ホテル・宿泊ガイド

ウブドで長期滞在|シニアが体験したテガルサリとコマネカ・モンキーフォレストの違いを徹底比較

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「テガルサリ」と「コマネカ・モンキーフォレスト」を徹底レビュー

バリ島の中でもシニア世代に人気なのがウブドです。自然に囲まれながら街歩きも楽しめるこの場所では、数えきれないほどのホテルが並び、どこを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。

私たち夫婦も年齢を重ね、「静かに眠れるか」「医療機関が近いか」「スーパーやドラッグストアが便利か」といった安心感をホテル選びで重視するようになりました。

今回ご紹介するのは、これまで滞在してきた「テガルサリ」と「コマネカ・モンキーフォレスト」。どちらもとても魅力的ですが「長期滞在して暮らすように過ごしたいか」「短期で安心して贅沢に過ごしたいか」で大きく印象が変わりました。

この記事では、私たちの実際の宿泊体験を交えて「カフェ・レストラン」「医療面の安心」「買い物の便利さ」などシニア視点から違いをお伝えしていきます。


テガルサリ|田んぼに囲まれた「暮らすような宿」

長期滞在にぴったりの雰囲気

テガルサリは、プンゴセカン通りから奥に入った田んぼビューの静かな環境でありながら、モンキーフォレスト通りにも面していて、大変便利な立地です。

到着翌日の目覚めは、鳥の囀りに混じる、清掃スタッフが庭を掃く箒の軽やかな音でした。一歩ホテルをでると、周辺には様々なレストランやカフェ、大型スーパーがあり、雨の日でもほとんど不便を感じません。

のどかな雰囲気と生活の便利さが両立し、「暮らすように滞在する」ことを求めるシニア世代にぴったりの宿です。

部屋と料金

設備や広さが異なる多彩な部屋が41室ありが、定評の行き届いた清掃は共通で、エアコン、シャワーやバスタブも標準装備。滞在に必要なものは整っています。

価格も、清潔でシンプルでシンプルなスーペリア(1泊4,000円台~)から、プライベートプール&キッチン付きのヴィラ(1泊27,00円台~)まで幅広く、バックパッカーからカップル、ファミりー、記念日に過ごしたいという旅行者まで対応しています。

私は夫と、長期滞在で様々な部屋に宿泊しましたが、どの部屋も居心地よく清潔でした。バリでありがちな「お湯の出」や「トイレの排水」などのトラブルもほとんどなく、長期滞在で感じるストレスは全くなく快適そのものでした。
一度トイレの排水が詰まった時は、夜中にもかかわらず、スタッフの方が応急処置に駆けつけてくれました。翌日は改めてきちんとした修理をし、その後も、「調子はどうですか」と複数のスタッフに声をかけられました。
このトラブルのおかげで、テガルサリがトラブルの対応も良く、ホテル内の連携がよくとれていることがわかり、長期滞在を繰り返すきっかけになっています。

周辺のカフェ&ベーカリー

おしゃれなカフェが多いウブドでも、特にテガルサリ周辺には魅力的なカフェが揃っています。

敷地内に軽食から挽きたてコーヒーまで味わえる「Monkey Cave Espresso」があるほか、徒歩5分圏内に、ヘルシー志向の「Suka Espresso」、日本人好みのパンやスイーツがある「Kakiang Bakery」、ジェラートやケーキの「Vaniglia」、本格フランスパンの「Monsieur Spoon」、ココナッツスイーツの「Tukies」などがあり、朝食、昼食、午後のお茶などで楽しむことができます。

近くに多様なレストラン

テガルサリのあるプンゴセカン地域には、おしゃれで美味しく、手頃な価格のレストランが揃っています。

中華っぽいインターナショナル料理が美味しい「IBU SUSU」はテガルサリのすぐ向かいにあります。庶民的イタリアンの「Mamma Mia」、スパイスが効きすぎていないメキシカン「Taco Casa」、カジュアルな多国籍料理の「Twist」、も徒歩5分圏内。

さらに徒歩10分もいかないところには、ベトナム料理やタイ料理、フージョン料理、ラーメン、など、毎日の食事を体調などに合わせて選択できるのが、長期滞在にとっては大切な要素だと実感しています。

お土産ショップ、スーパーも充実

ウブドの南端ですが、意外とお土産ショップや、スーパー・コンビニ・ドラッグストアも充実しています。

藍染のバティックや製品が豊富な「IKATBATIK」をはじめ、自然派アロマやスキンケア商品の「ウタマスパイス」、バリの塩専門店「TOYA SALT」上質バリ土産が揃う「DELIMA」など、ショップがたくさんあり、どれも何度も訪れたくなるお店です。

また、大型スーパー「COCO」も近くで、長期滞在に必要な日用品から、フルーツやチーズ、菓子、カップ麺まで揃っています。コンビニも数軒あります。ドラッグストアではシャンプー類やケア製品が各種あります。

長期滞在していると、レストランで食事するのが億劫なときがあります。

そういう時は、夫と二人で買い出しに。「COCO」で牛乳やビール、ハム、フルーツ、カップ麺を、隣のベーカリー「Monsieur Spoon」でクロワッサンを買って、ホテルのベランダで田んぼを眺めながらゆっくり食事をすることが度々でした。

そんな簡単な食事も、ベランダで田んぼを眺めながらですと、不思議と会話も弾みバリでの日常を過ごしているというなんともいえない幸福感を味わえます。

医療・体調不良への対応

医療サポートは限定的ですが、体調を崩した際には近隣のクリニックを紹介してもらえます。

また、徒歩で行ける、基本的な診察・処方をしてもらえる「Ubud Medical Clinic」、ホテルの車で送ってもらえる、英語対応が安心の「Toyapakeh Clinic」があります。

私たちも、軽い食あたりのときは、ホテルスタッフが「Ubud Medical Clinic」に車でおくってくれました。症状の説明もスタッフが手伝ってくれ、スムーズに診察を受けられました。

コマネカ・モンキーフォレスト|街中で楽しむラグジュアリー

ロケーションと雰囲気

コマネカ・アット・モンキーフォレストは、ウブドを代表する繁華街のど真ん中という最高の立地にあります。ホテルを一歩出ると、すぐにおしゃれなカフェやレストラン、土産物店が並び、雨の日も不便を感じることはありませんでした。

賑やかなエリアにあるにも関わらず、ホテルの中は田んぼに囲まれ、静かで落ち着いたいます。街歩きの高揚感とリゾートの静けさの両方を楽しむことができます。まさに「街なかの隠れ家」といった印象を受けました。

部屋とサービス

スイートルーム16室、プールヴィラ6室の全22室。体価格帯のスイートルームも広々としていて、バリらしい落ち着いた雰囲気です。いずれも、プールビューや庭園ビューが楽しめます。

1泊スイートルーム25,000円プールヴィラ60,000円と高額ですが、バトラーサービスや細やかなホスピタリティが含まれているので、短期でも贅沢な時間を過ごせます。

朝食やアフタヌーンティーの充実、高品質のアメニティー、高い技術のスパなど、価格に見合うサービスがあります。

コマネカはウブド地区に4つのホテルがありますが、それぞれをシャトルサービスで結んでいるため、滞在中はコマネカビスマの朝食を堪能したり、タンガユダのプールで隠れ家体験をしたりできるのも大きな魅力です。

シニア滞在に不可欠な温かいホスピタリティも特筆です。私が体調を崩した時には、メニューにはないお粥を作ってくれ、不安な気持ちに寄り添ってくれました。

雨でも困らない充実のレストラン&カフェ

モンキーフォレストの中央に立地ということもあり、徒歩圏10分に広げれば、選ぶのに困るくらいのレストラン&カフェがあります。

至近距離にしぼれば、緑豊かな庭園席で伝統料理を楽しめる老舗「Cafe Wayan」、健康志向メニューが充実する「Watercress Cafe Ubud」、洋食とバリ料理を融合させたモダンレストラン「Donna」、軽食からドリンクまで幅広い「The Blue Door」があり、雨の日のレスラン選びにも困ることはありませんでした。

Cafe Wayanはベーカリも併設していて、ケーキもあります。また、日曜夜のリジャスタフェルは地元料理がビュッフェ形式で食べられ、バリの家庭料理を食べたいけれどローカルワルンはちょっとという人には、おすすめです。

私たちも、Cafe Wayanのリジャスタフェルにいってみましたが、ご飯は数種類、おかずも色とりどりに何種類もありました。ビュッフェなので、食べたいものを食べたいだけ選べるのがありがたく、何度か行きました。観光客にも食べやすい味付けで、とても美味しかったです。

周辺で楽しいお土産選び

街中にあるため、気軽に立ち寄れるショップがたくさんあります。

バティックやその製品が揃う「Pithecanthropus」、高品質で個性的なバティックの「Kamar Sutra」、自然派コスメブランド「Sensatia Botanicals」、高品質なアタカゴの「ASHITABA」をはじめ、おしゃれなブティックや、かわいいシルバーアクセサリーのお店が軒を並べ、まさに買い物天国です。

私は滞在中、Pithecanthropusに何度も通い、孫や友人のお土産を吟味。結局、孫にはバティックで作られた猿のぬいぐるみを、娘には巾着を買いました。毎年違ったぬいぐるみがあるので、今年は何かしらとウブドを訪れる楽しみにもなっています。

医療・体調不良への対応

コマネカ・モンキーフォレストは医療面でのサポートが充実しているのが、シニアにとってはとても安心です。フロントに相談するとすぐに対応してくれます。

近隣には、観光客の利用が多く英語対応もある「Ubud Clinic」、設備が整い、旅行保険でのキャッシュレス診療に対応の「BIMC Ubud」があり、状況に応じていずれかに送迎してくれます。

友人が腹痛になったときは、スタッフがすぐにUbud Clinicnに送ってくれ、症状の説明などもしてくれ、一人旅だったので、とても心強かったと聞きました。

実際に泊まって感じた違い(体験談)

実際に宿泊して感じたのは「どちらも良いが目的が違う」という点でした。

テガルサリは、長期滞在派に最適。安らぎを感じる田んぼビュー、種類豊富なレストランやスーパーに徒歩で行ける立地、そしてコスパの良さ。毎日を自分のペースで暮らすように過ごしたいシニアに合っています。

コマネカ・モンキーフォレストは、「短期で贅沢を味わいたい」人向け。手厚いサービス、街歩きの便利さ、体調不良の際の充実した医療サポート。結婚記念日や、友人を招いての旅行に利用したいと感じました。

私たち夫婦は「滞在の目的によって選び分ける」ようにしています。のんびり癒されたいときはテガルサリ、記念日やショッピングを重視したいときはコマネカ。これが一番の正解でした。


さいごに|目的で使い分けたい、テガルサリとコマネカ・モンキーフォレスト

のんびり長期滞在できるテガルサリ、街歩きや安心重視の短期滞在向けのコマネカ・モンキーフォレスト。どちらもシニア夫婦におすすめできる宿です。

滞在目的や体調、予算に応じて選ぶことで、バリでの時間はより豊かになります。私たち夫婦は、この二つを「気分と目的で使い分ける」ことで、毎回の滞在に新しい発見と安心を得ています。

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