私たちが選ぶ宿

何度も戻る宿には理由がある|1か月滞在を重ねて見えてきたこと

私たちシニア夫婦は、ウブドで1か月滞在するとき、10年ほど前から同じ宿を選ぶようになりました。それがテガルサリ(Tegal Sari Accommodation Ubud)です。

豪華だからではありません。安いからでもありません。無理がないからです。長期滞在では、それがいちばん難しい条件でした。

この記事では、私たちが宿を選び続ける理由を、テガルサリを例に整理してみたいと思います。

歩いて日常が整うこと。
水回りが安定していること。
価格が現実的であること。
そして、過度に気を遣わずにいられること。

長期滞在では、この積み重ねが何より大切でした。

前提となる宿選びの基準は、こちらの記事で整理しています。
ウブドの宿の選び方|長期滞在で重視している基準

こんな方に向けて書いています

  • ウブドで1か月以上の滞在を考えている
  • 観光ではなく、暮らす目線で宿を選びたい
  • 価格と安心感のバランスを重視したい

この記事でわかること

  • 私たちが何度も戻る理由
  • 長期滞在で重視している立地と価格の考え方
  • 暮らして見えてきた「本当に気になること」

初めて泊まったテガルサリの部屋。バルコニーの向こうに広がる緑を眺めながら、「ここにまた戻ってこよう」と、夫と帰る日まで何度も口にしていました。

なぜコマネカとテガルサリを比べたのか

ウブドには魅力的な宿が数多くあります。それでも私たちが比較対象に選んだのは、コマネカとテガルサリでした。

理由は立地です。25年以上ウブドに通い続ける中で、長期滞在では「どこにあるか」が最重要だと実感しています。

・歩いて食事に行ける
・ランドリーが近い
・小さな買い物が近くで済む
・夜でも無理なく外出できる

1か月暮らすなら、日常が徒歩圏で整うという条件を満たしていたのが、この2軒でした。

長期滞在で後悔しないための基準は、ウブドの宿の選び方の記事に詳しくまとめています。
ウブドの宿の選び方|長期滞在で後悔しないためのポイント

25年前の宿選びと、今の基準

私たちがウブドに通い始めた25年ほど前、幼い子どもたちを連れて安心して泊まれる宿は限られていました。

当時はピタマハやイバのような、設備が整い、子どもたちの食事も心配のない宿が頼りだったのです。

ただ、街の中心部までは距離があり、日常の用事を徒歩で済ませるには少し無理があります。さらに、1か月という滞在期間を考えると、価格面での負担も現実的に見えてきます。

数泊であれば気にならない差が、30日積み重なると大きなものになります。長期滞在では、立地と価格の両方を改めて考えるようになりました。

その視点で、コマネカ・モンキーフォレストとテガルサリを実際に泊まり比べました。

実際に泊まり比べて見えたこと

コマネカとテガルサリ。1週間と2週間に分けて実際に泊まり、自分たちの感覚で確かめてみました。

コマネカは、やはり素晴らしい滞在でした。整えられた空間、行き届いた所作、洗練された雰囲気。滞在中は、きちんと守られている感覚があります。

けれど、1か月という時間を思い浮かべたときに、無理をせずにいられるのはどちらか。それはテガルサリでした。

価格とのバランスもありますが、それ以上に、テガルサリで過ごすのは日常に近い感覚があったのです。

それに加えて、毎日バルコニーから見える田んぼの広がりが大きなポイントでもありました。

長い滞在では、一日中雨に降られて外に出られない日もあります。そんな日でも、椅子に座って田んぼを眺めているだけで、時間が静かに過ぎていきました。「ここでなら暮らせる」と思えたのです。

雨音と田んぼの景色。何もしない時間が、いちばん贅沢に感じられた日。

晴れた日のバルコニーから。毎日見ても飽きることのない緑の広がり。

コマネカとテガルサリの違いは、滞在スタイル別の宿選びの記事で整理しています。
ウブドの滞在スタイル別宿選び|シニア夫婦が大切にしてきたこと

部屋を変えながら確かめたこと

テガルサリには、価格帯だけでなく、眺望や部屋の明るさ、敷地内での配置によって複数の選択肢があります。

15年ほど前、部屋情報を得るにはインターネットが頼りでした。個人ブログを読み比べ、部屋の位置や設備を少しずつ把握していきました。一つの記事で紹介されているのはせいぜい2〜3部屋。全体像をつかむのは簡単ではありませんでした。

それでも、グレードや敷地内の配置が異なる6部屋に候補を絞り、滞在のたびに違う部屋を試してきました。

驚いたことに、6部屋すべてで基本的な印象がほとんど変わらなかったのです。

基本が揃っているという安心

6部屋に滞在して感じたのは、価格や配置が違っても、土台となる部分が揺らがないということでした。

清掃スタッフの落ち着いた仕事ぶり。
毎日同じ基準で整えられる部屋。
リネン類の匂いや糊の効き方。
ランドリーの利便性。

特別な設備ではなく、こうした「基本」が揃っていること。それが長期滞在では何よりの安心になります。

あたり前が続くこと

これまでの経験から、滞在を気持ちよく負担のないものにする条件があると感じていました。

シャワーをひねれば温水が出る。
排水はきちんと流れる。
洗濯も気軽に出せる。
部屋に戻れば、きちんとくつろげる。

テガルサリではどれも満たされていました。

一つひとつは小さなことですが、1か月では大きな差になります。テガルサリでは、これらがどの部屋でも変わりませんでした。

気配が気にならないこと

さらに、他の宿泊者やスタッフの気配が気にならないことも意外と重要です。

以前、サヌールのホテルで話し声や足音が響き、落ち着かなかった経験があります。また、敷地のコンパクトなホテルでは、早朝や夜間のスタッフの声が思いのほか近くに感じられ、気になったこともありました。

その点、テガルサリでは滞在中に音が気になる場面はほとんどありませんでした。

過剰ではない距離感

スタッフは丁寧ですが過度ではなく、必要なときにはきちんと対応してくれます。

一度トイレの流れが悪くなったとき、すぐに対応してくれました。担当ではないスタッフまで状況を把握していたことに気づき、連携の良さを感じました。

1か月暮らしてみると、そのさりげなさと、宿全体で見守られている安心感のありがたさがわかります。

このようなことも、どの部屋に滞在しても変わりませんでした。

テガルサリには複数の部屋タイプがあり、眺望や広さ、価格帯も少しずつ異なります。

テガルサリの部屋タイプの違いは、全41室の詳細まとめでご覧いただけます。
テガルサリ全41室|部屋タイプ別の違い

最後に残った条件

テガルサリでは、どの部屋でも、くつろいだ気持ちで肩を張らずにストレスなく過ごせることがわかりました。

その上で、ひと月ほどの滞在をするには、

眺望
価格とのバランス
部屋の使い勝手

を条件として考えればいいことがわかりました。

最終的に、しっくりくる部屋は2つに落ち着き、以来なんどもこの部屋に滞在してきたのです。

実際にかかった費用は、1か月滞在の目安費用として別記事にまとめています。
1か月滞在で実際にかかった費用

まとめ|選び続ける理由は派手ではない

何度も戻る宿に、劇的な理由はありません。

清潔であること。
水回りが安定していること。
生活がしやすい立地であること。
干渉されすぎないこと。

長期滞在では、この「基本」が揃っていることが何より重要です。その条件を満たしていたのが、私たちにとってはテガルサリでした。

見学の視点を含めた長期滞在の宿選び全体像は、こちらでまとめています。
長期滞在で後悔しないために|宿は一度見学してから決めたい

豪華さではなく「無理なく続くこと」を基準に、私たちが何度も戻る理由を整理しました。1か月暮らす視点で宿を見るための具体的な判断軸がわかります。

コメント