の笑みを向けてくれる人もいます。ホテルでも、朝にスタッフと顔を合わせたときは「パギ」を使うことが多くなりました。
特別な会話をしなくても、朝の挨拶だけで気持ちのよい一日が始まります。
【関連記事】ウブドの街を歩くときは、挨拶だけでなく、歩道の段差や車・バイクにも注意が必要です。通りごとの歩きやすさをまとめています。
▶︎ウブドの街歩き|通り別の歩きやすさと足元・横断・夜道の注意点
昼の「シアン」と午後の「ソレ」
朝の「パギ」に慣れたころ、テガルサリで親しくなったスタッフに、昼間は何と言えばよいのか尋ねました。教えてもらったのが「シアン」と「ソレ」です。
- Siang(シアン):昼頃から午後の早い時間に使う挨拶
- Sore(ソレ):午後遅くから日が暮れる頃まで使う挨拶
時間帯の区切りは厳密ではありません。午後4時頃スタッフとすれ違ったとき、「ソレ」と声をかけ、「合ってる?」と聞くと、「今はシアンでもソレでも、大丈夫。」と言ってくれました。
夜の「マラム」と寝る前の「ティドゥール」
Selamat malam(スラマッ・マラム)は、日が暮れてからの「こんばんは」です。夕食のレストランに入るときや、夜にホテルのスタッフと会ったときなどに使えます。また、夜の外出から帰って、フロントスタッフに「お休み」の意味で使うこともあります。
一方、「おやすみなさい」にはSelamat tidur(スラマッ・ティドゥール)はという言葉もありますが、一般的な夜の挨拶ではなく、今まさにこれから眠る人に向けて使う言葉だと、ホテルスタッフに教えてもらいました。
スタッフからの「アパ・カバール」にはどう答える?
ホテルで顔なじみになったスタッフから、「Apa kabar?(アパ・カバール)」と声をかけられました。「お元気ですか?」という意味です。
どう返事をすればよいのかわからず、聞いてみると、「Baik-baik saja(バイッ・バイッ・サジャ)」と教えてくれました。元気に過ごしていることを伝える表現で、短く「Baik(バイッ)」だけでも答えられます。
滞在を繰り返してるテガルサリでは、今ではスタッフと、「Apa kabar?」「Baik」と挨拶を交わすようになりました。
ごめんなさいの「マアフ」と、すみませんの「ペルミシ」
日本語の「すみません」は、謝るときにも、人に声をかけるときにも使えます。インドネシア語では、場面によって言葉が変わります。
Maaf(マアフ)は、相手に迷惑をかけたときなどに使う謝罪の言葉で、「ごめんなさい」にあたります。一方、Permisi(ペルミシ)は、人のそばを通ったり、話しかけたりするときに使います。
例えば、店でトイレを借りたいときには、「Permisi, boleh pakai toilet?」(ペルミシ、ボレ・パカイ・トイレット?)と尋ねることができます。「すみません、トイレを使ってもいいですか?」という意味です。
私たちも最初から使い分けられたわけではありません。スタッフに尋ね、その場で教えてもらいながら覚えました。言葉について質問すると、使い方だけでなく、地元の習慣や暮らしの話に広がることもあります。そんな何気ない会話も、長期滞在の楽しみになっています。
ウブドで人物を撮影するときに使う「ボレ・フォト?」
私たち夫婦は、街を歩きながら写真を撮るのが好きです。ウブドでは、店先で働く人や日常の暮らしの風景など、カメラを向けたくなる場面にたびたび出会います。ただし、人物を撮る場合は、相手の了承を得てからシャッターを切ることにしています。
「写真を撮ってもいいですか?」の言い方
インドネシア語で丁寧に尋ねるなら、Bolehkah saya mengambil foto?(ボレカ・サヤ・ムンガンビル・フォト?)という表現があります。旅行中なら、もっと短く、Boleh foto?(ボレ・フォト?)と聞くこともできます。
とはいえ、私たちも突然の場面で、すぐインドネシア語が出てくるわけではありません。そんなときは、まず相手の目を見て、カメラやスマートフォンを少し持ち上げます。撮影したいという意思を身振りで伝え、相手の反応を確かめます。
言葉でも身振りでも、相手が了承したことを確認してから撮り、最後には「トゥリマ・カシ」とお礼を言います。
許可をお願いすると、写真の表情も変わる
観光地では、旅行者が何気なく人物にカメラを向けている場面を見かけます。でも、私たちは相手に一度尋ねるようにしています。もちろん、無断で撮影しないという礼儀のためでもあります。それだけではありません。
こちらのお願いに応じて見せてくれる笑顔は、何も言わずに撮った写真の表情より、ずっと素敵だと感じるからです。
撮影の前に交わす短いやり取りも、旅の思い出になります。相手が戸惑っていたり、許可を得られたか判断できなかったりするときは、写真を撮りません。言葉が十分に話せなくても、相手の意思を大切にすることはできると思っています。
【関連記事】クニンガン・ガルンガン、オゴオゴのときは、写真を撮る機会が増えます。ぜひ撮る前に「Boleh foto?」と声をかけてみてください。
▶︎ バリのガルンガンとクニンガン|10日間の流れと過ごし方・見ておきたい風景
また会う相手に「サンパイ・ジュンパ」
また会いましょう
Sampai jumpa(サンパイ・ジュンパ)は、「また会いましょう」という意味です。滞在中に何度も訪れる店や、ホテルで顔を合わせるスタッフとの別れ際にも使えます。
ウブドに長く滞在していると、同じ人に何度も会うことがあります。そんなときに覚えておくと楽しい言葉です。
ブログ名「Jumpa Lagi」に込めた気持ち
私たちのブログ「Jumpa Lagi(じゃんぱらぎ)」という名前も、インドネシア語から選びました。Jumpa Lagi(ジャンパ・ラギ)には、「また会いましょう」「またね」という意味があります。
長年バリ島へ通っているものの、実際の会話で私たちがこの言葉を使う機会は、それほど多くありません。それでもブログ名にしたのは、読んでくださる方とのつながりを大切にしたかったからです。
記事を読み終えたあと、別の記事にも立ち寄ってもらえたら。いつかまた、このブログでお会いできたら。そんな思いを「Jumpa Lagi」という短い言葉に込めています。
まとめ|ウブドに着いたら、まず一言話しかけてみよう
インドネシア語ができなくても、ウブドを旅行することはできます。私たちも片言の英語や身振りを使いながら、長年滞在してきました。それでも、現地の言葉を少し知っていると、人との距離が近くなったように感じる瞬間があります。
初めて訪れる方には、まず次の三つを試してみてください。
- トゥリマ・カシ:料理を運んでもらったときや、親切にしてもらったときにお礼を伝える
- パギ:朝の散歩やホテルで顔を合わせた人に挨拶する
- ボレ・フォト?:人物を撮影する前に、相手の意思を確かめる
何度か使って慣れてきたら、「アパ・カバール?」と聞かれたときに「バイッ」と返してみてください。わからない言葉があれば、ホテルのスタッフに教えてもらうのもおすすめです。
正しい発音を完璧に覚えることより、相手を尊重しながら、少しずつ言葉を交わしてみること。そこから生まれる笑顔や会話も、私たちがウブドへ何度も足を運ぶ理由の一つです。
【関連記事】ウブドでの長期滞在を考えている方には、現地での移動方法や体調への備えなどを紹介した記事も用意しています。
▶︎ 「ウブドで暮らす」カテゴリー一覧
記事中のカタカナ表記は、日本語で発音をイメージするための参考です。実際の発音や適切な言い回しは、地域、相手、状況によって異なります。
人物の撮影には本人の了承が必要です。許可が確認できない場合は撮影を避けてください。また、寺院や宗教儀式などでは、人物の同意があっても撮影できない場所や場面があります。現地の案内や決まりに従ってください。
【この記事を書いた人|じゃんぱらぎ夫婦】
30年以上前に子どもたちとバリに通いはじめ、今はウブドで長期滞在を繰り返しています。現地の人たちと自然に現地の言葉で挨拶ができるようになると、観光ではない暮らす感覚が生まれました。そういったことなど、私たちがバリ・ウブドで重ねて来た経験を、このブログではお伝えしています。


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