世界中の人々を魅了するバリ島・ウブド。私たち夫婦も20年以上にわたり、子どもたちとの家族旅行や、最近では夫婦二人旅として、15回ほどこの街に滞在してきました。
そしてシニア世代となった今、最後に選んだ宿が 「テガルサリ(Tegal Sari Accommodation)」 です。

ウブド旅で行き着いた「最後の宿」
これまで数えきれないほどのホテルやヴィラを泊まり歩き、豪華なプライベートプール付きの宿に心躍らせたこともあります。しかし、ここ5回の滞在では迷うことなくテガルサリを選んでいます。
シニア世代になった今、「あと何度この街に来られるだろう」という思いがよぎる中で、最後に選び続けているのがこの宿。派手さはないけれど、必要なものがすべて揃い、何よりも心から落ち着ける場所だからです。
心を癒す温かなホスピタリティー
変わらぬスタッフの笑顔

テガルサリの門をくぐると、まず迎えてくれるのはスタッフの自然な笑顔です。気取らない自然な表情に、毎回ほっとさせられます。
長年通っていると、顔なじみのスタッフができるのも嬉しいものです。再訪したとき、遠くから私たちを見つけると手を振ってくれたり、廊下ですれ違うとにこやかに声をかけてくれたり――そんな何気ない一瞬が旅を特別なものにしてくれます。
「また戻ってこられた」という安心感は、ほかのホテルではなかなか味わえません。
柔軟な対応と安心のサポート
テガルサリの魅力は笑顔だけではありません。ちょっとしたリクエストにも柔軟に対応してくれるのです。
あるとき、観光に出かける前にどうしても朝食を早めにお願いしたことがありました。まだ夜明け前で、厨房も動いていない時間帯でしたが、スタッフは嫌な顔ひとつせず準備してくれました。その優しさに触れ、感謝を伝えるために「テリマカシ」というバリ語を調べたほど心に残る体験でした。
また、夜中にトイレが詰まった時のこと。すぐにスタッフが駆けつけてくれただけでなく、担当以外のスタッフまで声をかけて心配してくれる――そんな連携の良さに、「ここなら大丈夫」と安心感を新たにしました。
地元スタッフならではのおもてなし
大型リゾートホテルとは違い、テガルサリのスタッフの多くは地元出身。だからこそ、ウブドを「観光地」ではなく「暮らしの場」として知っています。
市場のおすすめ時間、混雑を避けられる寺院参拝のコツ、地元の人しか知らないトレッキングコース――。会話の端々からそんな情報を教えてくれるのが嬉しく、ますますこの街に愛着が湧いていきます。
あるベテランスタッフは「家の近くに素晴らしい棚田があるから、次回来たら案内しますね」と声をかけてくれました。まるで家族が増えたような温かさに、胸がじんわりしたのを覚えています。
抜群の立地と街歩きの楽しさ
テガルサリが位置するのは、新しいショップやカフェが次々とオープンするプンゴセカン地区。ここはウブド中心部から徒歩圏内にありながら、まだ田園風景も残るエリアです。
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モンキーフォレスト …… 徒歩5分
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ウブド王宮・市場 …… 徒歩15分
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大型スーパーCOCO …… 徒歩5分

レストランやカフェは多国籍料理が充実し、ショップは土産物屋からデザイン雑貨まで揃っています。テガルサリを拠点に歩けば、街全体を気ままに散策でき、毎日違う表情のウブドを楽しめます。
特に嬉しいのは、夕食に徒歩で出かけられること。雨の日でも傘をささずに行ける距離にレストランがあり、夜遅くなっても安心して帰れます。
そしてホテルに戻れば、喧騒が嘘のように静かで、カエルの声と風の音に包まれながら眠りにつくことができます。
無料シャトルと便利なレセプション
暑い昼間や夜の芸能鑑賞の後には、ホテルの無料送迎サービスがとても便利。終了時間を伝えておけば、安心して観劇に集中でき、帰り道も心配いりません。シニア夫婦には大きな安心材料です。
また、敷地が広いためレセプションが2カ所あり、行き先に応じて使い分けられます。プンゴセカン通り側から出ればレストランや両替所へ、モンキーフォレスト側から出れば賑やかな繁華街へ。


さらに田んぼ沿いの小道からも出入りでき、買い物や散歩に重宝しました。
バイク・車でのアクセスもスムーズ
入口の道路幅が広く、タクシーやチャーターカーでも出入りしやすいのも利点。駐車場も整備されているので、ドライバー付き観光の際にも便利です。

モンキーフォレスト側は駐車場からレセプションまで緑の小道になっていて、夫がいつも記念写真を撮ってくれました。帰国後、その写真を見返すたびに「また行きたい」と思わせてくれます。
まとめ|シニア世代こそ味わいたい安心感
テガルサリは一流ホテルのような豪華さはありません。しかし、徹底した清掃、スタッフの温かさ、抜群の立地、そして柔軟なサポート。どれをとっても「また帰ってきたい」と思わせてくれる宿です。
シニア世代の私たちにとって、派手な設備よりも「安心して長く滞在できること」が一番大切。その点でテガルサリは、まさに理想の宿といえます。
次回は、テガルサリの 清潔さ・コストパフォーマンス・ランドリーサービスの利便性 など、さらに暮らすように滞在できる魅力を深掘りしてお伝えします。ウブドを長期で楽しみたい方には必ず参考になるはずです。
公式サイト

コメント
nenek 様
突然のコメントで失礼致します。
2017年から2年毎(コロナ禍除く)に家族3人で
バリ島へ訪問している55歳のサラリーマンです。
今年7月に結婚25周年の感謝を込めて3回目の
バリ島訪問しましたが妻&娘が体調不良となり
来年7月にリベンジしようと宿探しをしていましたところ
nenekさんのサイトを拝見させて頂き、テガルサリさんを
第一候補に現地とグーグル翻訳しながらメールでやりとりしております。
仰る通り「最後に行き着いた宿」とコスト、スタッフのレスポンスの速さ
アクセス等「こんな宿泊先があったのか!!」と小生も感じております。
過去3回は少々・・・いやかなり贅沢な宿泊先を選定していました(笑)
妻は元々アジア系が苦手でしたが、2015年にシンガポールへ連れていき、
慣らした後にバリへ・・・そうするとなんとドハマリしてくれまして(笑)
今年はタイへ行く案も出しましたが、「それならウブドに!!」と言った具合です。(笑)
小生、まだ現役の為、長期滞在は出来ませんが(4泊が限界)、時間とコストが
許す限り訪問したいと思ってます。
またサイトを覗かせて頂きますので、色々な情報をアップして下さいませ。
週末の朝から長文にて大変失礼致しました。
良い週末をお過ごし下さい。
T.K様
コメント、ありがとうございます。
テガルサリの記事をお読みいただき、少しでもウブドの旅のお役にたてば幸いです。
テガルサリのあるプンゴセカン地区は、昔はアヒルが散歩するようなところでした。
この10年の様変わりは、ウブドの田園の原風景を愛するものとしては寂しくもありますが、
周辺にできた様々なレストラン・カフェは、シニアにとって長期滞在を快適にしてくれます。
まだまだ書ききれない魅力がある”ウブド”ですが、少しづつ発信を増やしていきたいと思います。
今後とも、どうぞこちらのブログに遊びにいらしてください。
T.K様のバリ・ウブドへの旅が楽しく、次に繋がる旅となりますよう、
心からお祈りいたします。
………nenek