シニア世代にとって、バリ島・ウブドは魅力的な場所です。しかし「長く滞在するのはどうなんだろう?」と思っていませんか。
この記事では、シニア世代がウブド長期滞在を本当に続けられるのか。その判断に必要な2つのポイント「コストと暮らしやすさ」についてお伝えします。
暮らしやすさとは、「体調を崩した時に安心できるか、毎日の食事・洗濯・移動・買い物が負担にならないか、飽きずに過ごせる環境かどうか」といったことです。
長期滞在は、費用だけでなく、毎日の暮らしが自分たちに合っているかが大事だと感じています。
*記事内の情報は2026年4月時点のものです。費用、宿泊料金、店舗情報、交通事情、医療機関の対応などは変わる場合があります。最新情報は各公式サイトや宿泊先、海外旅行保険会社などで確認してください。
*費用や暮らしやすさの感じ方には個人差があります。この記事は、私たち夫婦の実体験をもとにした一例です。

田んぼの景色、歩いて過ごせる環境、街中の便利さ。ウブド長期滞在では、そのバランスが大切です。
判断に必要なのは「コスト」と「暮らしやすさ」の2点
子どもたちが手を離れ、夫婦2人でウブドに長く滞在してみたいと考えました。
20年以上ウブドを訪れていた経験から、それが可能だともわかっていました。
「コストが現実的」、「年齢を重ねた今も、負担を感じずに滞在できる」この2点が、ウブドにはあったからです。
加えてウブドは、遠くに出かけなくても、街中や周辺だけでだけで十分観光を楽しめることも魅力でした。
この記事では、私たちがウブドで長期滞在をするなかで実感した生活費の中身と、シニア世代なりの現実的な暮らし方をまとめました。
ウブド1か月滞在のコストは、どれくらいか(夫婦2人)
ウブドに長く住んでみたいと思っても、まず気になるのはお金のことです。実際にどれくらいの生活費がかかるのか、年金や貯えでやっていけるのか。私たちも、そのことをまず考えました。
1か月の滞在費用目安(生活ベース)
私たち夫婦の場合、ウブドで1か月滞在した際の生活費は、おおよそ20万〜30万円前後が目安でした。
宿泊費、食費、ランドリー、日用品、交通費を含めた生活ベースの金額です。航空券、海外旅行保険、ビザ費用は含めていません。
ただし、宿のランク、滞在時期、外食の頻度、為替レートによって費用は大きく変わります。
この金額は、特別に節約するわけでも、贅沢をするわけでもなく、日常生活として過ごした場合の実感に近いものです。
外食中心でもこの範囲に収まるため、負担を感じずに続けられる滞在になると感じています。
具体的な費用の内訳(宿・食費・生活費)を詳しく知りたい方は、こちらでまとめています。
▶︎ ウブド1か月の滞在費用|60代夫婦の実際の内訳
なお、滞在費用を大きく左右するのは宿泊費です。同じウブドでも宿や部屋の選び方によって、快適さと費用のバランスは大きく変わります。私たちが実際に選んできた宿を例に、部屋選びの考え方について、こちらで詳しくまとめています。
▶︎ バリ島ウブド・テガルサリ全41室|シニア夫婦が後悔しない部屋タイプと選び方
シニア世代にとって、ウブドは暮らすように滞在できる場所か
次に大切なのが、滞在地が「体力や生活面で負担が少ないか」という点です。
私たちが良いと感じた点
■ 徒歩中心で「生活が成立する」環境がある
ウブド中心部に滞在すれば、日常生活に必要なものが徒歩圏に揃います。
日用品(石けんや洗剤、飲料水など)は近くのスーパーやコンビニで調達でき、特別な買い出しに出る必要はほとんどありません。
食に関しても、選択肢は豊富で、ローカル料理だけでなく、寿司やラーメンをはじめとする日本食、韓国料理やインド料理など、馴染みのある味を選べる環境があります。
また外食をしない日も、スーパーにはカップ麺やパンなどがあるので対応できます。
短い距離を歩くだけで食事・買い物・洗濯が完結する。この点は、シニア世代が無理なく長期滞在できるかを判断するうえで、大きな安心材料になるはずです。
■ 街の中心にいても、落ち着いて過ごせる時間帯が多い
ウブドは観光地ですが、一日中ずっと賑やかというわけではありません。
昼間は人通りが多くても、夜遅くまでにぎやかなエリアは限られています。滞在場所を選べば、夜は静かに休める環境もあります。
シニア世代にとって、にぎわいと静けさのバランスが取れていることは、長く滞在するうえで大きな安心材料になります。
■ 治安面で大きな不安を感じにくい
ウブドは日中は人の目が多く、街を歩いていて強い不安を感じる場面は少ないというのが実感です。
夜も、ウブド中心部は人通りもあり、20年ほど通い続ける私たちの経験でも、夜間の治安トラブルに遭遇したことはありません。
もちろん、日本と同じ感覚で考えることはできませんし、場所や時間帯によって雰囲気が変わることもあります。
滞在エリアを選び、暗い脇道を避けるなど基本的な注意をしていれば、私たちの経験では、夜の外出も過度に身構えすぎなくてよいと感じています。
ただし、治安の感じ方は、時間帯やエリア、その時の状況によって変わります。夜間の外出は、明るい道を選び、無理のない範囲で行動することをおすすめします。
▶︎ ウブド 治安の実態|実際のリスク・注意点・安心して過ごすための考え方
私たちが注意しておきたいと感じたこと
■ 道の状態は日本と同じではない
エリアによって、道の状態や歩きやすさには違いがあります。
ただ、通りごとの特徴を知り、足元や交通に注意して歩けば、過度に不安になりすぎる必要はないと感じています。
▶︎ ウブドの街歩きは危険?|足元・交通・夜道の注意点と安全に歩くコツ
■ 医療・言語の不安は残る
シニア世代になり、思いがけない体調の変化を経験することも増えてきました。
海外での長期滞在では、軽い体調不良であっても、自分に合う薬がすぐに手に入らない、どこに医療機関があるのか、言葉は?といった不安があります。
ただし、こうしたことも、事前に情報を持っていれば、過度に心配する必要はないと感じています。
私たちは、薬を持参することを前提にし、体調を崩した場合には、滞在先のホテルや海外旅行保険のアシスタンスサービスに相談すれば、受診先や移動手段について、落ち着いて対応しやすくなると感じています。
ウブド周辺には、外国人の受診に慣れた病院やクリニックも複数あります。
特に言葉については、翻訳アプリの活用、日本語対応のホテルの選択、海外旅行保険のサポートサービスなど、あらかじめ知っていれば使える手段がいくつもあります。
▶︎ アシスタンスサービスでできること(海外保険付帯)
安心して滞在するには、実体験の情報を知っておくことも大切
ウブドでの長期滞在を安心して始めるには、以下が大切と感じています。
- 安全面や医療面を想定しておく
- 実際に滞在した人の情報を事前に知っておく
道の状態や街歩きの注意点、治安、医療や言葉の対応。こうしたことは、実際に滞在した人の話をあらかじめ読んだり、聞いておくと、落ち着いて対処できる場面が増えます。
私たちも、実体験の情報に触れていたことで、「困ったときにどうするか」を冷静に判断できるようになりました。
実際のトラブル事例や、私たちが注意しているポイントについては、トラブル・安全カテゴリ にまとめています。必要なところだけ拾い読みするだけでも、滞在中の判断がしやすくなります。
ウブドは長期滞在でも飽きない?|観光地ではなく「暮らす街」
「観光地だから、長くいると飽きるのでは?」そう感じる方も多いかもしれません。でも、私たちは長く滞在していても、「飽きた」と感じたことは一度もありませんでした。

長く滞在するほど、ウブドの魅力に気づかされます。気がつけば、私たちは何度もウブドに戻っていました。
行事に合わせて滞在すれば、街にいること自体が観光になる
行事に合わせて滞在すると、街にいること自体が観光になるのも、ウブドの魅力です。
その行事の日だけでなく準備段階から見学すると、ウブドの人たちの「祈りが一体となった暮らし」に触れることができます。
ウブドは歩いて回れる街なので、車をチャーターしたりすることなく、その日の気分で出かけるだけで、観光回りをしていることになるのです。

左から、雨季の「オゴオゴ」、270日ごとに巡る「クニンガンの朝」、夜に楽しむ「スマラ・ラティ公演」。
村ごとの祭礼が日常にあるウブドの暮らし
バリ島では、バンジャール(地域共同体)ごとに祭礼や葬儀が行われており、大きな行事の時期でなくても、街を歩いているだけで何かしらの祭礼などに出会うことがあります。
特にウブドやその周辺の村では、昔ながらのしきたりが色濃く残っており、長く滞在することで、観光ではなかなか見られない日常の行事風景を見る機会が増えていきます。
ウブドのホテル「テガルサリ」のように地元出身のスタッフが多い宿では、
「今日は近くの村で祭礼がある」
「この時間帯は行列が出るかもしれない」
といった地域の事情を教えてもらえることもあり、滞在をより深く楽しむきっかけになります。
また、日本語で観光案内や現地情報を相談できる窓口として「APA? Information Center」を利用すると、行事や街の様子について知ることができます。

滞在中に見学にいったウブドの隣村の祭礼
食事も買い物も、街を歩くだけで楽しめる
ウブド中心部は、レストランやカフェだけでなく、ショップやギャラリーが点在する、オープンなショッピングモールのような街です。
手頃な価格のみやげ物から、質の高い工芸品、作家ものの雑貨、静かに作品を眺められるギャラリーまで、歩いているだけで目に入ってきます。
「今日は食事だけ」「今日は少し街を歩くだけ」そんな軽い外出でも、自然に気分転換になる要素が街の中に散らばっているのが、ウブドの特徴です。
目的地を決めて出かけなくても、街を歩くこと自体が小さな楽しみになる。この感覚が、長く滞在しても飽きにくい理由の一つかもしれません。
私たちの経験では、ウブド中心部は夕方から夜にかけての街歩きも楽しみのひとつになっています。
無理のない距離をゆっくり歩き、落ち着いたレストランで静かに食事をする——そんな夜の過ごし方も、私たちにとっては「暮らすような滞在」の延長線にありました。
▶︎ Pica South American Kitchen|落ち着いた雰囲気で楽しむ南米料理と夜の過ごし方
街を少し離れると、歩いて楽しめる自然もある
ウブド中心部から少し足を伸ばすと、田んぼ道を歩ける場所もあります。
街歩きとは違う空気を感じられ、自分たちの体力に合わせて軽い散策を楽しめるのも、長期滞在の魅力です。

少し郊外に出ると、シニアでも無理なく歩ける田圃道があります。
舗装された観光トレイルというより、日常の延長として歩ける道が多く、自分たちが歩ける距離で軽い散策やミニトレッキングを楽しめるのも魅力です。
遠出をしなくても、街と自然の両方をバランスよく取り入れられる点は、長期滞在でも気持ちが単調になりにくい理由の一つだと感じています。
▶︎ ウブドへの移動と滞在中の移動手段|空港送迎・Grab・TMD・カーチャーターの使い分け
▶︎ウブドのバス「トランスメトロデワタ(TMD)」完全ガイド
判断に必要なのは、この2点
ウブド長期滞在を判断するうえで重要なのは、
- コストが現実的か
- 負担を感じることなく暮らせる場所か
この2点です。この2つが自分たちに合っていなければ、どれだけ魅力的なホテルを選んでも、長く滞在するのは難しくなります。
加えて、飽きずに滞在したい方にとってもウブドは条件を満たしていると感じています。
そして、「行ける」と判断できたなら、ウブドには条件に合う宿は十分にあります。
まずは判断。そのあとで、準備。この順番で考えることで、シニア世代でも実現性のあるウブド長期滞在が見えてきます。
▶︎ ウブドで1か月暮らせる宿|立地・静けさ・水回りで失敗しない選び方
ウブドで長期滞在を考え始めた方に向けて、可能かどうかの判断から実際に必要な準備まで、テーマごとにまとめています。
▶︎「ウブドで暮らす」カテゴリー一覧
この記事は、私たち夫婦のウブド長期滞在経験をもとに、2026年4月時点の情報としてまとめたものです。費用、宿泊料金、交通事情、店舗情報、医療機関や海外旅行保険の対応などは変わる場合があります。実際に計画する際は、各公式サイトや宿泊先、保険会社などで最新情報を確認してください。
暮らしやすさや体力面での負担には個人差があります。ご自身の体調や旅のスタイルに合わせて、無理のない判断をしてください。
ウブドにはこれまで20回近く訪れ、ここ15年ほどは毎年のように3~4週間の長期滞在を重ねてきました。夫婦で実際に暮らすように過ごす中での経験や感じたことを、このブログではまとめています。


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