ウブドのホテル選びで迷った私の体験
バリ島の観光の中心・ウブド。棚田の絶景、ガムランの音色、伝統舞踊、スパやヨガ…。芸術と自然が一体となった空間に世界中の旅人が惹きつけられています。
ただ、初めてウブド旅行を計画したとき、私は「どこに泊まればいいのだろう?」ととても迷いました。旅行雑誌や予約サイトを眺めても、数え切れないほどのホテルが出てきて、写真はどれも素敵に見えるのです。
実際に最初の滞在では失敗しました。写真では静かそうに感じたホテルが、夜は車の音が絶えず、落ち着けなかったのです。「実際に泊まった人の体験談こそ信頼できる情報」だと気づきました。
この記事では、私自身が泊まり「ここは本当に良かった」と思えたホテルを体験談とともに紹介します。ウブド中心部から10km以内でアクセス良好、初めての滞在でも安心できるホテルを厳選しました。
コマネカ アット モンキーフォレスト|温かさに包まれる隠れ家
価格と立地
価格は1泊25,000~60,000円ほどで、中心部の中では高級クラスに分類されます。
ウブド王宮から徒歩5分、モンキーフォレスト通りに位置する便利な立地。徒歩圏内にレストランやカフェ、マーケットがあります。観光の拠点として非常に便利で、観光で歩き疲れてもすぐにホテルに戻れるので安心。夜遅くまで外に出ても、街灯が多いので怖さを感じませんでした。
にもかかわらず、賑やかなモンキーフォレスト通りから少し奥まったホテルはとても静かです。外の喧騒を忘れさせる石造りの門をくぐった瞬間、別世界が広がります。
体験談:居心地の良さに感動
素晴らしいホスピタリティーと美味しい朝食
初めて泊まった日のことを今でも覚えています。チェックインの際に出された冷たいハーブドリンクの香りに、一気に空港からの長時間のフライトの疲れも消えました。
低価格帯のスイートに泊まりましたが、部屋は広々として落ち着きがあり、バルコニーからは手入れの行き届いた庭が広がっていました。
ある朝、体調が優れなかった私にスタッフが「今日はゆっくり休んでください」とジンジャーティーを持ってきてくれました。その笑顔と気遣いに、旅先での不安も消え、まるで家族に見守られているようで、評判のホスピタリティーの良さを実感しました。
朝食のおいしさには定評があり、バリの素朴なお菓子を楽しめるアフタヌーンティがあるのも嬉しいポイントです。
嬉しい、4グループホテル間のシャトルサービス
私もここからコマネカビスマに送ってもらい眼下に広がる熱帯ジャングルや棚田の見えるレストランで朝食をとりました。一度の滞在で二度楽しめるお得感があって、ウブド滞在がより充実しました。
コマネカ アット ビスマ|絶景プールに心奪われる時間
価格と立地
価格は1泊35,000~45,000円と高めですが、それに見合う体験ができます
渓谷とライステラスを見下ろすパノラマは圧巻。都会的な洗練さと自然の豊かさを同時に楽しめる場所です。おしゃれなレストランやカフェ、ショップが並ぶビスマ通りから少し奥まったところにあり、ウブド中心のウブド市場から徒歩15分ほど。
体験談:美しい景色と贅沢な時間をたっぷり
印象に残っているのは、朝日を浴びながら入ったインフィニティプール。水面に映る空の色が刻一刻と変わり、言葉を失うほどの美しさでした。
夜はバルコニーで虫の音を聞きながらワインを飲み、空を見上げれば満天の星。時間が止まったようなひとときに、「人生でこんな贅沢な夜があっただろうか」と思わず夫と顔を見合わせました。
食事とスパの魅力
朝食はアラカルト式で、パンケーキやナシゴレンなどをその場で調理してくれます。バリ菓子を楽しめるアフタヌーンティーは、甘い物好きの私にとって嬉しい時間でした。渓谷を眺めながら受けるトリートメントが格別のスパでは、日常では味わえない解放感を与えてくれました。
コマネカ アット ラササヤン|家庭的な雰囲気と便利さを両立
価格と立地
1泊20,000~30,000円程度で、同クラスのホテルに比べると少し抑えめ。
ウブド王宮から徒歩10分以内という好立地。レストランカフェ、ショップが立ち並ぶモンキーフォレスト通りにあります。ホテルは通りから少し奥まった場所にあるため、ウブド中心の賑わいから距離を置けます。
街歩きに便利だけれど、静かに過ごしたい人におすすめのリゾートです。
体験談:温かさと親しみやすさが魅力
滞在中、スタッフが毎朝「今日はどこに行くの?」などと声をかけてくれました。観光のアドバイスをしてくれるだけでなく、体調を崩したあとも、「今日はいかがですか?」と気遣ってくれ、滞在中、見守られている安心感がありました。
こじんまりとしたブティックホテル
レセプションをはじめ客室も、バリの雰囲気を残しながらもモダンで簡素なデザインで落ち着きました。プールは大きくはありませんが、静かで開放的な空間。
プールサイドでアフタヌーンティーをいただきましたが、バリの家庭に滞在しているようなアットホームな時間に癒されました。
部屋のテラスには大きなデイベッドがあり、風に揺れる椰子の木を見ながら読書して過ごすことも多く、まるでで自分の家にいるようにくつろぐことができました。
定評のスパ
スパがとても評判が良く、滞在中2度ほど利用しました。アロマオイルがその日の気分で選べ、またスタッフが説明を丁寧にしてくれるので、余計に効いているなという気分になりました。
施術の力加減も絶妙で、施術後はすっかり体が軽くなり、その後の午睡もぐっすり。旅の疲れが一旦リセットできたようでした。
テガルサリ アコモデーション|田んぼビューとコスパの良さが魅力
価格と立地
1泊6,000~12,000円ほどで、コスパ最強と評判です。広々としたプールビラも25000円くらいで破格です。
モンキーフォレスト通りとブンゴセカン通りに挟まれた立地。ブンゴセカン通りには新しいレストランやカフェが立ち並び、雨が降っても気にせず食事に出かけられるので、長期滞在には絶好のロケーション。リピーターの多いホテルとしても定評です。
体験談:田園風景と共に過ごす朝朝
朝、まだ空が薄紫の頃に、バルコニーから田んぼを眺めながらコーヒーを飲むのが日課に。caping(傘帽子)被った農夫たちが畑を耕す光景を見て、まるで絵画の中に入り込んだような気分でした。
農夫の話し声に、時折モンキーフォレストに住む猿の鳴き声も混じり、ウブドで生活しているような錯覚をおぼえました。
特に印象的だったのは、夕暮れ時に見た棚田の景色。黄金色に染まった稲穂が風に揺れ、遠くからはガムランの音色が聞こえてきて、「ああ、これがウブドの本当の豊かさなんだ」と胸が熱くなりました。
清潔さとホスピタリティーは超一級
とにかく清掃がどこもかしこも行き届いています。この価格帯で広々とした部屋と清潔感を兼ね備えているのは驚きでした。
またホスピタリティのテガルサリと評されるだけあって、地元出身のスタッフが家族のようにもてなしてくれ、観光だけでなく、くつろぎの時間をもてるホテルです。
アラム シャンティ|静けさと家庭的なおもてなしが光る宿
価格と立地
1泊12,000~18,000円程度。
ウブドの南のニュークニン村にあり、モンキーフォレストまで徒歩10分余り。静かな村の雰囲気が残り、緑に囲まれた閑静な環境。隠れ家感を味わえます。
エリアには、観光客に人気のカフェや自然派レストランが点在。徒歩圏内で食事が可能です。車通りの多いウブド中心部から少し離れているので、夜は虫の音だけが聞こえる静かで落ち着いた環境。
体験談:蛍舞う庭
家族で庭を散歩していた夜、偶然、蛍の光を見つけました。子どもたちが歓声を上げて追いかける姿を見て、都会ではなかなかできない体験に心から感謝しました。
スタッフも子どもにとても優しく、朝食のときには「今日はパンケーキがいい?」と笑顔で話しかけてくれ、娘がとても懐いていました。家族でのびのびと過ごせる環境が整っていることを実感しました。
ファミリーに人気のホテル
部屋も広々としていて、子供用プール、ベビーベッド(無料) や ハイチェア、託児サービス(ベビーシッター/有料)があります。夏にいったときは、4割くらいが家族での滞在のようでした。
プリ ウランダリ|渓谷を見下ろすヴィラリゾート
価格と立地
1泊30,000~40,000円前後。
ウブド中心から車で10分ほど。アユン川渓谷沿いの高台、田園の中に立つヴィラタイプのホテル。一番の魅力は、断崖に突き出たような立地から、渓谷やジャングルの大自然を一望できる、素晴らしいロケーションです。
体験談:夢のようなフラワーバス
夫がサプライズで用意してくれたフラワーバス。バスタブいっぱいに浮かぶ花びらの香りに包まれた瞬間、あまりの美しさと優雅さに思わず涙がこぼれそうになりました。
夜はバルコニーでシャンパンを開け、虫の声と星空に耳を澄ませながら語り合う時間。非日常とロマンティックが詰まった夢のような滞在でした。
3+1のレストラン、品揃えのいいブティック
世界各国のフュージョン料理が楽しめるディナー用のレストラン、朝食・ランチ用のレストラン、軽食・ドリンクを気軽に楽しむバー、の3つに加えて、ヴィラ内での24時間対応のプライベートダイニング(キャンドルライトディナーや、プールでのフローティングブレックファストなど)があります。
ホテル内のブティックは、お土産だけでなく必需品もあり、便利に利用できました。
ケヨン リゾート|伝統とモダンを融合した上質空間
価格と立地
1泊20,000~28,000円程度。
ウブド中心から約5km、ペタヌ川沿いに立地。ジャングルと渓谷の景観に囲まれたエコ志向のリゾートで、静けさと開放感が魅力です。
体験談:滞在を飽きさせない充実のアクティビティ
ここで忘れられないのは「棚田ウォーキングツアー」。朝8時半、ガイドと一緒に田んぼを歩きながら、稲の種類や収穫の方法を教えてもらいました。
農夫が作業する姿に出会い、すれ違う村人が笑顔で「パギ(おはよう)」と挨拶してくれる。その素朴なやりとりが忘れられません。
ホテルに戻って飲んだ冷たいスイカジュースの爽快感は格別でした。足元の泥にスニーカーが少し汚れましたが、それも旅の思い出に。
ホテルの敷地にいながら、こんなに「ローカルな暮らし」を感じられる体験は貴重です。他にも伝統料理のクッキングスクール、ヨガ、バリ舞踏体験などがありました。
癒しを求める宿泊者向けの、大人限定リゾート
プライベートプール・専用パティオ付など多様なタイプの部屋があり、15歳未満の子供は宿泊できません。フィットネスセンター、庭園、ヘアサロン、図書室などもあり、ゆったりした滞在ができます。
まとめ|初めてのウブドは「立地・価格・雰囲気」で選ぶのがおすすめ
ウブドにはたくさんのホテルがありますが、選ぶ場所次第で旅の印象は大きく変わります。
私自身、何度も滞在する中で気づいたのは、**ホテルは「寝る場所」ではなく「旅の体験そのもの」**だということ。
便利な立地、居心地の良い部屋、スタッフの温かさ、そして現地ならではの体験。これらが揃って初めて「また来たい」と思える旅になります。
今回紹介した7つのホテルは、すべて私が実際に体験し、心からおすすめできる場所です。この記事が、あなたのウブド旅行をより豊かで特別なものにするお手伝いになれば嬉しいです。
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