バリ文化・伝統・祭り

バリ・ウブドで出会う圧巻の「オゴオゴ」体験記|シニア夫婦が感じた迫力と温かさ

この記事は、バリ島ウブドに長期滞在してきたシニア夫婦が、毎年春に行われる伝統行事「オゴオゴ祭り」を実体験にもとづいて紹介する記録です。

観覧スポットごとの雰囲気の違いや混雑を避ける工夫、制作現場の見学ポイントまで、初めての方やシニア世代でも無理なく楽しめる実用情報をまとめました。

 オゴオゴ・ニュピ・ガルンガンなど、バリ島の主要行事を初めての方向けにまとめた行事の概略ガイドもあわせてご覧ください。

こんな悩みを持つ方のための記事です

  • ウブドのオゴオゴ祭りを見てみたいが、混雑や体力面が不安

  • 王宮前・モンキーフォレスト・ビスマ通りの違いが分からない

  • 観光客として、どこまで関わってよい行事なのか知りたい

この記事でわかること

  • ウブドのオゴオゴ祭りの流れと基本知識

  • 観覧スポット別の特徴と、シニア向けおすすめポイント

  • 混雑を避けて安心して鑑賞するための実践テクニック

  • 制作現場見学や地域ごとの違いを体験談から理解できる

オゴオゴ(オゴオゴ祭り)とは?

観光客も一緒に盛り上がる「オゴオゴ」祭り

オゴオゴ」とは、竹や木で骨組みを作り、紙や布で肉付けを施した巨大な人形のこと。鬼や魔物をかたどったその姿は迫力満点で、ユーモアあふれるものから恐ろしくリアルなものまで多彩です。

ニュピ(バリ暦の新年)の前夜、各バンジャール(地域コミュニティ)の男性たちが担ぎ手となり、ガムランの演奏とともに大通りを練り歩きます。

フィナーレには広場で(毎年燃やす場所は違っているようです)オゴオゴを燃やし、悪霊を祓って新しい年を迎える――バリの人々が長年守り続けてきた「破壊と再生」の儀式でもあります。

10年ほど前、滞在先のテガルサリ(Tegal Sari Accommodationの部屋#12から、モンキーフォレストでオゴオゴを燃やす様子を見ることができました。

10年以上前。テガルサリの部屋からみた「オゴオゴ」が燃やされるモンキーフォレスト

毎年新たに作られるため、その年ごとにテーマやメッセージが異なり、「今年はどんなオゴオゴが登場するのか」と地元の人たちの間でも大きな話題になります。

オゴオゴの翌日に訪れる、全てが止まる新年「ニュピ」体験記はこちらです。
60代夫婦がバリ・ウブドで出会った「静寂の贈り物」——ニュピ体験記
バリ行事に詳しい地元スタッフが多いウブドのホテル「テガルサリ」は、オゴオゴやニュピの時期も安心して滞在できました。
テガルサリが“暮らす宿”に選ばれる7つの理由

ウブドでのオゴオゴ体験が特別な理由|芸術性と一体感を味わえる街

芸術家が多く暮らすウブドでは、オゴオゴも単なる人形ではなく「芸術作品」として仕上げられます。初めて王宮前で見たとき、細部まで施された彩色や飾りに感動し、「工芸品を超えた舞台芸術なのだ」と思いました。

当日は、夕暮れが近づくと王宮前広場や人気の通りに、地元の家族連れや観光客が続々と集まり始めます。

そして、各バンジャール自慢の「オゴオゴ」が力強いガムラン演奏とともに登場すると、観客から一斉に歓声が上がり、通りは一気に非日常の空気に包まれます。子どもたちが担ぐオゴオゴや、女性だけのグループもあります。

モンキーフォレスト通りでは、歩道の縁石に座って鑑賞

子どもたちが作って、子どもたちが担ぐ「オゴオゴ」

ウブド市場の前で、集まってきたオゴオゴたちが競演し、祭りは最高潮に。

ライトアップされたウブド王宮をバックに、細部まで作りこまれたオゴオゴが一同に会する。しかも芸術の村ウブドの、熟練したガムラン奏者達の演奏も競演するという、ウブドならではの贅沢な光景が繰り広げられるのです。

王宮と市場の間で、ライトアップされた「オゴオゴが競演」

オゴオゴは作るのも担ぐのも”男たち”。「子どもオゴオゴ」を担ぐのも男の子だけ。でも15年ほど前でしょうか。一度だけ女性たちが担ぐ姿を見たことがあります。その時の女性たちの誇らしげな顔、はじけるような笑顔を忘れることができません。その後何度かオゴオゴ祭りをみましたが、女性が担ぐのは見たことはありません。

ウブドのオゴオゴ祭り|観覧スポット別おすすめ体験(王宮前・モンキーフォレスト・ビスマ通り)

ウブドでオゴオゴを最大限に満喫するためには「観覧スポット選び」も重要です。王宮前を中心に、南北に伸びるモンキーフォレスト通りと西のビスマ通りが主なパレードルート。

これらの通りでは毎年個性的なオゴオゴが行き交い、場所ごとに少しずつ雰囲気が異なります。私たちは毎年違う観覧方法を実践し、それぞれに感じたメリットや注意点をまとめました。

王宮前広場|オゴオゴが集結する時間帯と見どころ

夜、王宮前に集まるオゴオゴを見ようと集まった人々

王宮前は、オゴオゴを担ぐ地元民も観光客も区別がつかなくなります。

ウブド王宮前は最も盛り上がるエリア。オゴオゴ同士が競演する場面もあり、写真撮影にも絶好です。オゴオゴ鑑賞の「王道スポット」としておすすめです。

私たちの体験
一度、ホテルのスタッフに勧められてパレードの前日に王宮前通りの老舗レストラン「Nomad(ノマド)」を予約。ここは通りより高いところに席があるため、通りがよく見えゆったり食事をしながらイベントを楽しめました。トイレも利用できてとても助かりました。
3年前には、市場前広場で見たこともありますが、17時半には良い場所は埋まっていました。次は17時前には場所を確保しなければと思いました。

モンキーフォレスト通り|歩道に座って鑑賞できる安心感

子ども隊の楽しそうな笑顔。

王宮から南へ伸びるこの通りでは、地元の人たちも観光客も、歩道の縁石やショップの入り口などに腰をおろして、つぎつぎに通りすぎるオゴオゴを見物。

混雑度は王宮前よりもやや抑えめなので、落ち着いて観たい方や、ご高齢・お子さま連れにもおすすめです。「人混みが苦手」という方はぜひこちらを!

私たちの体験

ショップの入り口階段に腰を下して楽しみました。目前に迫るオゴオゴの大きさと担ぎ手たちの掛け声やガムランを間近で聞くことができ大満足。周りで見物する人たち同士で場所を譲り合ったり、子ども達の笑顔にも出会え、温かな熱気がありました。

ビスマ通り|混雑を避けて静かに楽しめる穴場スポット

町の中心から少し外れた静かな通り。道幅が狭く観客の声が響き合うため、一体感をより強く感じられます。混雑を避けたいシニア世代には特におすすめ。写真撮影も意外としやすい穴場エリアです。

私たちの体験

人混みでいっぱいの王宮前からビスマ通りへ移動したことがありましたが、落ち着いてじっくりと見物できました。地元の人たちの歓声がオゴオゴを包むように響き、熱気を直に感じられました。
ウブドのオゴオゴ祭りの観覧スポット比較表
観覧スポット 混雑・快適度 おすすめ層 撮影・鑑賞環境 注意点
王宮前広場 混雑大・熱気◎ 初訪問・写真派・若年層 絶好の撮影・競演多い 17時前の場所確保必須
モンキーフォレスト通り やや緩和・家族連れにも◎ シニア・子連れ・落ち着いて鑑賞したい 店前階段など腰掛け可・譲り合い雰囲気 地元感強い・トイレ利用可店舗チェック
ビスマ通り 比較的静か・一体感強 写真・静けさ・地元住民との交流 道幅狭・撮影しやすい位置確保 穴場狙いは早め移動を

オゴオゴ制作現場で見つけた地域の情熱|日中に見学できる場所と見どころ

制作には子どもも参加。

ハノマン通りでみた制作現場

オゴオゴ制作現場の見学は、滞在中だけの“とっておき体験”です。各バンジャールで、竹を組み、鬼の体を紙で覆い、色を重ねていく姿はまるで巨大なアート作品を仕上げていくようでした。

制作途中のオゴオゴは、最初は骨組みだけで何の形か分かりませんが、だんだん顔や手足ができ、仕上げの日にはきらびやかな装飾まで施されて圧倒的な存在感です。

毎日少しずつ出来上がっていくのを追っていくことで、当日の迫力がさらに胸に響くものになります。見応えあるオゴオゴを作っている場所は、「モンキーフォレスト通りのサッカー場」と「王宮の西側のカジェン通り」です。

モンキーフォレスト通りのサッカー場では、いつも見応えあるオゴオゴを作っています。

王宮横カジェン通り。珍しく女性が参加している。

シニア旅行でも安心|オゴオゴ祭りの鑑賞テクニックとQ&A

大規模なイベントゆえ、混雑は避けられませんが、シニア世代でも安心して楽しめる工夫はたくさんあります。私たちが実践してきたポイントをピックアップします。

早めに到着:王宮前なら17時までに場所を確保。
座れる工夫:折りたたみ椅子やクッションがあると快適。
レストラン予約:数日前に席を確保すれば混雑回避。
静かな観覧地:人混みが苦手ならビスマ通りへ。
ホテル選び:王宮やモンキーフォレスト通りに近い宿だと、疲れたときすぐ戻れて安心。

混雑や夜間の移動が不安な方は、シニア夫婦が実体験からまとめたウブド中心部の安全と、歩きやすさガイドも参考になります。
シニア夫婦が歩いて感じたウブドの“安全”ガイド|交通・犬・トラブル時の対処法

オゴオゴ祭りは、年によって場所やコース、開始時間が多少違ってきます。事前にホテルで確認しておくと安心です。

  • Q. シニアや子連れでも安心して鑑賞できる場所は?
    A. モンキーフォレスト通り・ビスマ通りが混雑少なめでおすすめです。
  • Q. 見物の持ち物や注意点は?
    A. 折りたたみ椅子・軽いクッション・水分補給・トイレ位置の事前確認が安心です。
  • Q. 制作現場はどこで見られる?
    A. サッカー場付近・王宮西側カジェン通り、ハノマン通りなど。日中の見学が可能です。
  • Q. 祭り後のおすすめ過ごし方は?
    A. 翌日のニュピは静寂の日なので、ホテルでのんびり過ごす体験も貴重です。
    ニュピの日の食事についても準備を。(ホテルのサービスの有無確認、スーパーなどでの事前調達など)

特にシニア世代や子連れの場合は、前日に軽食や飲み物を用意しておくことで、ニュピ当日も無理なく安心して過ごせます。

まとめ|オゴオゴとニュピ、ウブドで体験する熱気と静寂の対比

熱気あふれるオゴオゴ祭りの翌日、島全体が静寂に包まれる「ニュピ」が訪れます。

灯りも音も消え、移動も止まる一日。前夜の高揚感と翌日の静けさ、その強い対比こそが、私たちにとって忘れられない体験でした。

にぎわいの中で文化に触れ、静寂の中で余韻を味わう——ウブドならではの時間の流れです。

オゴオゴとニュピが「浄化と静寂」の時間だとすれば、ガルンガンクニンガンは、祖霊とともに過ごす「祈りと祝福」の時間です。ウブドの街や人の表情がどう変わるのか、滞在者の目線でまとめています。
ガルンガンからクニンガンへ|シニア夫婦が体験した祈りと暮らしの10日間
ウブドのオゴオゴ祭りを、王宮前・モンキーフォレスト・ビスマ通り別に比較し、混雑回避のコツや制作現場の見学ポイント、シニア世代でも安心して楽しむ方法を実体験から解説します。

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