バリ島の中心部ウブドは自然豊かで魅力的ですが、滞在してみると、洗濯物はなかなか乾かない現実に直面します。
特に雨季は湿気が多く、屋内外ともいつまでも衣類が湿ったまま。そこで私たちシニア夫婦は、贅沢かなと感じつつ、ホテルのランドリーサービスを利用してみました。
仕上がりの美しさやスピードに驚き、旅が一気に快適になりました。
湿気の多いバリでは洗濯物はなかなか乾きません。贅沢かなと思いつつ、ホテルのランドリーを利用してみたら、仕上がりの良さとスピードに感激しました。
その後長期滞在をするようになり、料金面を考えて街のランドリーにも挑戦してみると、これがまた意外と使いやすく、ちょっとしたローカル体験として楽しめることに気づいたのです。
この記事では、ウブドのランドリー事情を、便利さ、価格、出し方、注意点に焦点を当ててお伝えします。
ランドリー利用のメリットとデメリット
メリット:荷物が減る&洗濯から解放される
メリットは挙げればキリがないほどです。
まず、私たちシニア世代にとって一番のメリットは、スーツケースを軽くできることです。体への負担を考えると、身軽に動けるのは本当に助かります。
着替えは数日分あれば十分で、下着やシャツを多めに持っていかなくて済みます。私たちは洋服を5~7日分、下着を数日分用意して出発しますが、それでも、少し多かったと思うこともしばしばです。
また、重量制限を気にせず飛行機に乗れるのも安心材料です。着替えが少ない分、お土産を余計に買えるというメリットも。
さらにパッキングが楽になりました。圧縮袋を駆使してスーツケースに詰め込む作業は意外と大変です。
限られたホテルの収納スペースに無理なく収まるのも、着替えが少ないからと気づきました。
さらに、洗剤や洗濯ロープをわざわざ持参する必要がないのも嬉しいポイントです。
観光や買い物で疲れてホテルに戻り、ゆったりバスタイムを楽しみながら、「これから洗濯しなくちゃ」と思わずに済むのも嬉しい物です。
夫は迷わずすべてランドリーに出しますが、私は下着だけは自分で洗う程度。お互いに「洗濯」のストレスが減り、滞在をのんびり楽しめます。
そして忘れはならないメリットは、帰国直前に出しておくと帰ってからの洗濯の手間がグッと減るということです。しかも街ランドリーでさえ、全てにアイロンがかかって仕上がってくるので、衣類の片付けも楽です。
デメリット:料金や仕上がりの差
もちろんメリットばかりではありません。料金や仕上がりに差があるというデメリットもあります。
安心と信頼感が抜群のホテルのランドリーは料金は、街のランドリーの5倍以上になることもあります。
高級ホテルでは、日本と変わらない価格になる場合もあります。夫婦で1か月利用すると3万円を超えることもありました。
一方で街のランドリーは安い反面、仕上がりにバラつきがあります。シャツのボタンが取れていたり、縮んでいたり、柔軟剤の香りが強すぎたりすることもありました。
また、ホテルのように毎日というわけにもいかず、店舗まで衣類を持ち込むのもやや手間に感じることもあります。
ホテルのランドリーサービス|安心感と快適さ
ホテル内のランドリーは、何より安心して任せられるのが魅力です。
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料金目安:シャツ1枚 15,000~20,000ルピア(約150円)、Tシャツやパンツは10,000ルピア前後。高級ホテルではさらに高額。
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仕上がり:午前中に出すと、夕方には戻ってきます。追加料金で数時間仕上げもしてもらえるのでとても助かります。
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出し方:部屋にあるランドリーバッグに入れておくと、朝の清掃時に回収してくれ、夕方には仕上がった服が部屋に届けられます。
雨季に滞在したとき、連日のスコールで洗濯物が乾かず困ったことがあり、ホテルのランドリーを利用。朝出すと夕方にはアイロンの効いたシャツが戻ってきて、本当に助かりました。大切な服を着たい予定があるときは、ホテルランドリーが心強い味方です。
街のランドリー店|安さとローカル体験
街のランドリーは、安さと地元ならではの雰囲気が魅力です。
ウブドの主要通りには必ずといっていいほど「Laundry」と書かれた看板を見かけます。モンキーフォレスト通り、プンゴセカン通り、ビスマ通りなど、観光客がよく歩く場所に点在しています。
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料金目安:1kgあたり7,000~10,000ルピア(約70~100円)。
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仕上がり:基本は翌日。追加料金で数時間仕上げの「Express」対応もあります。
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1kgの目安:Tシャツ4~5枚、ズボン1~2本、下着・靴下数点。夫婦2人の1日分くらい。
街ランドリーを利用するときの注意点
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仕上がり日を必ず確認:帰国直前に出しても間に合わないことがあります。
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大切な衣類は出さない:色落ちや縮みなどのリスクを避けるため。
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小額紙幣を用意:お釣りがないことが多く、10,000ルピア札を何枚か持っていると便利。
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雨季は余裕を持つ:雨で仕上がりが遅れることもあるので、早めに出すのが安心です。
季節によるランドリー事情|雨季と乾季の違い
バリ島は雨季と乾季でランドリー事情も変わります。
雨季(11月〜3月)は、洗濯ストレスが大きく、特に厚手のジーンズや靴下は乾かずに臭いが気になり、ホテルランドリーをよく利用しました。
乾季(4月〜10月)は、乾きやすいですが、外干しするとバイクの排気や砂埃がつくため、結局ランドリーを利用する方が快適でした。
長期滞在では、この気候による違いをうまく見極めながらランドリーを選ぶことが大切です。
旅に役立つ便利フレーズ集(ランドリー編)
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明日の朝までにお願いできますか?
Can I get it by tomorrow morning?
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柔軟剤を使ってください。
Please use softener. -
アイロンは不要です。
Do not iron. -
デリケートな服です。丁寧にお願いします。
Delicate clothes. Please be careful.
インドネシア語を少し使うと喜ばれます。
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明日の朝、大丈夫ですか?
Besok pagi bisa? -
急ぎでお願いします。
Tolong cepat.
ウブドで便利なランドリーエリア
モンキーフォレスト通り
観光の合間に立ち寄れるため、初めてウブドを訪れる旅行者にも安心。料金はやや高めですが、仕上がりが早く、ホテルに戻る途中で受け取れるのが便利です。
プンゴセカン通り
通り沿いには小規模なランドリーが多く、価格がリーズナブルなのが魅力です。中には柔軟剤や仕上げ方法を選べる店もあり、「自宅のように好みに合わせて仕上げたい」という人にはぴったりです。
ビスマ通り
ここには小規模なランドリーが点在しており、散歩の途中で気軽に立ち寄れるのが特徴です。観光客で混み合う通りから少し外れるだけで、料金もお手頃に。仕上がりは素朴ながら丁寧です。
ホテルランドリーと街ランドリーの比較
項目 | ホテルのランドリー | 街のランドリー |
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料金 | シャツ1枚:約15,000〜20,000ルピア(150〜200円)、高級ホテルはさらに高価 | 1kgあたり7,000〜10,000ルピア(約70〜100円) |
仕上がりスピード | 朝出せば夕方に受け取り可能。 追加料金で数時間仕上げもあり |
基本は翌日仕上げ。 エクスプレス対応で当日受け取り可能 |
仕上がり品質 | 全品アイロン仕上げで丁寧、安心感が高い | 店によってバラつきあり。 柔軟剤の香りが強め、ボタン取れなどもまれにある |
受け取り方法 | 部屋まで届けてくれるので手間なし | 自分で店舗に持ち込み・受け取りが必要 |
安心感 | 紛失やトラブルの可能性が低く、信頼できる | 格安だが、大切な服は避けたほうが安心 |
現地体験 | 特に交流はない | お店の人との会話などでローカル体験が楽しめる |
向いている利用者 | 短期滞在者、大切な服を出したい人、スケジュール重視の人 | 長期滞在者、費用を節約したい人、ローカル気分を楽しみたい人 |
私たち夫婦の実体験|ホテル&街ランドリーの上手な使い分け方
ウブドに数週間以上滞在した私たち夫婦も、ホテルと街ランドリーを使い分けてきました。
まず、大事な予定や急ぎの時には、迷わずホテルのランドリーを利用します。やはりホテルならではの丁寧な仕上がりと安心感は別格です。
例えば、突然のスコールで服がびしょ濡れになってしまったとき、ホテルのランドリーに出したら翌朝にはすっかり乾いてアイロンまでかけられ、清潔な状態で戻ってきました。こうした「すぐに必要!」という場面では、多少料金が高くてもホテルに頼む価値を実感します。
その一方で、普段着やTシャツ、ジーンズ、下着類など「多少トラブルがあっても困らない衣類」は、費用節約も兼ねて積極的に街ランドリーへ。
プンゴセカン通りやモンキーフォレスト通りの小さなランドリー店では、スタッフが気さくに受け付けてくれ、「明日までには必ず仕上げて」とお願いすると、インドネシア語で“Bisa!”(できますよ)と笑顔で返してくれます。こうした地元の方との交流や、現地ならではの雰囲気を楽しめるのも街ランドリーの楽しみです。
また、帰国後の洗濯の手間をかるくするため、「出発2日前までに全て仕上がるように」、帰国直前のタイムリミットを計算し出すようにしています。こうすることで、日本に戻ってからもすぐに日常生活がスタートできるのでおすすめです。
このように、その時々の用途や目的によって使い分けることで、ウブドでの長期滞在がより快適で充実したものになりました。
まとめ|ランドリーを味方にすれば旅はもっと快適に
ウブド滞在でランドリーを上手に活用すると、荷物は減り、旅はもっと身軽に、もっと快適になります。
ホテルのランドリーは安心、街のランドリーは安くてローカル体験ができる。それぞれを上手に使い分けることで、シニア夫婦の旅はさらに身軽で心地よいものになります。
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