結論|持参薬・保険・相談先を決めておけば、体調不良にも落ち着いて対応できます
ウブドで体調を崩したりけがをしたりすると、日本にいるとき以上に不安になります。
私たちも、夫の熱がなかなか下がらず、ホテルのスタッフに付き添ってもらってクリニックを受診したことがあります。
この記事では、バリ島・ウブドで1か月前後の長期滞在を考えているシニア世代のご夫婦に向けて、私たちが持参している薬や、体調を崩したときの対応をまとめます。

私たちシニア夫婦が、ウブド長期滞在で実際に持参している医薬品。右端はバリで購入した万能薬「ボカシ」。
出発前に準備しておきたい「薬」と「相談先」
ウブドでは、暑さや食事、睡眠、移動など、日本とは異なる環境の中で過ごします。数日間の旅行なら乗り切れるような疲れでも、1か月前後の滞在となると、少しずつ体調に響いてくることがあります。
私たちが出発前に確認しているのは、主に次の3点です。
- 普段使っている薬や持病の薬を持参する
- 海外旅行保険の連絡先を控えておく
- 困ったときに相談できるホテルや医療機関を確認する
現地ですべてを自分たちだけで判断しようとせず、あらかじめ相談先を決めておくことも、大切な備えのひとつです。

滞在中にドラッグストアに行くことがあります。絆創膏などは買いますが、服用薬となると、自分にあったものを探し出すのは難しいと感じます。やはり、使いつけのものを日本から準備していくのが安心です。
ウブド滞在に持参している薬と衛生用品
私たちは、普段から使い慣れている薬を中心に日本から持参しています。
現地の薬局でも薬は買えますが、成分や用量、説明の言葉が分かりにくいことがあります。体調が悪いときに迷わず使えるよう、必要になりそうなものは出発前に準備しておきます。
薬を持参するときに注意したいこと
持病やほかの薬との組み合わせに注意が必要な場合もあります。出発前に医師や薬剤師へ相談し、自分に合った薬と使い方を確認しておくようにしています。
薬には服用できる量や間隔があり、疲れなども影響して普段は出ない副作用も考えられるため、薬の説明書も一緒に持っていくようにしています。
毎日服用している薬
持病の薬など、毎日服用しているものは、滞在日数より少し多めに持参します。
預け荷物の遅延や紛失に備え、すべてをスーツケースに入れず、数日分は機内持ち込み手荷物に分けています。薬の名前や服用量が分かるよう、お薬手帳なども持っておくと安心です。
胃腸の不調に備える薬
バリでは、食事や水、疲れなどが重なって胃腸の調子を崩すことがあります。私たちは次のようなものを持参しています。
- 整腸剤
- 胃薬
- 下痢のときに使用する薬
- 経口補水液の粉末
- 体温計
下痢や嘔吐が続く場合は、自己判断で薬を使い続けず、脱水にも注意します。強い腹痛、血便、繰り返す嘔吐などがあるときは、早めに医療機関へ相談してください。
私たちが持っていくもの
バリ滞在に慣れていても、いわゆるバリ腹といわれる症状が出ることがたまにあります。経験から持っていく薬は決まっており、すぐに対応できるので症状の緩和も早く安心です。また、体温計はお腹を下したとき、発熱があればバリ腹ではないかもしれないと判断するためにも持っていくようにしています。
発熱や痛みに備える薬
発熱や頭痛、関節痛などに備えて、普段使っている解熱鎮痛薬も持参しています。
けがや虫刺されに備えるもの
ウブドでは、歩道の段差や舗装の傷みで足を取られそうになることがあります。蚊や虫に刺されることもあります。私たちは次のようなものを用意しています。
- ばんそうこう
- 消毒に使えるもの
- 抗菌軟膏
- 虫刺され用の薬
- 虫よけ
- 湿布
- ガーゼ
小さな傷でも汚れたままにせず、まず流水でよく洗います。傷が深い場合や、腫れや痛みが強くなる場合は、医療機関へ相談します。

ばんそうこうやガーゼはウブドのドラッグストアでも買えますが、すぐに使える分だけは持参し、補充を現地でするようにしています。
体調を崩したときの対応
まずは無理をせず、部屋で休む
体調を崩したときは、まず無理をせず、部屋で休みながら症状の変化をみます。疲れや軽い胃もたれなどであれば、水分を取り、食事を控えめにして休みます。少し休むだけで落ち着くこともあります。
旅先では「せっかく来たのだから」と無理をしてしまいがちですが、予定を変更して休むことも、体調を長引かせないためには必要だと感じています。

朝、軽い腹痛を感じながら、予定していたカーチャーターでの観光に出かけたことがあります。途中から痛みが強くなり、頻繁にトイレにも行きたくなりましたが、出先ではそれも難しく、結局途中で引き返しました。
症状を記録しておく
受診や相談をするときに備えて、次のようなことを簡単に記録しておくと説明しやすくなります。日本語で書き、その後翻訳機能を使うようにしています。
- いつから症状が始まったか
- 体温
- 痛む場所
- 下痢や嘔吐の回数
- 食事や水分を取れているか
- 使用した薬
言葉でうまく説明できない場合でも、記録を見せることで状況を伝えやすくなります。
判断に迷ったら相談する
高熱、強い腹痛、繰り返す嘔吐、脱水の心配、息苦しさ、大きなけがなどがある場合は、早めに相談します。
症状が強く見えなくても、「いつもと違う」「このまま待ってよいか分からない」と感じるときは、自分たちだけで判断しないようにしています。
海外旅行保険に加入している場合は、保険会社のアシスタンスサービスへ連絡し、受診先や保険の利用方法を確認します。
保険に加入していない場合や連絡できない場合は、医療機関や宿泊しているホテルへ相談します。
【関連記事】海外旅行保険については、補償内容やアシスタンスサービスの利用方法を、別の記事で詳しくまとめています。
▶︎ バリ・ウブド長期滞在の海外旅行保険|シニア夫婦が考える選び方と使い方
受診先が決まったら、ホテルに移動を相談する
医療機関を受診することになったら、車の手配などをホテルに相談します。
ホテルによって対応は異なりますが、近くの医療機関の案内や車の手配、場合によってはスタッフの同行をお願いできることがあります。

20年以上前、子どもが発熱をしたとき、氷を頼んだことがあります。その時事情を話すと、もし必要なら、「ホテル近くのクリニックの紹介をしますよ。」と言ってもらえたことがあります。幸い手持ちの解熱剤が効きましたが、困った時は、ホテルに相談すればいいという安心感をもらえました。
【関連記事】ホテルに相談できることや、私たちが実際に受けたサポートについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
▶︎ ウブド滞在中に困ったらホテルへ相談|体調不良・紛失・分からないことへのサポート
ウブド周辺の医療機関は、出発前にざっと確認しておく
ウブドには旅行者が利用するクリニックや医療機関があります。ただし、診療時間、対応できる症状、日本語への対応、保険の利用条件は医療機関によって異なります。
海外旅行保険に加入していれば、受診時に保険会社のアシスタンスサービスが受診先を案内してくれるため、事前にすべてを調べる必要はありません。
ただ、保険に入っていない場合や、保険会社に繋がりにくい時間帯や緊急時のことを考えると、宿泊するホテルの周辺にどのような医療機関があるか、名称や連絡先をざっと控えておくと慌てずに済みます。
ウブド周辺の医療機関
BIMC Ubud Medical Centre は、ウブド中心部からは少し離れたサンギンガン/クデワタン方面にありますが、旅行者にも知られている医療機関です。
そのほか、ウブド中心部や周辺には、UbudCare Clinic 24 Hours、Toya Medika Clinic Pengosekan、Ubud Clinic などのクリニックもあります。
* 施設名・診療時間・対応内容は変更される場合があるため、渡航前に公式情報で確認してください。
海外旅行保険に加入していない場合の費用と書類
海外旅行保険やクレジットカード付帯保険が利用できない場合、診察料や薬代、検査費用などは原則として自己負担になります。
支払い方法は医療機関によって異なるため、現金とクレジットカードの両方を用意しておくと安心です。
症状が強いときや緊急性があると感じたときは、費用や支払い方法の確認よりも受診を優先します。
受診後は、領収書や診断書、処方内容が分かる書類を受け取っておくと、帰国後に医療機関へ経過を伝える際にも役立ちます。
バリで気をつけたい病気|バリ腹・デング熱・狂犬病
バリ島、特にウブドでの長期滞在で気になる健康リスクは、大きく3つあると思っています。バリ腹、デング熱、そして狂犬病です。いずれも身構えすぎる必要はありませんが、基本を知っておくと安心です。
バリ腹
慣れない食事や水が原因で起こるお腹の不調です。予防と、症状が出たときの乗り切り方を実体験からまとめています。
▶︎ 夫婦そろってバリ腹に|実体験から考える予防と、症状が出たときの乗り切り方
デング熱
蚊が媒介する感染症です。街中やホテルでは特に対策をしなくても心配は少なく、郊外の散策や屋外レストラン、野外の舞踊公演といった特定の場面で虫除けを使い分けています。
▶︎ ウブドの蚊・デング熱対策|30年通ってわかった注意する場所と虫除けの使い分け
狂犬病
犬や猿にかまれたり引っかかれたりすることで感染する、発症すると治療が非常に難しい感染症です。近づかない、走らない、を基本に、万一の際はすぐに傷を洗って医療機関へ向かうようにしています。
▶︎ ウブドの狂犬病対策|犬や猿とどう付き合うか、噛まれたときの対処法
言葉に不安があるときの備え
医療機関では英語でのやり取りになることがあります。流暢に話せなくても、症状や服用中の薬をあらかじめまとめておくと伝えやすくなります。
薬や持病の情報を用意する
次のような情報を、スマートフォンや紙に記録しておくと説明しやすくなります。
- 持病の名称
- 服用している薬の名前と量
- 薬のアレルギー
- 過去の大きな病気や手術
- 緊急連絡先
- 海外旅行保険の連絡先
薬は日本の商品名だけでなく、成分名が分かる説明書があると伝わりやすくなります。
翻訳アプリを使えるようにしておく
スマートフォンの翻訳アプリも役立ちます。体調が悪いときは操作に手間取ることがあるため、出発前に基本的な使い方を確認し、必要な言語をダウンロードしておくと安心です。
【関連記事】翻訳アプリを使うためには、通信環境を整えておく必要があります。どんな通信手段があり、どう選ぶかなどをまとめた記事があります。
▶︎ 通信手段なしで20年歩いてきた私たちが、eSIMを使い始めた理由(ウブド1か月滞在)
ホテルや保険のアシスタンスサービスを頼る
前述のとおり、ホテルによってはスタッフに付き添ってもらい、説明のサポートをしてもらえることもあります。
また、海外旅行保険のサービス内容にもよりますが、アシスタンスサービスが間に入ってくれることもあるため、加入時に確認しておくことをお勧めします。
シニア世代が長期滞在中に意識したいこと
年齢を重ねると、暑さや疲れを自覚しにくかったり、体調が回復するまでに時間がかかったりすることがあります。軽い不調に見えても、食事や水分が取れない状態が続けば、体力を消耗します。
私たちは、次のことを意識しています。
【関連記事】シニア世代になって滞在中に腰や肩の違和感を覚えることもあります。そんなとき、私は街スパを利用します。具体的な体験や利用の仕方をまとめた記事も参考にしてください。
▶︎ ウブドのマッサージ体験|シニアも通いやすい街スパ「ボディワークス」で腰と肩をケア
よくある質問(FAQ)|病気・薬・保険・病院
最後に、ウブドでの長期滞在を検討しているシニア世代の方から、よく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
まとめ|薬・保険・ホテルの3つを確認しておく
ウブドでの病気やけがに備えて、私たちが出発前に確認しているのは次の3点です。
- 使い慣れた薬を持参する
- 海外旅行保険の連絡先を控える
- 困ったときにホテルへ相談できることを確認する
体調を崩したときに、すべてを自分たちだけで判断するのは簡単ではありません。
まず休み、症状を確認し、判断に迷ったときは保険会社や医療機関へ相談する。受診が必要になったら、ホテルに移動の手配を相談する。
この流れを出発前に考えておくだけでも、現地での不安は少なくなります。
使い慣れた薬と相談先を準備し、無理をしないこと。それが、私たちがウブドで長期滞在を続けるために大切にしている備えです。
▶︎ ウブド滞在の備えカテゴリー一覧
強い症状や急な悪化がある場合は、自己判断で様子を見続けず、現地の医療機関や救急機関へご相談ください。医療機関の診療時間や対応内容、保険の利用条件は変わるため、受診時に最新情報をご確認ください。こちらの公的機関の情報も参考にしてください。
▶︎ 外務省海外安全ホームページ
▶︎ 厚生労働省 検疫所 FORTH(海外渡航者の健康情報)
執筆:じゃんぱらぎ夫婦(60代、ウブド滞在歴20年以上・長期滞在8回)


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